この爆発での人的被害としては、爆発物を持っていた男が顔面にひどい怪我をしただけだ(命に別状はない。あとで警察が公表したCCTVの映像を見ると、男は顔面からだらだらと血を流しながらしっかりと立っている)。しかしこの「爆弾事件」は、かなり怖い。
最初に報道があったとき、「爆発がありました」だけでまだ何もわかっていないような段階だったのだが、その記事をちょっと見て私は「これは北アイルランドのニュースだろう」と思っていた。ここしばらく、Real IRAと思われる爆弾事件が連続しているからだ(ショッピングセンターの中の店舗に焼夷性爆発物を置いてくる、など。RIRAの爆弾だから、本気で殺傷能力がある)。が、記事には「イングランドで」と書かれているので、ひょっとしてRIRAがイングランドでの爆弾キャンペーンに打って出たのだろうか(現実味は薄いけれども、やりかねないことではある)、とすら思った。何しろ初期報道では、「イスラム過激派に特徴的な要素は今回は何もない」というようなことがはっきりと書かれていたのだし。
その後いろいろとわかってきたので、ちょっとメモしておきたい。
まず、BBCの最初の報道(ただし文面は大幅にアップデートされていて当初報道とは全然違う):
Man held after city centre blast
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/england/devon/7415470.stm
それから、その次の記事:
Home searched after Exeter blast
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/england/devon/7416040.stm
現場で顔面にひどい怪我をした「爆弾男」は、22歳の英国人で、名前はニッキー・ライリー(Nicky Reilly)という。彼は現場で警察に逮捕され、病院で怪我の治療中だが、警察の調べでは精神病歴があり (who has a history of mental illness)、イスラム教に改宗した。
警察では、彼が過激派に利用され、過激化された (radicalised) のではないかと見ている。
現場では爆発物は2点見つかった。1点は男が持っていたもので、少し爆発した。もう1点は店の外に置かれていたもので、全く爆発しなかった。
昼時で、爆発のあったレストランは混雑していたというが、怪我人が実行犯だけで済んだのは、爆発物の質がたいしたものではなかったからかもしれないし、何かの拍子で本来の威力を出さなかったからかもしれない。そこはまだわからない。警察が調べている最中だ。その結果、ロンドンのナイトクラブ前の車に設置されていた爆発物や、RIRAの焼夷性爆発物と同様に、「殺傷能力があるものだ could have killed」という発表がなされるかもしれないが、現時点ではまだそこまで報道されていない。
BBC以外の各メディアでも報道されているのだが、とりあえずBBCだけ見ておくのがいろいろと混乱しなくていいかもしれない。
以後、また何かアップデートがあったら更新するかもしれません。
タグ:爆弾
※この記事は
2008年05月23日
にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。
【todays news from ukの最新記事】
- 英国での新型コロナワクチン認可と接種開始、そして誤情報・偽情報について。おまけに..
- 英ボリス・ジョンソン首相、集中治療室へ #新型コロナウイルス
- "Come together as a nation by staying ap..
- 欧州議会の議場で歌われたのは「別れの歌」ではない。「友情の歌」である―−Auld..
- 【訃報】テリー・ジョーンズ
- 英国の「二大政党制」の終わりは、「第三極の台頭」ではなく「一党優位政党制」を意味..
- ロンドン・ブリッジでまたテロ攻撃――テロリストとして有罪になっている人物が、なぜ..
- 「ハロルド・ウィルソンは欧州について中立だった」という言説
- 欧州大陸から来たコンテナと、39人の中国人とされた人々と、アイルランドのトラック..
- 英国で学位を取得した人の残留許可期間が2年になる(テリーザ・メイ内相の「改革」で..






























