「新しく車買ったんだ」っていう人に、「事故起こして人を怪我させなければいいけど」なんて言えるのは、お互い、よほど分かり合ってる場合だけですよね。
定食屋で焼き魚定食を注文した人に、「ヘルシーだね。魚は健康にいいからね」と言うことはあっても、「魚のコゲを食べるとガンになる」とか、言わないですよね。その人とあなたが親しくて、「食の安全」的なトピックについて話が合うということが確認されている場合は別ですけど……。
ネットで、どこの誰でどんな人なのか知らないような人と言葉を交わそうとするとき……というより、そういう人に自分の言葉を投げかけようとするときも、同じですよね。相手がドン引きするようなことは、そうやたらとは言わないですよね。
しかし実際には、「今日はいい天気で、夕方の雲がきれいでした」っていう写真について、「地震雲」がなんちゃらと言い出す人、そう言って絡んでくる人がネットにいたりする。「大雨が降って気温が急に高くなり、季節の変わり目を感じた」というブログに、「気象兵器」がどうたらこうたらというコメントを書く人だっている。
別に何を思っても自由だし、何をメモったっていいんですけど、「きれいな雲」の写真をアップしてる人に直接「地震雲だ」と言ってみせる必要性も意味もありません。「季節の変わり目」のことを文章で書いている人に、「気象兵器」の話をしたって、相手はドン引きするか、そうでなければ「はあ?」となるだけです。

「選挙があって、こんな人が当選したよ。嬉しい。よかった」っていうトピックでブログ書いて、Twitterにフィードした人に、「暗殺されなければいいんですけど」なんて、言わないですよね。
てか、どっかで選挙があって誰それが当選したという新聞の一面を見て、いちいち「暗殺されなければいいですけどね」とかいう会話を、世間話としてやってる人たちがこの世の中には多いんでしょうか。
私にはわかりませんが、少なくとも私は、人が死ぬとか殺されるとかいったことを、そういうふうに取りざたするような無神経さは持ち合わせていません(私は私なりに無神経ではあるけれど)。
また、人が亡くなったときに、何はさておき「暗殺」とか「怪死」と騒ぐ、という界隈には、リアルでもネット上でも、接点を持っていません。以前、福島第一原発事故の影響についての心配が世間を覆っていたころに「急性心不全」か何かがネット上でやたらと騒がれ、それによって私は個人的に非常に、本当に心的トラウマを負うほどに嫌な思いをしたのですが、当ブログは、そういうことを《世間話》として盛り上がる世界には属していません。
当ブログ管理人は、そういう話に巻き込まれることを拒否します。
以下、記録。
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