「なぜ、イスラム教徒は、イスラム過激派のテロを非難しないのか」という問いは、なぜ「差別」なのか。(2014年12月)

「陰謀論」と、「陰謀」について。そして人が死傷させられていることへのシニシズムについて。(2014年11月)

◆知らない人に気軽に話しかけることのできる場で、知らない人から話しかけられたときに応答することをやめました。また、知らない人から話しかけられているかもしれない場所をチェックすることもやめました。あなたの主張は、私を巻き込まずに、あなたがやってください。

【お知らせ】本ブログは、はてなブックマークの「ブ コメ一覧」とやらについては、こういう経緯で非表示にしています。(こういうエントリをアップしてあってもなお「ブ コメ非表示」についてうるさいので、ちょい目立つようにしておきますが、当方のことは「揉め事」に巻き込まないでください。また、言うまでもないことですが、当方がブ コメ一覧を非表示に設定することは、あなたの言論の自由をおかすものではありません。)

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2005年04月25日

私たちの身の回りにあふれているそれはEngrishである。

現状、私はシニフィアンとシニフィエの狭間でもがき苦しんでいる。だからどうしたというわけではない。というわけで、唐突だがengrish.comだ。

"Engrish"というのは、"English"の変種である。主に東アジアで多く目撃されている。日本も多発地帯のひとつである。というか、engrish.comでは、Engrishのことを、「日本の広告やプロダクト・デザインにおいて見られるおもしろい英語の間違い(the humorous English mistakes that appear in Japanese advertising and product design)」と定義している。

Engrishとは、字面の通り、そもそも「L」と「R」の区別をしない/区別ができないことから発しているのだと思うが(→参考資料としてMonty Python:LとRをすべて逆転させてある)、engrish.comではそれに象徴される、「おもしろい英語の間違い」全般を、"Engrish"である、と定義している。

というわけで……

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タグ:英語 Engrish
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2005年04月16日

the liberal fascists

"Nobody voted for multiculturalism. It is something that has been imposed by
the liberal fascists in London. It's not what people want."

-- Robert Kilroy-Silk, ex-UKIP, now Veritas head; source


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タグ:言葉
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2005年03月28日

不思議な表記〜「ッ」と「ー」の有無をめぐって。

サーバさんで挿入するこのウェブログの広告(Ads by Google)は、基本的には、ページに含まれている語から「最も適した広告」をコンピュータが判断して配信されるものだ。

以前、ラモーンズのジョニー・ラモーンが亡くなったというエントリを書いたときには「CBGB最新商品登場」という広告が出てきて「すげ〜」と感嘆したものだ。

※註:ラモーンズはニューヨークのバンド。CBGBはニューヨークのライヴハウスでラモーンズもよくここでライヴをやっていたことが有名。こういう情報がインプットされてないとこんな広告は出てこない。

私のこのウェブログは「英国」とか「英語」だとかが出てくるページが大変に多いから、配信される広告も自然と「英語学校」とか「英語学習教材」とか「留学」とかが多くなる。

そういった広告のひとつなのだけど、さっき配信されていたものに、不思議な表記を見つけた。(一部マスクしました。)

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冠詞の使い方。

「様」のこれからについての記事ですが,冠詞の用法についてメモ。
http://football.guardian.co.uk/News_Story/
0,1563,1446234,00.html

David Beckham has a problem ...*snip*...

The England captain's dilemma is a footballing one. He is positioning himself for a return to the Premiership, but instead of the expected clamour for his signature only Tottenham seem willing to accommodate him. With Arsenal and Chelsea keener on Manchester City's Shaun Wright-Phillips, and a return to Manchester United out of the question, Beckham's options are limited. This must be galling for a galactico who wishes to continue playing in the Champions League.

Liverpool is an unlikely destination for a former United player, Everton could not afford him and while White Hart Lane might be a step down after the Bernabeu, it represents a less vertical descent than, say, Middlesbrough.


注目は,Liverpool is an unlikely destination for a former United playerの部分です。

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タグ:英語 「様」
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2005年03月14日

パンクチュエーション(Punctuation)

さっき「thanは接続詞か前置詞か」という10年越しの疑問(答えは「どちらでもある」なのですが,それについてどういう論があるのかが気になっている)について書いたあとで,英サセックス大学の「論文の書き方ガイド」をぼーっと見てました。

Punctuationについてのガイド。退屈であってしかるべきなのですが,おもしろいからついつい読んでしまいます。何だか最初のCollins Cobuild English Dictionaryを手にしたときの感じ。
http://www.informatics.susx.ac.uk/doc/punctuation/node00.html


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タグ:英語 句読法
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2005年03月13日

thanは接続詞なのか前置詞なのか。

先日,「スーのチャンネル」さんで「He is taller than I (me, I am). (その1)」というエントリを拝読し,自分でも10年くらいはずっと気になってたことなので,英米の文法解説サイトを参照してみました。

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タグ:英語
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2005年02月24日

時制が・・・

読んでて見つけた実例メモ。

時制がおもしろいことになっている。
Last night it emerged that the government has been forced to retract claims that no British military officer had seen or been involved with the crucial document ...


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タグ:英語
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2005年02月23日

『スーパーアンカー』辞典の山岸教授のウェブログ。

いきなりだが,もうすぐうちの犬の祥月命日なのである。

そんなタイミングで山岸勝榮教授のサイトで,教授のcanine friendsである「ハッピーとプリルの部屋」のページを読んでみる。

ウィリアム・ブレイクの詩,「他のものの悲しみ」が掲載されている。
他人の悲しみを見て
悲しくならずにいられようか
他人のなげきを見て
やさしい慰めを探さずにいられようか
……


ともあれ,専用の椅子に座るハッピーさんの背後に辞書がぎっちりと詰まった本棚があるのだが,山岸教授は辞書を作っておられる方である。

英和辞典:
学研『スーパーアンカー英和辞典』

和英辞典:
学研『スーパーアンカー和英辞典』第2版

実際,この和英(昨年の10月に出た)は買おうと思っている。

というわけで前置きなのか何なのかわからないものが長くなったけれど,その山岸教授がウェブログをやっておられることを今日初めて知ったのである。

山岸教授の英語サロン
http://blog.livedoor.jp/yamakatsuei/

ちなみに「ぎっしりと詰まった」は,現在私の手元にある『ニューアンカー和英』の第1版には,「この箱には本がぎっしり詰まっている」という例文でbe closely packed withで表現されている。
タグ:英語 ブログ
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2005年02月16日

Google Answers

しばらく前に気づいたのだが,英語のGoogleで,Google Answersというのが始まっている。

こういった,"Ask なんとか"系サービスは何年か前からあったような気がする。というか,日本での「人力検索はてな」や「Yahoo知恵袋」とか「OK web」みたいなもの。

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タグ:google
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2005年01月20日

mandated refugees

mandateという単語がある。

それを辞書で見てみる。ここではオンラインで参照可能なものとして,Gooにある三省堂EXCEEDを見る。
mandate

━━ n. 命令(書), 指令(書); (普通単数形で) 権限委託; 【史】委任統治(領); (法王からの)聖職叙任命令, (選挙区民から議員にだす)要求.
━━ vt. 統治を委任する; 権限を付与する; 要求する; 委任統治領にする.


どうにも不十分だ。あてられている日本語が,中途半端に抽象的であるか,あるいは逆に用途が限定されているために,語としてのイメージがつかみづらい。

dictionary.comを見てみる。
mandate

n.
1. An authoritative command or instruction.
2. A command or an authorization given by a political electorate to its representative.
3.
i. A commission from the League of Nations authorizing a member nation to administer a territory.
ii. A region under such administration.
4. Law.
i. An order issued by a superior court or an official to a lower court.
ii. A contract by which one party agrees to perform services for another without payment.

tr.v.
1. To assign (a colony or territory) to a specified nation under a mandate.
2. To make mandatory, as by law; decree or require: mandated desegregation of public schools.


語意をより明晰にするために,mandatoryも見ておこう。
mandatory

adj.
1. Required or commanded by authority; obligatory: Attendance at the meeting is mandatory.
2. Of, having the nature of, or containing a mandate.
3. Holding a League of Nations mandate over a territory.


1つ目に注目してほしい。オーソリティによる「義務」「必須」ということである。つまり,「法的責任」とか「法的義務」ということだ。

mandateの動詞の語義2つめにも,as by lawというフレーズがあることに注目されたい。

すなわち,mandateとは,うまい表現ではないが,「ある法のもとにおける義務」を表す。(「委任統治」のうちmandateの意味を示す文字は,おそらく「任」だけであろう。)

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2005年01月17日

センター試験の問題と解答をオンラインで。

YOMIURI ONLINEさんで全科目の問題・解答と傾向分析(河合塾提供)が閲覧できます。「英語」はこちら

「英語」をざっと見てみただけですが,読む量がちょっと多めではあるけれど,内容は素直という印象でした。

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タグ:英語
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2004年12月17日

けんかを呼ぶ表現か?

An MP has been thrown out of the Commons for calling Defence Secretary Geoff Hoon a "back-stabbing coward".
--MP thrown out of House of Commons, BBC NEWS, 16 December 2004


タグ:英語
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2004年12月09日

すいません,このデータベース,濃いんですけど。。。

ちょっと言語データベースを調べてたら,その名もCELTというアイルランドのテクストのデータベースがあった(CELT = Corpus of Electronic Texts)。UCC(←コーヒーではない。University College Cork, Ireland)のサイトにある。
http://www.ucc.ie/celt/search.html

これがね……とりあえずどんな感じかを見てみたんですが,ちょっと濃いよ。言語データっつーか,何て言うんだこれは,そーしゃる・こんてくすとって言うんですか,そういうもの抜きには語れない感に満ちているよぅ。

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2004年11月25日

「様」のニュースのお時間です。

「様」ニュース,ではなくて,「様」のニュース……。
The 32-year-actor, who has starred in hit television dramas shown in Japan, is known as Yong Sama - a name which means "royalty" in Japanese.
http://news.bbc.co.uk/1/hi/entertainment/
4041861.stm


何でこんなことに反応してるかというと……。

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タグ:英語 日本
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2004年11月20日

マニアにはたまりません――ビバ!機械翻訳 (2)

いやほんともうたまらない。どうしてこうなるのか,考えてるだけで4〜5時間は使える。(←仮定法のcouldである。実際にはそうするつもりはない。笑)

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2004年11月19日

ビバ!機械翻訳。

一応翻訳やってる者として,機械翻訳にはそれ相応の興味はあるんですよ。。。使うとか使わないとかじゃなくて,メカニズムとして。自分のアタマの中でどーやって処理してんのかなぁ,とか。

んで,今日,「フィッシング詐欺」についてのニュースを読んでて,ううむ,と思ったのであるよ。「続きを読む」を“カチリと鳴らしてください”。←機械翻訳で英→日をやったことのある人ならおなじみの「訳しすぎ」。

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2004年10月29日

助動詞mayはどの程度の「可能性」を示すか。

助動詞mayを手元の学習英和(大修館書店の『ジーニアス』第3版)でひくと,
〈人・事が〉(事実上)…かもしれない,(たぶん)…だろう

という語義が与えられており,さらに
【話者が】約5割の確率で起ると考えていることを表す.
※【〜】は転載時に補った。

という注意書きがつけられている。

例文:
http://news.bbc.co.uk/2/hi/middle_east/3963907.stm
(as of Friday, 29 October, 2004, 04:05 GMT)
The Japanese government has called an emergency session following reports that the body of a Japanese hostage in Iraq may have been found.


記事ではこのあと,「ロシアの報道を受けた中国の報道によると,アジア系の外見をした遺体がティクリートで発見された」と続き,さらに
There were immediate fears it might be 24-year-old Shosei Koda, who was held and threatened with beheading by an Iraqi militant group.


※2つ目の例のmightと1つ目の例のmayとの違いは,「mightとmayにはほとんど違いがない」ことの実例というよりは,「時制の一致」だろう。

この2つの例での「可能性」は,『ジーニアス』にあるような「約5割の確率」であるかどうか。

上記2例では,「そうである」か「そうではない」かがわかっていないが,「そうである」かもしれない,ということを示しているように見受けられる。

……これも結局は「約5割の確率」だが。

「約5割」の「そうではない」を祈る。
タグ:助動詞 英語
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2004年08月03日

英語記事の読解。

英語の記事の書き方を見てみる。

素材文は,「Fulhamへの完全移籍が消滅した稲本」についてのニュース記事。長さがちょうどいいところで区切れるので。

Inamoto to leave Fulham

Fulham have failed in their bid to sign Junichi Inamoto on a permanent basis after he decided to return home Gamba Osaka, according to reports in Japan.

The 24-year-old had a successful season on loan with Fulham but the two clubs could not agree on a fee.


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2004年08月02日

Mrの有無。

ちょい仕事がらみのメモ。すごいわかりやすい例が出てきたので。

http://news.bbc.co.uk/1/hi/england/west_midlands/
3527430.stm


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2004年07月27日

メリケン英語を連想した瞬間。

「オカラ」は岡田と認定という記事があったのだけど,これがL音がT音に転化するという理屈であれば,メリケン英語みたいじゃん。

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タグ:英語 米語 発音
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【2003年に翻訳した文章】The Nuclear Love Affair 核との火遊び
2003年8月14日、John Pilger|ジョン・ピルジャー

私が初めて広島を訪れたのは,原爆投下の22年後のことだった。街はすっかり再建され,ガラス張りの建築物や環状道路が作られていたが,爪痕を見つけることは難しくはなかった。爆弾が炸裂した地点から1マイルも離れていない河原では,泥の中に掘っ立て小屋が建てられ,生気のない人の影がごみの山をあさっていた。現在,こんな日本の姿を想像できる人はほとんどいないだろう。

彼らは生き残った人々だった。ほとんどが病気で貧しく職もなく,社会から追放されていた。「原子病」の恐怖はとても大きかったので,人々は名前を変え,多くは住居を変えた。病人たちは混雑した国立病院で治療を受けた。米国人が作って経営する近代的な原爆病院が松の木に囲まれ市街地を見下ろす場所にあったが,そこではわずかな患者を「研究」目的で受け入れるだけだった。

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