「なぜ、イスラム教徒は、イスラム過激派のテロを非難しないのか」という問いは、なぜ「差別」なのか。(2014年12月)

「陰謀論」と、「陰謀」について。そして人が死傷させられていることへのシニシズムについて。(2014年11月)

◆知らない人に気軽に話しかけることのできる場で、知らない人から話しかけられたときに応答することをやめました。また、知らない人から話しかけられているかもしれない場所をチェックすることもやめました。あなたの主張は、私を巻き込まずに、あなたがやってください。

【お知らせ】本ブログは、はてなブックマークの「ブ コメ一覧」とやらについては、こういう経緯で非表示にしています。(こういうエントリをアップしてあってもなお「ブ コメ非表示」についてうるさいので、ちょい目立つようにしておきますが、当方のことは「揉め事」に巻き込まないでください。また、言うまでもないことですが、当方がブ コメ一覧を非表示に設定することは、あなたの言論の自由をおかすものではありません。)

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2017年01月23日

大統領就任という立て込んでるときに合わせて、なぜかユーザーインターフェイスを変更したTwitter.

発足するや否や、報道官が「嘘、はったり」の類をぶちかましていきなりミーム化するという惨状を呈しているトランプ政権。それに対しトランプ支持者たちは……見るのもうんざりだから(っていうか見るとこちらの感覚がおかしくなるので)見ていないが、彼らのことだから、ミームにされたことも「左翼/リベラル/アンティファ/フェミ/ネオリベのwhinersが、私たちの大統領をいじめに来た!」と解釈したりするのだろう。そういうのにも、徐々に慣らされていくのだ、これからは。私が異常なことを「異常」と感じなくなるまでに、たいした時間はかからないだろう。1年もしないうちに「なぜ以前はこれが『異常』に思えていたのだろう」と思うようになっているはずだ。それへの抵抗として、私は書き留めるべきと思ったことを書き留める。できる範囲で。

月曜からの本格的な仕事始めを前にした土日の様子を見て、Twitter上で私がフォローしたりリストに入れたりしている米国のジャーナリストたちは、何がなぜ、どのようにひどいかを指摘するので大忙しのようだ。あまりたくさんは見ていないのだが、それらは「報道官発言のミーム」とあわせてRTするなどしてある。
http://twilog.org/nofrills/date-170122/asc

土曜日(21日)には、世界各地で女性たちのデモ(Women's March)が行なわれた。その様子を伝えるツイートも、21日から22日にかけてRTしている。イラクのエルビル(イラクのクルディスタン)からも、雨の中行なわれたデモの様子が伝えられてきている。米国内からは「この街としては史上最大のデモとなった」といった地方ニュースも伝えられている。

と、そのように大きな変化があって、たぶん普段よりも多くの人々がTwitterを使っているのではないかと思われたこの週末に、Twitterは緊急性などまったくなさそうなインターフェイス変更を行なった。本エントリはそのことについてのメモである。


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2017年01月05日

文字化けしていたメールフォーム経由のメッセージは、ロシア発のスパムであると考えられる。

昨日、「仕事始めの4日、ウイルスが添付されたメールに注意」という注意喚起を見かけたが、今日5日の夕方になっても「コンピューターウイルスが猛威」という報道記事などは見かけないので、大きな被害が出るようなことは発生していないようだ。よかったよかった。

実は2日に、当ブログのサイドバーに置いてあるメールフォームから、これまでに見たことのないようなメールが送信されてきていた。「URL踏んだらお陀仏」という雰囲気がかもしだされているメールだ。それについて少しだけ書いてTwitterに投げたのだが、ウイルス、マルウェア、ランサムウェアやサイバー詐欺などいろいろと騒がしいようなので、その「メールフォームからの謎の投稿」についてここにエントリを立てておこうと思う。

mfm.pngまず、当ブログのメールフォームは、右記のようになっている(画像はクリックで原寸表示)。まだブログを使うようになる前、HTMLを手打ちしてサイトを作成していたころの2004年に使い始めた無料レンタルのメールフォームである(これを使うようになる前にも、これとは別のメールフォームを使っていたと思う)。

配色は当時のサイトの基本色で、画面の横幅が800ピクセルという、今から見れば狭い画面(当時のデフォ)を前提として作ってあり、今見ると色のバランスの問題で目がチカチカするかもしれない。気が向いたら直そうと思って数年経過している(すいません)。なお、投稿フォームに到達する前に長々と注意書きが続いているのは、そうする必要があったからである(HTMLでサイトを作っていたころは、「あなた、英国に詳しくて、英語ができるんですね」的な問い合わせがとても多かったので……「お勧めの観光スポットは」みたいなものから、「オーストラリアのワーキングホリデー制度のことを調べているのだが」、「英国のショップの個人輸入のやり方について」、「旅行保険の請求手続きについて教えてほしい」みたいなものまで)。

……と、そんなことは今回、どうでもよくて、見ていただきたいのは、このメールフォームは日本語話者が使うことを前提として作ってある、ということだ。


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2017年01月01日

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

大晦日に続き、元日にもその辺を歩いてみました。よく晴れていて風もなく暖かくて、児童遊園で駆け回る子供たちは上着もセーターも脱いでTシャツ一枚、中には半そでの子供もいたんですが、日差しが強烈で、防寒のためではなく日除けのために帽子をかぶってくればよかったと思うほど。

縁起物ということで松竹梅……と思ったのですが、「竹」が見当たらないので、梅、松、スズメで。梅は、確かロウバイの木で、花の準備が早いです。

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2016年12月04日

フィデル・カストロ(の遺灰)、最後の旅

フィデル・カストロから国民への最後のメッセージは、「死んだ後、個人崇拝はしてくれるな」というものだった。自分の名を冠したモニュメントは作るな、道路にも自分の名をつけるな、と。

11月25日(現地。日本では26日)にその死が公表され、翌日には遺言に従って遺骸は焼かれた。かねてより、「個人崇拝」に反対してきた人だった(チェ・ゲバラはハバナの大きな広場に面した大きな壁にどかーんと描かれているが)。そしてフィデル・カストロは小さな箱に収まって特別の車に乗せられ、首都ハバナから、島の反対側の端にある革命発祥の地、サンティアゴ・デ・クーバへと運ばれ、12月4日に同地で国葬が執り行われる。運ばれていく沿道には人々が並び、「コマンダンテ」を見送った。

From 29 November to 3 December the casket carrying his ashes traveled along a 900 kilometre route to Santiago de Cuba, tracing in reverse the route of the "Freedom Caravan" of January 1959 in which Castro and his rebels took power.

https://en.wikipedia.org/wiki/Death_and_state_funeral_of_Fidel_Castro


現在ブラジルを拠点としているガーディアンのジョナサン・ワッツ記者(以下、日本時代の著書『ほんまのロンドン』での呼称にちなみ、「ジョンさん」)が、ハバナからサンティアゴへの旅程を同時にたどって詳細な記事を書いている(後述)。この記事には入っていないが、ジョンさんのSNSで沿道の様子がわかりやすく紹介されている。

Farewell Fidel. Cubans watch the passage of the ashes of the man who dominated their lives.

A video posted by Jonathan Watts (@watts.jonathan) on




最初の方で、画面右で市民が振っている2本の旗がある。1本はキューバ国旗、もう1本の赤と黒のは、私は調べなければわからなかったのだが、バティスタ政権を倒した「7月26日運動」の旗だ。画面をよく見ると、電柱か街灯の柱かはわからないが道路脇に立っている柱にも、画面中央奥の建物の脇にも、この赤と黒の旗が翻っている。沿道に立っている市民は、半分くらいは白と黒という地味な服装だが(学校の制服かもしれない)、中には誰がどう見ても「ド派手な普段着」の人もいる。一方の手で国旗を掲げ、もう一方の手を胸に当てて居住まいを正している人もいるし、拍手をしている人もいるが、多くはスマホで撮影をしている(一眼レフのカメラで動画撮影をしている人もいるが)。手を上げて、さようならと呼びかけている様子の女性は、フィデル・カストロよりは年下だろうが、それでもかなり高齢のようだ。

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2016年11月30日

痛ましい事故でファースト・チームがほぼ全滅しようとも、それは「終わり」ではない。 #ForcaChape

clb-tt01.pngあまりにも痛ましいし、悲しすぎる。あまりにも突然だ。あまりにも被害が大きい。そしてあまりにも衝撃が大きい。

Twitter Trends (UK) に「コロンビア」が入っている(右キャプチャ参照。日本時間で、2016年11月30日午前0時50分ごろ取得)。普段、英語圏で「コロンビア」という国名が大きなニュースになるのは、最近では政府とFARCの和平交渉・和平合意のトピック、もう少し広く見ると麻薬・ギャング関連と決まっているようなものだが、今、ColombiaがTrendsに入っているのはまったく別のニュースに関してである。

コロンビアで飛行機が墜落したのだ。チャーター便で、乗っていたのはブラジルのサッカーチーム、シャペコエンセ(現地語では「シャペコエンシ」のほうが近いそうだ)。欧州で言えばUEFAヨーロッパリーグ(旧UEFAカップ)に相当する南米のクラブチームによる国際大会「コパ・スダメリカーナ」の決勝戦のため、相手チームのホームに乗り込もうとしていたところだった。プレイヤー、監督、コーチやスタッフ、そして帯同のジャーナリストたちと搭乗員81人のうち、生き残ったのはプレイヤー3人、搭乗員2人とジャーナリスト1人の6人だけだ。下記はコロンビアの航空当局の声明の英訳(ガーディアン掲載)。

Colombia’s civil aviation authority has confirmed the names of six people who survived the crash - not five as previously reported.

The surviving players are named as defenders Alan Luciano Rushel and Helio Hermito Zampier, and the goalkeeper Jakson Ragnar Follman. It does not name the team’s other goalkeeper Danilo, who is believed to have survived the initial impact but died of his injuries.

The other survivors are named as crew members Ximena Suárez and Erwin Tumiri, and journalist Rafael Valmorbida.

https://www.theguardian.com/world/live/2016/nov/29/brazilian-team-chapecoense-onboard-plane-that-crashed-over-colombia-latest?page=with:block-583d8cfbe4b049350cc94291#block-583d8cfbe4b049350cc94291


なお、コロンビア当局のこの声明で「生存した状態で救出されたが、後に負傷のため死亡」とされているDanilo選手(GK)については、コロンビア赤十字が重ねて情報を出している(初期段階で情報の混乱があったようだ)。亡くなったDanilo選手がチームの正ゴールキーパー、救出されたJakson Ragnar Follman選手は控えのGKで、Alan Luciano Rushel選手とHelio Hermito Zampier選手はディフェンダー。こう書きながらも、あまりに痛ましいことで、言葉に詰まって、しばらくぼーっとなってしまう。

シャペコエンセは、サッカーの盛んなブラジルで、「地方の弱小チーム」だった。それが、2014年に1部リーグに昇格してわずか2年でコパ・スダメリカーナ(南アメリカ杯)の決勝まで到達した。日本語でツイートしているブラジル人記者のTiago Bontempoさんが、その経緯を詳しく書いてくれている。ほんの数年のうちに4部から1部まで来て、南米大陸の大会でトップになろうとしていた……プレイヤーもスタッフも、彼らの家族や友人たちも、どれほど力を入れて日々を過ごしてきたことか。どれほど真剣に取り組んできたことか。

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2016年11月26日

【訃報】フィデル・カストロ

理想を語ること(言葉にすること)は必要だし、理想を語る個人もまた常に必要だ。しかし、理想化された個人をやみくもに称揚することは、「理想を語ること」とは全く別だ。ニュースがあって数時間、いろいろな言葉に接し、例によって消耗して、少し時間を置いて自分の中でいろいろと落ち着いたとき、ふとそんな言葉が浮かんできた。

日本語圏では特に「ひとつの時代の終わりを感じる」という言葉を多く見かけたが、今日終わった「時代」は、とっくの昔に終わっていた。今から10年前、2006年7月には既に、フィデル・カストロは第一線から退いていた。その2年ほど前の2004年11月には、ヤッサー・アラファトが急逝している。世界が「イラク戦争」で騒然とする中、「あの時代」は完全に終わっていたのだ。

2006年にフィデルが健康問題を理由に5歳年下の弟のラウルに指導者の座を預けたとき、それは「健康が回復するまでの一時的なこと」と言われていた。年齢を考えたときに、それを本当に信じた人がいたとは私には思えないが、信じた人もいただろう。それも多く。しかし、結局それっきりになった。そして2013年12月に他界したネルソン・マンデラの追悼式典の場に各国の指導者たちが参集したときに、ラウル・カストロは米大統領のバラク・オバマと握手を交わした。マンデラは、死んでなお、かつてのアパルトヘイト政権支持者たちによって「テロリスト」と罵倒されていた。米国の大統領がオバマでなかったら、米国のトップがマンデラの追悼式典に出席するなどということは起きていなかったかもしれないし、あの劇的な(劇場的な、と言ってもよい)「キューバの政治トップとの握手」も実現していなかっただろう。そしてフィデル・カストロ自身、その後進展した(そして本当に現実になった)米国とキューバの間の関係改善には、極めて批判的なことを述べている。



今日の訃報は、「こういうことを言う人が、いなくなった」ことを伝えるものだ。とっくに終わっていた時代が、本当に終わった。そういうことだ。

英語圏、特にキューバと時差がほとんどないアメリカのSNS上の報道機関のフィードや人々の反応は、下記に記録してある。英国は、時差があるので、第一報から数時間後にようやく活動時間帯に入っている。日本では土曜日の午後に入ってきたニュースだが、時間帯的に土曜の午前に初報があったアジア諸国も反応は早く、下記「まとめ」にはインドの大統領と首相、ネパールの首相、パキスタンのイムラン・カーン(元クリケット代表だが、現在はガチの政治家)の反応も含めてある。

【訃報】フィデル・カストロ死去
https://matome.naver.jp/odai/2148014723958692101

国境関係なく、人々が同じ訃報を話題にしている。英語では、こういうのを "The world remembers/reacts/mourns." と、主語を「世界」にして言う。しかしTwitter上の英語圏という「世界」には、キューバそのものから流れてくる言葉がない。戦乱の独裁国家シリアでさえ、内部からの発言が頻繁にSNSに投稿されるのに。

SNS上の英語圏に不在の国は、ほかにもいくらでもある。北朝鮮、ビルマ(ミャンマー)、ブータン、ウズベキスタン……ユーラシア大陸だけでもたくさん思いつく。英語圏のジャーナリストやNGOが現地から発言することはあるかもしれないが、その土地の人が直接、英語で(あるいは英語での検索でひっかかるような形で)SNSで何かを発言するということがほとんどない国。「Twitterが英語圏中心だから」っていうのとは、ちょっと違う。

それでも、少しは聞こえてくる。

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2016年11月22日

今日の地震で、またあの「ニセ写真」がツイートされていた。

今朝6時ごろ、また福島県沖を震源とする大きな地震が発生した(2011年3月11日の地震の余震がまだ発生しているのだそうだ)。先ほど先月の鳥取での地震に際して、TwitterのTrendsでどういうことになっていたかを書いたエントリに追記するという形で、今日の私の関連ツイートは転記してあるので、それは繰り返さない。津波警報が発令されていたので世界的大ニュースになったようだが(そしてTwitterでは例によって「日本のために祈りを」)、津波は観測はされているが特に大きな被害が出たという報告は聞こえてきていないし、津波警報はほどなく注意報となり、注意報も午後に入ってほどなくすべて解除された。国内のニュースでは、福島第二原発での冷却機能停止が大きく取り上げられていたが、それは無事復旧したそうだ。負傷者情報は、「転倒して骨折」、「室内でガラスで軽傷」といったことが伝えられているが、大きな被害が生じているという報告はない。

一方で、ネットでは「マグニチュード7.4」という数字(暫定の値でもっと大きな数字も一時出たが、最終的には7.4)に驚いたのか、あるいは「Fukushima」(カタカナで書くと怒られるからローマ字)という国際的に馴染みのある地名で、また前回と同じように地震が起きて、また前回と同じように原発で「トラブル」なのかということから「またか!」的心情でニュースに釘付けになる人が多く出たのか、またはその両方かで関心を持った人は多く、さらに時差もいろいろあり、「今起きてニュースを見た」という人が次々と大勢書き込んだためだろうが、宮城県や福島県の海岸の道路に車が戻ってきたり、沖に避難していた漁船が港に戻ってきたりして日本国内では「大きな被害がなくてよかった」というムードになったずっとあとでも、「日本のために祈りを」が続いていたりした。

そんな中、またあの「ニセ画像」を見かけた。さすがに今回はこの1点だけだったが。。。

fakepic22nov2016.png


この「道路を泳ぐサメ」は、4年前、2012年秋に米東海岸に上陸し、甚大な被害をもたらした「ハリケーン・サンディ」のときにネット上に出回って広く知られるようになったものだ。実際には「サンディ」の前、2011年の「ハリケーン・アイリーン」のときにも既にばらまかれていた「ニセ写真」である。詳細は既にいろいろ調べてまとめてある(下記URLを参照)。
https://matome.naver.jp/odai/2135165075038988901?&page=3

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2016年11月07日

Twitterがまた落ちた。(2016年11月7日)

日本時間で7日(月)午後、Twitterがまた落ちた。私が気づいたのは3時ごろで、10分か15分で復帰はしたが、復帰後も動作が重たい。

10月22日の早朝に落ちたとき(原因はIoTのウイルス)ととてもよく似ている。というか、ユーザー・エクスペリエンス的には同じである。

今日の不具合に気づいたのは、自分の投稿がInternal server errorとなって投稿できていなかったことによる。ここ3年くらいはめっきり減っているが、この「内部サーバエラー」は「Twitterにはよくあること」なので、とりあえず少し(1分ほど)時間を置いてリロードするなり何なりするのがクセになっているのだが、今日はリロードしてもまだダメだった。即座に10月22日のことを思い出したので、投稿しようとしてエラーになった内容はとりあえずはてブに投げて、しばらく様子を見てみることにした。

10月22日は、ツイートをエンベッドしようとしたときにコードが表示されなかったことで異状に気づいたのだが、今回はどうだろうか。開いていた自分のTLで適当にエンベッドのコードを表示させてみよう。

まず「Embed this」を選んで……

twitterdown_07nov2016.png


……やはり表示されない。

twitterdown2_07nov2016.png


タイムアウトしちゃう。

twitterdown5_07nov2016.png


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2016年10月22日

Twitterが落ちている。ガーディアンもダメだ。サイバー攻撃だという。(2016年10月22日早朝・日本時間)

twitteroutage.png日本時間で10月22日早朝、書きかけたブログを、今日こそは塩漬けにせずに何とか仕上げてアップしようと、熱い紅茶を入れてキーボードをかちゃかちゃやっていたときのことだ。

Twitterの画像が表示されない。正確に言うと、Twitter Cardの画像が表示されない。ただし猫写真は表示されている(左図。クリックで原寸表示)。さすがここは俺たちの古典的インターネッツ、猫写真は何があっても生き残るのだろう……というのは冗談だが、「一部だけ表示されなくなっているが、きっと何かのバグで、すぐに回復するのだろう」と思っていた。

だが、自分のツイートを埋め込もうと当該のツイートを表示させて所定の操作をしても、Embedのコードが取得できない。こちらのPCのせいかもしれない。そもそももう眠くて頭もうろうとしているので精査する余裕はないが、インターネット・キャッシュを削除してみたがだめだ。自分のTwitterのページは問題なく表示されているので、Twitterそのものが落ちているわけではないのだろう。だからすぐにTwitterで "twitter" と検索してみた。笑い事ではない。午前3時半少し前のことだ。

そうしてすぐに見つかったのが、The Wrapの下記記事である。

Cyber Attack Shuts Down Twitter, Amazon and Other Major Sites
Reid Nakamura | October 21, 2016 @ 11:12 AM
http://www.thewrap.com/cyber-attack-shuts-twitter-amazon-major-sites/

Twitterだけではない。ほかに、SpotifyやAmazon, CNNも落ちているという(ここで、自分で確認するためにそのときは立ち上げてなかったSpotifyのアプリを立ち上げてみたが、日本時間22日の4時台には問題なく使えている。今はSpotifyの「アコースティック・コンセントレーション」のプレイリストを聞いているが、これはすばらしい)。Amazonが落ちるってすごくない?

Much of the internet went down on Friday, following two attacks on the servers of a major domain host. Twitter, Spotify, Amazon and CNN were reportedly among the sites affected.

The company which suffered the hacks, Dyn, first reported around 4 a.m. PT that it had “began monitoring and mitigating a DDoS attack against our Dyn Managed DNS infrastructure.” The initial attack primarily affected internet users on the east coast, and the company claimed it had been resolved just over two hours later.

Around 9 a.m. PT, the company reported that it was “monitoring and mitigating” another DDoS attack, which affected services for users on both coasts.

...

“This was not your everyday DDos attack,” Kyle York, Dyn’s chief strategist, told the New York Times. “The nature and source of the attack is still under investigation. We will be updating our users as soon as we learn more.”

...

http://www.thewrap.com/cyber-attack-shuts-twitter-amazon-major-sites/


ともあれ、私はそのとき、ブログの記事を書き上げようとしていたわけで、とりあえずはそちらの作業に戻って少し様子を見ることにした。DDoS攻撃を受けて大変なときに、無理に埋め込みコードを表示させようとしなくてもいいんだよ、みつを。というわけで地の文をかちゃかちゃと書いていたのだが、30分ほどでだいたい作業が終わってしまい、ツイートのエンベッドを再度試みた。が、Twitterの画面からでは依然、ダメだ。

代替手段としてSeesaa(このブログ)の投稿画面からTwitterの埋め込みをやってみたところ、それは正常に……いや、微妙に正常ではないが(アバターが表示されなくなっている)、何とか動作はしているようだ(日本時間10月22日午前4時15分ごろ)。

twitteroutage5.png


1つ埋め込んでみよう。……なんてキャプチャを取りながら文章を書いているうちに、こちらも完全に反応しなくなってしまった(日本時間10月22日午前4時20分ごろ)。

twitteroutage6.png


こうなる前にTwilogは「新規ツイートを取得」で最新の状態にしておいたので、関連情報は手動でコピペしよう。

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2016年10月21日

Twitterの地域別Trendsの精度。正直、わけがわからない。

当方、TwitterではTrendsはUK (United Kingdom) に設定してある。UKが活動時間帯なら、UKでそのときに話題になっているトピックが何なのかがまあまあよくわかると思われるが、活動時間帯でないとき(みんなが寝ている時間帯)はUK以外で話題のものが非常に多く紛れ込んでいるという印象がある。例えば英国で午前4時(夏時間の今は、日本では午前8時)に見てみると、やたらとアメリカ(北米)のプロレスの話題ばかりだったりする(そして個々のツイート主もアメリカの人だったりする)。

そうでなくても精度が低いことは多く、馴染みのない人名がUKのTrendsに入っていると思ったら、ナイジェリアの芸能人が何かをしたというニュースだったり、ナイジェリアのテレビ局の「お題募集」的なハッシュタグ・キャンペーンだったり、ということは頻発している。アフリカからはケニアの話題が入ってきていることもあったが、私が見たことがあるのはナイジェリアのが多かった。

アメリカ(北米)やナイジェリア、ケニアなどは主要な言語が英語だし、時差もそんなにあるわけではないので、Trendsが混戦するのも、まあわからなくもない。単に「おそらく、十分なツイートの数量がないときには、精度が低いのだろう」と思うだけだ。

だが、日本語の場合はどうか。

今日(2016年10月21日)の午後2時台に発生した鳥取県での大きな地震――UKでは時差8時間で午前6時台だったが――でニュース速報などがたいへんに多くツイートされたあと、UKのTrendsにその地震に関連したフレーズがたくさん並んでいた。1時間もしないうちにそれらは消えたが、そもそもなぜ、それらがUKのTrendsに表示されていたのか、謎である。

以下、記録。ちなみにアイルランドではもっとすごいことになっていた。

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2016年09月07日

「Twitter売却へ」的な方向付けの話が日本語圏で出回っているようだが、英語圏で見た気はしない。日本語の情報源は……またか(「お察し」的案件再び)

ここしばらく、絶賛マルチタスク中なのであまりあれこれ見ていないのだが、Twitterに関して「英語圏でそんな話、出てないと思うけど」という話題がまた日本語圏(というかはてなブックマーク)でバイラルしていた。下記キャプチャ画像(はてブのトップページ)下段左から2番目である。



「Twitter: 身売りを含む今後の経営方針を決める取締役会を開催へ」なるセンセーショナルな見出しで、記事の配信元は BusinessN... と表示されている。配信元URLは business.newsln.jp とある。

まずははてブのページを見てみたのだが、みなさん、「売却か」っていう話を真に受けて、それぞれ「感想」を述べるなどしているようだ(「英語では140字では短すぎるので流行っていないのだろう」など、それ、どこソースよ、っていう話もびゅんびゅん飛んでる状態なので、率直にいえば、忙しい人はわざわざ時間割いて読む必要はない)。
http://b.hatena.ne.jp/entry/business.newsln.jp/news/201609062217150000.html

ちなみに、はてブでは通例下記のように、それぞれの記事の冒頭部分が少しだけ抜粋されて表示されるのだが:



「Twitter: 身売りを含む今後の経営方針を決める取締役会を開催へ」なるセンセーショナルな見出しのbusiness.newsln.jpのこの記事は、その部分に何も表示されていない。



なので、「クリック数」に貢献したくもないような中身かもしれないが、はてブでとりあえず冒頭部分を見てみるといういつもの技が使えず、しょうがないな……とヘッドラインをクリックしようとしたときに、「あ」と思った。はてブのトップページでは省略されていた配信元のサイト名が、ここでは BusinessNewsline とフル表記されている。それに見覚えが……とウェブ検索してみると、拙ブログに過去記事があった。さらに、拙ブログより上位に「ネットロアをめぐる冒険」さんの記事もあった。

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2016年07月19日

ドナルド・トランプ夫人が、ミシェル・オバマのスピーチをパクったんではないかというお話。

ニースのトラックによる無差別攻撃、トルコでのクーデター、米国での警官射殺、ドイツでの刃物男……毎日毎日、大手報道機関のサイトがトップで伝えるのが、血なまぐさいニュースばかりだ。何か、一息つけるようなニュース(例えば宇宙探索の話題とか)でもあればよいのだが、2番目以降のニュースもロシアのドーピングだとか、北朝鮮のミサイルだとか、カシミール情勢の緊迫だとか、南スーダンの予断を許さない情勢だとかいったものが並んでいるし、これまでずっと最悪だったシリア情勢が改善したというニュースもない(アレッポは、30万人が暮らすエリアが、完全に包囲された)。

そんなときに、「血の臭いのしないニュース」をみんなが待っていたのだろうなあ、と思わずにはいられない光景が、今、私が普段見ている報道機関のサイトで展開されている。一例としてBBC(ガーディアンのインターナショナル版も同じような構成だった)。

bbcnews19july2016


共和党の党大会で、ドナルド・トランプの妻であるメラニア・トランプ(旧ユーゴスラヴィア出身で元モデル)が「移民であるわたし」を強調するようなスピーチを行なって、夫の「過激発言」を少しマイルドにする方向のスピンをかけようとしたらしいのだが、そのスピーチの一節の文面が、2008年の民主党党大会でミシェル・オバマ(バラク・オバマ夫人。以下「オバ美」)が行なったスピーチの文面にそっくりだったから、もう大変。昨日Twitter Trends的にはトップニュースになっていたキム・カーダシアンとカニエ・ウエストとテイラー・スウィフトの話には飛びつかなかった人、あるいは公然と飛びつくわけにはいかなかった人たちも、今日のこのゴシップには「けしからんことですな」などとつぶやいては口ひげをひねりながら(←イメージ)、嬉々として飛びついているようだ。

記事:
US election: Melania Trump 'plagiarised' Michelle Obama
http://www.bbc.com/news/election-us-2016-36832095


Melania Trump convention speech seems to plagiarise Michelle Obama
https://www.theguardian.com/us-news/2016/jul/19/melania-trump-republican-convention-plagiarism-michelle-obama


オバ美とメラニアのスピーチを並べてみると:

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2016年06月13日

Twitterアカウントがロックされてしまったので、問い合わせをして解除してもらったことの覚え書き。

米フロリダ州オーランドで「パルス」っていうクラブが銃を持った何者かに襲撃され、「死者少なくとも20人」と報じられ、しばらくして「襲撃犯は死亡」と警察が発表したあと、Twitterや報道機関のlive blogに流れてくるフィードを見ながら、「死者数十人」の規模であることを確信しつつ、頭がじわーんとしたような状態で報道機関の記者の現場からのライヴ・フィードをたどっていたときのことだ。

それらのツイートをあとから見返せるようにメモするため、likeボタンを連打していた。その回数・頻度がTwitter側が密かに設定している閾値を超えてしまったのか、突然、アカウントがロックされてしまった。

「Twitterアカウントのロック」といえば、ダーク・ウェブでアカウント名とパスワード(平文)がセットにして売られているとの理由から、Twitter側が保護するためにアカウントを大量にロックしたばかりだが(→日本語での報道)、当方はその影響はこうむっていない。明らかに、「Likeボタンの連打」が原因だ。

アカウントがロックされると、ログアウトしない限り、Twitter.comのどのページにアクセスしても、「携帯電話にSMSでコードを送信するので、携帯電話番号を入力してください」という画面になってしまい、他人のツイートの閲覧もままならなくなる。これは不便だ。2年ほど前に、一瞬だけアカウントをサスペンド(凍結)されたことがあるのだが(理由は不明)、そのときは他のアカウントの閲覧には影響は出てなかったと思う。

携帯電話番号をTwitterに知らせずにロックを解除することもできるはずだと、「Twitter ロック 解除」でウェブ検索をしてみると、2016-04-10付けで「徒然なるままに・・・」というブログで詳しい説明のエントリが見つかり、これを大いに参考にさせていただいた。

というか、このブログの記事がなかったらめんどくさいからいいかってなっていたんじゃないかと思う。そのとき私はオーランドの事件のことで頭の前半分がいっぱいで、頭の残りの部分はフランスで開催されているユーロでのフーリガンのことと、もうすぐ試合が始まる北アイルランド代表のことで占められていて、Twitterのアカウントがどうたらこうたらいう事務的な手続きのための余裕はほとんどなかった。(こういうことがあるから、何かを経験した誰かがネット上に何かを書いておくという、一種のエコシステムへの貢献は、自分もしなければと思う。)

参考にしたブログのエントリとは異なり、私はTwitterは英語環境で使っているので、私の見る画面は英語だが、Twitterのhelpなどの日本語ページは英語からの翻訳なので、内容は同じだ。ちなみに英語だとこんなふう。

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2016年06月05日

「ブライアン」という名のセクシーな女性スパマー

もうね、機械的に生成しているだけで「中の人」などいないアカウントなのはわかってるけど、せめていろいろと整合性くらいつけろよと。

この4月に遭遇してブログにメモった種類のTwitterスパムに遭遇することが、最近、常態化している。ツイート本文が絵文字とハッシュタグと、ハッシュタグに関係あるのかないのか微妙なメディア報道記事の見出し(+リード文の出だし)と、goo.glの短縮URLで構成され、そこで引かれているメディア報道記事のTwitterカードがついているもの。下図のようなパターンだ。

spambct.png


以前書いたことではあるが、改めて概略を述べておくと、このパターンのスパムは一見したところ、普通のユーザーが普通にメディアの報道記事をTweetボタンからツイートしているもののように見えるが、実はそのgoo.glの短縮URLの先はリンクされているはずのメディアの報道記事ではなく、「あなたもこれでフォロワー爆増」とかいうウェブページ。同梱(っていうのかな)されているTwitterカードをクリックしても、当該の記事ではなく「フォロワー爆増」のページが表示される。それが「フォロワー爆増」なら無視しておけばよいのかもしれないが、誘導されたリンク先にマルウェアがおかれていたりすると大変に危険なので、注意喚起は必要だと思う。

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2016年05月17日

Twitter, ただLike (fav) していくだけのスパム

Twitterでよくあるスパムのひとつに、「ただ単にLike (Fav) していく」というのがある。「見覚えのないアバターのアカウントに自分のツイートがLikeされているので見てみると、アバターやヘッダー画像やTLで過剰にセクスィ〜なおねいさんの写真がどどーん」というようなパターンだ。Trendsに入っているワードやフレーズを盛り込んでTrendsを汚染するスパムほど頻繁には目にしないのだが、ときどき遭遇する。そして、(そんな調べ物のリソースはないのではっきりと因果関係を突き止めたわけではないが、)こういうのを放置しておくと、自分のツイートがコピペされてスパムに利用されてるのを見つけて唖然となる、ということになったりもする。もっとひどい場合は、ニュースの記事をフィードする自分の古いツイートが盗まれ、情報の混乱を引き起こすこともある。

今日もまた、「シリア国内のパレスチナ難民」についての自分のツイートを確認してみたら、相互フォローの関係にある方々のアバターなどにまぎれて、ひとつだけ、うきうきウェイクミーアップしたくなるくらい浮いてるアバターがある。

twfavspam0may2016-min.png


こういうスパマーは、なぜこういうシリアスなテーマに絡んでくるのだろうか……とほぼ間違いなくスパマーであることを確信し、苛立ちながら、アバターにカーソルを合わせてみると、何の疑いの余地もなくスパマーである。

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2016年05月05日

私が見た「謎の草」は、在来種の「ミミナグサ」だったようだ。

春先、「桜前線」がニュースになるころ、道端にわんさか生え出すいわゆる「雑草」のなかに、「オランダミミナグサ」という草がある。ハコベに似ているというが、ハコベのように柔らかそうではないし、かわいらしいたたずまいでもなく、こんなのを食べたら、小鳥でもウサギでも口の中が痛そうだという印象を受ける草だ。みっしりわっしりと咲いている個々の花は、なかなかかわいらしいのだが。

オランダミミナグサ

オランダミミナグサ


この草の名前を知ったのも私はごく最近のことだが、「オランダミミナグサ」ということはいわゆる「外来種」で、「在来種」に「ミミナグサ」というのがあるのだろうということは、この名称だけで容易に推察できる。

オンラインで利用できる「植物図鑑」を見てみると、やはり「在来種のミミナグサ、外来種のオランダミミナグサ」ということだとわかる。
ミミナグサは,里山の草地に生える多年草。近年ではヨーロッパ原産の近縁種,オランダミミナグサが増えていて,都市近郊では帰化種の方が勢いがいい。しかし,自然環境が維持されている里山の草地では,ミミナグサを見かけることが多い。

http://www.plantsindex.com/plantsindex/demo_html/demo_db/result14730.htm


「自然環境が維持されている里山」とは何なのか、といった疑問も頭をよぎりつつ、そこはあまり深く考えず、この記述を見る限り、東京のような都会では「ミミナグサ」はもう珍しいということだろう。実際、そこらへんを歩いていて目にするのは「オランダミミナグサ」ばかりだ。しかもこの草、最近、やけに増えてきているような気がする。主に柔らかい土がたっぷりある植え込みの脇などにわんさか生えていて、以前はそういう場所でよく見かけたハコベやナズナ(ぺんぺん草)よりも目に付くようになっている。あるいは単に、今まで私は見ていなかっただけかもしれない。

ともあれ、そういうわけで、「東京ではミミナグサは目にすることはないだろう」と思っていた。

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2016年05月04日

「ヒメウズ」という小さな花の実と種

先日、「ヒメウズ(姫烏頭)」という小さな花について書いたときに、「この草、花が終わったあとの実もおもしろい。……これが熟すとどうなるかというと……というのはまだ季節になっていないので、またその季節になったら、Flickrにアップしようと思っている」と書いた。

そしてその季節になり、晴れて強風か、曇りで強風か、雨、という天候の中でも比較的ゆるい強風の日にヒメウズが群生しているところに行けたので、写真を撮ってきた。

himeuzu-seed.jpg


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タグ:flickr 写真
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2016年04月29日

唐突だが、大根おろしでたけのこのアク抜きをしたらうまくいったことについてのメモ。

突然だが、たけのこの季節である。八百屋やスーパーの店頭に相当のスペースを取って陳列され、台所使いのベテランたちが、「あらまあ、季節ねえ」とキラキラした目をして手を伸ばす。その横で私は、「でもアク抜き、大変なんでしょう?」と尻込みし、「スーパーの店頭のたけのこは、目で見て季節を味わうもの、そう、桜のように」と理屈をつける……というのが毎年のことだ。

TakenokoBambooSprouts.jpg
Photo By Chris 73 / Wikimedia Commons, CC BY-SA 3.0

一般的な「たけのこのアク抜き」の手順は、夜のうちに米ぬかや米のとぎ汁でたけのこを茹で、火を止めて朝まで放置する、といったもの。難しいことは何もないのだが、けっこう壮大系の台所仕事である。ここらあたりの店では、たけのこを買うとビニールの小袋に入れた米ぬかも無料でくれるけれど、私の場合は、あのアク抜きをしないと食べられないたけのこは、もっと気合の入った日に……と思ってるうちに季節が終わってしまうということが多い。だが今年は、最近話題になっている「大根おろしを使った筍のアク抜き」をやってみようと思っていた。これなら、「ほうれんそうを茹でてアク抜き」くらいの感覚でできそうじゃん? (そうなのか?)



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2016年04月22日

【訃報】プリンス

目を丸くして「え? えええ? え? ええーっ?!」と画面を見つめ、「なんでなんで」と言ってた感じで、基本的に(プリンスのホームであるアメリカではなく)イギリスのBBCの報道のフィードと、ほかいくつか、いつも見てるリストで見たものなどを集めただけですが:

プリンス(アーティスト)の突然の訃報に、「ちょ、マジで2016年……」の声
http://matome.naver.jp/odai/2146126683915699501


表題の件での(確実な)情報の共有と、トレンド入りしていた "seriously 2016" での人々の感情の共有。Twitterはこういうとき、真価を発揮しますね。マイケル・ジャクソンが亡くなったときは2009年のイランの動乱のさなかで、イラン国内からも、イランの宗教政治を逃れて亡命した1979年の革命家たちからも、アメリカやイギリスや日本の人たちと同様に追悼の声が上がってて、それによって、新たに1つの面が可視化されてたと思います。ただ、「音楽のジャンル」が細分化し、「みんなが知ってるヒット曲」がどんどん少なくなり(私も「ヒット曲」は聞かないし、もうほとんど知らない)、日本では特に「洋楽」なんか聞かないよっていう人がメインストリームになってくるにつれて、元から共有される可能性のあるものが狭まってきていることも確かで……でもプリンスという人は「音楽のジャンル」というくくり方を無意味にしようとしてた人ですよね。とか、ほんといろいろ。

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2016年04月14日

「Twitterカード」の自動表示と、「衝撃的な視覚情報」による不意打ちについて。

Twitterで表示変更がなされ、「Twitterカード」が設定されているURLを含むツイートでは自動的にその「カード」が展開され、URLを末尾に置いてツイートすると、そのURLが直接的には表示されなくなったということについて、昨日書いた。ツイート本文内にURLが表示されないので、そのツイートに付随して表示されている「Twitterカード」が真正なものなのかがわからないということについても、実際に「EFF.org」の「カード」を示しているツイートで、「カード」のリンク先は「フォロワー爆増」のアプリ(と称するもの)だったという実例を使って説明した

これらの問題点は、「スパム」や(「悪意ある」なんちゃらが仕込まれているURLがはられていた場合)「セキュリティ」に関するものだが、今回のTwitterの表示変更でもうひとつ、地味に困っていることがある。

何かのURLをツイートすると、そのURLに設定されている「Twitterカード」が自動的に展開されてしまうのだが、「国際」の分野であれこれ報道記事をTwitterに投げることが日常の自分としては、その「Twitterカード」に(うちらの感覚では)強烈な写真が設定されていることもあるということは、案外リアルに問題になる。

「強烈な写真」といえばイスイス団のプロパガンダがあるが、それに限らない。世界各国・各地で「メディアに出す写真」の基準がいろいろあって、日本は非常に厳しいと言えると思うのだが(死体や人体の損壊はほぼ絶対に見せないことになってるでしょ)、その基準が当たり前という人たちがネットでやたらと「グロ画像」だの「閲覧注意」だのというセンセーショナルに騒ぎ立てるばかりで人間の尊厳には一切配慮しない言葉遣いをするような写真が、報道記事のトップに普通に出てくる国・地域もある。カーボムが爆発したあとの本当にめちゃくちゃな現場の映像がテレビで流され、現場写真が新聞に掲載されるケースもあったし(レバノン)、クレーンを使って空高く吊るすという公開絞首刑の写真が普通に流れてくるケースもある(イラン)。今はもうその局面ではなくなっているが、シリアの「内戦」が「内戦」と呼ばれるようになるまでの間に「革命」派のメディアが「政権による暴力」(白色テロ)を記録し伝えようとしていたオンラインの各種媒体では、筆舌に尽くしがたい写真・映像が(多くの場合はgraphic imagesという注意書きを添えてはあったが)何点も掲載されていた。

そういう写真がある(かもしれない)記事を、自分からクリックして読みに行くときは「心の準備」ができているので、衝撃的な写真が出てきても、まあまあ対応できる(それでも無理な写真もあるけれど)。しかし、「普通の報道写真」や「ねこ写真」のようなものが流れてくるのを前提としているような場に、何の断り書きもなくいきなりそのような「衝撃的な写真」がばーんと流れてくるような、いわば「不意打ち」の形では、「心の準備」も何もない。

そしてそのような「不意打ち」で凄惨な写真を見せられたときの衝撃と「被害」の感覚(まさに「見せ《られた》」という感覚)は、心理的に大きな傷となることがある。

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タグ:twitter
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【2003年に翻訳した文章】The Nuclear Love Affair 核との火遊び
2003年8月14日、John Pilger|ジョン・ピルジャー

私が初めて広島を訪れたのは,原爆投下の22年後のことだった。街はすっかり再建され,ガラス張りの建築物や環状道路が作られていたが,爪痕を見つけることは難しくはなかった。爆弾が炸裂した地点から1マイルも離れていない河原では,泥の中に掘っ立て小屋が建てられ,生気のない人の影がごみの山をあさっていた。現在,こんな日本の姿を想像できる人はほとんどいないだろう。

彼らは生き残った人々だった。ほとんどが病気で貧しく職もなく,社会から追放されていた。「原子病」の恐怖はとても大きかったので,人々は名前を変え,多くは住居を変えた。病人たちは混雑した国立病院で治療を受けた。米国人が作って経営する近代的な原爆病院が松の木に囲まれ市街地を見下ろす場所にあったが,そこではわずかな患者を「研究」目的で受け入れるだけだった。

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