このブログでも時々やっていたし、以前は「はてなダイアリー」(現在は非公開)で時々書いていたのだが、日々ニュースを読んでいるときに「学校で習ったような英文法や熟語の実例」とか、「習わなかったものの実例」とか、「イレギュラーな表現の実例」といったものを、私はネットを使うようになってから、間歇的にではあるが、ネット上で記録している。
今回、「はてなダイアリー」がサービス終了となるので、昔のログを移転かたがた、それをブログとして復活させようかとも思ったのだが、それより、長く中断していたことだしここですっぱりと新しいものをアップしていったほうがよいかなと思い、新規にブログのスペースを確保した。最初はWordPressでも借りようかと考えていたのだが、結局新規で登録したりするのが面倒で、今もっているはてなのIDでもう1つ別のブログを開設することにした。
URLは下記。
https://hoarding-examples.hatenablog.jp/
現状、毎日1記事のペースで更新している(更新ペースはそのうちに落ちるかもしれない)。100件か200件くらい実例がたまったら、いったん更新は停止するかもしれないが、現状では未定。
記事は下記のような感じ。
まずタイトルでそこに含まれている文法項目を羅列し、参照する「実例」(誰かのツイートだったり報道記事だったり)を埋め込んで、(多くの場合「続きを読む」の下に)その「実例」に出てくる文法項目を解説している。解説はある程度勉強している高校2年生が読んでわかるように書いている(学習参考書のような感じ)。広く一般に英語をブラッシュアップしたい人だけでなく、受験生・高校生、特にいわゆる「難関校」の受験を考えていて、分量のある英文を正確に速く読む練習をしたいという方に参考にしていただけると、とても嬉しい。
各記事の末尾には「英文法」といったらこれ、という文法書を毎回しつこく埋め込んでいるが、それは私がその文法書をよく参照しているからである。
また、標題に列挙してある文法項目それぞれを「カテゴリー」にしてあるので(seesaaブログやBloggerでいう「タグ」)、もう少し数がたまってきたら、その「カテゴリー」が真価を発揮してくれるだろうと思う。ちなみに現時点でも「仮定法」は何とか形になっているので、関心がある方は参照していただきたい。
【続きを読む】
◆「陰謀論」と、「陰謀」について。そして人が死傷させられていることへのシニシズムについて。(2014年11月)
◆知らない人に気軽に話しかけることのできる場で、知らない人から話しかけられたときに応答することをやめました。また、知らない人から話しかけられているかもしれない場所をチェックすることもやめました。あなたの主張は、私を巻き込まずに、あなたがやってください。
【お知らせ】本ブログは、はてなブックマークの「ブ コメ一覧」とやらについては、こういう経緯で非表示にしています。(こういうエントリをアップしてあってもなお「ブ コメ非表示」についてうるさいので、ちょい目立つようにしておきますが、当方のことは「揉め事」に巻き込まないでください。また、言うまでもないことですが、当方がブ コメ一覧を非表示に設定することは、あなたの言論の自由をおかすものではありません。)
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=
2019年01月29日
2018年08月12日
【実例】"The team is 〜" か、"The team are 〜" か(集合名詞とアメリカ英語とイギリス英語)
サッカーのワールドカップのときに、英国のメディアの試合実況記事を見ながらちょこちょこ書いていた「イギリス英語」の特徴的用法について、先ほど読んだ記事で「アメリカ英語」の実例が出てきたので、ささっと書いておこう。これは多かれ少なかれ英語を真面目に(つまり「通じればいいんだよ」的な態度とは離れたところで)勉強しているとぶつかる壁のひとつで、細かいっちゃー細かいところなのだが、こういうところでどうしたらいいかわかんなくなって書き進めなくなってしまうことも多い。こうやって書いて検索可能な形にしておけば、いずれどなたかの役に立つこともあるだろう。
その「特徴的用法」というのは、《ひとつの集団》を意味する語(集合名詞)を単数として扱うか、複数として扱うかということに関するもの。例えばthe teamという語が主語になるとき、be動詞がisになるか(アメリカ英語)、areになるか(イギリス英語)、一般動詞(例えばhave)がhasになるか(米)、haveになるか(英)、という違いがある。
この場合必要なことに絞ってざっくり前提を説明しておくと、「集合名詞」というのは、見かけ上複数形でないものを言う。例えばThe New York Yankeesはそれ自体複数形なのでここで説明する単数・複数のルールとは関係なく常に複数扱いされるのが自然だが、ArsenalとかManchester Unitedとかになるとイギリスでは複数扱い、アメリカでは単数扱いというケースが見られるようになる。音楽のバンド名でも、例えばThe Rolling StonesとかThe Beatlesといったものはそれ自体が複数形だから特にconflictを起こすことはないのだが、BlurとかOasisとかOne Directionとかだとややこしくなる。(ちなみに私がこの「アメリカ英語とイギリス英語の違い」に気づいたのは、NMEとかMelody Makerを毎週読んでたときのことで、インターネットなんて環境がないことはもちろん、英語の本(洋書)も今のようには簡単には入手できず、なかなか「これ!」という説明に出会えなかった。)
現代において、一般的な日本の学校で教えられるのはアメリカ英語で、ほとんどの人がその《ひとつの集団》が「まとまって行動しているときは単数扱い、個々の成員について言うときは複数扱い」と習うはずだ(区立中学→都立高校と進んだ私もそうである)。ネット上に数限りなくある英語話者向けの文法解説サイト(多くは書籍に基づいている)でも、そのように説明されていることが多い。例えば、アメリカの専門家が書いた文法解説、grammarbook.comでは:
つまり「チームが練習する」ときはチームが1つのまとまりとなって行動しているので単数扱い、「チームがそれぞれの家族と食事する」ときは個々の成員の行動を言うので複数扱いとなる、という説明だ。これがオーソドックスな解説だろう。
しかしこの件について、コメント欄(おお、古き良き、機能しているコメント欄よ!「思いついたことの書き捨て場」でないコメント欄よ!)で次のようなやり取り(質疑応答)が行われている。
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その「特徴的用法」というのは、《ひとつの集団》を意味する語(集合名詞)を単数として扱うか、複数として扱うかということに関するもの。例えばthe teamという語が主語になるとき、be動詞がisになるか(アメリカ英語)、areになるか(イギリス英語)、一般動詞(例えばhave)がhasになるか(米)、haveになるか(英)、という違いがある。
この場合必要なことに絞ってざっくり前提を説明しておくと、「集合名詞」というのは、見かけ上複数形でないものを言う。例えばThe New York Yankeesはそれ自体複数形なのでここで説明する単数・複数のルールとは関係なく常に複数扱いされるのが自然だが、ArsenalとかManchester Unitedとかになるとイギリスでは複数扱い、アメリカでは単数扱いというケースが見られるようになる。音楽のバンド名でも、例えばThe Rolling StonesとかThe Beatlesといったものはそれ自体が複数形だから特にconflictを起こすことはないのだが、BlurとかOasisとかOne Directionとかだとややこしくなる。(ちなみに私がこの「アメリカ英語とイギリス英語の違い」に気づいたのは、NMEとかMelody Makerを毎週読んでたときのことで、インターネットなんて環境がないことはもちろん、英語の本(洋書)も今のようには簡単には入手できず、なかなか「これ!」という説明に出会えなかった。)
現代において、一般的な日本の学校で教えられるのはアメリカ英語で、ほとんどの人がその《ひとつの集団》が「まとまって行動しているときは単数扱い、個々の成員について言うときは複数扱い」と習うはずだ(区立中学→都立高校と進んだ私もそうである)。ネット上に数限りなくある英語話者向けの文法解説サイト(多くは書籍に基づいている)でも、そのように説明されていることが多い。例えば、アメリカの専門家が書いた文法解説、grammarbook.comでは:
If these nouns are acting as a unit, use a singular verb.
Example: The team is heading for practice this afternoon.
If the sentence indicates more individuality, use a plural verb.
Example: The team are eating with their families tonight.
--- Subject and Verb Agreement with Collective Nouns
つまり「チームが練習する」ときはチームが1つのまとまりとなって行動しているので単数扱い、「チームがそれぞれの家族と食事する」ときは個々の成員の行動を言うので複数扱いとなる、という説明だ。これがオーソドックスな解説だろう。
しかしこの件について、コメント欄(おお、古き良き、機能しているコメント欄よ!「思いついたことの書き捨て場」でないコメント欄よ!)で次のようなやり取り(質疑応答)が行われている。
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2017年01月07日
be missingの実例メモ
さっきTwitterの画面を見たら、Hatton Gardenというフレーズ(地名)がTrendsに入っていた。この地名、ご記憶の方も多いだろう。2015年に大ニュースになった地名だ。
場所は大まかにいえば「シティ」の一角である。もう少し詳しく見ると、ロンドン中心部を東西に走るOxford Streetを東に進んでいくと、Tottenham Court Road駅から東は通りの名前がNew Oxford Streetと変わり、Holborn駅のある交差点の手前からはHigh Holbornとなって、さらに東に行ってChancery Lane駅のところからはHolbornとなるのだが、そのHolbornに交わる南北に走る通りの1本がHatton Gardenだ。マップは下記。
この通りは、ロンドンの宝飾品街で、ダイヤモンドの取引の中心地として知られている、とウィキペディアに書いてあるが、2015年にこの地名が大ニュースになったのも、まさにその宝飾品がらみのことだった。
2015年4月、イースター(キリスト教)と過ぎ越しの祭り(ユダヤ教)がカレンダー上で重なり、町が休暇で休止していたときに、この通りにある貸金庫が破られ、宝石・貴金属が盗まれたことが、連休明けに発覚した。被害総額は£200 million(2億ポンド)と想像もつかないほどで、ときどきとんでもない大泥棒(まさに「大泥棒」と呼ぶにふさわしいような)が出現する英国でも、この事件は空前絶後と言われたのだが、何より人々を唖然とさせたのは、コンクリートの分厚い壁にドリルで穴をあけるという窃盗団の大胆な手口……なんてことを書いてるとこのエントリがいつまでたっても書き終わらないので、そこらへんは報道記事やウィキペディアでご確認いただきたい。被害にあった貸金庫業者はお客がいなくなってしまってつぶれた。
ほぼ2年前のこの事件、容疑者として逮捕された後、起訴され、2016年3月に有罪判決を受けたのは経験豊富な泥棒たちで(ちなみに全員が白人である)、最年長は76歳だった。
……という事件があったのがHatton Gardenという場所なのだが、その地名が2017年1月にまた話題になっている。どういう理由かというと、事件から2年近くが経過した今になって「あら、あたくしの金(gold)がないわ」と気づいた人がいるというニュースがあって、みんなが一斉にお茶ふいたということだ。
私もお茶ふいてニヤニヤしながらTwitterの画面を見ていたのだが、be missingという英語の用例としてなかなか興味深いものが並んでいたので、以下、それを記録しておきたい。
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場所は大まかにいえば「シティ」の一角である。もう少し詳しく見ると、ロンドン中心部を東西に走るOxford Streetを東に進んでいくと、Tottenham Court Road駅から東は通りの名前がNew Oxford Streetと変わり、Holborn駅のある交差点の手前からはHigh Holbornとなって、さらに東に行ってChancery Lane駅のところからはHolbornとなるのだが、そのHolbornに交わる南北に走る通りの1本がHatton Gardenだ。マップは下記。
この通りは、ロンドンの宝飾品街で、ダイヤモンドの取引の中心地として知られている、とウィキペディアに書いてあるが、2015年にこの地名が大ニュースになったのも、まさにその宝飾品がらみのことだった。
2015年4月、イースター(キリスト教)と過ぎ越しの祭り(ユダヤ教)がカレンダー上で重なり、町が休暇で休止していたときに、この通りにある貸金庫が破られ、宝石・貴金属が盗まれたことが、連休明けに発覚した。被害総額は£200 million(2億ポンド)と想像もつかないほどで、ときどきとんでもない大泥棒(まさに「大泥棒」と呼ぶにふさわしいような)が出現する英国でも、この事件は空前絶後と言われたのだが、何より人々を唖然とさせたのは、コンクリートの分厚い壁にドリルで穴をあけるという窃盗団の大胆な手口……なんてことを書いてるとこのエントリがいつまでたっても書き終わらないので、そこらへんは報道記事やウィキペディアでご確認いただきたい。被害にあった貸金庫業者はお客がいなくなってしまってつぶれた。
ほぼ2年前のこの事件、容疑者として逮捕された後、起訴され、2016年3月に有罪判決を受けたのは経験豊富な泥棒たちで(ちなみに全員が白人である)、最年長は76歳だった。
……という事件があったのがHatton Gardenという場所なのだが、その地名が2017年1月にまた話題になっている。どういう理由かというと、事件から2年近くが経過した今になって「あら、あたくしの金(gold)がないわ」と気づいた人がいるというニュースがあって、みんなが一斉にお茶ふいたということだ。
私もお茶ふいてニヤニヤしながらTwitterの画面を見ていたのだが、be missingという英語の用例としてなかなか興味深いものが並んでいたので、以下、それを記録しておきたい。
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2016年10月16日
あまりに痛ましいスポーツマンの突然の訃報に見る、adviseという語のフォーマルな用法
どんな原因であれ、まだ死ぬような年齢ではない人の訃報は痛ましい。
実際、「まだ死ぬような年齢ではないスポーツマンの突然死」のニュースはときどきある。競技中・トレーニング中の事故よりもむしろ、「気づかれないままだった心臓疾患」など、病気によるものが多く感じられる(実際に多いかもしれない)。2012年に試合中に倒れたフットボーラーのファブリス・ムアンバは、まさに「奇跡的」に死の淵から生還したが、ヴィヴィアン・フォエ、アントニオ・プエルタ、松田直樹など、記憶にあるだけでも何人ものプレイヤーが試合中・練習中に病気のために倒れて亡くなっている。
だが、今日の「スポーツマンの突然死」のニュースは、試合中でも練習中でもなかった。アイルランドのラグビー、マンスターのヘッド・コーチであるアンソニー・フォーリーが、試合のために訪れていたパリのホテルで突然亡くなったという。42歳だった。
私はラグビーのことは何も知らないので、取り急ぎWikipediaを見てみると、アンソニー・フォーリーは1973年生まれ。リムリック(リマリック)の出身で、小さなクラブを経て1995年に「マンスター Munster」のプレイヤーとしてデビュー。後にチームのキャプテンとなり、2008年に引退。1995年から2005年までの10年間はアイルランド代表でもプレイし、1995年のワールドカップ南アフリカ大会(前年に釈放されたネルソン・マンデラを軸にした物語がクリント・イーストウッドによって映画化された大会)で日本との試合に出場していたという。その後は代表入りしたりしなかったり、しても出場したりしなかったりしているが、2000年代に3度にわたって代表チームの主将をつとめている。2005年の6ネイションズでの対ウェールズ戦を最後に代表から引退し、2008年に現役引退した後、2011年からマンスターのコーチの一員となって、2014年に同ヘッドコーチとなった。そして2016年10月16日(日)に行なわれる予定だったチャンピオンス・カップの試合(対Racing 92)のために訪れていたフランスのパリのホテルで死亡しているのが発見された。ご家族にもチームにも、またアイルランドのラグビー界にとっても、世界のラグビー界にとっても、どれほどショックなことかと痛ましく思う。死因などはまだわかっていない。今日予定されていた試合は、後日改めて行われることになった。
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実際、「まだ死ぬような年齢ではないスポーツマンの突然死」のニュースはときどきある。競技中・トレーニング中の事故よりもむしろ、「気づかれないままだった心臓疾患」など、病気によるものが多く感じられる(実際に多いかもしれない)。2012年に試合中に倒れたフットボーラーのファブリス・ムアンバは、まさに「奇跡的」に死の淵から生還したが、ヴィヴィアン・フォエ、アントニオ・プエルタ、松田直樹など、記憶にあるだけでも何人ものプレイヤーが試合中・練習中に病気のために倒れて亡くなっている。
だが、今日の「スポーツマンの突然死」のニュースは、試合中でも練習中でもなかった。アイルランドのラグビー、マンスターのヘッド・コーチであるアンソニー・フォーリーが、試合のために訪れていたパリのホテルで突然亡くなったという。42歳だった。
Munster head coach Anthony Foley dies suddenly https://t.co/Bm16DMqSpB pic.twitter.com/2MQ80kfCHJ
— RTÉ Rugby (@RTErugby) October 16, 2016
私はラグビーのことは何も知らないので、取り急ぎWikipediaを見てみると、アンソニー・フォーリーは1973年生まれ。リムリック(リマリック)の出身で、小さなクラブを経て1995年に「マンスター Munster」のプレイヤーとしてデビュー。後にチームのキャプテンとなり、2008年に引退。1995年から2005年までの10年間はアイルランド代表でもプレイし、1995年のワールドカップ南アフリカ大会(前年に釈放されたネルソン・マンデラを軸にした物語がクリント・イーストウッドによって映画化された大会)で日本との試合に出場していたという。その後は代表入りしたりしなかったり、しても出場したりしなかったりしているが、2000年代に3度にわたって代表チームの主将をつとめている。2005年の6ネイションズでの対ウェールズ戦を最後に代表から引退し、2008年に現役引退した後、2011年からマンスターのコーチの一員となって、2014年に同ヘッドコーチとなった。そして2016年10月16日(日)に行なわれる予定だったチャンピオンス・カップの試合(対Racing 92)のために訪れていたフランスのパリのホテルで死亡しているのが発見された。ご家族にもチームにも、またアイルランドのラグビー界にとっても、世界のラグビー界にとっても、どれほどショックなことかと痛ましく思う。死因などはまだわかっていない。今日予定されていた試合は、後日改めて行われることになった。
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2016年05月31日
「経歴を盛ってる」を英語で
表題の件、この「盛る」という日本語も最近一般化してきたスラングだと思うのだが、もうちょっとフォーマルな言い方をすると何だろう。2ヶ月ほど前に大きな話題となったショーン某氏ほどデタラメではないので、「詐称する」ほど強くない。「ごまかす」だと曖昧すぎる。「誇張する」でもまだ曖昧な感じだ。「ゲタを履かせる」とか、「色をつける」とかかな。いずれにせよ。
クリス・カイルという元米軍人がいた(2013年に銃撃事件で殺されているので過去形)。海軍の特殊部隊(ネイヴィー・シールズ)の一員で、特にイラク戦争で「凄腕のスナイパー」として名を馳せた。ウィキペディアの日本語版でもかなり詳しい経歴がわかる。クリント・イーストウッドが映画化した『アメリカン・スナイパー』は彼の自伝だ(なお、私は映画も見ていないし、本も読んでいないということはお断りしておく)。
このクリス・カイルが軍隊で得た勲章の数を偽っていたことが、先日、The Intercept(ピエール・オミダイアの出資で、グレン・グリーンウォルドやジェレミー・スケイヒルらによって立ち上げられた独立メディア)の下記記事で検証・報道された。
“AMERICAN SNIPER” CHRIS KYLE DISTORTED HIS MILITARY RECORD, DOCUMENTS SHOW
Matthew Cole, Sheelagh McNeill
May 25 2016, 9:02 p.m.
https://theintercept.com/2016/05/25/american-sniper-chris-kyle-distorted-his-military-record-documents-show/
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クリス・カイルという元米軍人がいた(2013年に銃撃事件で殺されているので過去形)。海軍の特殊部隊(ネイヴィー・シールズ)の一員で、特にイラク戦争で「凄腕のスナイパー」として名を馳せた。ウィキペディアの日本語版でもかなり詳しい経歴がわかる。クリント・イーストウッドが映画化した『アメリカン・スナイパー』は彼の自伝だ(なお、私は映画も見ていないし、本も読んでいないということはお断りしておく)。
アメリカン・スナイパー (ハヤカワ・ノンフィクション文庫) クリス・カイル スコット・マキューエン ジム・デフェリス 田口俊樹・他 by G-Tools |
このクリス・カイルが軍隊で得た勲章の数を偽っていたことが、先日、The Intercept(ピエール・オミダイアの出資で、グレン・グリーンウォルドやジェレミー・スケイヒルらによって立ち上げられた独立メディア)の下記記事で検証・報道された。
“AMERICAN SNIPER” CHRIS KYLE DISTORTED HIS MILITARY RECORD, DOCUMENTS SHOW
Matthew Cole, Sheelagh McNeill
May 25 2016, 9:02 p.m.
https://theintercept.com/2016/05/25/american-sniper-chris-kyle-distorted-his-military-record-documents-show/
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2016年05月22日
サッカーのサポーターが使う応援スローガンと、Urban Dictionary
昨日(21日の土曜)、イングランドでFAカップの決勝が行なわれる前に、スコットランドでスコティッシュ・カップの決勝が行なわれていた。ハイバーニアン(エディンバラ)対レンジャーズ(グラスゴー)で、Twitterで私が見る世界ではレンジャーズのサポの人たちが盛り上がっていた(直接試合を見に行けない人たちが、キックオフ前のスタジアムの観客席の様子の写真などをRTしていた)。結果はこの通りで、それも2-2のドローで突入した後半アディショナル・タイムでのゴールが試合を決めたとのことで、試合終了後にハイバーニアンのサポの人たちがピッチになだれ込んで一騒ぎあり、試合後にレンジャーズのサポの人たちが(勝ち誇って)騒ぐ、ということにはならなかったため、私の見ている世界は比較的静かだった。
……とまあ、そういう感じで終わったのだが、試合前にRTされてきたツイートで、スタジアム内(グラスゴーのハムデン・パーク……イングランドのウェンブリー・スタジアムに相当する施設で、どのチームのホームでもない)の観客スタンドに「ユニオニストの意匠」が並んでいるのを見て、来期からスコティッシュ・プレミアリーグが……といったことを思わずにいることは難しく、5月下旬という時節柄、7年前の2009年に北アイルランドで起きた「勝ち誇ったレンジャーズ・サポによる集団暴行事件」(男性が1人殺された)のことなどを思い出してしまい、スコットランドのサッカーに特に高い関心があるわけではない私が東京でそんなことを思っているということ自体が「普通のレンジャーズ・サポ」の人たちには失礼なことなのだろうと思ったり、とぐるぐるしていた。
そういう「試合前の盛り上がり」を物語るツイートの多くに、WATP という文字列が入っていた。
こういう「アルファベットの文字列」は、サポーターたちの応援のスローガンである。うちの場合はCOYG (= "Come On You Gunners!") だが、グラスゴーのレンジャーズFCのWATPは "We Are The People" である。
私がこのアルファベット4文字がどういうものであるのかを知ったのは、ウェブ検索で導かれたUrban Dictionaryでだった。
Urban Dictionaryは、「辞書」と名乗ってはいるが、普通の辞書とは違った使い方が要求される。ここは「みんなで作る悪魔の辞典」のようなもので、サタイア・冗談を意図している。「語義」は(言語学者や辞典編纂者ではなく)ユーザーが書き込み、閲覧者は「ニヤリ」と笑うことを期待/予期されている。とはいえ、そうして書かれた「語義」はまったくのデタラメというわけではない。風刺は、完全なフィクションの上には成り立たない。今の話題でいえば、「三島由紀夫賞」に「なるべく高齢で、小説家のイメージの薄い文学者に与える賞」といった語義を、気の利いた表現で書いているような感じだ。
【続きを読む】
……とまあ、そういう感じで終わったのだが、試合前にRTされてきたツイートで、スタジアム内(グラスゴーのハムデン・パーク……イングランドのウェンブリー・スタジアムに相当する施設で、どのチームのホームでもない)の観客スタンドに「ユニオニストの意匠」が並んでいるのを見て、来期からスコティッシュ・プレミアリーグが……といったことを思わずにいることは難しく、5月下旬という時節柄、7年前の2009年に北アイルランドで起きた「勝ち誇ったレンジャーズ・サポによる集団暴行事件」(男性が1人殺された)のことなどを思い出してしまい、スコットランドのサッカーに特に高い関心があるわけではない私が東京でそんなことを思っているということ自体が「普通のレンジャーズ・サポ」の人たちには失礼なことなのだろうと思ったり、とぐるぐるしていた。
そういう「試合前の盛り上がり」を物語るツイートの多くに、WATP という文字列が入っていた。
こういう「アルファベットの文字列」は、サポーターたちの応援のスローガンである。うちの場合はCOYG (= "Come On You Gunners!") だが、グラスゴーのレンジャーズFCのWATPは "We Are The People" である。
私がこのアルファベット4文字がどういうものであるのかを知ったのは、ウェブ検索で導かれたUrban Dictionaryでだった。
Urban Dictionaryは、「辞書」と名乗ってはいるが、普通の辞書とは違った使い方が要求される。ここは「みんなで作る悪魔の辞典」のようなもので、サタイア・冗談を意図している。「語義」は(言語学者や辞典編纂者ではなく)ユーザーが書き込み、閲覧者は「ニヤリ」と笑うことを期待/予期されている。とはいえ、そうして書かれた「語義」はまったくのデタラメというわけではない。風刺は、完全なフィクションの上には成り立たない。今の話題でいえば、「三島由紀夫賞」に「なるべく高齢で、小説家のイメージの薄い文学者に与える賞」といった語義を、気の利いた表現で書いているような感じだ。
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2016年01月24日
こんな実例を見つけたので、マンモスうれぴー。
「巨大である」さまを述べる日本語の表現に、「マンモス級」というのがある。最近見聞きすることがなくなっているように思うのだが、ウェブ検索するとそれなりに用例があるので、まだ「注釈なしで通じる表現」ではあるのだろう。
BBC Newsにアクセスしたら、その表現を(英語で)見ることになったので、ちょっとメモしておく。
BBC Newsのトップページでは、上のキャプチャにあるように短いヘッドラインになっているが、記事自体は下記のように語数をかなり多く使っている。そしてそこでも、トップページと同じく、「巨大な」の意味で「マンモス」を使っている。
US snowstorm: Mammoth blizzard hits East Coast, shuts New York
http://www.bbc.com/news/world-us-canada-35392008
「マンモス(象)」は、ロシアのシベリアで発掘されたことから、「地」を表す現地の言葉にちなんで名づけられたそうだが、英語圏での初出は1706年。「巨大な」の意味の形容詞の初出は1802年で、北米の対英反乱の文脈だったという。下記のWord origin and historyのところを参照。
http://dictionary.reference.com/browse/mammoth
というわけで、米東海岸のワシントンDCからニューヨーク、ボストンにかけては「マンモス級」のブリザードが襲来中で大変だというのが世界的ニュースになっているが、ジャイアント・パンダのティアンティアンさん(ワシントンDCのスミソニアン動物園)は、大雪が降ってマンモスうれぴーとのこと。
【続きを読む】
BBC Newsにアクセスしたら、その表現を(英語で)見ることになったので、ちょっとメモしておく。
BBC Newsのトップページでは、上のキャプチャにあるように短いヘッドラインになっているが、記事自体は下記のように語数をかなり多く使っている。そしてそこでも、トップページと同じく、「巨大な」の意味で「マンモス」を使っている。
US snowstorm: Mammoth blizzard hits East Coast, shuts New York
http://www.bbc.com/news/world-us-canada-35392008
「マンモス(象)」は、ロシアのシベリアで発掘されたことから、「地」を表す現地の言葉にちなんで名づけられたそうだが、英語圏での初出は1706年。「巨大な」の意味の形容詞の初出は1802年で、北米の対英反乱の文脈だったという。下記のWord origin and historyのところを参照。
http://dictionary.reference.com/browse/mammoth
というわけで、米東海岸のワシントンDCからニューヨーク、ボストンにかけては「マンモス級」のブリザードが襲来中で大変だというのが世界的ニュースになっているが、ジャイアント・パンダのティアンティアンさん(ワシントンDCのスミソニアン動物園)は、大雪が降ってマンモスうれぴーとのこと。
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2015年03月28日
「診断書」= sick note(s) ということについての実例のメモ
ジャーマンウィングス9525便の意図的墜落について、現地(ドイツ)のタブロイド報道を元に、なかなか刺激的な話が飛び交っている。BBCでも記事にしているが、飛行機を故意に墜落させたと判断されている副操縦士の元彼女(付き合っているうちにだんだんついていけなくなって別れたという)の(おそらくは「今思えば……」という)話を聞いたドイツのタブロイドBild紙だけをソースにしているもので、それなりに慎重に接したほうがよいのかもしれない。私はドイツ語もできないし、ドイツの報道事情もよく知らないので、さじ加減的なものもなにもわからないのだが、BBCがBildだけを典拠としているのは、少なくとも「急いで出している記事」という印象を受ける。
(なお、Bildのようなタブロイドの「独占取材」自体は珍しいものではない。タブロイドはよく「日本でいうと東スポ」などと言われるが、日刊であるという形態は別としてメディアとしての存在感は、「東スポ」というより「週刊文春」、「週刊新潮」などの週刊誌に近いと思う。)
さて、ドイツではその副操縦士の家に当局が入っていろいろと証拠を集めているが、そこで「引きちぎられた診断書」が出てきたというのが大ニュースになっている。この「診断書」が、英語でmedical certificateではなくsick noteとあらわされていることを、実例として書き留めておくのが本稿の目的である。
【続きを読む】
(なお、Bildのようなタブロイドの「独占取材」自体は珍しいものではない。タブロイドはよく「日本でいうと東スポ」などと言われるが、日刊であるという形態は別としてメディアとしての存在感は、「東スポ」というより「週刊文春」、「週刊新潮」などの週刊誌に近いと思う。)
さて、ドイツではその副操縦士の家に当局が入っていろいろと証拠を集めているが、そこで「引きちぎられた診断書」が出てきたというのが大ニュースになっている。この「診断書」が、英語でmedical certificateではなくsick noteとあらわされていることを、実例として書き留めておくのが本稿の目的である。
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2014年12月01日
「女の子」でも「女性」でも、「ヒーロー」。
「勇気ある立派な行動をした人」を讃えるとき、英語では(少なくとも現代英語では)よく "hero" と言う。
Heroという単語は、ネット上の日本語圏で検索するとアイドル俳優主演の昔のドラマのことばかり表示されて頭が痛くなるが、Weblioでのエントリはこちらで、特に注目すべきは「例文」のセクションだ。例文集の1ページ目をざっと見たところ、性別が確定的な例文は、すべて、男性についての文になっている。 "He is an unsung hero", "They consider him a hero" といった調子だ。
実際、hero には女性形の heroine という表現がある。そして、それが「演劇や小説などの主人公」という意味のときは、その使い分けは正しい。
が、単に「主人公」と言いたいときはleading character, main character, あるいはprotagonistと言うのが一般的だ。例えばシェイクスピアの『ハムレット』の主人公(デンマークの王子、ハムレット)は、その行動はむちゃくちゃで何も「英雄」らしいところはなく、それどころか恋人に暴言を吐き、その父親を殺し、etc etcで最後は自分も死んでしまうという人物で、彼がheroであるかどうかは学校の小論文の課題になる(←リンク先、おもしろいです)が、ハムレットがあの戯曲のmain characterであることは小論文の題材にもならないだろう(protagonistには「善」が含意されているので、まだ議論の余地はあるかもしれない)。
閑話休題。男性が他人の生命を救うような行動を示したときに、heroという表現を用いることには疑問の余地はないだろう。つい先日も「燃えさかる建物の3階から投げ落とされた赤ん坊を、地上でうまくキャッチした男性」が "hero" と賞賛されているニュースがあった(アイルランド)。
ではそのような行動を示したのが女性の場合はどうか。
少なくとも現代英語では "hero" でよい("heroine" を用いる例がないわけではない。救命措置で他人の命を救った女性がカナダのメディアで "heroine" と賞賛されている例や、第二次大戦中のポーランドで危険を冒して床下にユダヤ人をかくまっていたカトリックの女性のオビチュアリで "heroine" が用いられている例がある)。
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Heroという単語は、ネット上の日本語圏で検索するとアイドル俳優主演の昔のドラマのことばかり表示されて頭が痛くなるが、Weblioでのエントリはこちらで、特に注目すべきは「例文」のセクションだ。例文集の1ページ目をざっと見たところ、性別が確定的な例文は、すべて、男性についての文になっている。 "He is an unsung hero", "They consider him a hero" といった調子だ。
実際、hero には女性形の heroine という表現がある。そして、それが「演劇や小説などの主人公」という意味のときは、その使い分けは正しい。
が、単に「主人公」と言いたいときはleading character, main character, あるいはprotagonistと言うのが一般的だ。例えばシェイクスピアの『ハムレット』の主人公(デンマークの王子、ハムレット)は、その行動はむちゃくちゃで何も「英雄」らしいところはなく、それどころか恋人に暴言を吐き、その父親を殺し、etc etcで最後は自分も死んでしまうという人物で、彼がheroであるかどうかは学校の小論文の課題になる(←リンク先、おもしろいです)が、ハムレットがあの戯曲のmain characterであることは小論文の題材にもならないだろう(protagonistには「善」が含意されているので、まだ議論の余地はあるかもしれない)。
閑話休題。男性が他人の生命を救うような行動を示したときに、heroという表現を用いることには疑問の余地はないだろう。つい先日も「燃えさかる建物の3階から投げ落とされた赤ん坊を、地上でうまくキャッチした男性」が "hero" と賞賛されているニュースがあった(アイルランド)。
ではそのような行動を示したのが女性の場合はどうか。
少なくとも現代英語では "hero" でよい("heroine" を用いる例がないわけではない。救命措置で他人の命を救った女性がカナダのメディアで "heroine" と賞賛されている例や、第二次大戦中のポーランドで危険を冒して床下にユダヤ人をかくまっていたカトリックの女性のオビチュアリで "heroine" が用いられている例がある)。
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2012年03月28日
NEETという語が使われている例
先日、「《ニート》なんていってるの、日本人だけですよ」、「ネイティブは使いませんよ」というようなのを(また)耳にすることがあったのだが、「いいえ、使われています」という例。たまたま目にしたので。
Children of Conflictというテーマのコンファレンスで、副題がSolving the global NEET crisis.
このコンファレンスの中でNEET cohortという言い方も出てきたのでそれでウェブ検索すると:
以上。
あ、ウィキペディア:
http://en.wikipedia.org/wiki/Neet
Children of Conflictというテーマのコンファレンスで、副題がSolving the global NEET crisis.
このコンファレンスの中でNEET cohortという言い方も出てきたのでそれでウェブ検索すると:
以上。
あ、ウィキペディア:
http://en.wikipedia.org/wiki/Neet
2008年01月31日
珍しいタイポ
BBC NIの記事で珍しいタイポを見つけた。
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/northern_ireland/7218901.stm
何でこうなったのか、よくわからないけれど(前後でシフトキーを押すような箇所はない)、ちょっとかわいい。記事の内容は物騒だが。(北アイルランド警察が、「非主流派リパブリカン」、つまりReal IRAとかが商業施設に対する連続攻撃を開始する可能性が高いとして、商店などに爆発物が仕掛けられていないかどうかのチェックを厳重にするよう警告した、という内容。Real IRAなどの焼夷性爆発物によるarson attackは、2006年に連続して発生している。記事についている写真はそのときのもの。)
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/northern_ireland/7218901.stm
何でこうなったのか、よくわからないけれど(前後でシフトキーを押すような箇所はない)、ちょっとかわいい。記事の内容は物騒だが。(北アイルランド警察が、「非主流派リパブリカン」、つまりReal IRAとかが商業施設に対する連続攻撃を開始する可能性が高いとして、商店などに爆発物が仕掛けられていないかどうかのチェックを厳重にするよう警告した、という内容。Real IRAなどの焼夷性爆発物によるarson attackは、2006年に連続して発生している。記事についている写真はそのときのもの。)
2006年09月28日
so 〜 as to ... の構文、such as to ... の構文
偶然だが、Omagh bomb trialについてのベルテレさん記事に、ついつい拾いたくなるようないい例文があるのでメモ。(ただしベルテレさんなので、数日で記事は有料化されます。)
http://www.belfasttelegraph.co.uk/news/story.jsp?story=707783
2番目の文(such as to ...)はitばっかりでわけわかんないけど、1番目の文のthat節はきれいだ。
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http://www.belfasttelegraph.co.uk/news/story.jsp?story=707783
"It will be the prosecution case that the warnings given were wrong and so lacking in detail as to be meaningless.
"In fact, it will be submitted that it is proper to infer that the warnings, as given, were such as to make it inevitable that any evacuation was likely to be away from the court house and given the topography, the police were going to evacuate to the area they did, and that inevitably placed the public present on that day in the area where the bomb had been planted," said Mr Kerr.
2番目の文(such as to ...)はitばっかりでわけわかんないけど、1番目の文のthat節はきれいだ。
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2006年02月17日
「〜する人が増えている」の実例/英語・中国語・日本語
昔、私が大学受験生だったころに「〜する人が増えている」が大学受験の英作文で頻出問題で、それも自由英作文から整序英作文、あるいは部分英作文とあらゆる形で出てくるので、いくつかのパターンを頭に入れておくのが鉄則、ということになっていた。
さっきガーディアンの記事を読んでたらたまたまそのときに覚えた例文にそっくりなのがあったのでメモしておこう。
記事そのものもおもしろい。日本語を習得し、今は中国語(北京官話)を習得しようとしているネイティヴ英語スピーカーの、具体的体験てんこもりの記事。
Empire of signs
http://www.guardian.co.uk/elsewhere/journalist/story/0,,1710989,00.html
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さっきガーディアンの記事を読んでたらたまたまそのときに覚えた例文にそっくりなのがあったのでメモしておこう。
... it emerges that increasing numbers of students in Britain's schools and colleges are learning Chinese.
記事そのものもおもしろい。日本語を習得し、今は中国語(北京官話)を習得しようとしているネイティヴ英語スピーカーの、具体的体験てんこもりの記事。
Empire of signs
http://www.guardian.co.uk/elsewhere/journalist/story/0,,1710989,00.html
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タグ:英語
2005年12月15日
「鯨構文」ことno more 〜 than ... 実例
no more 〜 than ... (「鯨構文」)の実例を発見した。15日付ガーディアン記事。
発見した実例:
Australia is no more racist than Britain, argues Germaine Greer.
対訳:「オーストラリアが人種差別的である度合いは、英国がそうである度合いと同程度である、とジャーメイン・グリアが論説」
(「オーストラリアが人種差別的であるというのなら英国もそうだということになる」、「英国が人種差別的でないのと同様にオーストラリアは人種差別的ではない」などという内容であると解釈できる。ただしこの特定の事例についての「解釈」は“公式どおり”には行かない。詳細は「続きを読む」で。)
発見場所:
12月15日付け、ガーディアンのトップページ(http://www.guardian.co.uk/)・・・下記画像はそのキャプチャ。
※画像の該当部分に赤い下線を加えてある。関係ないが、キャプチャ画面の一番上、「ロイ・キーン、セルティックと2007年まで契約」は“たった今入ってきた速報”。
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発見した実例:
Australia is no more racist than Britain, argues Germaine Greer.
対訳:「オーストラリアが人種差別的である度合いは、英国がそうである度合いと同程度である、とジャーメイン・グリアが論説」
(「オーストラリアが人種差別的であるというのなら英国もそうだということになる」、「英国が人種差別的でないのと同様にオーストラリアは人種差別的ではない」などという内容であると解釈できる。ただしこの特定の事例についての「解釈」は“公式どおり”には行かない。詳細は「続きを読む」で。)
発見場所:
12月15日付け、ガーディアンのトップページ(http://www.guardian.co.uk/)・・・下記画像はそのキャプチャ。
※画像の該当部分に赤い下線を加えてある。関係ないが、キャプチャ画面の一番上、「ロイ・キーン、セルティックと2007年まで契約」は“たった今入ってきた速報”。
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2005年10月31日
「鯨構文」実例発見!
「鯨構文」=A whale is no more a fish than a horse is.
「んなの使わないよ」ということで最近は冷遇されている「受験用の構文」のひとつかもしれませんが,私はこの構文には相当頭を悩ませられたけど,これのおかげで英語がちょっとはわかるようになったので,この構文には感謝しているのです。が,そうそう実例にはお目にかかれない。だから見たら収集。(前回の収集物はこちら。)
というわけで,実例。
20世紀はじめに英国首相だったHerbert Asquithの言葉です。
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「んなの使わないよ」ということで最近は冷遇されている「受験用の構文」のひとつかもしれませんが,私はこの構文には相当頭を悩ませられたけど,これのおかげで英語がちょっとはわかるようになったので,この構文には感謝しているのです。が,そうそう実例にはお目にかかれない。だから見たら収集。(前回の収集物はこちら。)
というわけで,実例。
20世紀はじめに英国首相だったHerbert Asquithの言葉です。
"You can no more split Ireland into two parts than you can split England or Scotland into parts. Ireland is a nation; not two nations, but one nation. There are few cases in history, and, as a student of history in a humble way, I myself know of none, of a nationality at once so distinct, so persistent, and so assimilative as the Irish."
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2005年06月15日
受験生がんばれ企画(<時期はずれ),"no more 〜 than ..."
ただ今のBBCトップのキャプチャ:
Iraq 'no more safe than in 2003'
http://news.bbc.co.uk/2/hi/middle_east/4090626.stm
というわけで,受験生応援企画(?),no more 〜 than ...をちょっと解説しましょう。
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Iraq 'no more safe than in 2003'
http://news.bbc.co.uk/2/hi/middle_east/4090626.stm
というわけで,受験生応援企画(?),no more 〜 than ...をちょっと解説しましょう。
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2005年03月11日
他動詞playの受動態表現
「楽器を演奏する」とか「楽曲をかける」のplayではなく,「スポーツをする」のplayの受動態の実例。見たことないわけではないけど一応メモ。
Henryはティエリ・アンリ(アーセナル)。
発見場所:
http://www.timesonline.co.uk/article/0,,762-1517000,00.html
記事読むとアンリに惚れます。多分。
Henry added that on the occasions when his body language can appear moody, it is usually out of frustration with himself, although he said: "It kills me when the game is not played as it should be. It does my head in, but when I go back in the dressing-room I apologise to the guys."
Henryはティエリ・アンリ(アーセナル)。
発見場所:
http://www.timesonline.co.uk/article/0,,762-1517000,00.html
記事読むとアンリに惚れます。多分。
タグ:英語
2005年03月10日
in any shape or form
The IRA statement yesterday frankly defies any description. It was quite an extraordinary thing to say. It cannot be in any shape or form justified.
ついさっき,たまたま文法解説サイトを見てて,「このin any shape or formという表現には我慢ならない」という記述を読んだばかり。今日の私の運勢は絶好調か?
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2005年03月05日
make「〜になる」の実例
They make "softer" targets, ...
発見場所:
http://news.bbc.co.uk/1/hi/world/americas/4316955.stm
→あっちに日本語
もうひとつ、実例
Spaniels make good sniffer dogs for police forces
-- from
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/wales/4402775.stm
タグ:英語
【2003年に翻訳した文章】The Nuclear Love Affair 核との火遊び
2003年8月14日、John Pilger|ジョン・ピルジャー
私が初めて広島を訪れたのは,原爆投下の22年後のことだった。街はすっかり再建され,ガラス張りの建築物や環状道路が作られていたが,爪痕を見つけることは難しくはなかった。爆弾が炸裂した地点から1マイルも離れていない河原では,泥の中に掘っ立て小屋が建てられ,生気のない人の影がごみの山をあさっていた。現在,こんな日本の姿を想像できる人はほとんどいないだろう。
彼らは生き残った人々だった。ほとんどが病気で貧しく職もなく,社会から追放されていた。「原子病」の恐怖はとても大きかったので,人々は名前を変え,多くは住居を変えた。病人たちは混雑した国立病院で治療を受けた。米国人が作って経営する近代的な原爆病院が松の木に囲まれ市街地を見下ろす場所にあったが,そこではわずかな患者を「研究」目的で受け入れるだけだった。
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