2018年07月11日

2018年のthe 11th Nightは、近年珍しいほどに不穏な雰囲気だ。

というわけで暑い。近場の地域猫温度計によると35度(いつも人と目が合ったらぴゅーっと逃げていくねこさんが、今日は風通しのよい場所でコンクリの上にぐでーっと溶けたまま、じーっとこっちを見て、立ち上がるそぶりすら見せなかった)。まだ7月上旬ですよね、と思っていたが、今日はもう11日なのだった。 trendsbelfast11july2018.png7月11日。スレブレニツァ虐殺の日(と書くと「スレブレニツァだけないですよ」とか「セルビアだけじゃないですよ」とか「『戦争広告代理店』を知らないんですか」とかいう人から噛み付いてこら..
posted by nofrills at 20:50

2016年02月26日

「壁」が崩されるとき……ベルファストの「ピース・ウォール」の撤去が始まった。

ベルファストには「ピース・ウォール peace wall」と呼ばれるものがあるということは、これまで何度か書いた。「プロテスタント」と「カトリック」の分住が完全に定着している地域で、両者が接する場所に築かれている「隔離壁・フェンス」だ。相互に、相手側の武装勢力やチンピラ集団がもの(火炎瓶などを含む)を投げ込んだりするのを阻止することが主目的のひとつである。 この「壁」がある程度長く伸びたものは「ピース・ライン peace line」と呼ばれていて、東ベルファストのニュー..
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2015年06月05日

北アイルランド紛争の《言葉》と《シンボル》と《意味》が満載されたさわやかなコメディ映画『ピース・ピープル (An Everlasting Piece)』

連休中にGoogle Playのキャンペーンで無料で1本見られるというので予約しておいた映画を、5月の月末になって、ようやく見ることができた(→Google Playのページ)。 既に書いた通り、「タダなら見てみてもいいかな」程度だったのだが、いい映画だった。むしろ、これまで見てなかったのが残念だ。タダなんてそんなすいません、また代金払って見ます、と思っている。DVDも中古ならある。
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ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント 2010-..
posted by nofrills at 12:00

2012年09月26日

22の新しい「壁」

[UPDATE] この件、下記NAVERまとめをご参照ください。 「紛争」後の北アイルランド、「和平」の現状(公的な調査報告書) http://matome.naver.jp/odai/2134873099731943101 DSC02795 * a CC photo by by Neil Rickards (CC BY 2.0) 北アイルランドで、相互に対立する集団の居住エリアの間を分ける壁、通称「ピース・ウォール」についての調査結果が出された。 Northern..
posted by nofrills at 23:37

2012年01月22日

今日のオブザーヴァーで、ベルファストのピース・ウォールについて大変丁寧な記事が出ている。

いきなりGoogle Street Viewのリンクだが、北アイルランド、ベルファストにこんなふうになっている場所がある。
大きな地図で見る この灰色をしたごっつい塀の向こう側は、軍の施設とか警察の施設とか刑務所とか、あるいは工場とか学校とか空港とかではない。普通の住宅街だ。 http://g.co/maps/ghvjz 塀のこちら側も、普通の住宅街だ。 このいかつい壁は、「ピースウォール」である。塀のこちら側はプロテスタントの住宅街(塀にUFF..
posted by nofrills at 21:45

2012年01月11日

デリーで爆発音、原因は不明。でも「パニック」状態。

現地時間10日(火)午後5時少し前、デリーで爆発音がしたそうだ。 爆発物が仕掛けられた場合、通例、「爆発音がした」ときたら、死傷者の有無、建物などへの損害の有無が報じられると同時に、「警察が一帯を封鎖し、住民を避難させた」的なことが記事になり、続いて→「警察が爆発物はかくかくしかじかのものであると説明し、このようなことをすれば人が死傷すると非難の声明を出した」&「その地域の選出議員が連中の居場所はないと怒りをあらわにした」→「警察は武装組織ほにゃららの犯行と見ている」a..
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2011年10月12日

東ベルファスト、セクタリアニズムが「過去のもの」にならない。

それを知ったのは現地メディアのツイートだった。いわく、「東ベルファストで襲撃があり、幼児が怪我をした」。添付されていたURLをクリックすると、次の記事が表示された。 Girl, two, hurt in sectarian attack http://www.u.tv/News/Girl-two-hurt-in-sectarian-attack/1935713b-70a8-44d6-a942-5025d7d7d08a 最初に私が見たときはまだ「速報」段階を少しす..
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2011年07月02日

東ベルファストが、また荒れた。

7月に入り、東ベルファストがまた荒れた。いちいち言うまでもないが、この暴動・騒動は「政府に対する抗議が根にあるもの」などではなく、「セクタリアン」なものである。 今回の騒ぎの舞台は、6月20日から21日、2日連続で大変な事態となり、その後2日間がっつり警戒ムードとなった大通りではなく、「カトリック」の居住エリアを挟んだ別の大通りのほうだ。といっても数百メートルしか離れていない。 Six police officers injured in riot Saturd..
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2011年06月27日

デリーで「手」はつながれる〜ピース・ブリッジ

さて、前項でベルファストの「プロテスタント」と「カトリック」の間の境界線として設営され、その機能を果たしているピース・ウォールをGoogle Street Viewで見てきたが、人口の壁を築くまでもなく地形によってそういう境界線があった場所で、その境界線のあちらとこちらがつながれた。 デリーの「プロテスタント」の地域であるウォーターサイドと、「カトリック」の地域であるシティサイド(旧市街側)の間を流れるフォイル川に、両地区を結ぶ3本目の橋がかけられ、25日、開通式が行わ..
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2011年06月27日

東ベルファストのピース・ウォール。これが前提されるとき、そこにあるのは「欧州基準」でも何でもない。

前のエントリの続き。 ユニオニスト(プロテスタント)の住宅街にぐるりと取り囲まれるようにナショナリスト(カトリック)のあまり規模の大きくない住宅街が存在するこの地域には、「住宅街への殴りこみ」自体に、深く食い込んだ記憶がある。「北アイルランド紛争」と呼ばれる局面が始まったころ、つまり1969年以降、ショート・ストランドの住民(カトリック)はロイヤリストに頻繁に襲撃された。当時、あちこちで見られた「追い出し」のための暴力である(今同じことがあれば、「エスニック・クレンジン..
posted by nofrills at 06:01