というわけで、ずっとメイを支持してきたThe Sunが、「MayではなくDismayだな、こりゃ」と一面ででかでかと書きたてるようなことになっているのだが、そのメイ本人は、当然ながら、比較的早い段階で当選を決めている。彼女の選挙区は、ロンドンから少し西に行ったところにあるバークシャーのメイドンヘッドという選挙区だ。このあたりはイングランドでも保守党が安定して議席を獲得できる安全区。区割り変更で今の選挙区が創設されたのが1997年(20年前、トニー・ブレアの労働党がバカ勝ちした選挙のとき)だが、そのときからずっとテリーザ・メイをウエストミンスターに送り出してきた。
で、ウィキペディアを見ればわかるのだが、前回(2015年)までのこの選挙区の選挙は、至って普通の「保守党の安全区」のそれだった。何もしないうちから当選が確実な保守党の候補に対し、労働党とLDが、特に積極的に勝ちに行くふうでもない候補者を擁立し、この3党が大方の票を集め、そのほかに、候補者1人につき数百票が入るような小政党やシングル・イシューの党の候補者が出る、といった感じだ。2015年、メイが内務大臣として迎えた選挙でも、極左の小政党の候補が55票を持っていったのが目立つくらいで、別に面白みもない選挙だった。

2017年6月の総選挙で、テリーザ・メイにもそういうことが起きた。彼女の選挙区は、前回までのまるで凡庸な様相とは打って変わり、着ぐるみだのかぶりものだのが登場する選挙区になった。選挙管理委員会が定められた形式にのっとって結果を公表し、壇上に並んだ立候補者全員の前で、当選者が「この地区の代表者となることを受諾します」とスピーチを行なっているのを映し出すテレビの選挙速報の画面が、Twitterにいくつも流れてきた。「これだから英国の政治はすばらしい」「民主主義っていいね」といった言葉をともなって。
……と書いているここの右側に示している写真は、それら「面白」候補のものだ。白いスーツに白いテンガロンハットのおっちゃんは「バカ党」の名物オヤジでもある同党党首、「ハウリング・ロード・ホープ」ことアラン・ホープ(同党創設者のスクリーミング・ロード・サッチの没後、同党党首となったのだが、元々バンド仲間だった)。そして右側の黒いかぶりものの人は「バケットヘッド卿」。宇宙のかなたからやってきたスペース・ロードで、これまでにマーガレット・サッチャー(1987年)、ジョン・メイジャー(1992年)の選挙区で立候補したことがあるそうだ。
ちなみに英国と日本の時差は8時間(夏時間)。みなさん、これを夜中の12時過ぎてから、3時とか3時半といった時間帯にやっている。候補者やキャンペーンスタッフは、その30時間ほど前までは選挙運動をしてきていて、自分たちの結果がどうなるかとテンションもMAXという状態だし、テレビで開票速報番組を見ている有権者は全体の結果がどうなるのか、ポップコーンを抱えて興味津々(だが眠いし、明日も仕事)という状態にある。
結果告知を前に、開票センターに続々と候補者たちがやってくる。「メイドンヘッドでは、テリーザ・メイの対抗馬たちが会場に到着しはじめた。あとはバケットヘッド卿を待つだけだ」とジャーナリストのリチャード・スーシェさん。
Theresa May's opponents are starting to arrive in Maidenhead. Just waiting for Lord Buckethead. #BritainDecides pic.twitter.com/2RIhf3mXme
— Richard Suchet (@RichSuchet) June 8, 2017
「メイドンヘッドの開票センターにバケットヘッド卿が到着。出口調査の結果は、首相にとって悲惨なことになるとコメント」とBBCソフィー・ロングさん。
Lord Buckethead on the floor of the Maidenhead count. Says exit polls spell disaster for the PM #ElectionDay2017 pic.twitter.com/lffDAFvKAu
— Sophie Long (@BBCSophie) June 9, 2017
だからなんで真顔でインタビューできるの。(・_・)
An actual journalist getting Lord Buckethead's reaction to the exit polls. #Maidenhead #BritainDecides pic.twitter.com/8S0mKzYTy8
— Richard Suchet (@RichSuchet) June 9, 2017
「真ん中にいる候補者(テリーザ・メイの選挙区だが)は、バケットヘッド卿という。英国の政治に神のお恵みあらんことを」とアルジャジーラ・イングリッシュのバリー・マローンさん。
That candidate in the middle (running against Theresa May) is called "Lord Buckethead". God bless you, British politics. pic.twitter.com/8w8cWkfJOO
— Barry Malone (@malonebarry) June 9, 2017
「メイ首相が、ライバル候補者のバケットヘッド卿が見守る中、スピーチをおこなっている。実に、民主主義とは美しいものではないか」とCNNのネイサン・マクダーモットさん。
Prime Minister Theresa May speaks while her electoral rival Lord Buckethead looks on. Truly, democracy is a beautiful thing. pic.twitter.com/6lQqeD5xb0
— Nathan McDermott (@natemcdermott) June 9, 2017
「バケットヘッド卿に票が入り、生中継のTVでポーズを決める。これが英国の政治だ」。2枚目の写真の周囲の真顔っぷりがすばらしい。
Lord BucketHead got votes and dabbed on live TV. This is UK politics pic.twitter.com/TYtmeR2boL
— DoubleU (@walidaa3) June 9, 2017
「BBC記者の発言。『テリーザ・メイ首相は、バケットヘッド卿とスクリーミング(原文ママ)・ロード・ホープの間に立っています』。僕はこの国が大好きだ」
BBC journalist at the count in Maidenhead: "Theresa May is standing between Lord Buckethead & Screaming Lord Hope". I love this country.
— Stewart Wood (@StewartWood) June 9, 2017
「テリーザ・メイは全力を尽くしてバケットヘッド卿と距離を置いている」と冷静な観察眼を見せ付けるBuzzFeed UKのジム・ウォーターソンさん。
Theresa May doing her best to stay away from Lord Buckethead on the stage at Maidenhead count. pic.twitter.com/dcUnmVgfCT
— Jim Waterson (@jimwaterson) June 9, 2017
https://t.co/MT2r6tqP9Q 壇上に並んでいるのは候補者たち。これから結果が告知され、当選者がこの選挙区の代表者となることを受諾し、落選者もスピーチをします。これをすべて、真顔でやるのが英国です。「バケットヘッド卿」も「エルモ」もテリーザ・メイも含め。
— nofrills/新着更新通知・RTのみ (@nofrills) June 9, 2017
この珍妙な光景に面食らった英国外の人が「これは何なのか」と尋ね、ウォーターソンさんは「これは、私たちの総選挙でメイドンヘッド選挙区において立候補した候補者たちである」と淡々と答え、特にバケットヘッド卿についてBuzzFeedが書いた記事を示す。真顔で。
During one dark point of this election we did this. https://t.co/sIdlXyBdLg
— Jim Waterson (@jimwaterson) June 9, 2017
むろん、BuzzFeed記者界隈以外でもこの写真は大人気だ。「英国の政治とはどのようなものかと聞かれたら、首相がエルモと同じ壇上に並んで結果告知を受けているこの写真を見せるがよい」
If anyone asks you what British politics is like show them this picture of the PM getting her results on the same stage as elmo #GE2017 pic.twitter.com/YkOmbIkMLL
— JOE.co.uk (@JOE_co_uk) June 9, 2017
このエルモは、「エルモを返せ党」のボビー・スミス氏。今回、3票を獲得している。前回は2016年のトゥーティングの補選(ロンドン市長となったサディク・カーンが下院議員を辞したのを受けて行なわれた選挙)で9票を獲得したそうだ。ただのふざけたお兄さんではなく、かのFathers 4 Justice (F4J) 系の活動家である(F4Jについては、最も活動が盛んだったころに当ブログで書いているので検索を。過去ログのほうにあるかもしれない)。
「赤い服を着た道化がいるね。あ、あとエルモもいる」
Just look at the absolute muppet on the end, dressed in red 😂😂😂
— Michael (@leeds_talk2) June 9, 2017
Oh, and there's Elmo too.#Election2017 pic.twitter.com/GgVnZqS4p3
「赤い服の人が2人いますね。一方は冗談で、この国を任せられるような人ではありません。もう一方はエルモです」
Here are two figures dressed in red. One is a joke and cannot be trusted to run our country. The other is Elmo. #GE2017 pic.twitter.com/0m7kAPFxwI
— James Rowe (@MrJamesRowe) June 9, 2017
「総選挙のもうひとつの結果。バケットヘッド卿、249票。バカ党、119票。エルモ、3票」。この写真のロード・ホープ氏、クリオネみたいでかわいいぞ。
Other #GeneralElection results (seriously)
— BuzzFeed News (@BuzzFeedNews) June 9, 2017
−Lord Buckethead: 249 votes
−The Official Raving Monster Loony Party: 119
−Bobby "Elmo" Smith: 3 pic.twitter.com/V1Hjh2JcZO
バケットヘッド卿とハウリング・ロード・ホープのガチンコ。さらにその周りをうろうろしているキャンペーンスタッフのじいちゃんたちがいかす。Vote for insanity...
Lord Buckethead and Howling Laud Hope squaring up. Outstanding. #ge2017 pic.twitter.com/AK5WJEJrYI
— James Preston (@japre) June 9, 2017
We are witnessing history in the making here at Maidenhead: Lord Buckethead and Howling Laud Hope have pledged to form a coalition. #GE2017 pic.twitter.com/0OiBcajpqK
— Gemma Davidson (@gemdavidson23) June 9, 2017
結果告知の映像:
選挙速報番組 (・_・):
これのエリック・アイドル(速報キャスター役)、ロバート・ペストンに似てる。
実は「面白」候補者はまだいる。LibDem党首ティム・ファロンの選挙区(イングランド北西部のウエストモアランド&ロンズデール)だ。前回(2015年)は得票率51.5%、得票数25,194でかなりの楽勝だったファロンは、今回は得票率45.8%で23,686票とじれったい展開となった。2位の保守党候補との差も、前回は8,949票あったのに、今回はわずか777票だ(保守党が支持を伸ばしている)。
この選挙区で注目されていた候補者が、彼だ。
MR FISH FINGER IS IN THE HOUSE - winning the odd vote in Westmorland! pic.twitter.com/svDVjtkYFE
— Aron Taylor (@AronFTaylor) June 8, 2017
手前の若い男性(保守党のスタッフ)ではなく、右奥の着ぐるみ……彼はMr Fishfingerとしか名乗っていない。「フィッシュフィンガー」は、白身魚を細長い形状に成形して衣をつけた加工食品で、油で揚げて食べるのが一般的だ(オーヴンで焼く人もいる)。英国人と白身魚にはいろいろと歴史があるようだが、そんなところまで踏み込んでいる余裕はないので、単に「庶民的な冷凍食品の定番」という説明にとどめよう。
上記の写真をツイートしている保守党スタッフ氏はよほどフィッシュフィンガー氏が気に入ったようで、一挙手一投足をツイートする勢いだ。
Mr Fish Finger having a brew - you saw it here first! pic.twitter.com/4mkF3Z0JMc
— Aron Taylor (@AronFTaylor) June 8, 2017
見てわかるとおり、全員が真顔である。
ガーディアンも掲載する。もちろん真顔だ。
Mr Fishfinger, running in Westmoreland and Lonsdale, makes a welcome appearance in our live blog https://t.co/BKrjCvIkUL pic.twitter.com/69wqzvuDkQ
— Ian Prior (@ianprior) June 8, 2017
票の集計を見守りながら、誰かの写真におさまるフィッシュフィンガー氏を、上の階から激撮。
Mr Fishfinger overseeing the counting in Lib Dem territory #2017Election pic.twitter.com/f5Sx5b3dAy
— Nicky Harley (@nickyharley) June 9, 2017
そして結果告知の瞬間。
In Tim Farron's constituency Mr Fishfinger got 309 votes and he's loving it pic.twitter.com/42sqWovp7V
— Catrin Nye (@CatrinNye) June 9, 2017
Tim Farron may have taken the seat, but the real winner in the Westmorland and Lonsdale election had to be Mr Fish Finger #GE2017 @PA pic.twitter.com/iHvRxFQWWl
— Rich McCarthy (@VJRichMcCarthy) June 9, 2017
ファロンの受諾演説でも存在感ありまくりのフィッシュフィンガー氏。
UK Liberal Democrat leader Tim Farron may have narrowly held his seat but he was upstaged by a fish finger #GE2017 https://t.co/IbTc7BF8qx pic.twitter.com/0DxUO41F42
— CNN (@CNN) June 9, 2017
Why I love British politics: Tim Farron had to give his victory speech in front of a man dressed as a giant fish finger (who won 300 votes) pic.twitter.com/ne02yy6e0n
— David Byers (@davidbyers26) June 9, 2017
よく訓練された英国ヲチャにとってはこういうのが「普通」なので、真顔はゆるみません。こういうのが出てこないと不安になります。
以上、まとめ。
Elmo: 3 votes
— Ben Atkinson (@BenAtkinsonUK) June 9, 2017
Lord Buckethead: 249 votes
Mr Fishfinger: 309 votes#GeneralElections2017 #ge2017 pic.twitter.com/SpRpQsAjNl
この2枚目の写真(バケットヘッド卿)、すごい。英国式茶道真顔流のポスターにしたい。
悪ノリが止まらないガーディアン。
Lord Buckethead, Elmo and Mr Fishfinger: a very British election https://t.co/jbfGSJ3IAD
— The Guardian (@guardian) June 9, 2017
バケットヘッド卿のマニフェスト、けっこうおもしろい。Tridentは「ですよねー」ってニヤニヤできるよ。
Oh my god Lord Buckethead’s political manifesto I’m screaming pic.twitter.com/e31ytIBk91
— Scott Bixby (@scottbix) June 9, 2017
6月10日午後追記:
本エントリ、当ブログにしては反響が大きい。Twitterで私のアカウントからのフィードはかなり多くRT, Likeされている(ありがとうございます)。
最初のフィード:
『世界よ、これが英国の選挙だ(爆笑)』tnfuk [today's news…|https://t.co/yViUUtev3I ※ブログ更新
— nofrills/新着更新通知・RTのみ (@nofrills) June 9, 2017
更新時のフィード:
「ミスター・魚フライ(フィッシュフィンガー氏)」について追記>『世界よ、これが英国の選挙だ(爆笑)』tnfuk [today's news…|https://t.co/yViUUtev3I まじめな話は書こうとすると書けないが、こういうのは書ける。
— nofrills/新着更新通知・RTのみ (@nofrills) June 9, 2017
後刻、RSSを拾っての自動フィード:
[blogged] 世界よ、これが英国の選挙だ(爆笑) https://t.co/46N2wpVveG
— nofrills/新着更新通知・RTのみ (@nofrills) June 9, 2017
みなさん、楽しんでいただいているようでブログ書いてよかったと小躍りしているが、一件、至極まっとうなご指摘をいただいた。
大変興味深い記事だった。
— 桔梗屋 (@r_kikyoya) June 10, 2017
でも、記事の題名が少しだけ残念。
むしろ『世界よ、これが英国の選挙だ(真顔)』とした方が、記事の雰囲気を良く伝えているかもしれない。
世界よ、これが英国の選挙だ(爆笑) https://t.co/KpW8UQi0QR
まったくそのとおりである。真顔のBBCを拝借して、謹んでお詫び申し上げたい。脳内の吹き替えは広川太一郎にしてみちゃったりなんかしちゃったりして。
もっと反応できればしたいのだが、そんなことよりまじめなことを書かねばならないのに時間と私のパワーが有限であることが残念でならない(別に胸のライトがぴこんぴこんと光っているわけではないが)。Twitterでの本エントリへの言及はこちら:
https://twitter.com/search?q=http%3A%2F%2Fnofrills.seesaa.net%2Farticle%2Fuk-general-election-maidenhead-elmo-buckethead.html&src=typd
一方はてブ。10日夕方の時点でトップページにあった。

Twitterでのはてブのフィード系アカウントの痕跡から、本エントリは最初はいつもどおり「IT系」として勝手にカテゴライズされていたようだが(当ブログはなぜかはてな的には「IT系」ということになってるらしい。前にもこの話書いたな)、その後親切などなたかがカテゴリーを「政治・経済」に修正してくださったようだ。ありがとうございます。
さて、当ブログは常に見える場所にリンクしてある通り、はてなブックマークの「ブコメ一覧」は非表示としている。それは他の人の発言を封じたいためでは断じてなく、本文を読みもしないで無根拠な「感想」を書いて当方への印象操作を行なう連中、ひどい場合には誹謗中傷ブチかましてくる連中や、「炎上させてやる」と火付けにくる連中の攻撃をあらかじめできる限り無力化し、それに対処するための余計な労力を節約するためである(今のネット社会、誰かが「デマ」を書けば、それを疑う人よりも真に受ける人のほうがおそらく多くいて、拡散された「デマ」は、いとも簡単に「オルタナティヴな事実」となる。自分の手に負えないことになりそうなことは、起きないほうがよい)。
はてブの「ブコメ一覧非表示」の機能は、最初からそういうものとして提供されているし、こちらもそういうものとして利用している。なお、当方は幸いにして、今まで10年以上はてブを使ってきて(だから「非表示機能」の導入の経緯も知ってるよ。「○ねばよいのに」タグのことも、そのタグで自由に発言していたユーザーのことも)、「はてなへの通報」が必要となったことはないので、「ブコメ一覧非表示」という「華麗にスルーするための装置」の機能だけで十分だが、深刻な目に遭われている方がもしいらしたら、ちゃんとはてな社に相談したほうがよい。SNSの発達で "targeted abuse" と呼ばれるようになった行為については、自分だけでは対処しきれない。
ともあれ、そのように「一覧を非表示」にしてあるものでも、各ユーザーのページでは普通に閲覧できる。私も、はてなにログインしてさえいれば、自分だけで一覧を見ることができる。
で、これまでも「一覧を非表示」にしはじめてから、ブクマ数が「たくさん」と思われる程度について、多くのブコメがついたときには、私が見ることのできる一覧の画面をキャプチャしてアップしてきたのだが、今回も80件以上のブクマがついているのでそれをやろう。
けっこう手間隙時間がかかるんだけどね。実際、こういうこと言ってる人がいるし。

「ザル」っていうか、そういうものとして提供されているし、そういうものとして利用してるんだけどね。はてな社でもそういう説明してるでしょ。
ブクマしてくれているユーザーさんの中には自分のユーザーIDがこういう形で「さらされる」ことを望んでいない方もひょっとしたらおられるかもしれないので、以下、キャプチャ画面内でIDとアバター(アイコン)にはぼかしをかけた。
「開票センターに候補者全員が集まって、壇上に一列に並んで結果告知を受け、スピーチをする」という英国の選挙のやり方は、やはりあまり知られてないっすよね。私も知らなかった(いつどこでどのように調べて知ったのかはもう覚えてないけど、ネットを使って英語で調べたことは確か。別に誰からも教えてもらってない)。


スクリーミング・ロード・サッチは、はい、あのスクリーミング・ロード・サッチです。彼が「風刺」のために始めた政治団体が「バカ党」。でも日本のいわゆる「泡沫政党」と違うのは、「バカ党」は地方議会に議員を出し、いくつかの政策(発端は「風刺」「冗談」であったとしても、まじめな政策)は実現しているということ。あと、90年代には国会議員選挙では主要三党に次いで4番目の得票を得るのが当たり前になっていたとか(90年代が狂ってたことは私はよく知ってますw)。「風刺」と「まじめな政治」の境界がゆるいんですよね。



あと、モンティ・パイソンへの言及が多いのですが、モンティ・パイソンはドキュメンタリーですから、当然のことと思います。 (・_・)
以上。なお、元々非公開設定ではてブを使っている方(プライベート・アカウント)や、個別に非公開でブクマしている方は、私のこの画面でも見ることはできません。なのではてブトップページなどで表示されている全ブクマ数と、キャプチャ画面にあるブクマ数は一致してないと思います。
※追記。上記書いてる間に20件くらい増えていたのでそちらも。ロード・バケットヘッドはすっごいいい声でしゃべってますよね、見る側の脳内で。

大人気のバケットヘッド卿、Twitterもやっておられるのでフォローしてみては。かつてはバーミンガムを破壊して宇宙基地を建設するという野望を抱いていたようです(80年代、バーミンガムが「ネタ都市」だった時代。Brummieというと何であんなにバカにされていたのか、実は私はいまだによくわからない……その点も名古屋に似てるんだよなあ。バーミンガム弁は名古屋弁みたいだし←よく「よくわからない」、あるいは「よーわからん」と言われる)。
Savouring the moment. pic.twitter.com/NsuYamnpBY
— Lord Buckethead (@LordBuckethead) June 9, 2017
バケットヘッド卿でみんなが連想してるから見たくなった。 https://t.co/LsscZ65EaL にっ!
— nofrills/新着更新通知・RTのみ (@nofrills) June 9, 2017
※この記事は
2017年06月09日
にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。
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