さて、そうしてAvastを入れ直したあと、ブラウザからGmailでメールを送信したら、フッター部分に勝手に「ウイルスフリー。avast[dot]com」という文言が入ってしまっている。
そういえばはるか昔、ウェブ検索してやり方を調べ、このメッセージを消す設定をした気がする。でも詳細を覚えているはずもない。そこでとりあえず「Gmail Avast」という適当な検索ワードでググってみると、みなさん、これに困っているようで、この問題の解決方法を説明したページが検索結果上位に並んでいた。
目にした中で最も日付の新しいApricoさんの「Gmailでavastが勝手にメールのフッタに入れる署名を消す方法!」という記事(2019年9月2日)を参照すると、確かに、「こうだった」と思い出せる内容だ。Avastで[設定]→[一般]と進み、表示された画面で[アバストのEメール署名を有効にする]のチェックを外すだけの簡単なお仕事。30秒もあれば終わる。
おれ、これの設定が終わったらコーヒー淹れるんだ……。
結論から言おう。私がコーヒーを淹れることができたのは、約1時間後だった。なぜか。それは、Apricoさんの記事で説明されていた方法、つまり私自身が以前やったと記憶している方法で必須の画面が、今のAvastでは出てこないからだった。つまり、「Avastで[設定]→[一般]と進み、表示された画面で[アバストのEメール署名を有効にする]のチェックを外すだけの簡単なお仕事」のはずが、「Avastで[設定]→[一般]と進……進めてないんじゃね」となってしまったのだ。
具体的には、[設定]をクリックするだけで出てくる[一般]の画面が、下図の左のようになるはずが、右のようになっている。したがって「こいつをちょいちょいとOffにすれば作業終了だな♪」と思った[アバストのEメール署名を有効にする]のチェックボックスもない。
Avastのインターフェースはそんなに頻繁には見ないので気づかなかったのだが、いつの間にか変更されていたようだ。お手軽にウィキペディアで確認すると、現行のバージョンは19.4.2374で、リリース日は2019年4月9日。私がAvastを再インストールしたときには既にこのバージョンになっていたことになる。私が前回[アバストのEメール署名を有効にする]のチェックボックスをオフにしてからこのバージョンがリリースされるまでの間に、インターフェースが現行のもの(上図の右のもの)に変更になったのだろう。というか、2018年後半に書かれたブログで旧インターフェースで説明されていたということは、変更は相当最近のことだ……などと、ソフトウェアの設定には関係のない細部に意識が向いてしまうのは、イライラしてるときにありがちなことだ(よね?)。
ここで最初にしたことは、当然、まず[一般]のタブで表示できる全部の画面を表示して[アバストのEメール署名を……]を探すことで、上から[言語](デフォルトで表示されている画面)、[更新]、[通知]、[例外]、[ブロックおよび許可するアプリ]、[パスワード]、[個人のプライバシー]、[トラブルシューティング]と進んだが、肝心の[アバストのEメール署名を……]は見当たらない。
30秒もあれば終わると想定していたものがこういうことで終わらないので、無駄にイライラしながら、もう一度確認のため、[言語]、[更新]、[通知]……と順番にクリックしていくが見当たらない。
Avastの「ヘルプ」を参照したが、わからない。「ヘルプ」内を「Eメール」で検索して出てくる画面でも、見ただけでは[アバストのEメール署名を有効にする]が見当たらない。クリックだのスクロールダウンだののめんどくさい手順を踏んでようやく[アバストのEメール署名を有効にする]の説明が出てきたが、「主要な設定の管理」? そんなタブないよ?
イライラをつのらせながらも、何かを見落としているのかもしれないと、もう一度[設定]→[言語]、[更新]、[通知]……と見ていくが、やはりない。んなことやっても意味ないと知りつつ、Avastをいったん終了させ、再度立ち上げて見直してみても同じだ。
このような過程を踏んで、ようやく、私が必要としている「あの画面」にたどり着くことができたときには、小一時間経過していた。
同じようなことで困っている人が時間を浪費することが減ればいいなということで、以下、Avast Antivirus Ver. 19.x.xxxxで[アバストのEメール署名を有効にする]のチェックを外せる画面の出し方を、図で示しておこうと思う。
1. まず、Avastのユーザーインターフェースを表示させ、右上にある[メニュー]をクリック→[設定]をクリック:
2. 1の手順で開いた画面で[一般]の右にある欄の一番下、[トラブルシューティング]をクリック:
3. 2の手順で表示された画面はいくら見ても無駄。右端のスクロールバーを、一番下まで引き下げる:
4. そうすると、一番下に「古い設定を開く」っていうのが出てくる:
5. この「古い設定を開く」をクリックすると、何ということでしょう、求めていた画面が表示されるではありませんか。そこでようやく[アバストのEメール署名を有効にする]のチェックボックスをオフにすることができるのです。最後に「OK」を押すことを忘れずに:
こうして無事、私の送信するGmailからは、「ウイルスフリー。avast[dot]com」というメッセージが消えたのである。めでたしめでたし。
ていうか時間返せってマジで思った。インターフェースをここまで大きく変えるのなら、せめて「ヘルプ」は最新のインターフェースで使えるものにしてほしいと思う。
※この記事は
2019年04月18日
にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。