「なぜ、イスラム教徒は、イスラム過激派のテロを非難しないのか」という問いは、なぜ「差別」なのか。(2014年12月)

「陰謀論」と、「陰謀」について。そして人が死傷させられていることへのシニシズムについて。(2014年11月)

◆知らない人に気軽に話しかけることのできる場で、知らない人から話しかけられたときに応答することをやめました。また、知らない人から話しかけられているかもしれない場所をチェックすることもやめました。あなたの主張は、私を巻き込まずに、あなたがやってください。

【お知らせ】本ブログは、はてなブックマークの「ブ コメ一覧」とやらについては、こういう経緯で非表示にしています。(こういうエントリをアップしてあってもなお「ブ コメ非表示」についてうるさいので、ちょい目立つようにしておきますが、当方のことは「揉め事」に巻き込まないでください。また、言うまでもないことですが、当方がブ コメ一覧を非表示に設定することは、あなたの言論の自由をおかすものではありません。)

=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=


2012年04月15日

「ゴースト・ステーション (ghost station)」という表現の実例(ビジネスマンの発言)

先日、東日本大震災の津波にさらわれた日本の漁船が北米の沖を漂流しているのが見つかった(後に爆破され沈められた)というニュースのときに、その漁船について「BBCが『幽霊船』と報じている(。日本のレピュテーションを低めようとする策謀だ、きぃきぃ)」という動きが少し観測された。

そのとき私はすかさず、できる範囲でだが、BBCの記事の見出しにある「幽霊船」との表現はカナダの当事者の発言の引用であること(記事の見出しに引用符が用いられているということ)、また「幽霊船 ghost ship」という表現は英語の成句で、現在は「無人であるにもかかわらず動いている船」を指すということを、事実として指摘した

今日、「無人の、見捨てられた」(「ゴーストタウン ghost town」の「ゴースト」)を意味するghostの用例をまた新たに見たので、それのメモをしておく。



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2012年04月12日

Keep Calm And Carry On: 「あわてるな、平常心」

Keep Calm and Carry On. 直訳すれば、「冷静さを保ち、そのまま(いつも通りに)続けよう」。2000年代にミーム化し、数多くのパロディが作られているこのフレーズは、第二次大戦時に英国政府情報省によって考案された標語である。
http://en.wikipedia.org/wiki/Keep_Calm_and_Carry_On

実際には、この標語はほかの2種類の標語と同時にデザインされ、ポスターとして印刷されたにもかかわらず最終的にはお蔵入りとなり、日の目を見ることなくそのまま埋もれていた。それが、ある地方都市の書店(19世紀半ばから1968年まで鉄道駅だった建物を利用)で再発見(発掘)されたのが2000年のことだ。そして、このシンプルなフレーズは、英国の人々のハートを鷲掴みにして大流行、「数々のパロディを生み出す定番」と化した。

パロディをいくつか、一覧できるようにしてみた。(私が一番好きなのは、もちろん、「アイリッシュ」だ。しれっと出てきて真顔でやるな、真顔で。)
http://matome.naver.jp/odai/2133419087649968201
※「続きを読む」の下にエンベッドしますが、環境によってはNaverのサイトで見ていただいたほうが見やすいです。

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2012年03月23日

英語圏でも「Twitterのトラブル」は似たようなもの〜 #UnfollowMeWhen をいくつか

TwitterのTrending Topicsに、「ネタ」、「お題」系ハッシュタグが上がっていることがよくある。(ちなみに、これまで見た「ネタ」系ハッシュタグで忘れられないのが「歌の題名のloveを、Peter Mandelsonに置き換えてみる」という意味のないお遊びだ。ときどき「うまい!」と膝ポンしつつ、繰り返しにじわじわくるという「ネタ」の典型。)

ふと見たときに #UnfollowMeWhen (「そうなったらフォロー外してください」)というのが上がっていたので眺めていたら、なかなかおもしろかったのでいくつか拾ってみた。
http://matome.naver.jp/odai/2133244139873556001
※「続きを読む」の下に貼りこんでありますが、環境によってはNaverのページで見たほうが読みやすいです。

書かれている内容は、日本語圏での「いやならフォローしなければいいのに」とさほど変わらない。

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2012年02月12日

ニュース系英語ツイートの読み方

「NAVERまとめ」を利用して、実際に私のタイムラインに表示されている英語圏の人たちのツイートを実例として、ニュース系英語ツイートの読み方のポイント解説みたいなのをやってみることにした。

現状、まだしょっぱなの部分しかできていないが、下記で公開してあるので、ご参考までに。

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2012年01月05日

"Don't be a drag." の「意味」について、(辞書とかではなく)ネットで調べてみた。

大晦日のNHKの紅白で、米国のポップシンガーが録画で出演した際に、画面に表示されていた歌詞の翻訳の字幕をめぐって、かなり賑やかなことになっていた。個人的にそのポップシンガーとその楽曲には、AKB48のそれと同程度にしか関心がないので「ふーん」と思っているだけだったが、1点、ついつい食いついてしまうようなネタがあった。

彼女のその曲の歌詞の一節だ。
Don't be a drag - just be a queen

これについて、NHKでは「ぼやいてないでいっそ女王になろう」という字幕をつけていたそうだ。

この字幕自体は、個人的には「その『いっそ』って何」というところで非常にひっかかりを覚えるのだが(「お姫様気取りでいるなら、いっそ女王に」という話ならわかるけど、「ぼやき」と「女王」は「いっそ」ではつながらない)、「意味」としては全然間違っていないと思う。

ただし、ここで行われているかけことばというかシャレというか、「なぞかけ」のような言葉遊び(dragと言っておいて「次」を予想させ……という、ファンがにやりとするような展開がなされている)は、言語的に再現できていない。翻訳においては、そういった「言葉遊び」が(いかなる形であれ)再現されることは、稀である。(私が日本語から英語への移植をやっているBorisの歌詞でも、例えば「どうかしてる」と「同化してる」の掛詞は、そのままでは英語化できない。)

で、そういった「言葉遊び」がなされているテクストを「翻訳」する場合は、「意味」を優先して「言葉遊び」を捨てるか、「言葉遊び」を優先して「意味」を少し違えても構わないとするかの二択となる。(あるいは書籍でルビが使える場合は、それでうまくいくこともあるし、柳瀬訳のジョイスのように徹底した「翻訳」も不可能ではないのだろう。)

そして、よほど特別な指定がない限りは、翻訳という作業では、「意味」を優先して「言葉遊び」を捨てる方向性が標準的だ。

だから、a drag (退屈な奴) と queen を、非常に構造の似た連続した2文に入れて a drag queen を出現させるという「言葉遊び」をスルーして、「ぼやいてないで、女王になろう」と「意味」を伝えるための翻訳にする、というのは、標準的な作業だと思う。

しかしこの点について、「えっ?」と思うことがあったので、ちょっと詳しく見てみた。

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2011年12月29日

やたらとたくさんあるBBCのTwitterアカウントについて。

こういう「まとめ」があって:
TOEIC900点超のためにフォローしたいTwitterアカウント12選
http://matome.naver.jp/odai/2132494555519263701

BBC Newsのフィードとして、@BBCNews がお薦めされていたのだが、この「まとめ」の主旨としては @BBCWorld の方が適しているようだったのでその旨コメントをした。

ついでに、「やたらとたくさんあるBBCのTwitterアカウント、まとめ」を作った。
http://matome.naver.jp/odai/2132515400821490001

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2011年12月20日

「お悔やみ」の有無。

英外務省のTwitterアカウントから。キャプチャ画像内の一番上と一番下を見比べてみてください。(なお、フィリピンの洪水で亡くなった方々についても、一番下と同じ表現が用いられていました。)

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2010年11月23日

アイルランドのCowen首相の名前の読み方について。(確認方法tips)

昨日「クロムウェルより人気がない」としても言及したアイルランドのBrian Cowen首相だが、読み方は「カウエン」である。「コーエン」という読み方もしていたと人づてに聞いたのだが、最初の音は「カ」であって「コ」ではない。

こういうのをさっくり確認するには、ウィキペディア日本語版の表記を確認するなどの方法もあるのだが、ウィキペディアの日本語の人名表記は実はかなりひどいことがあるので(Davidが「デイビット」として登録されていた事例すらある)信頼しきれない。最も確実な方法としては、どこかで英語のニュースを聞いてみるのが手っ取り早い。

で、この場合、アイルランドの首相の名前なのだからアイルランドの国営放送RTEのサイトでWatch and Listenのコーナーをチェックするのが、多分一番早い。(ただこのプレイヤー、使い勝手がイマイチで、巻き戻しをすると再生が止まってしまったりするので、「今なんて言った?」というときも慌てて戻さず、そのまま聞いているのがよいと思う。人名なら再度発音を確認できるチャンスはあるはずだから。)
http://www.rte.ie/news/player.html

今はたまたまだが、11月22日の夜9時のニュースが上記ページのトップにあって、そこで開始後2秒くらいで「カーウェン」的な音が確認できる。そのまま聞いていると9秒で「カウエン」的な音が確認できる。25秒過ぎに映像がスタジオからVTRに切り替わり、今度は男性の声で「カーウェン」というか「カーウァン」というか、という音が確認できる。

第二音節は語強勢がない曖昧母音だから「ウェン」なのか「エン」なのか「ウァン」なのかは考えなくてもよいが、強勢の置かれる第一音節については「コ」ではなく「カ」である、ということはこれで確認できた。

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2009年01月26日

「英語の世紀」に、Globish――そして「英語」(と米語)

しばらく前に、『日本語が亡びるとき』というセンセーショナルなタイトルの本がネット上で話題になっていた。個人的には、「滅びる」ではなく「亡びる」の表記なのはなぜ?とかいう鬱陶しい素朴な疑問が煙幕になって(これは、お読みになった方のレビューによると、漱石の『三四郎』の広田先生を下敷きにしているのだそうですが、漱石@当て字の玉手箱を基準にして漢字表記を決めるってのはある意味で主義主張ですよね)、実際にその本を見ずにいるうちに、ネット上にどかどかとレビューがあふれ、特に「海難記」さんの批評(書評)、「生駒日記」さんの批評といった、『日本語が亡びるとき』という書名と、最も早かった書籍紹介記事での無邪気な「危機感」の表明について、おそらくは私と共通する部分にひっかかりを覚えたであろう方々の書かれたレビューを読んでいるうちに、肝心のその本はどうでもよくなって、この本の引き起こした「議論」ばかりを読んでいるうちに、自分の中でも終わってしまった。この本を読んでも私の知りたいことはどこにも書かれていないと判断したのだ。(冒頭の体験談はおもしろそうではありますが。)

そんなすっかり忘れていたようなことを思い出したのは、今日読んだBBCの読み物記事のせいである。

BBC Radio 4でやっている "From Our Own Correspondent" の1月22日(@フランスから)の内容を、記事の形で書いたもの:

New lingua franca upsets French
Page last updated at 08:04 GMT, Friday, 23 January 2009
http://news.bbc.co.uk/2/hi/programmes/from_our_own_correspondent/7844192.stm

「新たなリンガフランカ(世界語、普遍語)がフランス人の逆鱗に触れる」という見出しからは、はいはい、言語戦争言語戦争と思わされたのだけど、それでも釣られてみたら、まあさんざん言われてきたことではあるのだけれども、「英語を第二言語とする人々によって作られる新たな『英語』とは」という内容でもあり(何を今さら……というか、ついこないだも「英語でしゃべらナイト」でやってたよね。たまたま見たんだけど)、それに対するフランス人の態度が(たぶん)表からは見えない偏見たっぷりに(/たぶん)書かれていて、軽く読むにはおもしろい記事だ。

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2009年01月19日

2009年センター試験解いてみたよ。

今年のセンター試験の英語の問題、第3問のCはイングランドの小さな町のフェアトレードの話だし、第5問で「バカ歩き」があるし(違)、最後の第6問は「英英辞典を使うことの意味」の話だし……続きははてなダイアリーで!
http://d.hatena.ne.jp/nofrills/20090119/p1

受験生、がんばれ。

※昨年「センター試験」で書いたら、中の人などいなさそうなブログ(botで適当にキーワード拾って本文の一部を持ってくもの)が団体さんでトラバ返してきたので、このエントリのトラバはOFF。はてなダイアリーの方へどうぞ。
タグ:英語
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2008年12月10日

「街角の『イギリス』英語」を音声で聞けるニュースレポート

2000年までに300点ほどを出した丸善の新書、丸善ライブラリーに、大村善勇さんという方が書かれた『街角のイギリス英語』という本がある。1993年に出た本で、周囲の英国滞在経験者の間で「いい本だよね」と話題になった本だ。もちろん私も持っている。新品ではもう入手困難な本だけど、古書店や新古書店の棚では見かけるし、amazon.co.jpのマーケットプレイスでもでも1円で出品されているから、「イギリス英語のほんとのところ」に興味のある人はぜひ読んでみてほしい。

amazon.co.jpの商品ページに掲載されている「BOOK」データベースの内容説明(本の紹介として何かを付け足す必要性を感じないのでコピペ):
「耳から入った英語」を中心に、普通の商社マンが出会った、普通のイギリス英語の一断面をつづる。―ロンドンの地下鉄で駅員が客に向かって叫ぶことばの意味がある日突然わかったこと、イギリス人同僚との会話中に日本人が陥りやすい間違いを指摘されたこと、思いがけない読み方をする地名・人名を数えられたこと等々に、驚いたり、面食らったり。生きいきとしたことばの体験が、本書の中にはあふれている。


さて、9日に英国政府が、2011年からイングランドとウェールズでタバコの販売を規制する(タバコのパッケージを客の目に触れるところに陳列するのを禁止する)と発表した。まずは2011年に大手のスーパーマーケットで、続いて2013年には街角のニューズエージェントでも、パッケージを見せる陳列方法が禁止されるとのこと。
http://news.bbc.co.uk/2/hi/health/7771210.stm

この件について、ガーディアンのサイトに映像レポートが上がっているのが、まさに「街角の『イギリス』英語」のサンプル集だ。ただし大村善勇さんが商社マンとしてお仕事する中で耳にしたものより範囲が少し狭い。「街角のニューズエージェントの英語」というのが正確だろう。
http://www.guardian.co.uk/uk/video/2008/dec/09/smoking-newsagents

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タグ:英語
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2008年09月08日

英語系記事@はてなダイアリのお知らせ

はてなダイアリで書いている英語に関する記事のお知らせです。

まず、先日、Google翻訳(日→英)で遊んでみたらおもしろかった(お茶ふいた)のでそれをネタ的にちゃちゃっとメモったら、なんかわかんないけど真面目に書いているものに比べて5〜10倍の勢いでブクマをいただいてしまい、ブクマのコメントの内容から発展して「フランス語→英語」の話にまで広げて(素材としたフランス語はIRAについてのル・モンドの記事だけどね)、さらにはダイアリのコメント欄とブクマのコメントでもうひとつ独立した記事を書く、ということをやりました。

これは、「英語が読めない/英語で書けないのでGoogle翻訳を使っている」という方には、是非目を通していただきたい記事なのですが、結論を言うと「現状、Google翻訳は日英間の翻訳はほとんどできてないから使うな」ということでしかなく、「じゃあどの機械翻訳なら(少しは)まともなのか」ということには触れていません。

そこで、今年1月に書いた「英→日、『使える』無料翻訳はどれか」に続き、「英→日、『使える』無料翻訳はどれか〜2008年9月版」を書きました。翻訳結果を淡々と並べて、少し解説をしているだけの記事ですが、1月の記事とあわせて参考にしてください。

また、昨年の8月に「カタカナ語として定着している語で、英語にしようとすると紛らわしい語がいろいろあるので迷ってしまう語」について人力検索はてなで質問をしたのと同系統で、カタカナ語を英語でスペルアウトするときに迷いがちな、「LなのかRなのか」についてのクイズを、Yahoo!の「みんなの検定」で作ってみました。ちょっとした息抜き、頭の体操にどうぞ。
http://minna.cert.yahoo.co.jp/cgyat/294447
※CCのby-nc-saにしてあります(非営利・改変OK・同条件再配布で)。

これはカタカナ語を英語にしたらどう綴るかの単純なクイズ(選択式)で、全部で10問、解答表示画面には丁寧目の解説つきです。Yahoo! のIDがなくてもログインしていなくても試せると思うので、適当に遊んでいってください。

Flashプレイヤーで貼り付けができるので、下記(「続きを読む」)に貼り付けておきます。

あと、夜になってからここの右側に貼り付けたflashのバナーが、私がYahooで作った「クイズ」の一覧になっています。適当に遊んでいってください。






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タグ:英語
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2008年08月02日

SHOCK HORROR!! 「クイーンズ・イングリッシュ」に憧れているのは日本人だけではなかった! およびブラミーについて。

前菜:
役者さん(だと思う)が、"Supercalifragilisticexpialidocious"という語を、ブリテン諸島の12のアクセントでしゃべる映像(ご本人投稿、1分くらい):
British Accents
http://uk.youtube.com/watch?v=pdx3PP5XStc

内訳は、Birmingham, West Country (Deven, Cornwall), Scotland, Wales, Home Counties (London), Northern Ireland, Yorkshire, Lancashire, London, Geordie (Newcastle: 持ってるビール瓶が惜しい), Southern Ireland, Scouse (Liverpool).

メインディッシュ:
英国人が最もあこがれる話し方はエリザベス女王=調査
7月31日9時38分配信 ロイター
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080731-00000927-reu-int
もしも自分の話し方を選べるならば、英国人はエリザベス女王のようなアクセントで話したいと考えていることが調査で明らかになった。一方、最も嫌われた話し方は、英ロックミュージシャンのオジー・オズボーンが話すバーミンガムの訛りだった。


はい、どうぞ。
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ヘレン・ミレン
エイベックス・エンタテインメント 2007-10-24

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……「女王」はさておき、「ブラミー」。(笑)

なお、上記記事の日本語では、まるで「オジーさんが話すからバーミンガム訛りが嫌われている」ようにも読めるが、元記事を見るとそういうわけでもない。オジーさんはバーミンガム訛りの著名人、というだけだ。たぶん。
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タグ:英語 英国
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2008年02月29日

fail, fail, fail

今日のガーディアンのトップページが、"Fail" の3連発だった。まるで、映画Withnail and Iの冒頭で「僕」が朝メシに行った近所のcafで他人が読んでいるのをみてげんなりする「センセーショナルでおどろおどろしい言葉に埋め尽くされたタブロイドの一面」のようだとちょっと思った。

guar-29feb2008.png

まず、Afghanistan mission close to failing - US の fail は自動詞で「失敗する」の意味のものが -ing で名詞化されたもの。
http://www.guardian.co.uk/world/2008/feb/29/afghanistan.terrorism
(記事はデクラン・ウォルシュ&リチャード・ノートン・テイラー。あとでちゃんと読まないと。)

2番目の、Primary schools 'fail on basic literacy' の fail も自動詞で「失敗する」というか「機能してない」の意味。記事は:
Underfunded primary schools fail to teach basic literacy, says key review
http://education.guardian.co.uk/primaryeducation/story/0,,2261008,00.html
で、この見出しではトップページに置くには長すぎるから省略されたのだろう。(Primary schools 'fail on basic literacy' の引用符に注目。)


3番目、Conrad Black fails in bid to delay jail は、元デイリー・テレグラフ(などを発行するメディア企業Hollinger International社)の社主で、司法妨害により昨年12月に禁錮6年半の実刑判決を受けたコンラッド・ブラックが、実刑を免れなくなった、という話。この fail in 〜は「〜を試みたができなかった(失敗した)」。
http://www.guardian.co.uk/business/2008/feb/29/conradblack.mediabusiness
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2007年12月18日

音声でボキャビルできる優れたサービス、iKnow!

「英語学習SNS」の iKnow!話題になっている。私も一応英語屋だから気になってはいたのだが、「運営会社」の説明を見たら「アゴス・ジャパン(旧ザ・プリンストン・レビュー・ジャパン)」とあるし(「プリンストン・レビュー」さんといえば米語だ)、米語しかないのだろうと思って、こんなにBrit英語にどっぷりのあたくしが……と横目で見ていた。(嘘ではありませんがかなり誇張してます。念の為)

しかし、よく見たら「さらに!TOEIC上級・リスニング [UK/AUS版]」「同・リーディング [UK/AUS版]」というコースがあるではないか。それでは、ということで登録して数レッスンこなしてみた。

結論としては、レベルさえ適合すれば、アメリカンよりむしろブリティッシュ・アクセントに興味のある方も登録して使ってみて損はないです。

あと、英語は高校でやったきり(それもさほど得意科目ではなかった)、文法用語とかわけわかんね、という人には非常によいシステムを提供してくださるサイトさんだと思う。基礎レベルが非常に充実。

ユーザー登録はしていなくても、好きなコースを選んで1回分のレッスンを試せるので、「説明はいいからとりあえずどんな感じか見てみたい」という方はどうぞ → iKnow!

以下、一応英語屋が数コース・数レッスン試してみた上での説明と感想を。

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タグ:英語
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2007年12月01日

Rumsfeld is back -- only linguistically, though!

ラム爺がBBC Newsに帰ってきた!
unkunk.png

記事:
What we know about 'unknown unknowns'
Last Updated: Friday, 30 November 2007, 14:33 GMT
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/magazine/7121136.stm

前提として、2003年12月02日のエントリをご一読ください。
http://nofrills.seesaa.net/article/24593730.html

「ご一読ください」というのもあれなので再掲しますが、2002年、ドナルド・ラムズフェルドは下記の発言により、英国のPlain English Campaignから、Foot in Mouth Award(「口の中に足」賞、つまり「何を言っているのかわけわからん」大賞)を受賞しました。
Reports that say that something hasn't happened are always interesting to me, because as we know, there are "known knowns"; there are things we know we know. We also know there are "known unknowns"; that is to say we know there are some things we do not know. But there are also "unknown unknowns" - the ones we don't know we don't know.


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2007年11月10日

ボキャビルしながら食料寄付

Web game provides rice for hungry
http://news.bbc.co.uk/2/hi/europe/7088447.stm

上記BBC記事で知ったのだが、英語のボキャブラリー・テストに1問正解したら、国連世界食糧計画(World Food Programme)を通じて、お米を10粒寄付、というオンライン・ゲーム、Free Riceを、http://www.poverty.com/ がやっている。
http://www.freerice.com/index.php

freerice.jpg

やり方は簡単。与えられた語と同じ意味の語(同義語)を、4つの選択肢から1つ選んでクリックするだけ。正解の場合はCorrect! と言ってもらえて、右側のお皿の上のお米が増え、次の問題が表示される。不正解の場合は、正解を教えてくれて(<これは案外うれしい)、次の問題が表示される。

出題される単語はランダムで、飢餓問題や貧困問題関連というわけではまったくない。単語テストがひたすら淡々と進んでいくだけ。

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タグ:英語
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2007年11月07日

教材としての英語、Yappr.com

Yappr.comというサイトを知った。
http://www.yappr.com/

これはすごいと思ったのだが、何がどうすごいのかは私が説明するより現物を見ていただいたほうがよいだろう。というわけで、とりあえず、カザフスタン国営テレビのジャーナリスト、ボラットさんと、アメリカのデイヴィッド・レターマンさんとの対談をどうぞ。(←これを大真面目に取り上げるところがかなり好きだ。)

※ボラットさんについて知らない方は、ウィキペディアあたりを読んでからどうぞ。彼のことは、絶対に真に受けてはいけません。(ボラットさんの中の人は、Ali Gの中の人と同一人物です。)


Yappr.comについては、「WEBベンチャー・リンク」さんの10月25日記事:
http://ww1.web-vl.com/e93.html
開発者のパトリック・ニーさんは米国在住で、日本に留学していたことがある。自分自身が成長してから「外国語」を学んだ経験があり、その経験に基づいて考案された学習ツールがYappr.comだ、とのこと。

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2007年08月31日

だからオージー英語は難しいんだってば。

ウェブログ、「今日の覚書、集めてみました」さんの31日のエントリで、オーストラリアのベテラン外交官(たぶん既に引退しているのだと思うが、元国連大使、元インドネシア大使など、ものすごい経歴)であるRichard Woolcottの著書から、異言語間翻訳作業における言語的混乱(いわゆるlost in translationの状態)についての部分を紹介したガーディアン掲載ロイター記事を知る。

'When I look at my backside, it is in two parts' - how diplomacy got lost in translation
James Grubel, Reuters in Canberra
Friday August 31, 2007
http://www.guardian.co.uk/australia/story/0,,2159630,00.html

内容がほとんど同じ記事がテレグラフに出ている。
Even diplomats get lost in translation
By Martina Smit and agencies
Last Updated: 2:55am BST 31/08/2007
http://www.telegraph.co.uk/news/main.jhtml?xml=/news/2007/08/30/wdiplomat130.xml

オーストラリアの外交官が現場で目撃した通訳珍騒動集、という感じで、米原万里さんのご著書に通じるものがあるのだが、中でもすごいのがオージー英語→日本語の翻訳失敗事例である。

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タグ:英語
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2007年07月10日

音と文字の関係の問題についてのお話。

英語にはSimplified Spellingが必要だという考え方があって、なかでも「過激派」のバーナード・ショーは文字まで変えるべきとしていたのだけど:
http://en.wikipedia.org/wiki/English_spelling_reform

その話題での、Simplified Spelling Societyの人と第二言語習得の専門家(教授)との対談。

Should we simplify spelling?
Last Updated: Tuesday, 10 July 2007, 12:11 GMT 13:11 UK
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/magazine/6250184.stm

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【2003年に翻訳した文章】The Nuclear Love Affair 核との火遊び
2003年8月14日、John Pilger|ジョン・ピルジャー

私が初めて広島を訪れたのは,原爆投下の22年後のことだった。街はすっかり再建され,ガラス張りの建築物や環状道路が作られていたが,爪痕を見つけることは難しくはなかった。爆弾が炸裂した地点から1マイルも離れていない河原では,泥の中に掘っ立て小屋が建てられ,生気のない人の影がごみの山をあさっていた。現在,こんな日本の姿を想像できる人はほとんどいないだろう。

彼らは生き残った人々だった。ほとんどが病気で貧しく職もなく,社会から追放されていた。「原子病」の恐怖はとても大きかったので,人々は名前を変え,多くは住居を変えた。病人たちは混雑した国立病院で治療を受けた。米国人が作って経営する近代的な原爆病院が松の木に囲まれ市街地を見下ろす場所にあったが,そこではわずかな患者を「研究」目的で受け入れるだけだった。

……全文を読む