映画Denialを見てきた。邦題は『否定と肯定』。映画を見る前は、原題にない「と肯定」に「正直、それどうなの」と思っていた。議論にならないことを議論にする(何かを「否定」してみせることで、「何かを『肯定』している人々」を現前させ、それを「論敵」とする)のが連中の手口。Denialという原題の映画に、「否定論」の隆盛っぷりが、それこそ議論の余地もないほどになっている日本語圏で、原題にはない「と肯定」を付け加えて公開することで、連中の手口に乗ってしまっている(もっとはっきり言えば加担している)のではないか、と思ったのだ。が、映画を見て私は納得した(納得しない人もいると思う)。とても密度の高い、テンポの速いシーンで、セリフを聞くことでいっぱいいっぱいになってしまったのだが(字幕を追ってもいっぱいいっぱいになっていたと思う)、「と肯定」については、映画の中でリップシュタットと弁護団との議論のシーンで語られていた。確かにそれは、リップシュタットと彼女の弁護団があのばかばかしい、なおかつ戦いづらい裁判を、英国の法廷という戦いづらい場で戦う上で、必要とされた議論だった(何よりこの映画は「法廷ドラマ」だ)。
そしてそれは、映画館入り口脇に貼られていたポスターが言うような「ナチスによる大量虐殺は、真実か虚構か」という議論ではなかった。話をそこに持っていくこと――話をすりかえることが、否定論者(歴史修正主義者)の目的だ。
「大量虐殺(ホロコースト)は真実か、それとも虚構か」という《ことば》を現実世界に持ち込んでリアルなものにしようとするということを、彼らdenialists(否定論者たち)はやってきたし(映画冒頭で示されている通り)、今でもやっている。その二項対立自体が「虚構」である、というのがまっとうな態度だし、リップシュタットのような学者はそういう態度を当然取っているのだが(つまり否定論者のことは最初から相手にしていない。完全に無視する)、否定論者たちは、無視されること自体を「私たちは正しいということを示すもの」として喧伝し、そして多くの賛同者・支持者を獲得する。このあたりは、各種陰謀論やホメオパシーを含む疑似科学の論者がとる論法と同じパターンだ。
彼ら(映画の中では「ダヴィデとゴリアテ」の「ダヴィデ」に自分をなぞらえているデイヴィッド・アーヴィングひとりだけだが、アーヴィングの発言はツンデル、ロイヒターという否定論者の発言とつながっている。詳細はウィキペディア日本語版の「ロイヒター・レポート」の項を参照。何を見ても「日本は、日本は」と言わなければ気がすまない人はホロコースト否定論の原稿が掲載されたあとで廃刊された「マルコポーロ」に絡んで石田勇治先生が述べていることがウィキペディア日本語版に引用されているのでそれを参照すれば、ある程度気が済むと思う)が、なぜ「ガス室」に異様なこだわりを見せるのか、私は正確には知らない。ガス室があろうとなかろうと(←「なかった」と言っているわけでも、「なかった」という言い分をまっとうなものとして受け取っているわけでもない。念のため)、食事も乏しく伝染病が蔓延する劣悪な環境の中、強制労働に従事させられた人々が――それも当時の概念での「人種」や「思想信条」によりゲシュタポに逮捕されて連行されてきた人々が――何百万人という単位で命を奪われ、焼かれてきたのだ。「ガス室」だけを問題とするのは、ちょっと不適切なアナロジーかもしれないが、シリア内戦において政権側が自国民の上に使ったクラスター爆弾や樽爆弾のことを問わずに化学兵器だけ問題にするようなこと、広島・長崎に投下された原爆だけを問題とし、東京・大阪・名古屋はもちろん日本各地の大都市・都市に雨あられと投下された焼夷弾はスルーするようなことだ。つまり、お笑いのツッコミ的に言えば「そこかい!」、「否定するのなら、否定すべきはそれだけじゃないだろ」ということ。しかし、どうやら彼らにとって「ガス室」の《物語性》は、何か特別なものだ。彼らの考え方では、世界を思うがままにしようとする闇の勢力は、「ガス室などというとんでもない物語(フィクション、神話)」を真実として人々に信じさせることによって、人々を「思考停止」に追いやり、自身の支配を確実にしようとしている、ということになっているようだ。(そしてそのような情報操作にやられず、真相に気づいている自分たちはすごい、という《信念》もそういうところから生まれる。)
いや、そればかりではない。その「ガス室神話」を打ち砕くことによって、より大きな何かを成し遂げることができるという突破口的な存在なのだ。そこが崩せれば、すべてが崩せる、というようなシンボル。
なんでそういうふうになってるのか、私は知らない。私は「電波浴」は趣味ではないからだ。ていうか、誰が好き好んで否定論者の考えなど知ろうとするかっての。んなもん「はいはい陰謀論陰謀論」でスルーすればよいのだ。私はバカかもしれないが、スルーすべきものとまともに相対すべきものの区別がつかないほどではない。地球は平らではないし、エルヴィスは死んでいるのだ。(とか書くとまたわーっと来るんだろうな……来ても無視します。応答しません。しかし「スルーする」っていう日本語の発明はすばらしいね。)
しかしそういう無関心すら、否定論者にとってはよい土壌となる。「われわれは真実を語っている。その真実は連中には都合が悪い。だから連中はわれわれを無視するのだ」という謎の三段論法を展開し、さらに自身の立場を強固にするものとして状況を利用する。無視しなくても連中のエサにされるし(無視しなかったとき、まともに相手にしたときに何が起きるかは、映画『否定と肯定』で描写されている。リップシュタットの弁護団はそういうことを起こすまいとし、熟考の末、彼女もそれに賛成した)、無視しても連中のエサにされるのだ。挙句、ああいう連中は「ガリレオ・ガリレイだって云々」とかいうことを言い出し、自分たちをガリレオ・ガリレイのような人と同一視する……とかいうのは、まあ、いろいろとありふれてますよね。
そういうのが、あろうことか米国の大統領やその側近の口からこぼれ出る「フェイクニュース」とか「オルタナティヴ・ファクト」とかいう言葉によって、もはや雑誌『ムー』読者界隈的な「巣」の中だけのものではないということが現実として示されるようになった2017年。
その文脈の中で、1990年代から2000年にかけてのデイヴィッド・アーヴィングの「否定論」のありようを見つめた人たち(彼と目を見交わすことなく)と同じ側に立って《物語》として見つめるということは、見た人ひとりひとりの中に何かを呼び起こさずにはいられない。
この映画を見て「日本が、日本が」と言う気には絶対になれない私がこの映画について何かもっともらしいことが書けるのは、この映画を少なくとももう一度見たあとだろう。
そして、テクストをもっと読み込んだあと。
しかしアーヴィングって、あんなゆるーい感じで否定論構築して、それをあんなに激烈に語ってたんっすなあ。アーヴィングのことは知ってても、さすがにアーヴィング自身の言葉にはほとんど接していないので(上述した通り、電波浴は趣味ではない)そこらへんは知らなかった。今後も正確に知ることはないと思う……とか書いてると「読みもせずに批判ですかwwwwww」とかいうのが寄ってきそう。
だからね、地球は平らではないし、エルヴィスは死んでるんです。そこに議論の余地などない。ホロコーストはあった。南京事件もあった。原爆投下もあった。東京などの都市空襲もあった(ドレスデンでも、もちろんゲルニカでも)。従軍慰安婦は強制性と切り離せない。9-11では乗っ取られた旅客機が武器として使われた。そういったことは、ディベートのテーマにはなりえない。「否定」も「肯定」もない。議論の余地などない。それが事実であり、真実なんですよ。
それを「議論すべきもの」であるかのように提示してくるのは、議論そのもの以外に何かやりたいことがある人です。
映画は「濃密な法廷ドラマ」で、すべてが「言葉」で構築されている世界で、ハリウッド映画流の「見せ場! カメラここでズームッ! バーン」みたいなわかりやすい世界を提示してくれる「勧善懲悪もの」のつくりではない。何というか、すべてが真顔の中で、感情はとことんまで抑制されて進行する。舞台は英国だから。
画面にはスキンヘッドの極右活動家やAnti Nazi Leagueのプラカードを持った反ネオナチ活動家も、法廷(オールドベイリー)前にマイク持って立ってるTV記者やカメラマン、音声さんといった人も出てくるが、映画の中でセリフをもって物語を紡いでいく役割をふられているのは、原告のアーヴィング、訴えられて被告となったリップシュタットを除けば、ソリシター(事務弁護士、法廷戦術立案担当)とバリスター(法廷弁護士、法廷での弁論担当。かつらかぶる方の弁護士)と検証専門家の大学教授と、その補佐(法律事務所の見習いや大学院生)といった「英国のエリート」たち。真顔力最高レベル。(・_・)
そのど真ん中に放り込まれた「アメリカ人女性」の戸惑いも、静かに描かれている。デボラ・リップシュタットが弁護団の人々(ソリシター、つまり戦略担当のアンソニー・ジュリアス、バリスター、つまり弁論担当のリチャード・ランプトン)と信頼関係を築いていく過程が、映画のプロットの重要な部分だ。彼女が不安や疑問点をぶちまける相手として、アメリカでの大学の同僚(なのかな?)の友人(黒人女性)が出てくるが、その2人の「えー、そんな滅茶苦茶なことってありえなくない?」「でしょー」みたいなやり取りが、ホロコースト否定論という異様なものをめぐる真顔の世界の中で、ひときわ人間らしいものとして際立つ。
evilも凡庸なら、preciousnessもまた凡庸だ。
そう、悪は凡庸だ。というか、アイヒマン的な意味での「悪の凡庸さ」とは別に、私たち人間には「悪」を凡庸なものにしていく力と技術がある。それが「はいはい陰謀論陰謀論」という対処法。「相手にしない」という方法だ。
歴史学者であるデボラ・リップシュタットは、当然、このような方法は身につけている。しかしそこに絡んできては「都合の悪いことには応答しないんですね」などと粘着してくるのがいる。それが彼女の場合はデイヴィッド・アーヴィングだった。
当方、ホロコースト否定論など聞き飽きているので(「聞き飽きるほどたくさん接しているわけでもないのに、生意気だ」という批判はお受けします)、アーヴィングの言ってることややってることに吐き気を覚えるといった人として正常な反応は、残念ながら出てこない。せいぜいが「はいはい」「釣れますか」という冷笑的態度なのだが、今さら、それすら出てこない。アーヴィングの映像は少しは見たことがあるので(YouTubeで見ようと思えば見れるよ)、アーヴィング役の俳優について「ティモシー・スポールはすごいなあ。顔は似てないのにアーヴィングにしか見えないよ」と思ったりする方向に行くだけで、スクリーンの中でアーヴィング(を演じているスポール)が繰り広げる「自説の開陳」はすべて右から左へ抜けていく。
だから、私の反応は「平均的反応」なんかじゃないかもしれない。ひょっとしたら、ホロコースト否定論などというもののことは全く知らず(マルコポーロ廃刊だってもう約20年前の話だ)俳優陣に惹かれて新作映画を見に来ました的な人が、映画の中でのアーヴィングの主張にひきつけられてしまうかもしれない(映画では「取り合うべきでないもの、醜悪なもの」として描かれていたが、否定論のおそろしさは、それがどう扱われているかには関係なく、それが扱われているという一点のみが強力に作用するという点にある)。
いや、私だってもしいろんな経験がなければ、あちらの側にいたかもしれないのだ――ロンドンでジューイッシュの人たちのことを知らなければ、彼らと話をしたことがなければ、『夜と霧』をはじめ、大量に虐殺される側にいた人々の書いたものを読んだことがなければ、Anti Nazi Leagueのことを知らなければ。
私がロンドンという都市に恋をしていたころ、Anti Nazi Leagueは音楽メディアなどでもよく取り上げられていて、レコード屋にステッカーがあったりした。そういう中で入手した一枚を、私はコウビルド辞書の表紙の裏に貼っていた。単なるペーパーバックの作りでしかない辞書の表紙は、少し使っているだけですぐによれて折れて破れかかってしまい、それを裏側から補強するのにちょうどよいサイズだったのだ。それは今も辞書ごとうちにある。
「反ナチ」なんて今でも必要なんだ、という事実をとても生々しく感じた。いわずもがなじゃないか、って思ってたのに、今でも必要なんだ、と。
「反差別」の活動や運動があると必ず、どこかから(というか多くの人々の口から)「反対すべき差別なんて、今どきあるはずがない」といった「疑念」が提示される。それもまた、「否定」のひとつの形だ。
映画を見ながら、アウシュヴィッツ訪問の場面のほかに涙が出てきたのは、オールド・ベイリー前で掲げられているAnti Nazi Leagueのプラカードが一瞬ちらっと映った場面だ。
私は、あれを知っている。
【映画公式サイト、映画館情報など】
映画公式サイトはこちら:
http://hitei-koutei.com/
Twitter:
https://twitter.com/denial_jp
上映劇場一覧:
http://hitei-koutei.com/theater/
東京では12月8日から、日比谷のTOHOシネマズシャンテ(旧シャンテシネ)でのみの単館ロードショー。東京以外の都市では2館公開のところが多いようだが、なぜか東京では単館だ。クリスマス〜年末年始の時期とはいえ、この映画が単館ですか、ってことにちょっと真顔にならざるを得ないものがある。
私が見に行ったのは14日で、毎月14日はTOHOシネマズでは鑑賞料金が安くなる(だれでも1100円)ということもあっただろうが、満席状態だった(空いてる座席は5席もなかっただろう)。ほか、毎週水曜日は性差別の日(別名レディース・デー)で女性は1100円など安く見られる日があるので、詳細は劇場サイトを参照。混みそうな日・時間帯は、事前にネットで座席の購入をしていったほうがよいと思う(劇場で現金で支払うようにしてクレジットカードなしでもOKのはず。名前とメールアドレス、発券時に暗証番号的に使う電話番号が必要)。なお、現在日比谷シャンテ前の広場っぽいところをいろいろ掘り起こして大規模な工事をしているし、シャンテのビル自体も1階が工事中で、ちょっと歩きづらいし、地下鉄から地上に出て「あれ、どこっ?」ってなるかもしれない(私はなった)。
パンフレットは700円(鑑賞料金が安くなった分で、パンフを買える計算)。日比谷のシャンテの映画館は小さな映画館で、売店が1つしかない。私が行ったときは激混雑で売店も長蛇の列、何やらややこしい工程を経てから客に渡すポップコーンなどを売ってるカウンターでポップコーンを買う人と一緒に並んでパンフを買うことになったため、買うのに20分くらいかかった。
ていうか、あの映画館があんなに混雑してるの、初めて見た(私があそこに見に行く映画が、あまり混まない系の映画ばかりだというのもあるかもしれない)。
予告編(冒頭の字幕、派手な誤訳ですね。アーヴィングが言葉で直接的に否定しているのは「ガス室」であって「ホロコースト」ではない。そこが重要なポイントなんですけど、たぶん日本の配給会社はそこがイマイチわかってない)。
冒頭数分の映像もアップされている。
【資料】
この映画の元になった本。デボラ・リップシュタットがデイヴィッド・アーヴィングに訴えられた裁判について書いたもので、日本語版は文庫本だが、版元がハーパーコリンズの日本支部なので、地元の本屋さんでは「棚がない」ということもあるかもしれない。劇場での販売はなかった。私は入手はしたが、まだ読んでいないという段階。
否定と肯定 ホロコーストの真実をめぐる闘い (ハーパーBOOKS) デボラ・E リップシュタット 山本 やよい ハーパーコリンズ・ ジャパン 2017-11-17 by G-Tools |
その原著。「なか見検索」、電子書籍(Kindle)あり。映画化される前の版(表紙が俳優たちの写真ではないもの)も古書で探せば入手可能で、元々のタイトルはHistory on Trial(Denialではない)。
Denial: Holocaust History on Trial Deborah Lipstadt Ecco 2016-09-06 by G-Tools |
アーヴィングはリップシュタットに侮辱されたとして裁判を起こしたのだが、その「侮辱」が書かれている本。日本語版は恒友出版という版元から出ているが、現在入手不可のよう(たぶん、版権が更新できないなどの理由じゃないかと思う……群像社が出していたアレクシェーヴィチの本がそういう事情のため、アレクシェーヴィチがノーベル文学賞を受賞したあとも増刷ができず、最終的に版権が岩波書店に行って岩波現代文庫から出たということもあったばかりだ)。古書でも出回っていないようなので、地元の公共図書館を当たるのがよいだろう(私は図書館で借りた。で私の後の予約が詰まっているので、早々に読み切って返却しますから、お次の方、もうしばらくお待ちください)。
ホロコーストの真実〈上〉大量虐殺否定者たちの嘘ともくろみ (ノンフィクションブックス) デボラ・E. リップシュタット Deborah E. Lipstadt 恒友出版 1995-10 by G-Tools |
ホロコーストの真実〈下〉―大量虐殺否定者たちの嘘ともくろみ | |
デボラ・E. リップシュタット Deborah E. Lipstadt 恒友出版 1995-11 売り上げランキング : 621138 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
※上下巻になっているが、アーヴィング批判がなされているのは下巻(第9章)。
英語が読める人なら(&英語だけでよい人は)、原著は今に至るまで20年以上版を重ねており、電子書籍化もされてて、いつでも安く手に入る。原著のタイトルはDenying the Holocaust: The Growing Assault On Truth And Memory(ホロコーストを否定すること: 真実と記憶に対する、激化しつつある攻撃)。
Denying the Holocaust: The Growing Assault On Truth And Memory Deborah Lipstadt Penguin 2016-12-08 by G-Tools |
アーヴィングが起こした裁判については、英語版ウィキペディア(およびそのソース)を参照:
https://en.wikipedia.org/wiki/Irving_v_Penguin_Books_Ltd
BBCの関連のニュース映像やアーヴィングのインタビュー類も、YouTubeを掘れば見られる。https://www.youtube.com/results?search_query=david+irving+bbc
裁判当時のニュース記事はBBC Newsのサイトにもある……のだが、BBC Newsの検索機能がタコになってしまったので、細かい記事は探すのがちょっと大変。探してるとこのブログ記事がいつまでたってもアップできなさそうだから、そこは割愛。
判決の日のラジオ(BBC World)での報道。
14 April 2000
http://www.bbc.co.uk/programmes/p03m0j3d
The controversial historian David Irving is called a racist and anti-Semite by the judge.
Also on the programme: religious leaders in Kosovo unite for peace; the mobile phone gets a religious calling; South African cricket hero and born again Christian, Hansie Cronje, falls from grace in match fixing row.
映画は英国では今年初めに公開されており、そのときにスタッフやキャストのインタビューやレビューがたっぷり出ている。例えばBBCでは「怪演」を見せたティモシー・スポールに、アンドルー・マーがインタビューしている(映像3分ほど):
http://www.bbc.com/news/av/entertainment-arts-38627875/timothy-spall-on-playing-holocaust-denier-david-irving
ガーディアンのレビュー:
https://www.theguardian.com/film/2017/jan/26/denial-review-holocaust-rachel-weisz
Weisz plays the professional historian who is astonished to find that people expect her to debate on equal terms with sinister deniers – while no one would dream of asking Neil Armstrong or Buzz Aldrin to share a podium or TV studio with someone who believed the moon landings were faked. Irving, played with tremendous oleaginous complacency by Spall, disrupts her lectures and sues for libel in the British courts, which favour the plaintiff.
映画公開時に、「否定論」についてまとめた記事:
The true story behind denying the Holocaust
By Sanchia Berg
Today programme
http://www.bbc.com/news/entertainment-arts-38758249
Mr Irving's posture through the 32 days of court was that of the sceptical historian - always looking for the documentary proof.
It was only by establishing that his political views had directly affected his work, that Prof Lipstadt, Penguin and their lawyers could win the case.
And as Denial shows, that was neither simple, nor straightforward: it required tremendous effort, months of work from many researchers and a brilliant legal mind in Mr Rampton to marshal the argument.
In April 2000, Mr Justice Gray delivered his damning verdict.
...
In the film, that is where it ends - but today Holocaust denial is alive and well on the internet.
この映画についての当方のこれまでのツイート&リツイート:
高須クリニック院長の高須克弥氏によるナチス賛美はどこが問題なのか | Football is the weapon of the future https://t.co/ED3UdTPEg8 すさまじいことになってたんですね。容姿のお直しはやりたきゃやればいいけど歴史のお直しは…
— nofrills/新着更新通知・RTのみ (@nofrills) August 23, 2017
『意志の勝利』などリーフェンシュタールの作ったプロパガンダ映画に「見事だ」と息を呑むのは勝手だけど、それについて今批評めいたことをするのなら、彼女の自伝と、自伝に対する批判を読んでからするのが、最低限の知的誠実さというものだ。ただ、おそらく氏は「知的誠実さ」なんぞ考えてもいない。
— nofrills/新着更新通知・RTのみ (@nofrills) August 23, 2017
レニ・リーフェンシュタールについて: https://t.co/EMwAOTFXfq 「『オリンピア』は、ゲッベルスが考えたオリンピックのシナリオに背くことなく、むしろ緊密にそれと同調して、新生ドイツに光をあてた。まばゆい光のせいで、ナチの政策は見えにくくなり…」(孫引きですが)
— nofrills/新着更新通知・RTのみ (@nofrills) August 23, 2017
"ソンタグはリーフェンシュタールを、そのような思想について「何も考えていない」とする。リーフェンシュタールは「美を崇める不屈の女司祭、美の中毒者」であるとしている(pp.467−468)。" (Ibid.)
— nofrills/新着更新通知・RTのみ (@nofrills) August 23, 2017
「美しいもの」を入り口に邪悪な思想に入っていくということについては、本当に意識的になる必要があると思うんです。「美をあがめる」姿勢は今も白人優越主義には一般的で、クリミアの、日本で「美人過ぎる」とか言われた検事(女性)は彼らの偶像だったりするしウクライナの極右も美女軍団いましたね
— nofrills/新着更新通知・RTのみ (@nofrills) August 23, 2017
ナチスのコレクターだった(が思想的には全然別だった)故レミー(モーターヘッド)の訃報のときに、「ナチス・ドイツの遺物は美しいということをまず認めなければならない」という彼の言葉が紹介されてたと思いますが、ほんとにそうなんですよね。ナチスが全部醜悪だったわけではなく「美」があった。
— nofrills/新着更新通知・RTのみ (@nofrills) August 23, 2017
再度、ますたろうさんのブログより https://t.co/ED3UdTy2Ry "どうやら、ヒトラーの優生思想やアーリア人至上主義には賛同しないけれど、その科学技術や医療も含めたその他の政策については賛同するということらしい。" この点は米国の科学界を参照(続)
— nofrills/新着更新通知・RTのみ (@nofrills) August 23, 2017
続)「ペーパークリップ作戦」といいます。「米ソの対立」というシナリオに基づいて、"第二次世界大戦末から終戦直後にかけてアメリカ軍が、ドイツ人の優秀な科学者をドイツからアメリカに連行" し、彼らに科学者としてポジションを与えた。https://t.co/IbeTPfJlyR
— nofrills/新着更新通知・RTのみ (@nofrills) August 23, 2017
続)ウィキペディアの日本語は非常に読みづらいので、書籍で読んだほうがいいと思います。https://t.co/Bu1SevZLMz "ナチ科学者を獲得せよ! アメリカ極秘国家プロジェクト ペーパークリップ作戦" および……
— nofrills/新着更新通知・RTのみ (@nofrills) August 23, 2017
続)https://t.co/3F8sb4hODz "ナチスの楽園: アメリカではなぜ元SS将校が大手を振って歩いているのか"
— nofrills/新着更新通知・RTのみ (@nofrills) August 23, 2017
「ナチス賛美なんて、擁護者いるんですか」と思う、世間ズレしていない方もおられるかと思います。 https://t.co/tS7aK44zOy の「全てのコメント」を一瞥してみてください。
— nofrills/新着更新通知・RTのみ (@nofrills) August 23, 2017
日本語圏のネットのこういうのは今に始まった話ではないのですが、トランプ以後世界的に、ナチス擁護者や歴史修正主義者が「潮目が変わってきた」と浮き立っているので、何かしら新しい動きがあるのかもしれません。(私は日本語圏はほとんど見ないのでわかりません。)
— nofrills/新着更新通知・RTのみ (@nofrills) August 23, 2017
米シャーロッツヴィルのKKKのあからさまな示威行為(松明を掲げた行進。しかも参加者は顔を隠してすらいない)の翌週は、ベルリンで500人のネオナチのデモ。 https://t.co/JFufDuYTFm カウンター・デモの人数に圧倒されてはいますが、ニュースになり目的は達したはず。
— nofrills/新着更新通知・RTのみ (@nofrills) August 23, 2017
ナチス(ナチ)は蔑称なんだから、讃美者であれば正式の略称のNSDAPを用いるべきだろうなw
— 変脳コイル猫 (@ROCKY_Eto) August 24, 2017
ブログの最後で紹介されてる映画Denial. 日本公開されてほしいですね。されるべき。 https://t.co/NtAiAv8Xdt
— nofrills/新着更新通知・RTのみ (@nofrills) August 23, 2017
IMDB: https://t.co/OIJMeuHYqb 英国のホロコースト否定論者デイヴィッド・アーヴィングと歴史家デボラ・リップシュタット
こんにちは。12/8より『否定と肯定』という邦題で公開されるようです。https://t.co/LtQuaFyxtg
— まさわ (@satomasawa) August 23, 2017
この映画でデイヴィッド・アーヴィングを演じているティモシー・スポールは、Journeyでイアン・ペイズリーを演じているティモシー・スポールとダブるね。むしろ区別が難しい。以前はターナーになったりチャーチルになったりしている。
— nofrills/新着更新通知・RTのみ (@nofrills) August 23, 2017
このアーヴィングについてのウィキペディアのエントリ、英語と日本語でどう違うか、見てみるといい。https://t.co/aGyKA3ZNGHhttps://t.co/gE12mteWdb
— nofrills/新着更新通知・RTのみ (@nofrills) August 23, 2017
日本語WPを見て、この人物の "業績" は専ら「反論を引き起こす」ことだとわかりますかね
日本語圏のアカデミックな世界の外でのヒトラー賛美、ナチス・ドイツ賛美は本当にやばいんですよ。いろんなことの《語り》の基準が、ヒトラー賛美者の側に寄ってる。
— nofrills/新着更新通知・RTのみ (@nofrills) August 23, 2017
英国のホロコースト否定論者デイヴィッド・アーヴィングと米国人歴史家デボラ・リップシュタットの裁判についての映画Denial(邦題『否定と肯定』)のロードショーが12月8日から始まります。東京では日比谷のシャンテシネ1館のみ。時間は https://t.co/VxXYUjG61Yを参照、1日に4度の上映。
— nofrills/新着更新通知・RTのみ (@nofrills) December 5, 2017
この映画について調べてて、日本では1995年10月に出たリップシュタットの『ホロコーストの真実〈上〉大量虐殺否定者たちの嘘ともくろみ』のamazonのページ(現在入手不可、URLは次投稿)のコメント欄……じゃねぇや、ユーザーレビューがひどすぎて唖然(ああ、「これはひどい」と思ったらN岡氏か) pic.twitter.com/A2KBY7ilnP
— nofrills/新着更新通知・RTのみ (@nofrills) December 5, 2017
https://t.co/Dtk33xOp7p リップシュタット『ホロコーストの真実』(1995年、現在入手不可)の「内容」より、"ホロコースト、ガス室、『アンネの日記』をでっちあげとし、ヒトラーを擁護、ナチスドイツの戦争責任をあいまいにしようとする人たち。……(続)
— nofrills/新着更新通知・RTのみ (@nofrills) December 5, 2017
https://t.co/Dtk33xOp7p (続) "……南京大虐殺の否定、「ヒロシマ・ナガサキ」、侵略戦争の正当化、破壊的カルトの歴史観などに共通する、信じがたい虚偽のルーツを斬る"
— nofrills/新着更新通知・RTのみ (@nofrills) December 5, 2017
日本での「否定論 (denial) 」の浸透っぷりは、関連書籍のAmazonの「ユーザーレビュー」(読んでない人でも投稿できる)を見ればわかる。例えばこれ→ https://t.co/fqYpcV4fX7 否定論への反論の数々もさることながら、この本にまで、否定論者が「レビュー」と称するものを投稿しているという事実。
— nofrills/新着更新通知・RTのみ (@nofrills) December 5, 2017
先ほどリンクしたリップシュタットの、日本語版が現在入手不能の本の原著(英語)はこちら: Denying the Holocaust https://t.co/4uSMdzNogg Kindleなら500円台で買える。
— nofrills/新着更新通知・RTのみ (@nofrills) December 5, 2017
今回、映画のポスターデザインを使った本がこちら: https://t.co/EKFVTXLpWa Denial: Holocaust History on Trial
— nofrills/新着更新通知・RTのみ (@nofrills) December 5, 2017
これの日本語版ももちろん出ていて(続
続)……それがこちら: https://t.co/cYfSzFnsqs 『否定と肯定: ホロコーストの真実をめぐる闘い』(紙版より電子書籍のほうが100円くらい安い)
— nofrills/新着更新通知・RTのみ (@nofrills) December 5, 2017
「否定論本の方が売れる」とかいうバカげた事実を出版社(の営業)に与えないようにこういう本は買わなきゃならない。そういう局面に来てると思います。映画は今週は見に行けないんだけど、来週にも。※なお、一連の投稿には私のAmazonのIDが入ってますが、踏みたくない人は別途検索するなどしてどうぞ
— nofrills/新着更新通知・RTのみ (@nofrills) December 5, 2017
映画『否定と肯定』(原題は「と肯定」がないDenial)https://t.co/9XHqbJXK2C の予習中。現在入手不可のようで、古書でプレミアがついてえらい価格になってますが、地元自治体の図書館にありました。運よく借りることができたけど私の後はもう予約みっちり。映画行く前に読んで返します。 pic.twitter.com/Yfq9ovsJ7J
— nofrills/新着更新通知・RTのみ (@nofrills) December 12, 2017
この本、原著ならKindleで500円台。 Denying the Holocaust: The Growing Assault On Truth And Memory https://t.co/4uSMdzNogg 「なか見検索」あり。(Irvingで検索すると、言及箇所はわかりますが、読めるのは索引だけでした)
— nofrills/新着更新通知・RTのみ (@nofrills) December 12, 2017
映画の公開にあわせて出版されている『否定と肯定 ホロコーストの真実をめぐる闘い』 https://t.co/cYfSzFnsqs は、オンライン書店で買い物をするついでに一緒に注文したんですが、「在庫あり」だったのに発送が遅くてなかなか届きません。これだったら普通に書店で買えばよかった(´・_・`)
— nofrills/新着更新通知・RTのみ (@nofrills) December 12, 2017
「物事を捉えるには『事実』『意見』そして『嘘』の3つがあります。例えば第二次大戦があったことは『事実』。そこで大量殺人は起きていないというのがホロコースト否定論者の『意見』。個人的な意見を持つことは自由ですが、事実と混同すると、それは『嘘』になるのです」著者リップシュタットの言葉
— nofrills/新着更新通知・RTのみ (@nofrills) December 12, 2017
承前、Amazonの著書ページに載ってるデボラ・リップシュタットの言葉、「週刊文春 2017.11.30 号掲載」とあるのですが、記事全文がAmazonに掲載されているようです。元の週刊文春のサイトでも読めます(こちらは著者の写真いり): https://t.co/E0u7aUVqoQ
— nofrills/新着更新通知・RTのみ (@nofrills) December 12, 2017
リップシュタットの本の「関連」で表示されているこちらもおもしろそう> ポストモダニズムとホロコーストの否定 https://t.co/syopzs3MNr 著者はロン大ロイヤル・ホロウェイ校のロバート・イーグルストン。しかし、まだいろいろ強気だった2004年刊で叢書の一冊とはいえ、104ページでこの価格は……
— nofrills/新着更新通知・RTのみ (@nofrills) December 12, 2017
イーグルストンの『ポストモダニズムとホロコーストの否定』については個人ブログによい紹介・書評がいくつかある。例えば: https://t.co/cg8LbfP4IS https://t.co/tx5UTvsvJD "だとすると、不可知論の立場で否定論を唱えるようなヒトはポストモダニストでは実のところないということだ"
— nofrills/新着更新通知・RTのみ (@nofrills) December 12, 2017
関係ないかもしれないけど、alt-rightのalt性が(いかにそれが「自称」のものであるとしても)きわめてポストモダン的なんですよねってずっと思ってる。
— nofrills/新着更新通知・RTのみ (@nofrills) December 12, 2017
映画『否定と肯定』 @denial_jp のベースになったリップシュタットの著書の原著(英語)が、Amazonで1位になってる(「ベストセラー1位- カテゴリ Historiography」)。 pic.twitter.com/uvJmLTZntK
— nofrills/新着更新通知・RTのみ (@nofrills) December 16, 2017
※Kindle本の価格について述べている部分は、その時点での価格に基づいています(何かのセールだったようで、今は価格が変わっています)。
ああ、10年前に聞きたかった。"British troops breached the Geneva conventions and subjected Iraqi civilians to cruel and inhuman treatment by hooding them and taking turns to run over their backs, the high court has ruled." https://t.co/xgngsPKpF6
— nofrills/新着更新通知・RTのみ (@nofrills) December 14, 2017
10年前に聞けていたら、希望の種になっていた。今になったって、全然聞けないよりはましかもしれない。しかしそれが「希望」か? あいにく私はもともとさほどオプティミスティックではない。
— nofrills/新着更新通知・RTのみ (@nofrills) December 14, 2017
"Furthermore, the Ministry of Defence (MoD) breached the conventions as well as the 1998 Human Rights Act in the way in which it detained civilians after the 2003 invasion, the court concluded on Thursday." #HumanRights 勝った……
— nofrills/新着更新通知・RTのみ (@nofrills) December 14, 2017
'The judgment comes 10 days after the international criminal court (ICC) declared there was “a reasonable basis” to conclude that British troops committed war crimes against Iraqi detainees.' #HumanRights #IraqWar Tony Blair must be sent to the Hague.
— nofrills/新着更新通知・RTのみ (@nofrills) December 14, 2017
'The latest verdict was handed down after two high court civil trials in which four Iraqis claimed they had been subjected to unlawful detention and abuse by British forces.' 詳しく調べてみないとわからないけど、バスラのあれかな。
— nofrills/新着更新通知・RTのみ (@nofrills) December 14, 2017
'They were brought at a time of sustained complaints at Westminster and in sections of the press that Iraqis bringing claims against British troops were essentially dishonest and represented by “ambulance-chasing” lawyers.' 忘れてたよ、この慣用表現>「救急車追っかけ系」
— nofrills/新着更新通知・RTのみ (@nofrills) December 14, 2017
'“These trials took place against an onslaught of political, military and media slurs of Iraqis bringing spurious claims, and strident criticism of us, as lawyers, representing them. Yet we have just witnessed the rule of law in action... "' 弁護士の言葉。#Justice #HumanRights
— nofrills/新着更新通知・RTのみ (@nofrills) December 14, 2017
"Leggatt found that some of the evidence of one claimant was false or exaggerated, but other parts were not. The individual had been subjected to sleep deprivation and periods of complete deprivation of sight and hearing." Five techniquesだね。北アイルランド参照
— nofrills/新着更新通知・RTのみ (@nofrills) December 14, 2017
'The court also found that two of the claimants, Iraqi merchant seamen who had been detained at sea, hd bn subjected to forced nudity & sexual humiliation, and one was burned on the buttock w a cigarette."' アブグレイブで米軍が行ったことを、英軍は「あれは米軍だから」つってたけど
— nofrills/新着更新通知・RTのみ (@nofrills) December 14, 2017
"The two men could not prove they were in British hands at the time, rather than in US custody. However, the court concluded that one of the men was hooded and assaulted while in British custody."
— nofrills/新着更新通知・RTのみ (@nofrills) December 14, 2017
つまり、裸にされ性的に辱められるなどしたときに被害者(イラク人2人)は英軍ではなく米軍の拘束下だった可能性もあるという認定だが(英軍拘束下にあったという証明ができていない)、いずれにせよ英軍拘束下で感覚遮断などが行われたという事実は認められた。
— nofrills/新着更新通知・RTのみ (@nofrills) December 14, 2017
感覚遮断を含む「5つのテクニック」のことは、過去に何度かツイートしている。2004年にはZnet経由でジェリー・アダムズの回想記を日本語化してもいる。 https://t.co/Cyl2GKsB4U (今見ると直したいところがいろいろあるけど、とりあえず13年前のままにしてある)
— nofrills/新着更新通知・RTのみ (@nofrills) December 14, 2017
レガット判事GJ。超GJ。>'Leggatt said the practice of hooding detainees was not only calculated to make them feel more vulnerable, but “by dehumanising them and giving their captors a cloak of invisibility”, it increased the chances that they would be assaulted.'
— nofrills/新着更新通知・RTのみ (@nofrills) December 14, 2017
"The crt also ruled tht the MoD’s policy of detaining individuals as prisoners of war unless it was certain they were civilians, rather than releasing them when there was no proof they were combatants, was based on a misunderstanding of the Geneva conventions." これ詳しく知りたい
— nofrills/新着更新通知・RTのみ (@nofrills) December 14, 2017
マジ?>'Fatou Bensouda, the ICC chief prosecutor, said last wk tht while there is no evidence Brit troops committed war crimes on the battlefield, some may have done so in the way they treated prisoners. As a consequence, the crt in The Hague is to press on w its investigations'
— nofrills/新着更新通知・RTのみ (@nofrills) December 14, 2017
実は今日(木曜)、映画『否定と肯定』を見てきたんだけど――ええと、アーヴィング対ペンギンブックス&リップシュタットの裁判の結果は書いても「映画のネタバレ」とかいって叩かれたりしないよね、周知の実話なのだし――、いろいろとダブりますよ、このイラク戦争での英軍の行為についての判決は。
— nofrills/新着更新通知・RTのみ (@nofrills) December 14, 2017
映画についてブログ書こうとしたところでイラク戦争における英軍の行為について高等法院がジュネーヴ条約違反と結論したというでかいニュースを見たので、ブログが後回しになってますが、これから書きます。いつアップできるかな(笑)。映画をとにかく多くの人に見てもらいたいので早めにアップします
— nofrills/新着更新通知・RTのみ (@nofrills) December 14, 2017
#リベラル大人女子 #赤旗日曜版
— ポクシル🔖 (@rubinuna) December 14, 2017
『否定と肯定』
偽りを暴く法廷闘争を「調査報道」実際にあった「ホロコースト裁判」再現…主役は真実であり、この場合ガス室600万の死体の声…
歴史教科書「慰安婦」記述を消す…事件想起…安倍首相は「忖度」「フェイク」「ポスト真実」の言説を旺盛に再生産して… pic.twitter.com/el6NHBgcGc
『否定と肯定』
— すずきたけし (@takesh_s) December 14, 2017
“否定”することの意義の重要性と責任の重さを認識しているのか突きつけてくる。
自分の倫理観のズレや現在の立ち位置を確認できるこういった映画は大切。 pic.twitter.com/CKnNTmdy6S
否定と肯定、見終わったらさらに邦題違うだろーーーーー!!!ってなった。日本に腐るほどいる南京虐殺・慰安婦否定してるやつらをそのまま見るようだったし、ホロコースト生存者を金儲けだとあざ笑う姿は慰安婦生存者の目の前で売春婦だと侮辱した日本人とそっくりだった。恥を知れ!!
— めぐみ (@megumizq) December 13, 2017
#藤原帰一 教授の『#否定と肯定 』評
— たけたけ (@taketake1w) December 10, 2017
「この映画、ホロコーストはとんでもないという理解が確立しているからこそ成り立つわけで日本との距離を感じる。だって日本では南京虐殺はなかったとか従軍慰安婦は娼婦という議論が当たり前にされている。歴史修正主義がとんでもない議論ではない社会なんです」 pic.twitter.com/L42bREwh9S
※レイチェル・ワイズが可憐だとか、んなことはこの文脈ではどーでもいい。「おっかない顔をしたおばちゃんじゃなくて美人でよかった」的な感想は、友人同士でやってろ。(私もレイチェル・ワイズのルックス、大好きですけどね。本当にきれい。あと、つらいお話では映画では演技力だけでなく顔を重視して配役するということも普通に踏まえてます。例えばキチジローは窪塚くんだったから観客の目を離さなかった、みたいな)
フェイクニュースの時代にこそ必見! 歴史学者が語る真実を追い求める意味/『否定と肯定』デボラ・E・リップシュタット インタビュー https://t.co/2WzZvihpxV#レイチェル・ワイズ #ミック・ジャクソン pic.twitter.com/TiM4HLXMuK
— ムビコレ (@m_c_jp) December 8, 2017
何というか、「もうバリスター(法廷弁護士)の姿を見ても『かつらをゆするの!』とか思いません」とエリック・アイドルにかけて誓うことにしたくなってきています。 pic.twitter.com/E6S2BEM8wn
— nofrills/新着更新通知・RTのみ (@nofrills) December 14, 2017
こんなクズとしか言いようのないイベントが開かれていたのか
— 電脳藻屑 (@Nou_YunYun) December 13, 2017
「南京攻略80年記念大講演会 外務省 目覚めよ! 南京事件はなかった」 pic.twitter.com/Xi3ux4cZAu
―#真実とは何か?― ★『#否定と肯定』トリビアM この裁判を担当したチャールズ・グレイ判事は333ページに及ぶ判決文の中で被告側を支持し、アーヴィングが第二次世界大戦に関する歴史的記録を体系的に歪曲したと述べている。 pic.twitter.com/eDaM53Tdwi
— 映画『否定と肯定』公式 (@denial_jp) December 12, 2017
#否定と肯定 はホロコースト否定論者の欺瞞やウソを学ぶには最適な1本と言える。ホロコースト否定論者とは議論してはいけない、議論するだけ無駄というのが欧米では常識だけど、その理由が非常に良く分かった。細部をつついて全体を否定するような人間の論説は聞くに値しない
— クレメンティア (@hougyoku1835) December 14, 2017
アーヴィングの嘘や捏造に対して、事実を淡々と積み上げ論破していく過程はとても痛快だけど、その裏には歴史学者の根気強い検証や、弁護士の緻密な法廷戦術があったことを忘れてはならない。単なる名誉毀損の裁判越えて歴史戦まで発展したけど、これは知の勝利だ #否定と肯定
— クレメンティア (@hougyoku1835) December 14, 2017
遅ればせながら『否定と肯定』観てきました。やはり他にも多くの人が指摘しているように、あたかも「ホロコーストについては否定論と肯定論が存在する」「否定側と肯定側が真っ向からぶつかり合う」内容であるかのように思わせかねないこの邦題には非常に問題があると思います。
— deadletter (@deadletterjp) December 15, 2017
https://t.co/UErno91y4V 私は映画を見た結果、『否定と肯定』という邦題はよかったと思っているのだけど(見る前は「ちょ……」と思ってた)、映画館の壁に貼りだされていたポスターのキャッチコピーの「ナチスによる大量虐殺は、真実か虚構か」というのには「やめれ」と思った(今もそう思ってる)。
— nofrills/新着更新通知・RTのみ (@nofrills) December 16, 2017
通常は、史料やデータの読み方や解釈について様々な観点から議論をすることは真実に近づく最良の方法であり重要です。が、歴史修正主義者たちはその価値観を悪用して、アピールするわけです。彼ら自身は学問的手続きや誠実さの価値をひたすら踏みにじっているにもかかわらず。
— deadletter (@deadletterjp) December 16, 2017
歴史修正主義者はとにかく聴衆にこう思わせるだけでいいのです。「議論は込み入っていて一概に結論は下せない」「彼らは異端なだけだ」と。その為にはどんなインチキも厭わない。故に彼らと議論してはいけない。歴史修正主義者を前に例えば「Aはガス室である」を「立証」しようとしてはいけない。
— deadletter (@deadletterjp) December 16, 2017
その代わりに弁護団はこうアーヴィングに問うた。「Aがガス室でなければ何なのか?」「何故直ぐに焼却する死体を消毒する必要があるのか?」と。そして彼の議論の根底のインチキさを徹底的に暴き出し、「否定論は愚にもつかないものである」と「立証」した。勿論それには膨大な労力を要した訳だが。
— deadletter (@deadletterjp) December 16, 2017
「単にお釣りを間違える店員であればある客は損をし別の客は得をするだろうが、いつも過少にしか渡さない店員は、間違えているのではなく、インチキをしているのだ」。否定論者は間違えたり、異端なのでは無く、嘘つきなのです。
— deadletter (@deadletterjp) December 16, 2017
なおインチキな歴史修正主義を叩き潰せるのは、徹底的に調査する弁護団でもまともな判決を出す裁判官でもありません。歴史修正主義をちゃんと嘘つきとして扱う、マスメディアを中心とする健全な言論空間です。そしてそれこそが今の日本に決定的に欠けているものなのです。
— deadletter (@deadletterjp) December 16, 2017
『否定と肯定』じゃないんだよね。『トンデモを華麗にスルーする方法(英国流真顔式)』なんだよね。
— nofrills/新着更新通知・RTのみ (@nofrills) December 16, 2017
この「華麗に」ってのが、難しいんですよね。「あなたとは話をしません」って言うのは簡単だけどね。
戦後和解の重要な一プロセスは、何十万・何百万と「数字」のままの犠牲者に、「名前」を取り戻すことなんです。むろん、これが困難きわまりないケースもあるのですが。
— nobuko m kosuge (@nobuko_kosuge) December 15, 2017
https://t.co/TxBLXQNYWd 先日のラトコ・ムラディッチの判決のときに、スレブレニツァの犠牲者たちの「名前」を取り戻すということが、20年経過した今でも行われていると、当時現場にいたBBC記者によって報告されていました。
— nofrills/新着更新通知・RTのみ (@nofrills) December 16, 2017
2003年のイラク戦争(バグダード陥落からGWBによる終結宣言まで)での民間人犠牲者の特定と記録という作業を行ったのが、イラク人のラエド・ジャラールさんです。アメリカ人のマーラ・ルジカさん(後にエアポート・ロードで爆死)たちもそのために尽力しました。彼らの調査結果は表にまとめられて……
— nofrills/新着更新通知・RTのみ (@nofrills) December 16, 2017
……ウェブにアップされ、誰でも見られるようになっていました(今はもうサイトが失効しているので見られませんが)。そして、当時、「戦争の悲惨」を語るべきという人たちは、そのような活動に必ずしも関心を示したわけではありませんでした。その話はまたいずれ。今はブログ書かなきゃ。
— nofrills/新着更新通知・RTのみ (@nofrills) December 16, 2017
たとえば泰緬(たいめん)鉄道建設事件。強制労働につかされ死亡した連合国捕虜の名前は、死因とあわせてほぼアイデンティファイしています。
— nobuko m kosuge (@nobuko_kosuge) December 15, 2017
ところが、アジア人労務者についてははっきりしません。二十万とも二十数万ともいわれますが、分母さえはっきりしていない。死亡者数も不明です。
アジア人労務者の分母がはっきりしない理由のひとつは各地から集まってきたこと、家族を連れてきた労務者もいたこと、それから延べ数なのか実数なのかわからない人びとがいることなどです。 https://t.co/XAZHLjoPkq
— nobuko m kosuge (@nobuko_kosuge) December 15, 2017
注 映画「否定と肯定」や、アーヴィングら修正主義者は、必ずしも犠牲者の総数にこだわっているわけではありません。
— nobuko m kosuge (@nobuko_kosuge) December 15, 2017
注2 ホロコーストの犠牲者数600万人のうち、ユダヤ人犠牲者数などについては学術的研究が続いています。
— nobuko m kosuge (@nobuko_kosuge) December 15, 2017
注3 2000年前後にBBCが、アーヴィングら修正主義者にかんするドキュメンタリーを作成しています。昨日、耳にしたのですが、もしかしたら YouTube にアップされているかもしれません。(私は未確認。)わかりやすいドキュメンタリーです。
— nobuko m kosuge (@nobuko_kosuge) December 15, 2017
戦争で死んだり殺されたりした人たちの数については、割と「十万人〜十数万」人とか表記されますが、十万人と十数万人では大きな違いがあります。「数万人」の犠牲者数は看過してよいものではありません。そこを自覚的になる必要があると、私は思います。
— nobuko m kosuge (@nobuko_kosuge) December 15, 2017
名前を取り戻せず、「数」のままの犠牲者が多ければ多いほど、戦後和解への道は険しくなることがあります。 https://t.co/ve0jTLk9J8
— nobuko m kosuge (@nobuko_kosuge) December 15, 2017
シリア内戦については、民間人犠牲者の顔を名前を記録し、公開するということが、リアルタイムで行われています。殺したのが誰であれ(アサドのたる爆弾や毒ガスであれ、イスイス団の襲撃や処刑であれ、ロシア軍の空爆であれ、米国を中心とする連合軍の空爆であれ……)。
— nofrills/新着更新通知・RTのみ (@nofrills) December 16, 2017
Twitterでリアルタイムで公開されている記録なので、単に日ごろからそういうアカウント(群)をフォローしていれば情報としては入ってくるのですが、こちらも機械ではないので、もたなくなってくるんですよね、ほんの少し見ているだけで。あまりのことに、圧倒されつくすんです。
— nofrills/新着更新通知・RTのみ (@nofrills) December 16, 2017
何もできない。ただ立っているよりない。その無力感。しかも同じ場に「否定論」言説が雪崩れ込んでくる。シリア内戦は私を変えましたよ。カケラくらい残っていたはずのナイーヴな、直情的な反応を示す部分が、冷え切りました。
— nofrills/新着更新通知・RTのみ (@nofrills) December 16, 2017
映画『否定と肯定』は、しかし、そういう映画でもありました。You have been heard, and remembered. って、武力紛争・戦争の犠牲者(特に民間人犠牲者)についてよく語られる言葉をめぐる映画。
— nofrills/新着更新通知・RTのみ (@nofrills) December 16, 2017
今日はananシネマナビで吾郎さんがお薦めしていた #否定と肯定 を観て来ました。平日の朝一だったけどなかなかの入り。
— 📎やや📎 (@usasan63) December 15, 2017
映画としてしっかり楽しめて同時に深く考えさせられました。
自分の中にもいる「卑怯者」から逃げない。発言には責任が伴う。
安全な場所から石を投げつけて得意がらない。
※この記事は
2017年12月16日
にアップロードしました。
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