「なぜ、イスラム教徒は、イスラム過激派のテロを非難しないのか」という問いは、なぜ「差別」なのか。(2014年12月)

「陰謀論」と、「陰謀」について。そして人が死傷させられていることへのシニシズムについて。(2014年11月)

◆知らない人に気軽に話しかけることのできる場で、知らない人から話しかけられたときに応答することをやめました。また、知らない人から話しかけられているかもしれない場所をチェックすることもやめました。あなたの主張は、私を巻き込まずに、あなたがやってください。

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2008年03月09日

イラン人女性難民認定ならず&イラン人男性オランダで裁判所の判断を待つ

昨年9月に想定されていた範囲で最悪の事態といってよいだろう。昨年8月末にイランへの強制送還をからくも逃れたイラン人女性が、法廷で敗れた。(一方で警官からお前の家に火をつけると脅されたモルドバ人同性愛者は、スコットランドで難民申請を認められている@2008年2月というのに。)

彼女はこの先さらにもう一段階の法廷闘争を行なうことになるが、それは高等法院(日本でいう最高裁)だ。高等法院が終わるまで、つまりあと数ヶ月は彼女は英国に滞在できるが(心理的にはかなりきつい状況にあると思うが、少なくとも英国にいることはできる)、そのあとはわからない、という状態がまだ続くのだ。最悪の場合、数ヵ月後に、うちらは彼女がテヘラン行きのBAほにゃらら便に乗せられました、という話を聞く(読む)ことになる。

しかも救いがたいことに、BBCやガーディアンはこれを伝えていない。いや、というより、Google Newsで確認できる限り、英国の大メディアでこれを報じているのはインディペンデントだけだ。念のため、インディペンデントの記事が出てからしばらく待ってみていたのだが、既に米ABCでさえ報じているというのに、英メディアの反応はない。また news blackout っすかねぇ。

インディペンデント報道:
Now Iranian lesbian who fled to Britain faces deportation
By Robert Verkaik, Law Editor
Friday, 7 March 2008
http://www.independent.co.uk/news/uk/home-news/now-iranian-lesbian-who-fled-to-britain-faces-deportation-792819.html

内容:
昨年、難民申請を拒否されてイランへの送還の危機に瀕し、法廷で争っていた40歳のイラン人女性が、再度イランへの送還の危機に瀕することとなった。法廷は彼女の訴えを認めなかった。女性は昨日、シェフィールドの代理人を通じて、「私は絶対に、何があっても、イランには戻りません。もし戻れば、死ぬことは確実です」と語った。

ちょうどその前日、現在オランダに身柄のある19歳のイラン人男性の件について、英国民が何とかならないのかと言っていることを、インディペンデントが報じていた。

いずれのケースでも英国外からの抗議が相次ぎ、イランで迫害を受けることを恐れている同性愛者の庇護申請者の送還を見合わせるようにとの要請が出ている。

欧州議会議員60人以上が、ブラウン首相に対し、19歳男性についての難民申請却下の決定を見直すようにとの請願書に署名した。この男性は昨年英国での難民申請を却下されており、その後オランダに渡った。今月、オランダの法廷でこの男性の身柄を英国に引き渡すかどうかの決定が下されるが、英国に渡されれば彼はイランに送還される可能性が高い。イランではこの男性のボーイフレンドが既に処刑されている。

ゲイ・ライツ運動の団体が語るところによると、英国にはイランから逃れて庇護を求めてきた同性愛者が、彼らのほかにも数十人の単位でいるという。

今回送還の危機に瀕しているイラン人女性は、2005年に、パートナーがテヘラン警察に逮捕されたあとで、身の危険を感じて英国にやってきた。イラニアンの(=イランの、or 在外イラン人の)ゲイ・ライフ運動団体は、この女性のパートナーが投石による死刑を宣告されて拘禁中である、と報告している。

イランのイスラム刑法においては、性的関係で有罪と認められた女性同性愛者は鞭打ち100回の刑となりうる。しかし3度目には刑罰は死刑となる。

このイラン人女性は、昨年8月にからくも送還を逃れたが、それは彼女の居住している地域の国会議員であるRichard Cabornをはじめとする国会議員が政府を説得し、内務省の難民申請却下の決定に対する異議申し立ての法的手続きをする間の英国滞在を認めさせたからだった。女性の話では、送還中止の連絡が入ったのは、ヒースロー空港へ向かう途中のことだったという。

しかし先月、the Court of Appeal(控訴院)は、彼女のfull hearing申請を却下した。女性は昨日、この判断について「大変に落胆している」と語ったが、次は高等法院(日本で言えば最高裁)に司法審査を求めていくつもりだと述べた。内務省もまた、彼女の弁護団の一新(→つまり、法廷闘争の次の幕の開始)を考慮することに同意していると述べた。

……以下、19歳男性について、以前に書いたようなことが書かれている部分をはさんで……。

40歳のイラン人女性と19歳のイラン人男性の難民申請を却下した内務省は、イランでは同性愛者であることをおおっぴらにしていない限りは(are discreet about their homosexuality)訴追されることはない、と述べた。しかし、Gay Asylum UKのオマール・クドゥス氏は、英国もオランダやドイツの例にならって、イラン人同性愛者の送還を一時停止する措置をとるべきだと主張する。……


ええと、ホームオフィスが「イランだっておおっぴらにしなければ大丈夫」と述べているのは、おそらくイランの刑法に「ソドミー行為を公然とした者は」云々とあることを言っているのだと思うが、are discreet about ... って表現も微妙だ。(なお、「おおっぴらにしていない」というのも「翻訳」である以上、原語との意味のズレはあるから、この部分は、英語ができない人は、この日本語を元に勝手に解釈を暴走させたりしないでください。せめて辞書を参照してから解釈してください。そのために原語を書き添えてあるんで。)

インディペンデントの記事には、このあと、ホームオフィスの言い分が示されている。
The chief executive of the Border and Immigration Agency, Lin Homer, said: "Our country guidance for such cases is published and is considered as amongst the best in the world. We have expert case workers who make decisions on such cases and there are further avenues through the courts. When and if a court decides that we should look at a case again we will do that."


はっはっは。サッチャー時代の「停滞の英国経済」を言う「英国病」とは別の意味での「英国病」だね、これは。

1972年1月30日のデリーでの事件のことで欧州法廷に話を持って行かれたときの英国の言い分がこういう感じだったと私は感じるのだけれど(あと、法的手段なしの無期限拘留についても、NIでの無陪審裁判についても、こういうのがあったと思うけど)。

じゃあ、「EU基本権憲章」なんか額面どおりに守ってられっかっつって、EUをやめちゃえばいい。フランスやイタリアと違って、メシもやたらと高くて不味いんだし、天気も悪いんだし。(<関係ない。)

で、EUも変といえば変だ。2月28日に報道があったのだが、欧州人権裁判所が、イタリアからチュニジアへのテロ容疑者の身柄引き渡しを「拷問が行なわれている国への送還」として禁止するという判断を下した。
The grand chamber of 17 judges at the Strasbourg court found unanimously that an attempt by Italy to send a man back to Tunisia violated the ban on torture or inhuman or degrading treatment in the European convention on human rights.

The case was brought by Nassim Saadi against the Italian government. The British government intervened in the hope the court would sanction the return of suspects regardless of their home country's human rights record.

Ministers argued the right of the public to be protected against terrorism should be balanced against a suspect's rights not to be ill-treated.

The court ruled that protection against torture is absolute and Saadi cannot be sent back, even though he has been convicted of terror-related offences in both Tunisia and Italy. ...


英国の場合、70年代あたりには自分の領土で「拷問」を行なってきたのだし(北アイルランド)、つい先日も、米国の「拷問特別便」にディエゴ・ガルシア島を利用させていたことを外務大臣が認めたばかりだが、英国としてはほんとうは「うちも拷問についてはまああまり何か言える筋じゃないので、いいじゃないですか、チュニジアやトルコに送り返したって」といいたいんじゃないか、だからイタリアがチュニジアにその男の身柄を引き渡すというのにYesの判断が下ることを期待していたんじゃないのか、とか勘ぐりたくもなる。

そして、何よりも、このEU人権裁判所の判断でこの「テロ容疑者の身柄引き渡し」はできなくなったけれども、容疑者でもなんでもない一般の人(で、逮捕・拷問・処刑などの危険性にさらされている人)は送還されていくという、笑うに笑えないジョークのようなことになっている、ということになる。(わけがわからないので私の日本語の記述もひどい、と言い訳してみちゃったりなんかしちゃったりして。)

で、イラン人女性のことを、インディペンデント以外は英国の大メディアはどこも報じていないという状況は、これは一体何なのだろう。

googlenews-irnas.png

Google News UKで女性の名前で検索すると、現時点で、「247件」の6日または7日付のニュースと、ごくわずかの過去1ヶ月以内の記事が見つかるが、この「247件」のリンクをクリックすると、出てくるのは13件だ(ここでなぜか、イラン人女性の名前で検索したはずなのに、出てくる記事は19歳男性についてのものばかり、ということになるのだが、まあそれは never mindで)。Sort by date with duplicates included で確認できるが、「247件」の多くがAPの配信記事で、カナダ、米国、オーストラリアなどの地域新聞に掲載されたもの。それと、「ic.都市名.co.uk」の共通記事で、英国内各地の小さな地域メディアに掲載されている記事(これが嵩を増やしている)、インディペンデントの系列新聞(ベルファスト・テレグラフなど)にインディの記事が掲載されているのも dupulicates に入る。

つまり、APが英国でのニュースを記事にしたものが世界中に配信されているのに、英国の大メディア(ナショナル・ペーパー)が、インディペンデントを除いて、沈黙しているという非常に奇妙なことになっている(北アイルランド紛争でこういうことがあったと聞いたことはあるが)。そういえば、APと並ぶ存在であるロイターも記事を立てていない。

現時点で確認できている記事のURLを貼っておこう。

米ABC(Good Morning Americaでとりあげられたらしい):
Iranian Teen Fears Deportation Means Death
http://abcnews.go.com/GMA/story?id=4413302&page=1

インド、the Statesman:
Britain may deport asylum-seeking gay teen facing death in Iran
Robert Verkaik
http://www.thestatesman.net/page.news.php?clid=8&theme=&usrsess=1&id=194295

AP配信(The Hague発):
Gay Iranian Faces Deportation From Netherlands
by The Associated Press
http://www.365gay.com/Newscon08/03/030708iran.htm

「ic.都市名.co.uk」の共通記事:
Iran will hang me - gay teenager
Friday, March 7, 2008
http://icessex.icnetwork.co.uk/news/tm_headline=iran-will-hang-me-gay-teenager&method=full&objectid=20572765&siteid=106484-name_page.html

PA配信(ロンドンのイヴニング・スタンダードなどに掲載されているはず):
Gay Iranian fights deportation move
http://ukpress.google.com/article/ALeqM5jdiz1ipsDmiI4GEoISnJUavbu98Q

Gay.com(USA、独立系):
Gay Iranian fights deportation from Europe
http://www.gay.com/news/election/article.html?2008/03/06/6

uruknet.info (イタリア、独立系):
Great Bretain in the XXIst century: bombs to Iraq, lesbians to Iran
http://uruknet.info/?p=m41804&s1=h1

UPI配信(ロンドン発):
Gay Iranian requests asylum in Holland
Published: March 6, 2008 at 11:15 PM
http://www.upi.com/NewsTrack/Top_News/2008/03/06/gay_iranian_requests_asylum_in_holland/1083/

どれを読んでもあんまり変わらないけど。

今回の事態とこれらの記事からはっきりわかるのは、40歳の女性の難民申請をまたはねつけた英国が、19歳の男性の申請却下という結論を再考する可能性など、ほとんどないということだ。

はっきり書いておくと、「日本人」にできることなどない。40歳の女性のときに「国際的プレッシャー」という線で押したのだがこういう結果になった。ということは、少なくともイタリアのように「じゃあうちが受け入れます」と言える国家であれば話は別だが、「我が国」は、「イランで同性愛者は迫害される集団ではない」という判断で難民申請を却下しているという事実がある。

できることがあるとすれば、それは個人として英国政府にお願いをし(19歳男性のケースでは場所が英国に移ってからだが……ダブリン条約を見る限り、オランダが彼の難民申請を受け入れるとは考えられない)、数を頼みに声を届かせることだけだろう。ただしそれも効果があるのかというとものすごく疑問だ。何より、現段階では、40歳の女性のほう(彼女の周辺はしっかりとしたサポート体制があるが)からも呼びかけは出ていないみたいだし、19歳の男性の場合は、現在身柄がオランダにあってオランダで法的なあれこれが進行中であり、英国政府に対して何かアクションを、という段階にはない。今はアクションの段階ではなく、いろいろと調べ、知る段階でしかない。(こんな段階で、「彼を救出します」とか、軽々しく言うんじゃねぇ。ほんっとマジで頭くるから。)

あとは大メディアに取り上げさせること。この英ナショナルメディアの沈黙は、「読者の投書」程度で覆せるものではないように思えるけれども、何もやらずに後悔するよりは何かしたほうがいい。自分の読んでいるメディアに「そのことをあなたのサイトで読みたい」という形で投書するくらいはしておこうと思う。それと、インディペンデントには今回の記事への賛辞を。

それから、上で内容紹介としてみたインディペンデント記事のこの部分:
In turning down Ms Emambakhsh and Mr Kazemi's asylum applications, the Home Office has said that, provided Iranians are discreet about their homosexuality, they will not be persecuted.


今回インディでニュースになっている40歳女性と19歳男性は、もはや「同性愛者」であることについては discreet ではありえない。英語が母語ではない日本人だって知っているほどに世界中に広まっている、というのは〈事実〉なので、その方向で押すこともできるかもしれない。ただし、この homosexuality が定義次第というか、例えば「同性愛者であることを公言しているタレントがテレビで自身のセクシャリティについて隠さない」ことだって、discreet であると言うことさえもできなくはない――その人が公衆の面前で「ソドミー行為」を行なえば not discreet になることは決定的だが、イランの刑法が(<ここ重要。難民申請を審査するときに重要なのは、英内務省の書類を見る限り、「刑法が」、「国家が」、あるいは「准国家的な何かが」であって、「社会が」とか「規範が」ではない)言葉だけで行為を伴わない場合をどうしているのか、といったことが重要になってくる。そして、そのことについてはイランの外にいる者には、基本的にはわからない。

で、英国のイミグレは「うちには専門家がいますし、我が国の制度は世界最高レベル」と自信満々の態度を示しており、つまりそれは、その「専門家」のご意見を撤回する気はまったくない、という意味なのだが、それが現実にどういうことなのかというと、イラク戦争前の「サダムの大量破壊兵器」の「証拠」に対する英国(と米国)の態度を思い起こすのがいちばん近いのではないかと思う。

その専門家とやらのご意見については、昨年8月の当ブログのエントリを参照されたい。
http://nofrills.seesaa.net/article/53042663.html

で、インディペンデントの記事で言及されているイラン人2人のように、「自分が属する集団」が迫害されているから、という理由で「難民」を申請する場合っていうのが実は一番多くて一番難しいのだけれど、それを難しくしているのは、「じゃあものすごく大勢の人間が同じ理由を述べて押し寄せてきたらどうするんだ」という理屈だ。オマール・クドゥスさんのYahoo Groupの投稿に、保守党のMEPからの返信が紹介されていたのだけれど(「紹介する」というより「さらしておく」って感じかな)、それがあまりに典型的だから、とにかく読んでみるといいと思う。
http://groups.yahoo.com/group/gayasylum/message/256



なお、英国の難民申請は、AIT (Asylum and Immigration Tribunal) → the Court of Appeal (Civil Division)(イングランドとウェールズの場合)→ High Courtと進む。(これの意味がわからんという人は、難民申請の制度についての基本的なところから自分で調べてください。)
http://en.wikipedia.org/wiki/Asylum_and_Immigration_Tribunal

40歳女性は、この第二段階で却下された、というのが現状。なのでその次の高等法院で最後の段階を迎えることになる。

一方の19歳男性は、第一段階で却下されて英国を出てしまい、第二段階に進む手続をしていない。これでは単に「ヴィザ切れ」の状態となって、強制送還の対象となる。

で、女性のケースで第二段階で難民として認定という展開になっていれば、19歳男性にも明るい光が見えたはずなのだが……というのが現時点。

※なお、このエントリで、私の書いた部分に当事者の固有名詞を書いていないのは、私の判断によるものです。情勢がどうなるかわからない以上、その人を特定できる「名前」を書くことは、私にはこわくてできない。読みづらいかと思いますけど、その点はご容赦ください。



それと、インディの報道以外の記事2本:
Leading article: Squalid priorities ※社説
http://www.independent.co.uk/opinion/leading-articles/leading-article-squalid-priorities-792717.html
So exactly where does our own Government stand on the Iranian treatment of homosexuals?

While it acknowledges that gay people in Iran have been executed, it argues that there is no "systematic repression". This is mere sophistry. It is surely apparent to anyone who looks at the case history of Mr Kazemi and Ms Emambakhsh, that they face a real risk of persecution if they are deported. Only a government that has put internal political concerns before its international duty to shield those in genuine fear of their lives would be trying to return them to Iran.

Sadly, it seems that is exactly the squalid order of priorities our own Government has adopted.


Simon Hughes: No gay person should be sent back to Iran ※論説
http://www.independent.co.uk/opinion/commentators/simon-hughes-no-gay-person-should-be-sent-back-to-iran-792750.html
こ、これは……LibDemのサイモン・ヒューズが19歳の彼の相談に乗って、HOに働きかけていたとのこと。となると、なぜ英国でCourt of Appealの手続き(たとえそれがただの時間稼ぎであっても!)に進まずに出国したのかが本当にわからなくなってくる。本人が何も知らされていなくてパニクってしまったのだろうか。でも2006年なら、今19歳の彼はまだ18歳未満だから強制送還対象年齢でなかったはず。もう本当に何がなにやら……。
This young Iranian lived in Rotherhithe with his family when he first came to the UK and he and his family have kept in touch with me ever since. Originally, they came because the Home Office was to deport Mehdi back to Iran on Boxing Day 2006. I contacted the Home Office to ask for action to be held off until I had reviewed Mehdi's case and the Home Office cancelled the deportation. Mehdi then left the UK because he was scared he would be returned to Iran.

※この記事は

2008年03月09日

にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。


posted by nofrills at 11:32 | Comment(2) | TrackBack(2) | todays news from uk | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
19歳男性の件で、11日に、オランダの結論が出たようです。英国への送還です。12日付けのニュース(LONDON, March 12, 2008)。

http://www.ukgaynews.org.uk/Archive/08/Mar/1201.htm
[quote]
The Dutch authorities have rejected his claim under the 2003 Dublin Regulation and speaking in The Hague yesterday, a Dutch government spokesperson said that 19-years-old Mehdi would now be sent to the UK, the first European country he entered.

...

Dutch Democratic MP Boris Ham is reported to have asked the deputy justice minister Nebahat Albayrak to discuss the matter of Mr. Kazemi with the UK authorities in a bid to prevent a deportation to Iran.
[/quote]

記事は英国上院でのホームオフィス・スポークスマンの話の内容が細かく書かれています。あとでエントリとして書くかもしれませんが取り急ぎ。
Posted by nofrills at 2008年03月12日 13:27
上記の件、エントリ立てました。
http://nofrills.seesaa.net/article/89321259.html

以降、コメントは新エントリにて。こちらのコメント欄は閉じます。
Posted by nofrills at 2008年03月12日 19:37

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イラン人19歳男性、英国へ送還へ(記事リンク集つき)
Excerpt: ここのところ立て続けに、「移民」や「入国管理」をめぐって、英国から、とても労働党政権だとは思えないようなニュースが伝えられている。昨日は、ロード・ゴールドスミスが5ヶ月間のレビューの後、「学校で国家元..
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Tracked: 2008-03-12 19:44

[ゲイ]イラン人ゲイ青年メフディ・カゼミさんの現在
Excerpt: 19歳イラン人ゲイ、2月26日オランダから英国へ送還、イランへ強制送還の恐れ イラン人ゲイ、メフディ・カゼミさん強制送還問題(オランダ→英→イラン)・続報 オランダから、彼の難民申請を却下した英国へ..
Weblog: に し へ ゆ く 〜Orientation to Occident
Tracked: 2008-04-03 19:46

【2003年に翻訳した文章】The Nuclear Love Affair 核との火遊び
2003年8月14日、John Pilger|ジョン・ピルジャー

私が初めて広島を訪れたのは,原爆投下の22年後のことだった。街はすっかり再建され,ガラス張りの建築物や環状道路が作られていたが,爪痕を見つけることは難しくはなかった。爆弾が炸裂した地点から1マイルも離れていない河原では,泥の中に掘っ立て小屋が建てられ,生気のない人の影がごみの山をあさっていた。現在,こんな日本の姿を想像できる人はほとんどいないだろう。

彼らは生き残った人々だった。ほとんどが病気で貧しく職もなく,社会から追放されていた。「原子病」の恐怖はとても大きかったので,人々は名前を変え,多くは住居を変えた。病人たちは混雑した国立病院で治療を受けた。米国人が作って経営する近代的な原爆病院が松の木に囲まれ市街地を見下ろす場所にあったが,そこではわずかな患者を「研究」目的で受け入れるだけだった。

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