2019年04月20日
北アイルランド紛争の死者が1人、増えた。(デリーの暴動でジャーナリスト死亡)
1994年のProvo停戦&ロイヤリスト諸組織停戦から四半世紀が経過する年の、1998年の和平合意から21年目のグッド・フライデー(聖金曜日)を迎える前の晩に、「北アイルランド紛争の死者」が1人増えた。民間人でジャーナリスト。女性。将来を期待される29歳で、数週間内にも書籍が出ることになっており(校了してたみたい)、この先の出版の契約もあった。専門分野は「紛争」のレガシーとトラウマ。
彼女の死は、最初はイングランドではほぼ無視されていたが(イングランドにとって北アイルラ..
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2019年02月20日
根拠のない楽観論を吹き飛ばしたはずのホンダのスウィンドン工場閉鎖が、よりいっそうのプロパガンダの機会となっている件。
自動車メーカーのホンダ(本田技研)が、欧州唯一の生産拠点である英スウィンドンの工場を2021年に/2022年までに閉鎖するということが、おとといSky Newsなどで報道され、昨日、ホンダの正式なステートメントで確定された。
Please find a statement on Honda’s announcement regarding
— Honda UK (@Honda_UK..
its Swindon plant: https://t.co/Xeyf0hPPRN
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2019年01月20日
北アイルランド、デリーで自動車爆弾が爆発した。The New IRAと見られる。
「久しぶり。でもあのまま消えててくれて、よかったのよ?」的なニュース。デリーの中心部でカーボムが爆発した。場所はビショップ・ストリートの裁判所前(ビショップス・ゲートのすぐ内側)。爆発があったのは19日(土)の午後8時過ぎ。
「友人の家に行ってて、外に出たら異様なことになってる」という人の映像レポートがYouTubeにアップされていた。何が起きたのかがまだよくわかっていない段階、「第一報」の段階で、警察の封鎖のテープが張られる直前だ。
15分前にサマリタン..
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2018年11月27日
ジャッキー・チェンとピアース・ブロスナンの「北アイルランド紛争もの」映画の劇場公開決定とのことで、本棚の本を紹介したときのログをまとめてアップする
2019年GWの公開が決まった映画について、「北アイルランド紛争(北アイルランド問題)について知ってないと難しいかも……」という感想がちょこちょこあるようだが、うちの本棚の中身の一部のリストは、少しはお役に立てるだろうか(→本エントリについて、「前置きは不要」という方向けのショートカット)。
話は少しさかのぼる。もう1年ほど前のことだが、ある新作映画をめぐり、私が観測するネット上の英語圏で一斉にお茶ふき大会となったことがある。当時の報道のヘッドラインを並べて..

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2018年04月11日
20年前、北アイルランド和平プロセスが始まった(グッドフライデー合意の署名から20年)〜当時の日本の報道は
昨日、2018年4月10日に、北アイルランド紛争を終わらせた和平合意(グッドフライデー合意こと、ベルファスト合意: 以下、GFA)が、20歳のお誕生日を迎えた。
今から20年前の1998年4月10日、米国のジョージ・ミッチェル上院議員(元)が仕切り、英国のトニー・ブレア首相とアイルランド共和国のバーティー・アハーン首相が調整を行うなどして持たれていた北アイルランドの複数政党・政治団体間交渉の場で、合意文書が署名された(元々の期限は9日だったが、それを突破して翌日にずれ込..
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2018年02月12日
ジェリー・アダムズがシン・フェイン党首を退いた。
3か月近く前に、「2ヶ月以上前に告知され、『ついに』と思ったことではあるが」と書き始めているので、都合、6か月近くの猶予というか待機時間があったのだが、それでもやはり、またしても、「ついに」という感覚に包まれている。
この件に関心・興味がある人で、このニュースに接して「ついに」という感覚を覚えない人はいないだろう(あるいは、昔は関心を向けていたが最近は見ていなかったという人は、「まだやってたのか」と思うかもしれないが)。
一応、淡々と記録しておくという目的では、「..
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2017年08月31日
たった1人で北アイルランド和平をひっくり返していたかもしれないテロリストが英軍内に浸透していた件
英軍に、今なお武装闘争を信じて活動を続けているアイリッシュ・リパブリカニズム信奉者が浸透していた、ということになる。それも単なる「英軍」ではない。海兵隊だ。軍隊でのエリート集団に非主流派リパブリカンのテロリストが入り込んでいたのだ。唖然とするよりないよね。
テロリストの名前はキアラン・マックスウェル。30代に入ったばかりでFBなども普通に使っている「いまどき」の若者だ。FBには軍隊での訓練中に笑顔を見せる写真などがアップされていた。
2016年に発覚したこ..
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2017年08月13日
人を助ける人たちの事務所が何者かに襲撃され、7人もが銃殺された。 #WhiteHelmets
市民によるボランティアの救援隊、シリア・シヴィル・ディフェンス (Syria Civil Defence)、通称「ホワイト・ヘルメッツ」。政府による武力弾圧・武力行使やら、各種武装組織の軍事的行動やらで機能しなくなった救急・消防分野を担っている彼らの活動を追ったNetflixでの短編ドキュメンタリーが、米アカデミー賞を受賞したことでも知られているが、ネットでは何より、YouTubeなどにアップされる現場映像を通じて彼らの活動に接している人が多いだろう。
Netflixの..
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2017年07月28日
「紛争」の20年後、「紛争」の20年前: IRA停戦から20年/映画『邪魔者を殺せ(けせ)』
20年前の1997年7月20日、IRA (Provisional IRA) は停戦した。この停戦は、さらにさかのぼること3年前の94年8月末に宣言され、96年2月のロンドンのドックランズ爆弾事件で破棄された停戦を、復活させるものだった。当時は「どうせまた破られるんじゃないのか」という懐疑論も強かっただろうが、最終的には、97年7月のこの停戦が決定的なものとなった。これを大きな契機として北アイルランドでは和平合意が(すさまじいエクストリーム交渉を経て)実現し(1998年4月のベ..
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2016年08月17日
英国で何人も「感化」したイスラム過激派の活動家、アンジェム・チョーダリーに有罪判決
"About time!" と反応している人がいるとおり、「今更」感のあるニュースだ。アンジェム・チョーダリー(チョードリ、チャウダリなどカナ表記はいろいろある)がようやく、有罪判決を受けた。「2000年テロリズム法(テロ法)」に基づき、「イスイス団へのサポート」で有罪だ。
ガーディアンとBBCとでは、見出しのトーンが少し違うように見えるが、厳密性が高いのはBBCである。
Anjem Choudary convicted of supporting Islamic..
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2016年01月30日
1月30日。私が自分の中で、弔鐘を鳴らす日。
毎年のことで、1月30日である。毎年何かしら書いているが、今年も、1972年のあの日にデリーで起きていた出来事を、その時刻(日本との時差は9時間あるので、日本では日付が変わったあとになる)にTwitterで流すよう、botを設定してある。(その前に、30日の午後10時台に「解説」的なものをいくつか流すよう設定した。)それらのツイートは、あとでこのエントリに貼り込むことにしよう。
1972年のデリーでのブラディ・サンデー(血の日曜日)のときだけ、こういうことをしていると、..
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2015年12月12日
「ベルファストの日常」(グレン・パターソンの文章)
21時にアップしようと準備していた記事があったのだが、グレン・パターソンによる新しい文章を読んで、少し寝かせることにしたいと思った。
Welcome to Belfast, where bomb scares are part of daily life
Saturday 12 December 2015 11.00 GMT
http://www.theguardian.com/uk-news/2015/dec/12/belfast-bomb-scares-dail..
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2015年11月20日
「私たちは憎悪することを拒否します」……同時多発テロのあおりでパリでの日程がつぶれたU2が、ベルファストで「平和」「犠牲者」の物語を共有する。
「U2が18年ぶりにベルファストでコンサートするってよ」というニュースが流れたのは夏だった(正確なタイミングの確認は省略)。続いて「チケットが発売されて即時完売」というニュースがあったが、私は「そりゃそうだろうな」と思ったくらいで、特に気に留めなかった。観客が撮影したビデオが公開の場にあれば、少なくとも「あの曲」のは見るだろうと思ったし、ベルファストだから「この曲」はやるのかなあ、どうなのかなあと思いはしたが、そもそもここ20年近くのU2のアルバムは、まともに聞いたことがない..
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2015年11月08日
シナイ半島での旅客機墜落に「英国人関与か」と述べている報道に関する記録(2015年11月8日)※9日追記あり
日本語圏でロシア機墜落に英国人関与と報道 「爆破祝う会話になまり」(共同通信)、および「爆破」に英国人関与か=傍受通信にロンドンなまり−ロシア機墜落(時事通信)といった報道が出ている。ソースは、英国のタブロイドの中で極右との親和性が最も高い(EDLを推すなどしていた)デイリー・エクスプレスの日曜版、サンデー・エクスプレスで、共同は「報道の真偽は不明」と書いて締めくくっているが、時事はエジプトでの墜落と関係するとは到底思えない「英国で事件が起きる可能性」についての誰かのコメント..
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2015年09月30日
北アイルランド、ジーン・マコンヴィルさん殺害事件に関し、ジェリー・アダムズ、ボビー・ストーリーら6人のリパブリカンを不起訴に。
昨年4月末、ジェリー・アダムズが逮捕されたことをご記憶だろうか。日本語でもいくらかは報道されていたと思う。逮捕に至った容疑は、40年以上前の1972年にIRAによってスパイであると断定され、拉致され、拷問・殺害されて人知れず埋められたジーン・マコンヴィルさんの殺害に関与していたというものである。具体的には、当時のIRAの指導者として、マコンヴィルさん殺害の指示(指令)を出した容疑がかかっていた。
しかしながら、アダムズはIRAの指導者だったことを否定している。それどころ..
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2015年07月25日
映画『ウォリスとエドワード』(原題: W.E.)とエドワード8世のナチス支持についてのメモ
「82年ほど前、エリザベス2世が7歳のときに、母親とおじとともにナチス式敬礼をしていた」というThe Sunのスクープについて書いたときに言及した映画、『W.E.』を楽天SHOWTIMEのレンタル(オンラインのストリーミング)で見た(レンタル期間7日間で、手軽に見られてとても便利)。何の思い入れもない私が見て、映画としておもしろかった。
でも邦題が映画の内容と全然違う。
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2015年03月25日
「無根拠な憶測」を「ノイズ」として排除する必要性について、さすがに考えずにはいられないことがあったので。
フレンチ・アルプスの山中に、バルセロナ(スペイン)からデュッセルドルフ(ドイツ)に向かうエアバス機(A320)が墜落した。ちょうど24時間ほど前、24日の午後8時ごろ(日本時間)にBBC Newsのトップページを見てみたらトップニュースになっていたので知ったのだが、フランスのTVニュースでの第一報も7時40分ごろのことだったようだ。私が見たときにはすでに「乗客・乗員全員絶望」というフランスの首相の発言が出ていて、それが見だしになっていた。墜落したのはドイツのルフトハンザが傘下..
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2015年03月19日
チュニジアの首都で、博物館が武装勢力に襲撃されて、観光客が殺された。
痛ましい限りだ。誰が博物館に古代のモザイクや彫刻を見に行って、武装勢力の襲撃を受けるなどと考えるだろう。
18日の夜、確認したいことがあったのでBBC Newsのトップページを見たときにチュニジアで何かが起きているということに気づいた。そのBBCの記事をざっと読み、すぐにTwitterで検索したりさかのぼったりして、報道機関の関連記事を読んで、Live blogを追っていたものの記録が下記である。
チュニジア、首都チュニスのバルド国立博物館を武装集団が襲撃、死者2..
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2015年02月23日
チェルシーFCの一件、北アイルランドにも関連
詳細はまだ明らかにされていないが、チェルシーFCの「ファン」ということになっている差別主義者たちがパリで起こした一件、北アイルランドにも関連しているという報道がなされている。
既に書いたが、「チェルシー・ヘッドハンターズ」などの極右勢力は、UVFやUDAといった北アイルランドのロイヤリストとがっつりつながっているという歴史的な事実があるので、ここで北アイルランドが出てくることは「やっぱり(&残念)」という印象であるにせよ、その内容が「……」である。
Norther..
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2015年02月02日
「どうか、神様。彼らに安らかなる日々をお与えください」
「くたびれきって: シリアから来た難民の小さな女の子。ヨルダンのアズラク・キャンプに安全な居所を得るために、家族と一緒に何日も歩いてきた」(国連難民高等弁務官事務所UKの写真つきツイート)
Exhausted: little #refugee girl from #Syria - walked for days w/ family to find safety in Jordan's Azraq Camp. pic.twitter.com/NF2xwsI1lK
&..
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2014年12月14日
あるアカウントの「中の人」の暴露について。
2013年と、2014年は、ずいぶん違う。「国際ニュース」、「国際関係」では、どの見地から見てもそうではないかと思う。
その違いは、2010年と2011年のそれほどは大きくないかもしれないが、例えば2009年と2010年との違いよりは大きいだろう。
そこにはさまざまなファクターがあるのではないかと思う。ただし、それらについて詳細・個別に検討することは本稿の目的ではない。
自分の見ているモニター内の世界において、2013年と2014年の最大の違いは、「イスラム..
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2014年10月20日
Twitpicが閉鎖されることでパブリックな空間から失われる貴重な記録がたくさんある。
【アップデート】本稿をアップしてからさらに状況が変わり、最終的には既にTwitpicにアップされている写真は保持されることになった。詳細は本稿末尾に追記。
▼▼▼以下、本稿アップロード時のまま。▼▼▼
10月25日でTwitpicが閉鎖されることになった。
Twitpicというと、最近は個人のセルフィ(それも「セクシーさ」を強調したようなの)がやたらと並んでいる、ティーンエイジャーの自意識展示会場みたいになっているが、かつてTwitterが自前の写真アップロ..
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2014年09月30日
ピーター・テイラーのドキュメンタリー、Who Won the War (北アイルランド紛争)
9月29日(月)、BBC Oneで、ピーター・テイラーのドキュメンタリー、Who Won the Warが放送された。英国内からの接続にできる人はiPlayerで次の月曜日まで見られるし、10月9日にはBBC Twoで再放送もある。
http://www.bbc.co.uk/programmes/b04jy8hf
ピーター・テイラーは40年以上にわたって北アイルランドを取材してきた英国のテレビジャーナリストであり、それ以上に、現地の人々からあつい信頼を得た数少ないイン..
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2014年04月15日
歴史を、語りなおすこと――英国とアイルランド。(1)
画面の中のロンドンは、風が強かった。だから、掲揚された旗が全開になってはためいていて、「北アイルランド脳」の持ち主である私が感嘆し、意識下でひそかにパニクるほどはっきりと、「ユニオンジャックとトリコロールが並んでいる」光景が伝えられてきていた。
2014年4月8日。アイルランド共和国国家元首が史上初めて、国賓として英国の地を踏む。
これまでも、「国賓」ではなくいろいろな行事などで、アイルランドの大統領が英国に行ったことはあった。しかし、英国の国家元首が公式に招待す..
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2014年03月05日
重厚長大な長編ドキュメンタリーとアラビア語作品…アカデミー賞の注目は長編劇映画関連(とフォトボム)だけではなかった。
3月3日、米アカデミー賞の授賞式が行われた。今年は個人的にちょっと関心高めだった。むろん、多くの部門にノミネートされていたスティーヴ・マックイーンの12 Years A Slave(さっき邦題調べたばかりなのにもうわかんなくなってる。「それでも夜明けが来る」だっけ? 自己啓発本や「心の風邪」とか言ってる系の本のオビみたいなの)ももちろん気になっているのだが、関心の対象は長編ドキュメンタリー部門である。
テレビがない環境なので授賞式の中継は見ていないが、Twitterの画..
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2013年09月13日
オマー爆弾事件についてのインクワイアリーは行なわない、と英国政府が決定した。
オマー爆弾事件については、ニュースがあるたびに消耗する感覚だ。「消耗する」というより削り取られるような。本当に、「終わり」がない。「終わり」が見えない。「終わり」のかたちすら、見えない。それが15年、続いている。
傍観者でしかない私にとってそうなのだから、当事者(あの爆弾で殺された人々のご家族や負傷させられた人々)の心中いかばかりか。
……という前置きに続くのは、もちろん、「悪いニュース」だ。マイケル・ギャラハーさんら被害者遺族・家族会が要求し続けてきたパブリック..
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2013年07月20日
【訃報】シェイマス・マッケンナ(Real IRA創設メンバー、オマー爆弾事件実行グループの1人か)
少なくとも、穏やかな、というか「それなりに満ち足りた人生であった」と本人や周りが実感できるような死ではなかったようだ。
Real IRAのシェイマス・マッケンナが死んで、水曜日に厳戒態勢の中、葬儀が行われた。葬儀は特に何ごともなく終わったという。
1997年、シン・フェインが「和平」路線を選択してゆくなかで、その路線に反対する(あくまでも武装闘争で政治的目的を達するべきであるとする)人々が、Provisional IRAから離脱し、分派組織を結成した。俗に言う "..
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2013年05月25日
EDL (イングランド防衛協会) について (1)
ウーリッチの英兵惨殺事件のあとで、また、ニュースに "EDL" の名前が登場している。日本語圏の報道でも言及されているようだ。私のような個人のツイッターや「NAVERまとめ」にも、EDLに関する日本語での反応があるので、不十分ながら、「とりあえず」的なものを書いておこうと思う。ただ、日々のニュースだけでまとまった文献を見ていない(そんなものはないかもしれない)状態なので、かなり断片的で不確かであることは前もってお断りしておきたい。
EDL = The English D..
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2013年04月07日
1993年とは、どのような年であったか――映画『シャドー・ダンサー』に関連して
先に書いた通り、映画『シャドー・ダンサー』を見てきた。こういう作品は今後も劇場で公開されてほしいし、鈴木良平先生の文章も読みたかったのでパンフレット(600円)も買ってきたのだが、何というか、うん。ざっくりと「北アイルランド紛争」とか「IRA」とか説明しているのだが、何というか……。
この映画についてのパンフレットで、「1993年」を説明しないでどうするのかと。映画の中にダウニング・ストリート宣言(に至る動き)が出てきているのに、その説明がパンフレットにない。それでいて..
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2013年03月19日
浮かれ騒ぐ(主にディアスポラの)ナショナリズムのその背後で、「消え去っていない」あの影のノイズ
3月17日の「セント・パトリックの日」のお祭りは、アイルランドにキリスト教を広めた聖パトリックを記念する、というより春の到来を祝う恒例行事である。今年は17日が日曜日に当たり、金曜日の15日からずっとだらだらと続いていたのだが、毎年恒例の「政治トップによる米国ツアー」もだらだら続いていて、メインの「米国大統領との会談」はまだ行われていないようだ。北アイルランド自治政府副首相のマーティン・マクギネスは訪米前にブラジルを訪れた際に、聖パトリックの日のシンボルカラーである緑色でライ..
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2012年12月31日
"Very thin line between life and death" 北アイルランド、ベルファストでまた警官を標的としたボム
30日(日)、ベルファストからまた物騒な話。警官の車に、爆発物が仕掛けられているのが発見され、軍の爆弾処理班が出動、爆破処理された。
正直、「大みそかはどうせまた旗持った人たちの話がトップニュースなんだろうな」と思っていたのだが(ニューイヤーのセレブレーションに便乗するだろうと思っていた)、それとは別方向でガックリ、である。
報道によると、標的とされた警官は日曜日、家族とともにサンデー・..
posted by nofrills at 20:30