kafranbel-aug2011.jpgシリア緊急募金、およびそのための情報源
UNHCR (国連難民高等弁務官事務所)
WFP (国連・世界食糧計画)
MSF (国境なき医師団)
認定NPO法人 難民支援協会

……ほか、sskjzさん作成の「まとめ」も参照

お読みください:
「なぜ、イスラム教徒は、イスラム過激派のテロを非難しないのか」という問いは、なぜ「差別」なのか。(2014年12月)

「陰謀論」と、「陰謀」について。そして人が死傷させられていることへのシニシズムについて。(2014年11月)

◆知らない人に気軽に話しかけることのできる場で、知らない人から話しかけられたときに応答することをやめました。また、知らない人から話しかけられているかもしれない場所をチェックすることもやめました。あなたの主張は、私を巻き込まずに、あなたがやってください。

【お知らせ】本ブログは、はてなブックマークの「ブ コメ一覧」とやらについては、こういう経緯で非表示にしています。(こういうエントリをアップしてあってもなお「ブ コメ非表示」についてうるさいので、ちょい目立つようにしておきますが、当方のことは「揉め事」に巻き込まないでください。また、言うまでもないことですが、当方がブ コメ一覧を非表示に設定することは、あなたの言論の自由をおかすものではありません。)

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2008年05月20日

CL決勝@モスクワ直前、英メディアがノリノリ

【資料写真】決勝戦が行なわれるLuzhniki Stadiumの様子。左から、チェルシーのエンブレム、レーニン像、マンチェスター・ユナイテッドのエンブレム。レーニン像の背後に見えるのが「ビッグ・イヤー」の図。
moscow.jpg
# 1988年に、こういう光景が20年後に現実のものとなると予想した人がいただろうか。

21日のCLの決勝(マンチェスター・ユナイテッド対チェルシー)を前に、チャーター便が続々とモスクワに到着、チームもサポさんも現地入り、ビッグイヤーのトロフィーは赤の広場に展示、というなか、英メディアがノリノリになっている。

BBC Sportのトップページ:
http://news.bbc.co.uk/sport


"Our Man In Moscow" という「それもん」の文字列をクリックすると、606のレポートにつながる。とりあえず観光してるらしいが、それ以上に、モスクワで赤軍団と青軍団がどう受け入れられるかが気になっているとのこと。

Off on a Moscow Flyer
by Jonathan Stevenson - BBC Sport (U1987325) 20 May 2008
http://www.bbc.co.uk/dna/606/A36192198
More than just seeing the sights, I want to find out just what the Champions League final means to Muscovites.

Are they over the moon to be welcoming the great and good from European football to their homeland?

Or are they sick as a parrot that they have to put up with about 50,000 English supporters trampling all over their culture for three days?

It will be interesting to see how Moscow deals with the mass influx of Manchester United and Chelsea fans, as well as how the fans take to the city.


一方、「元マンチェスター・ガーディアン」は――ここはただでさえ基本的に赤けりゃ何でもよさそうな新聞なのだが、「青」をカッコ内に入れるいい口実ができたとばかり。

clfinal-moscow-guar.png

記事はこれ……ってルーク・ハーディングかよ。ガチネタ担当のモスクワ特派員じゃん。

English fans paint Moscow red (and blue)
Luke Harding in Moscow
The Guardian, Tuesday May 20 2008
http://www.guardian.co.uk/football/2008/may/20/championsleague.manchesterunited8

Hundreds of English football fans arrived in Moscow last night before tomorrow's Champions League final between Manchester United and Chelsea.

In what has so far been a trouble-free invasion, the first of 100 charter flights from the UK arrived at Domodedovo airport at 1.20pm local time, disgorging United fans into the Russian sunshine.

Plainclothes police were stationed at Manchester airport to prevent known or potential troublemakers from flying.

Russian officials have shrugged off claims that riot police will deliberately target British supporters. "Moscow police will do everything they can to ensure the game is held in a safe environment," sports minister Vitaly Mutko said.

Dougie Wadham, 51, a United fan from Grimsby, said: "It's been great. Everyone is friendly. We haven't had any problems."


サポさん的には「楽しいモスクワ旅行」を満喫されているようで何よりだが、「モスクワのあのごっつい警察が英国人(イングランド人)サポさんたちを故意にターゲットとするだろうという主張」なるものが存在していて、モスクワ警察もそれを無視できない状況である、というのがなんともはや。

なお、モスクワではチェルシーよりもマンUが人気なのだそうです。ルーク・ハーディングの記事でインタビューに応じたルスランさん(26歳)は、「ロシアではウェイン・ルーニーが人気。シュレックに似てるよね。試合は3-0でマンUが勝つ」と。一方チェルサポのエドヴァルドさん(28歳)は、ダフ屋で2,000ユーロでチケットを入手、「ロシア史上最大の試合だからこの値段の価値はある」とコメント。

で、「モスクワが赤い(青もある)」と大騒ぎの記事の下にあるヘッドライン、"Chelsea and United debts at record £1.5bn" っていう記事:
http://www.guardian.co.uk/football/2008/may/20/premierleague.chelsea

昨日のNHKスペシャルで最も大きなツッコミどころがあるとしたら、まさにこの点なのだけどね。巨額の投資でスター選手獲得、クラブ収入うなぎのぼり、のコインの裏表のように、「巨額の借金」という問題があるわけで。

まあそれはいいや、今は。

で、「現地モスクワではチェルシーよりマンUが人気」というのは、まあ、マンUはどこにいっても人気があるから(2003年のイラク戦争のときにバスラに入った記者が「誰も彼も英国人とみればマンUの話をしたがる」と書いていたことがある)あれだけど、昨日のNHKスペシャルで在英ロシア人が「チェルシーはロシアの誇り」と言っていたのは、あれは「在外ロシア人」というか「在英ロシア人」というのが前提なのかもしれないなあと思ったり。

で、さっきベルファスト・テレグラフ(全国ニュースは基本的にインディペンデントと同じ)を見たときにもトップページに「モスクワが赤い」な話があったのだけど、今リロードしたらその話はなくなっているので、インディペンデント:



# 特に意味なく、Robert Nairac事件のヘッドラインも一緒にスクショ。

記事はこれ:
Moscow booked up and heavily defended as fans invade for Champions League final
By Sean Walker in Moscow
Tuesday, 20 May 2008
http://www.independent.co.uk/news/europe/moscow-booked-up-and-heavily-defended-as-fans-invade-for-champions-league-final-831012.html

あー、やっぱり「モスクワ警察はイングランド人サポを待ち構えている」説はここだ。
With kick-off not until 10.45pm local time (7.45pm BST), there are concerns about the heavy handed tactics of Russia's feared Omon riot police, who have been tasked with dealing with any crowd trouble. In the wake of last week's riots in Manchester, critics have pointed out that allowing plenty of time for fans to drink during the hours leading up to the game could be problematic.


つまり、試合開始時刻が遅いので、それまでに飲んだりするだろうということかな。

マンチェスター・ユナイテッドは関係ないけど、マンチェスターではつい先日、UEFAカップ決勝戦で、レンジャーズ(スコットランド)のサポさんが大暴れ、ということがあったばかりだ。原因は、最も規模の大きかったパブリック・ビューイングのスクリーンが、キックオフ15分前に壊れたことだそうだが(「英国ダメダメ伝説」に新たなページ)、レンジャーズのサポは暴れるときはハンパなく暴れるし、2006年ワールドカップのときにリヴァプールでPVのスクリーンが壊れて暴れ発生になったときよりもっとすごいことになっていたらしい。警官が「レンジャーズ・サポに襲われました。こわかったです」みたいなことを語ってたくらいだから。(これとは別に、観客席でレンジャーズ・サポが対戦相手(サンクトペテルグルクのチーム)のサポさんの背中を刺したということもあった。)

で、ちょっと何かがあった場合に警官が少しでも過剰にheavy-handedな行動を取れば、群集心理とかもいろいろあって、一気に大暴動になる可能性は高く、モスクワ警察がそういう点で「基準」にしていることが、イングランドでのそれとずれていた場合は、いろいろとたいへんなことになる可能性もなくはない。(あくまでも「可能性」だけど。)

でも、それはモスクワの側もわかっているだろうし、あまり心配しなくていいのだろう。そう思いたい。ヘイゼルの悲劇から今年で23年だ。

でも、そういえば、昨年のCLで、ローマでASローマ対マンUの試合があったときに、警官隊が観客席のマンUサポを殴るなどしたということがあったなぁ。。。とにかく無事に、楽しい試合観戦ができることを祈るのみ。



補足:
インディ記事から、モスクワ警察の人のコメント:
On Sunday, the Omon, best known internationally for their crushing of opposition rallies and gay parades, held training exercises in the Luzhniki Stadium aimed at dealing with potential disturbances.

Pyotr Soprikin, an Omon commander, said he had seen videos of English football hooligans but that his men weren't scared. "I'm a football fan and I've seen how the British supporters behave," he said. "They're like small children compared to Russian fans. There are sometimes problems in the street, but I'm sure we'll manage it."

いや、今のイングランドの(外国にいけるような)サポさんたちに比べたら、ロシアのフーリガンのほうがずっと怖いんですけど。(^^;)

もうちょっと。何が目的でこんなにdisってんだかよくわかんない。
Very few Moscow policemen speak English, and are usually best avoided by tourists, who frequently report that, rather than acting as a source of help or information, the police make threats and solicit bribes. But officers have been put on their best behaviour for the final, and 300 have been found who speak some basic words in the language of the fans.

"We'll be having English translators around the stadium, in the metro and in Red Square," Vyacheslav Kozlov, one of Moscow's top police officials, told journalists recently.

British police officers from the Metropolitan and Greater Manchester forces flew into Moscow yesterday, where they were holding meetings with their Russian counterparts.

※この記事は

2008年05月20日

にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。


posted by nofrills at 20:35 | Comment(0) | TrackBack(0) | todays news from uk | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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【2003年に翻訳した文章】The Nuclear Love Affair 核との火遊び
2003年8月14日、John Pilger|ジョン・ピルジャー

私が初めて広島を訪れたのは,原爆投下の22年後のことだった。街はすっかり再建され,ガラス張りの建築物や環状道路が作られていたが,爪痕を見つけることは難しくはなかった。爆弾が炸裂した地点から1マイルも離れていない河原では,泥の中に掘っ立て小屋が建てられ,生気のない人の影がごみの山をあさっていた。現在,こんな日本の姿を想像できる人はほとんどいないだろう。

彼らは生き残った人々だった。ほとんどが病気で貧しく職もなく,社会から追放されていた。「原子病」の恐怖はとても大きかったので,人々は名前を変え,多くは住居を変えた。病人たちは混雑した国立病院で治療を受けた。米国人が作って経営する近代的な原爆病院が松の木に囲まれ市街地を見下ろす場所にあったが,そこではわずかな患者を「研究」目的で受け入れるだけだった。

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▼当ブログで参照・言及するなどした書籍・映画などから▼