若者が集まってわいわいやっているうちに喧嘩になり、刃物が持ち出されたとのことで、どうやら「よくある騒ぎ」のようだが、違っていたのはそこで事態の収拾のために現場に入った警官に対し、Black Lives Matterと叫んで瓶などを投げつけた人たちが大勢いたということだ。
ただの「流行のキャッチフレーズ」として何も考えてない子たちが叫んでいるだけなら、米国のBLM運動の人たちに失礼ではあるけれど、まあ、「何も考えていないのだな」で済む話だろう。
だが、「警察に対する戦い」のスローガンとして、あるいは「戦い」のために感情を奮い立たせる言葉として、組織的に使われているとしたら……2011年夏のことを思い出すと、心穏やかではいられない。あの夏の「暴動」のきっかけは、警察に射殺された「黒人」青年の件で、トッテナム警察署に対する正当な抗議行動が行なわれていたのに便乗した犯罪者集団がトッテナムで暴れだしたことだった。
ともあれ、アメリカでのBLMのことも含め、いろいろと一箇所で読めるようにしてある。
ロンドンで、なぜか「Black Lives Matter」と叫びながら集団が大暴れ。3人負傷
http://matome.naver.jp/odai/2146899945819320801
本当に文字通り、Black lives matterだし、All lives matterなので、変なふうにエスカレートしないでほしいと心から願う。
※この記事は
2016年07月20日
にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。
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