ニースでの無差別攻撃と、ソーシャルメディア(Twitterがすばやく問題アカウントを凍結)
http://matome.naver.jp/odai/2146854765250800301
84人もの人が殺されたあの攻撃では、今日(16日)になってからイスイス団の(実質的)犯行声明が出て、それについても上記に書き加えてあるのだが、発生当初から、ソーシャル・ネットではイスイス団支持者が盛り上がっていた。
いまどきのジハディ支持者は、TwitterやFacebookよりむしろ、Telegramを好んで使っているのだが、今回は、発生当初の「恐怖のばらまき」の段階でTwitterがよく使われたようだ。Twitterは今回いつになく迅速に対応し、それらのアカウントはすばやくサスペンドされていたという。上記「まとめ」には、過激派に対抗する英語圏のアカウントがTwitterにメンションを飛ばしながら、発見した過激派のアカウントについて注意を喚起しているときのログもとってある。
この@FightExtremismというアカウントは、米国の非営利団体、The Counter Extremism Project (CEP) のもので、アメリカの対テロ系のプロジェクトによく見られる偏り(偏向)はあるが、ソーシャル・メディアというものをよく見ている(「アノニマス」とはまったく異なる)大人の集団のアカウントとして、フォローするなりリストに入れておくなりするとよさそうだ。
団体の幹部・役員一覧を見ると、顧問の中にデイヴィッド・トリンブルがいる。北アイルランドのユニオニスト政党UUPの党首として、1998年のグッド・フライデー合意(ベルファスト合意)の交渉に当たった政治家だ。その功績で、SDLP党首のジョン・ヒュームと共同で、ノーベル平和賞を受賞している。
ただ、CEPのサイトでのトリンブルの紹介の文章は、NIヲチャ的には、(^^;) であるが。
Lord Trimble was largely successful in the decommissioning of weapons held by the Provisional Irish Republican Army (PIRA).
"Largely" ですよ、ポイントは。
と、昨年夏の「いやだぁ、まだIRAが活動しているなんてぇ」騒動と、「フレッシュ・スタート」という笑える名前の合意(「合意」って言うと物言いがつくのかもしれないけど)のことを思い出して、微笑を浮かべるのが、NIに関する記述の楽しみ方。
※この記事は
2016年07月16日
にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。
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