「なぜ、イスラム教徒は、イスラム過激派のテロを非難しないのか」という問いは、なぜ「差別」なのか。(2014年12月)

「陰謀論」と、「陰謀」について。そして人が死傷させられていることへのシニシズムについて。(2014年11月)

◆知らない人に気軽に話しかけることのできる場で、知らない人から話しかけられたときに応答することをやめました。また、知らない人から話しかけられているかもしれない場所をチェックすることもやめました。あなたの主張は、私を巻き込まずに、あなたがやってください。

【お知らせ】本ブログは、はてなブックマークの「ブ コメ一覧」とやらについては、こういう経緯で非表示にしています。(こういうエントリをアップしてあってもなお「ブ コメ非表示」についてうるさいので、ちょい目立つようにしておきますが、当方のことは「揉め事」に巻き込まないでください。また、言うまでもないことですが、当方がブ コメ一覧を非表示に設定することは、あなたの言論の自由をおかすものではありません。)

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2008年02月21日

ぜんぶ、フィデルのせい

『ぜんぶ、フィデルのせい』って映画、けっこうおもしろいみたいですね。まだ見にいけてないんですけど。で、以下はこの映画とはまったく関係ないです。紛らわしい記事タイトルですみません。

BBC NIのMark Devenportは飄々としたユーモアのある人で、私は彼のブログが大好きです(お茶を飲みながら読んではいけない)。
http://www.bbc.co.uk/blogs/thereporters/markdevenport/

# 「お茶吹き警報」出しましたよ。

彼のブログの2月19日記事:
http://www.bbc.co.uk/blogs/thereporters/markdevenport/2008/02/late_finish.html

Flicking through my e-mails tonight I see that Gerry Adams has paid tribute to a veteran politician stepping down after leading his people for 50 years. I had to read the message twice just to make sure the Sinn Fein President was really talking about Fidel Castro.

ははははは……19日のエントリのコメント欄にポストしたんだけど、ジェリー・アダムズがフィデルの引退にあたって出した声明は:
http://www.sinnfein.ie/news/detail/24543
"Fidel Castro has led the Cuban people for almost 50 years. His announcement today that he will retire marks the end of an era in Cuban and Latin American politics.

"He leaves behind him a country with world class health and education systems and I wish him well in his retirement."

これを「2度読まないと、ほんとにフィデル・カストロのことを言っているのかどうかわからなかった」って……(笑) いや私も最初にこれを読んだときは「おいおい」と思ったけれど(フィデル・カストロを「保険制度と教育制度」だけで語り切ろうとする人は、たぶんかなり珍しい)。

Devenportのブログからさらに。
Castro and Adams are of course two of the most famous bearded politicians in the world.

そこかよ!(笑)と思ったらこれは彼のライティングの腕で、この後の部分で、次のようなことが――ベルファスト・シティ空港でBBCのガレス・ゴードン記者が、「隣にいる人、どっかで見たことあるんだけど誰だっけ」と頭の上に「?」を並べて気付いた、「ああ、Alex Maskeyだ、髭がないけど」。

Alex Maskeyといえば、「ハゲに髭」がトレードマークのストーモントの議員(シン・フェイン所属)にしてベルファストのロード・メイヤー。1952年生まれ、10代のころはIRAで、シン・フェインの "armalite and ballot box" 戦略の初期(1980年代初め)から "ballot box" 方面でやってきた人。
http://www.niassembly.gov.uk/members/biogs_07/maskey_a.htm
http://www.info-nordirland.de/new_318_e.htm

こっちとしてはモニタの前で「ええー、髭剃ったのー? そんな怖いルックスでいいの?」と不謹慎なことをつぶやいてしまうわけだが。

以上、まったくどうでもいいことばかり、ぜんぶ、フィデルのせい。フィデルが引退宣言さえしなければこんなニュースはなかった。ってわたしゃ9歳児か。

(引用文中の太字は引用者による。)


※この記事は

2008年02月21日

にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。


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【2003年に翻訳した文章】The Nuclear Love Affair 核との火遊び
2003年8月14日、John Pilger|ジョン・ピルジャー

私が初めて広島を訪れたのは,原爆投下の22年後のことだった。街はすっかり再建され,ガラス張りの建築物や環状道路が作られていたが,爪痕を見つけることは難しくはなかった。爆弾が炸裂した地点から1マイルも離れていない河原では,泥の中に掘っ立て小屋が建てられ,生気のない人の影がごみの山をあさっていた。現在,こんな日本の姿を想像できる人はほとんどいないだろう。

彼らは生き残った人々だった。ほとんどが病気で貧しく職もなく,社会から追放されていた。「原子病」の恐怖はとても大きかったので,人々は名前を変え,多くは住居を変えた。病人たちは混雑した国立病院で治療を受けた。米国人が作って経営する近代的な原爆病院が松の木に囲まれ市街地を見下ろす場所にあったが,そこではわずかな患者を「研究」目的で受け入れるだけだった。

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