「なぜ、イスラム教徒は、イスラム過激派のテロを非難しないのか」という問いは、なぜ「差別」なのか。(2014年12月)

「陰謀論」と、「陰謀」について。そして人が死傷させられていることへのシニシズムについて。(2014年11月)

◆知らない人に気軽に話しかけることのできる場で、知らない人から話しかけられたときに応答することをやめました。また、知らない人から話しかけられているかもしれない場所をチェックすることもやめました。あなたの主張は、私を巻き込まずに、あなたがやってください。

【お知らせ】本ブログは、はてなブックマークの「ブ コメ一覧」とやらについては、こういう経緯で非表示にしています。(こういうエントリをアップしてあってもなお「ブ コメ非表示」についてうるさいので、ちょい目立つようにしておきますが、当方のことは「揉め事」に巻き込まないでください。また、言うまでもないことですが、当方がブ コメ一覧を非表示に設定することは、あなたの言論の自由をおかすものではありません。)

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2021年12月09日

Twitterを「鍵アカ」にすると、「《検索したい語句》from:アカウント名」で自分のツイートの検索をしようとしても、過去1週間分しか表示されない件

先日来、わけあってTwitterをProtected/Privateで運用していた。俗にいう「鍵をかけた」状態だ。

その「わけ」というのは、下記の通り。当方は何やら言いたいことがある人々に所謂「ヲチ」対象として貼りつかれているのだが、その系統で当方についてのデマが拡散されようとしていた。発端は当方自身の発言だが、それを都合よく切り取って「こんな文言を使っているあいつは差別主義者だ」とやらかし、勝手に話を大きくしていくという、おなじみの、というよりもマニュアル通りの手口である。

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で、「何でもいいからとにかくもめごとが好き」という系統の人々が寄ってきて、ことが大きくなるのはいやなので、「鍵をかけ」ることにした。

ふつうに自分で書いているだけなら「鍵をかけていない」状態と特に何も変わらないのだが、当方をフォローしてくれている方々の立場では、当方の発言のリツイートはできないなど、ご不便をおかけしたと思う。また、自分でも、誰かほかのアカウントの発言をQuoteしてツイートする場合に、元発言のアカウントが当方をフォローしていなければ確認もしてもらえなくなるという不便もかなりあった。

それ以上に、Twilogに拾ってもらえなくなるというのが、自分のTwitterのログをしょっちゅう参照している立場では不便なのだが、過去ログの検索は、Twitter検索の「《検索したい語句》from:アカウント名」で意外と代用できてたので(Twitterでは日本語の文字列の扱いがイマイチなので、不便は不便なのだが……例えばハッシュタグにした「#花の名は」は、「花」の検索ではひっかからない、など)、しばらく鍵かけたままでもいいかなと思っていた。

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ところが、鍵をかけてしまうと、自分の発言をTwitter検索することも十分にはできないということが、今回分かった。「鍵アカ」にすると、自分の発言であっても、ずっと昔のTwitterのように、過去1週間分しか検索してくれなくなってしまうのだ。(正確には、検索する日を除いての1週間。水曜日に検索する場合は、前週の火曜日まではさかのぼって検索されるが、月曜日以前のものは表示されない。)

例えば、私は毎日「#英語 #実例」のハッシュタグで投稿しているのだが、12月8日に検索すると、11月30日の分で止まってしまう。これより古い投稿は検索結果に出てこない。

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それから、これ。私のツイートの中で「主語」という文字列があるものを検索しようとしても、検索結果がゼロ件になってしまう。「主語」なんて単語はしょっちゅう使っているのだが、この1週間は使っていなかったのだろう。

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あと、ブログ(こっちのブログは今はもうほぼ更新していなくて、はてなの方だけだが)に自分のツイートを引用してあるものが、「鍵アカ」だとうまく表示されなくなるのも不便だ。テクストだけなら見栄えが悪くなるだけだが、キャプチャ画像を添えたツイートを貼り付けてあると、何が何だかわからなくなってしまって不利益があまりにも大きい。

というわけで、そろそろ「鍵」の不便さを我慢するのも限界である。

なお、Protectedにすると検索対象になるツイートが過去1週間分になってしまう件、TwitterのHelpを見たが、記載はなかった。
https://help.twitter.com/en/safety-and-security/public-and-protected-tweets
When you protect your Tweets
You’ll receive a request when new people want to follow you, which you can approve or deny.

Your Tweets, including permanent links to your Tweets, will only be visible to your followers.

Your followers will not be able to use the Retweet icon to Retweet or Retweet with comment.

Protected Tweets will not appear in third-party search engines (like Google search).

Your protected Tweets will only be searchable on Twitter by you and your followers.

Replies you send to an account that isn’t following you will not be seen by that account (because only your followers will see your Tweets).




という次第で、Protectedを解除したら、また、サイドバーに表示されるTopicsが勝手に日本のものになってしまうという症状が現れた。先日、はてなブログの方で対処法を書いたので、それをそのままコピペしておこう(画像だけはこちらでもはみ出さずに表示されるように手動でコードを修正した)。

ここからコピペ:

普段ならTwitterに連投して終わらせるのだが、今ちょっと厄介な人たちに水面下で付きまとわれている可能性があるので(言いがかりをつけて他人を誹謗中傷しておいて、それに異義を申し立てると開き直って「こちらを誤解させるお前が悪い」「お前の被害者意識が問題だ」と言ってくるタイプがいますよね、そのタイプ)、一時的にTwitterをprivateモードで運用していて、連投の意味がないのでこちらに持ってくることにした。

さて、当アカウントはTwitterは全部英語で使っていて、ロケーションもUKかアイルランドに設定してある。ただしVPNを常時使っているわけではないし、アクセスポイントだけは日本のままだ。

つまり、アクセスポイント以外はUKかアイルランドにいることになっていて(そのときどきで切り替えている)、サイドバーには常時英国かアイルランドのトピックスが表示されている当アカウントだが、ジャック退任のニュースがあったとたんにサイドバーが日本語での日本の話で埋め尽くされた。私は何も触っていないのに。

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伊藤詩織さんの訴訟はよい結果が出てよかったと思うが(名誉棄損は金額の問題ではない)、単に、私がここに表示させておきたいのは、ここ日本では普通にTLに流れてくることがあまりないUKやアイルランドの細かいニュースであり、日本のはTLに流れてくるものやほかのサイト/アプリで事足りているから、トピックとして表示してもらう必要はない。






……というわけで、この欄を元通りにすべく、[Settings(設定)]をチェックしてみた。前もTwitterでは、こちらが何もしていないのに勝手に[設定]が変わって表示が変更になっていたことがあったと思うが、今回もそのようだ。

以下、私の画面なので、全部英語である。

1) まず、[Settings] → [Privacy and safety] → [Content you see] へ進む。

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2) [Content you see] → [Explore settings] と進む。

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3) [Explore settings] の中で、こちらが操作したわけでもないのに勝手に、[Show content in this location] がオンになっている(普段、これをオフにしているので、UKやアイルランドのトピックが表示されているのである)。

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4) [Show content in this location] のチェックボックスをクリックしてチェックを外すと、その下に [Explore locations] が出てくるので、そこで地域を設定する。今日はUKで設定しておく。

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5) これでサイドバーが元通り、UKのトピックスになった。

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こうして、日本語圏というタコツボに何とかこじ開けている窓が再び開けられたのである。めでたしめでたし……。

で終わらないのが今回。

この再設定の過程で、今まで見なかったような気がするものを見た。

それがこれ、[Settings] → [Privacy and safety] → [Content you see] で出てくる場面にある [Interests] である。今まであった? 私が気づいてなかっただけ? 

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これを見て「ふむふむ、BrexitとかGood Friday Agreementとかが並んでるわけですね」とにやにやしながら中を見てみたら、なんと……

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は?

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I didn't know I was known for interests in "Olympic Athletes", "Olympic Swimming", "Olympics", and "日曜討論"!!!!!!! 

そしてこれについてこういう説明があって:

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直訳すると、「あなたは下記の項目に関心をお持ちのようです。これらは、これらの分野に関心のある人々にあなたのコンテンツをより多く見せるために用いられています。何かおかしなところがあれば、調整していただけます。調整を行った場合、反映されるまでには少し時間がかかるかもしれません」

という方向性は理解できるのだが、この結果を見ては、「ああ、ご自慢のAIのタコ判定っすね」と涼しい顔でやり過ごすことすら無理がある。全然かすってもいない。

だって今年のオリンピックなどニュースフィードを見てもいなかったし、何ならTwitterではワード単位でミュートしていた(今もミュートしたままの語句がある)。

今も覚えているのは、病院に行ったときに待合室で流れていた画面の中でスケボーやってて、そのときに日本の選手がメダルを取った(そして「ニホンスゴイ」の大合唱になったにもかかわらず、スケボーパークみたいなのは「迷惑」として計画が中止されて開設されもしない)ということと、英国の飛び込み選手、トム・デイリーが悲願の金メダルを達成したということ(彼は若いころからアイドル的な存在で、BBCやガーディアンでもよく取り上げられていたのでなじみがある。親との濃密な関係も、カムアウトの経緯も報道されていて……スポーツ界のティーンアイドルだった彼は最初自分がゲイだということを認めていなくて、「バイだ」とカムアウトしたんだけど、そのあとで「ゲイだ」ということを認めて、それからすっと楽になったみたい)、デイリーが日本では「編み物王子」として人気になっているということくらいだ。あと、ボートでアイルランドが英国に勝ったっけ。ほかの競技のことは何一つ思い出せない。見てなかったんだから当然だ。

で、Twitterでは私は一番うるさかった時期(7月〜9月)に、"IOC" だとか "Olympics" だとか "Games" だとかいったワードを片っ端からミュートしていたんだけど、そういった「ワード単位でミュートする」というインプットを、タコなシステムが「このユーザーからのインプットがあったので、このユーザーは関心があるんだ」と判定しているに違いない。

「日曜討論」に至ってはこの10年見たこともないし(2011年以降うちにはテレビがない)、人がそれについて話しているのをリツイートしたりすることもめったにないと思うのだが……。

AIだシンギュラリティだと騒いでいるものの中味はこの程度か……。

さらにこの [Interests] 欄、[Known for] のタブの隣に [Interested in] というタブがある。こちらこそが本命で、きっとここに "Brexit" や "Good Friday Agreement" が並んでいるに違いない……と見てみると: 

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量多すぎ、質ばらけすぎ、クソワロタ。

しかも "Africa" がダブっている。

もちろん、関心など1ミリも示したことがない項目(Adventure travelなど)も入っている。人名や会社名などはデータベースにあるものを片っ端から並べているとしか考えられない。何ら重みづけがなされていない。

この調子で、ランダムなキーワードがずらずらとアルファベット順に並んでいる。最後は: 

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「松重豊」はこないだ、『孤独のグルメ』のドラマを見ながらだと、小食の子供が「おじさんと一緒なら食べる」といってぱくぱく食べる、というツイートがバズっていたときに、適当なコメントをつけてQTしたのが多くリツイートされたりしたから出てきたのだろう。だがそれだけだ。それ以外にこの役者さんに言及した記憶はない。

「松任谷由実」に至っては、CMで使われていた有名な3曲くらいしか知りませんけど? ずっと昔から、ラジオで流れてきたら特に消しはしてないけど、自分からは絶対に聞かない音楽。

あと日本語で並んでるテレビ番組の題名らしきものは、全然知らない。見たこともない。

なぜこんな判定が? 

AIっていうかコンピューターだけど、怖いよね。

全然かすってもいない。よく見ると、「私が関心を持っていること」ではなく「私がリツイートなどしたもののうち、多くの人が反応したこと」のようで、「私の関心」ではなく「私のフォロワーたちの関心」で決められているように見える。

当人とはほぼ関係ない。私が一番高い関心を持っているのは北アイルランドなんだけど、それをツイートしても日本語圏では反応なんかまずないから、私が北アイルランドに関心があるというふうには見られない、ということが生じうるわけだ(実際にはこの一覧のNの項にNorthern Irelandはありますが)。

こんなふうにプロファイリングされてるんだね。




※この記事は

2021年12月09日

にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。


posted by nofrills at 10:13 | 雑多に | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【2003年に翻訳した文章】The Nuclear Love Affair 核との火遊び
2003年8月14日、John Pilger|ジョン・ピルジャー

私が初めて広島を訪れたのは,原爆投下の22年後のことだった。街はすっかり再建され,ガラス張りの建築物や環状道路が作られていたが,爪痕を見つけることは難しくはなかった。爆弾が炸裂した地点から1マイルも離れていない河原では,泥の中に掘っ立て小屋が建てられ,生気のない人の影がごみの山をあさっていた。現在,こんな日本の姿を想像できる人はほとんどいないだろう。

彼らは生き残った人々だった。ほとんどが病気で貧しく職もなく,社会から追放されていた。「原子病」の恐怖はとても大きかったので,人々は名前を変え,多くは住居を変えた。病人たちは混雑した国立病院で治療を受けた。米国人が作って経営する近代的な原爆病院が松の木に囲まれ市街地を見下ろす場所にあったが,そこではわずかな患者を「研究」目的で受け入れるだけだった。

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