内容はファイル名を見ればわかるだろうが、英語の不規則動詞の活用一覧である。
■単なる一覧表:
English-irregular-verbs-list.pdf
■そのまま穴埋めテストに使える空欄仕様:
English-irregular-verbs-test.pdf
2つのファイルは、空欄になっているかどうかだけで、中身は同じ。それぞれソートが4パターンある。
・1〜5ページ: 中学既習語・それ以外の語に分けたアルファベット順で最も初学者向け
・6〜10ページ: 活用型別のソート(cut-cut-cutのようなA-A-A型、make-made-madeのようなA-B-B型、give-gave-givenのようなA-B-C型……)
・11〜15ページ: 全部ごちゃまぜのアルファベット順
・16〜20ページ: 型別にソートして、その中をアルファベット順にソートしたもの
さて、なぜ唐突にこのようなものをアップロードしたのかというと、leave-left-leftという基本中の基本を理解も了解もしていない人たちがleaveの過去形・過去分詞形のleftを「左翼」と訳して盛り上がり、その間違いを指摘する人たちが盛り上がり、それを受けてもなお自説に固執する人たちがいて、最終的には「ハッシュタグ大喜利」という形でおおいに盛り上がる、ということがあったことを、盛り上がってから何時間も経過してから知ったことがきっかけである。(私は基本的にTwitterでは日本語圏は見てないので、このようなタイムラグが発生した。)
そのハッシュタグは、確かに失笑ものというか爆笑もので、私もリアルタイムで騒動を見ていたら「ハッシュタグ大喜利」のビッグウェーブに乗ってたかもしれない。いや、たぶん乗ってただろう。どういうものかというと、下記の曲のタイトルを「子供たちはみんな右翼」とやるようなものだから(alrightはall rightの略式表記)。ネタならいくらでも思いつくよ。
(もちろん、The kids are all rightは、直訳すれば「子供たちは大丈夫」だ。)
しかしいかに教養のカケラもない、愚かで無理やりな珍解釈であろうとも、誰かの間違いをTwitterのようなオープンすぎる場で「大喜利」にしてしまうことは、「よってたかって公然とあげつらい、小ばかにし、嘲笑すること」にもなる。少なくとも、ネタにされた当事者はそう感じるだろうし、そう感じることは特に理不尽なことではない。そのような「嘲笑」が、ネタにされた側にもたらすのは、恨み (grudge) だとかルサンチマンだとかいったものだ。それがもたらす分断は、あとから埋めるのは難しい。
そういった分断を、私はPCのモニターの中にだが、Brexitをめぐる英国の人々の中に見てきた。
2016年6月のレファレンダム前に、EU離脱を主張する人々は、彼らが「エリート」と呼んでいる層から「まともに取り合うべきではない愚か者たち」と扱われていた。例えば、投票数日前にテムズ川で漁民が船を駆ってデモをしたとき(その中には、当時UKIP党首だったナイジェル・ファラージの姿もあった)、川でこぎれいな船に乗って待ち構えていたBrexitに反対する活動家たちの一群(その中には、アイルランド人のボブ・ゲルドフの姿もあった)は、漁船の側から水をかけられて、中指を立てるような最大限の侮蔑を浴びせかけた。メディアはそれを「ファラージ対ゲルドフ」的におもしろがって書き立てた。しかし結果的にこれは「傲慢なエリートが、EUに苦しめられている漁民を見下している」という図式を決定づけてしまった。このすぐ後、EU離脱反対の活動を熱心に行ってきたジョー・コックス議員が惨殺されたとき、事件のひどさを言う声、民主主義とテロリズムは相容れないという原理原則を再確認する声とは別に、彼女個人に対する同情の声が意外なほど小さかったのは(日本語圏ではそう認識されてないかもしれないけど、実際、小さかったんですよ)、このような「エリート」と「侮辱される一般人」の構図が既に確実なものだったからだろう。
Brexitに反対する人々がすべきだったのは、船上のファラージらに向かって「アホー」と叫ぶことではなく、「EUに苦しめられている漁民」と話をして、彼らの苦しみの元は何なのか、彼らが何を誤認・誤解しているのかを話すことだった。少なくとも、話そうとすることだった。しかし当時のメインストリームの政治家たち(デイヴィッド・キャメロン首相ら)はシティの金融業者や大企業と話はしても、(時としておかしな根拠に基づいて)EU離脱を主張する一般市民は無視していた。「離脱などという結論になるはずがない」とタカをくくっていたからだ。「吠えたいだけ吠えさせておけ、何も変えることはできやしないのだから」と。
しかし、「エリート」のそういう態度は、社会の中にただ分断と反感を生じさせ、深めただけだった。そしてその分断と反感の上に自分たちの居場所を作る政治家たちが台頭した。それが「Brexitの英国」で起きた/起きていることだ。
Twitterでの「ハッシュタグ大喜利」は確かにおもしろい。自分がその波に乗れたときの爽快感、みんなで一緒に盛り上がっている感覚といったら、ネットならではの熱狂だ。
しかしそれが誰かの失敗をネタにしたものである場合、その楽しさの後ろでは、傷ついている人たち、恨みを抱えた人たちが必ずいる。「エリートの傲慢さ」への怒りが蓄積されている。
人には間違えることはあるし、間違えることはバカにされるようなことではない。今回の「大喜利」が、単に誰かが間違えたからではなく、間違いを指摘されてもなお間違いを認めず、ますます無理やりな自己流解釈にこだわってドツボにはまっていくという現象から発したものであることが事実であるにせよ、傍目には「間違いをあげつらっている」ようにしか見えない。
こういう「ハッシュタグ大喜利」は、やるなら、英語がある程度できる人だけのクローズドな場でやるべきだと思う。
私の言っているのはきれいごとだろうか。
だが、ここはオープンな場で英語を使うだけで「英語ができることを自慢している」と解釈される社会なのだ(私はそのような解釈を右から左へ受け流してきたが、それによってこの社会で失ったものはとても大きい。わざわざ言わないけどね)。他人の「英語の間違い」を「ネタにして」大勢で盛り上がっている様子がどう見えるか、少し考えたほうがよい。
むろん、Twitterの「ハッシュタグ大喜利」は、発端では「大喜利」化することは予測されていないものだし、制御不能といってもよいものかもしれないが。
さて、今回の、leave-left-leftという基本中の基本を理解も了解もしていない人たちがleaveの過去形のleftを「左翼」と訳した、という騒動について。
私が自分の言葉で最初にTwitterに投稿したのは、ここまで書いてきたような「嘲笑」のもたらす効果についての@picolinさんの発言に対するものだ。@picolinさんのおっしゃっていることは尤もだが、私は下記のように反応した。これについて言い足りないことがもろもろあった部分は、本稿でここまでで述べたつもりである。@picolinさん、まきこんじゃってすみません。
https://t.co/M86UmW9LN6 それは「傲慢」の使い方が違います。この場合「傲慢」なのは、《have + 過去分詞》(中学3年生での学習事項)すら知らないのに英語を「翻訳」できると自認し、「サヨク」云々の誤訳をばらまいている人々のほうです。
— nofrills/共訳書『アメリカ侵略全史』作品社 (@nofrills) August 28, 2019
日本語の「きいて」と「きて」と「きって」の区別ができず、「えん」には「円」も「園」も「縁」も「宴」も「塩」もあると認識していない非日本語話者が「昭和〇年の後楽園での球宴の記念切手のことを聞いて」を日本語以外の言語に「翻訳」しようとしたら、日本語話者は呆れるか怒るか何かするでしょ?
— nofrills/共訳書『アメリカ侵略全史』作品社 (@nofrills) August 28, 2019
他人の無知・無謀に対して呆れることは「傲慢」ではありません。その「呆れた」という感情をどのように語るかによって「傲慢」という印象を生じさせることはあるかもしれないけれど、間違いを間違いだと指摘することが「傲慢な行為」であるはずがないし、そういう認識を広めてはいけない。
— nofrills/共訳書『アメリカ侵略全史』作品社 (@nofrills) August 28, 2019
キム・カーダシアンのKimonoに怒った日本人は、Kimonoというものについてよく知らない西洋人に対して「傲慢」にふるまったわけではない。
— nofrills/共訳書『アメリカ侵略全史』作品社 (@nofrills) August 28, 2019
以下、やや言葉足らずのところもあるけど:
少なくとも現在中学3年生以上(現在完了学習済……教科書の構成によるが)で、He has just left. を「彼はたった今立ち去ったところだ」と理解できず「サヨク」云々とはしゃいでいる人々がいることは、端的に言えば「義務教育の敗北」なんっすよね。昨今話題の「ケーキを3つに切れない」的な。
— nofrills/共訳書『アメリカ侵略全史』作品社 (@nofrills) August 28, 2019
補足しておくと、"「ケーキを3つに切れない」的な" というのは、「英語の動詞には活用形がある」+「通常は-edをつけるが、中には不規則な活用をするものがある」ということ自体が理解できない学生がいる、ということ。答案用紙でmake-made-madeが書けていても、それが「活用形」だと理解できているとは限らないケースがある、ということ。現在の義務教育では活用形に関する説明が理解できないということは前提されていないので、ただもうそのまま進むしかない。塾でみっちり教えてもらってようやくわかった、という人はそれでいいけど、全員が塾に通っているわけではないし……そういうことを言いたかった。
実際、leftという英単語には、leaveの過去形という動詞と、「左(の、に)」という名詞・形容詞・副詞という、大別して2つの全然違う別々の用法があるということを知らない人は多いです。ただ、そういう人は自分が英語の文を見て英語を理解できるとは思わないし、ましてや「翻訳」などしようとしない。
— nofrills/共訳書『アメリカ侵略全史』作品社 (@nofrills) August 28, 2019
今回「サヨク」をやらかして大恥をかいた人には、この機会にしっかり覚えてもらいたいし、それでいいんですよ。
— nofrills/共訳書『アメリカ侵略全史』作品社 (@nofrills) August 28, 2019
https://t.co/yzEDaucvj9 渡辺さんのおっしゃる通りで、「基礎英語からもう一度頑張ってください」。それでいいんですよ。(この「頑張ってください」というフレーズを「傲慢な言い方、上から目線」と解釈する人もいるだろうけど、単にほんとに「頑張って」としか言いようがないですよね、これ)
— nofrills/共訳書『アメリカ侵略全史』作品社 (@nofrills) August 28, 2019
10年くらい前に「やり直し英語」というコンセプトの英語本がすごく流行って、わかりやすい本が何冊も出ているので、今回「あっ」と思った人は、これからもユルくでも英語に接していくつもりなら、一度書店に足を運んで、店頭でそれらの本の中を見て、自分に合ったものを一冊選んでみてください。
— nofrills/共訳書『アメリカ侵略全史』作品社 (@nofrills) August 28, 2019
下記のような本:
中学 英語を もう一度ひとつひとつわかりやすく。
中学3年分の英語やりなおしワークシート
大人のためのやり直し英語練習帳: 中学用英和・和英辞典の内容だけで作った (実用外国語)
これらの「やり直し英語」本は、それなりに規模の大きな書店に行かないと中を見ることができないけれど、高校受験生向けの問題集ならどんな小さな書店でも、郊外型ショッピングモールの中の書店でも置いてあるので、下記はほんと、おすすめ。
あと、大人になってからの「やり直し英語」での個人的なおすすめは、高校入試を控えた受験生向けの「総まとめ」的な薄い問題集。B5版で厚さは5ミリから8ミリくらいのが多いです。版元は受験研究社とか学研とかの「いかにも」な学習参考書の出版社。書店の学参コーナーにあります。
— nofrills/共訳書『アメリカ侵略全史』作品社 (@nofrills) August 28, 2019
今手元にあるのが「ハイクラス」向けだけなんだけど(「ハイクラス」は問題集のみで文法解説のページがない。受験直前の知識の整理・おさらい用途で復習用途ではない)、こういう感じの問題集。本の厚さは2枚目の写真参照(ペンの太さを基準にしてください)。 pic.twitter.com/R8Tk8MfxyT
— nofrills/共訳書『アメリカ侵略全史』作品社 (@nofrills) August 28, 2019
leave - left - left がわからない人には「ハイクラス」ではレベルが合わないので、「基礎から見直し」みたいな語句がタイトルに入っているものを選んでください。3年分が1冊にまとまっているものより、学年別の問題集のほうが合うという人もいると思うので、そこは柔軟に。
— nofrills/共訳書『アメリカ侵略全史』作品社 (@nofrills) August 28, 2019
学年別のは、「定期テスト・実力テスト前の総復習に」といったコンセプトでまとめられています。そういうのだと、見開きの左ページに文法解説、右ページに練習問題という形式で編集されてて、文法を忘れててもある程度は使いやすいはず。
— nofrills/共訳書『アメリカ侵略全史』作品社 (@nofrills) August 28, 2019
なお、中学英語の範囲の「文法」は、日本語でいえば「ひらがなとカタカナと漢字」のレベルで、一切何も小難しいことではありません。(ちなみに、英語圏では小学生でも仮定法がんがん使い倒すのが日常です。日本人は仮定法は高校になってやっと習うので、中卒の人は知らないですよね。)
— nofrills/共訳書『アメリカ侵略全史』作品社 (@nofrills) August 28, 2019
と、ここでいったん連ツイが終わって、そのあと……
えっと、個人的に日本語圏見てないのでこの「サヨク」騒動のことは数時間前に知ったばかりで、元ツイは既に削除済みでいろいろ確認できない部分が多かったんですが、発端に近いところの間違い指摘ツイートへのリプライを今しがた確認しまして……ええと…… (^^;)
— nofrills/共訳書『アメリカ侵略全史』作品社 (@nofrills) August 28, 2019
……ええと、少なくとも少なくとも自分が間違ってるときに「間違ってなんかいない!」と強弁するためにあれこれこじつけの「解釈」(と称するもの)を引っ張り出してくるのは、やめましょう。そういう強弁をやめるところから始めないと「基礎英語から頑張る」こともできないです。
— nofrills/共訳書『アメリカ侵略全史』作品社 (@nofrills) August 28, 2019
間違いは間違いと認めること。
— nofrills/共訳書『アメリカ侵略全史』作品社 (@nofrills) August 28, 2019
受験勉強をそれなりに経験している人は、少なくとも、それはできるはずなんですが、「4択クイズ」的なものしか経験していない場合は「当たりと外れ」でしか認識しておらず「当たったのは偶然、外れたのも偶然」で「間違い」とは認識すらされていない場合もあるかも。
さらに、また時間があいて、そのあと……現実を前に、どんどん弱気になる私。
日本語圏を見ない私の言ってることは「きれいごと」として聞き流していただいたほうがいいかも、と https://t.co/7DsM7Ul7Dw を拝見して思いました。今更ですが。
— nofrills/共訳書『アメリカ侵略全史』作品社 (@nofrills) August 28, 2019
私の「きれいごと」の連ツイは、「もういいからleave- left- leftも知らん奴は黙って本屋の学参コーナーに行って、中学のまとめの問題集やっとけ」と読み替えていただいてかまいません(実際、表現はさておき内容はそういうことを言ってるんですが)。
— nofrills/共訳書『アメリカ侵略全史』作品社 (@nofrills) August 28, 2019
あと、ついでに言えば、「間違いを恐れず、とにかく言ってみよう」という「サバイバル・イングリッシュ」的な心構えは、実際のコミュニケーションでは大切ではあるかもしれないし、例えばスポーツ選手が海外で「あいつは技能はあるのだが、しゃべらないから何を考えているのかわからない」などと言われたことが原因で活躍の場を失うなどということがないようにするためには必須なのだが、ネット上のように言葉でしかやり取りがない場では知識がないことをカバーはしてくれない。スポーツ選手の場合、スポーツの技能が第一で言葉は第二だから、言葉が多少あやふやでも気にしすぎることはないが、言葉しかない場で言葉があやふやではいかんともしがたいわけだ。例えばネット上でテキストの形で、Shame on you! と言うつもりでSame on you! と言ったりすることは、「間違いを恐れず、とにかく言ってみよう」ではなく「それ、通じないですよ」、「自信がないのなら、発言する前に、辞書で確認しましょうよ」でしかない。「通じないですよ」と教えてくれた人に向かって「傲慢だ」「ウエメセうざい」的に反応するのは逆切れでしかないし、「これでも通じるんだ」というのはまずありえないことを強弁しているだけでしかない。
「きれいごと」を言っているだけでは何か居心地が悪いので、このあと、動詞活用のプリント教材をアップします。今回のleft騒動で「自分、わかってなかったなー」と思った方に、そっとお役立ていただければと思います。
— nofrills/共訳書『アメリカ侵略全史』作品社 (@nofrills) August 28, 2019
https://t.co/zbyhnxfbkp 英語不規則活用動詞の一覧表です。PDFでそのままダウンロード&印刷できます。1〜5ページが中学既習語・それ以外の語に分けたアルファベット順で最も初学者向け。6〜10ページが活用の型別のソート(cut-cut-cutのようなA-A-A型、make-made-madeのようなA-B-B型など)、…続
— nofrills/共訳書『アメリカ侵略全史』作品社 (@nofrills) August 28, 2019
続…11〜15ページが全部ごちゃまぜのアルファベット順、最後、16〜20ページが型別にソートして、その中をアルファベット順にソートしたもの。そもそも著作物ではないので著作権はありません。ご自由にお使いください。
— nofrills/共訳書『アメリカ侵略全史』作品社 (@nofrills) August 28, 2019
続)なお、アップロードした場所は私の借りているブログのスペースです。詳細なアクセス解析などはしていないので(ブログ・サービスに付属しているアクセス解析はあるけど、どのページが何回閲覧されたかということくらいしかわからない)、何も心配せずにご利用ください。
— nofrills/共訳書『アメリカ侵略全史』作品社 (@nofrills) August 28, 2019
続)同じプリントを穴埋めテストに使えるよう、過去形・過去分詞形・現在分詞形の欄を空欄にしたもの→ https://t.co/SRaXwhkoSH プリントアウトし、自分で書き込んでご利用ください。こちらも著作権ありません。
— nofrills/共訳書『アメリカ侵略全史』作品社 (@nofrills) August 28, 2019
ここまでで一区切り。
それから元テクストを見て、気づいたこと。私も初見では "He's just left, your PM" という解説に違和感覚えなかったんだけど、改めて見たら違和感あるんすよね。こういう倒置構文はあまり使わないし、倒置でなく "your PM" が言い足しの場合は "He's" を省略するということはないし、全体の流れを見ると "I've just left" の "I've" が省略された形だと思う。
https://t.co/BY6Fo9GRct あー、これは記者を指名して、質疑応答に入る前の軽い挨拶的な部分で、 "I have just left your prime minister" じゃないっすかね、"He has just left, your prime minister" ではなくて。「ついさっきまでご一緒してましたよ、おたくの総理大臣、安倍さんと」 pic.twitter.com/Jc2t8Qye0o
— nofrills/共訳書『アメリカ侵略全史』作品社 (@nofrills) August 28, 2019
つまり安倍氏が帰ったとか帰国したとかいう話では全然なくて、「私(=トランプ)が今さっき別れた(さっきまで一緒だった)」っていう話では。
— nofrills/共訳書『アメリカ侵略全史』作品社 (@nofrills) August 28, 2019
いずれにせよ「左翼」云々は文脈的にも全然出てこない、かすってもいない、どうこじつけてもありえない、誤訳でさえないような失笑ものの珍解釈です。
— nofrills/共訳書『アメリカ侵略全史』作品社 (@nofrills) August 28, 2019
leave (過去形はleft) は、自動詞(目的語なし)で「出発する、去る」の意味、他動詞(目的語あり)で「〜を後にする」や「〜を残す」の意味が基本。辞書でご確認ください https://t.co/rTL77gMd0v (と辞書を示すと「権威主義者め」と噛みついてくる人たちも実際にいるんだけどね)
— nofrills/共訳書『アメリカ侵略全史』作品社 (@nofrills) August 28, 2019
(語義参照のために辞書を示すことについて「権威主義的だ」と言うような人たちは、そういう意見を抱くのは自由、表明するのも自由だけど、外国語としての英語とか英語学習とかに関わろうとしないでくださいとしか言えないっす)
— nofrills/共訳書『アメリカ侵略全史』作品社 (@nofrills) August 28, 2019
ここで辞書嫌いのあなたのために出血大サービス(広川太一郎の吹替で読んでね)。
Twitterで "just left" を検索!
https://twitter.com/search?q=%22just%20left%22&src=typd
Just left #D23 what a day... pic.twitter.com/Yn7UWXUldE
— Shaun (@TheRiseOfShaun) August 25, 2019
表記を普通にすれば、"Just left #D23. What a day..." となる文。主語の "I've" が省略されていて(日記文体)、直訳すれば「D23の会場を出たところです。何という一日だったことか」という意味。このleaveは他動詞で「(場所)を後にする、を去る」の意味。
Dad's just left to go to the dentist and he hasn't taken me!!!!!! pic.twitter.com/4rDfmtTHLJ
— Rupert 🐕💔 (@jennystape) August 27, 2019
こちらは自動詞のleaveで「去る、出発する」。「パパが歯医者に行くために外出してしまった。僕を連れてってくれないなんて」。
Rob Gronkowski just left the door wide open for a return to football. He said if he's feeling better and recovered in six months, two years, he'll return to the sport. Said he can't see a return in the foreseeable future in the next week or month.
— Doug Kyed (@DougKyed) August 27, 2019
これはちょっと難しい構文で、《leave + O + C》(SVOC)の文型。直訳で「ドアを広く開けていった」の意味。(慣用句で「その可能性を残していった」の意味になる。)
こういった英語解説的なことは、はてなブログで毎日記事アップして書いてるので、そちらもよろしくね。
https://hoarding-examples.hatenablog.jp/
※この記事は
2019年08月28日
にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。
- 「私が死ななければならないのなら、あなたは必ず生きなくてはならない」展(東京・六..
- アメリカのジャーナリストたちと一緒に、Twitterアカウントを凍結された件につ..
- パンデミック下の東京都、「コロナ疑い例」ではないかと疑った私の記録(検査はすぐに..
- 都教委のサイトと外務省のサイトで、イスラエルの首都がなぜか「エルサレム」というこ..
- ファルージャ戦の娯楽素材化に反対の意思を示す請願文・署名のご案内 #イラク戦争 ..
- アベノマスクが届いたので、糸をほどいて解体してみた。 #abenomask #a..
- 「漂白剤は飲んで効く奇跡の薬」と主張するアメリカのカルトまがいと、ドナルド・トラ..
- 「オーバーシュート overshoot」なる用語について(この用語で「爆発的な感..
- 学術的に確認はされていないことでも、報道はされていたということについてのメモ(新..
- 「難しいことはわからない私」でも、「言葉」を見る目があれば、誤情報から自分も家族..