「なぜ、イスラム教徒は、イスラム過激派のテロを非難しないのか」という問いは、なぜ「差別」なのか。(2014年12月)

「陰謀論」と、「陰謀」について。そして人が死傷させられていることへのシニシズムについて。(2014年11月)

◆知らない人に気軽に話しかけることのできる場で、知らない人から話しかけられたときに応答することをやめました。また、知らない人から話しかけられているかもしれない場所をチェックすることもやめました。あなたの主張は、私を巻き込まずに、あなたがやってください。

【お知らせ】本ブログは、はてなブックマークの「ブ コメ一覧」とやらについては、こういう経緯で非表示にしています。(こういうエントリをアップしてあってもなお「ブ コメ非表示」についてうるさいので、ちょい目立つようにしておきますが、当方のことは「揉め事」に巻き込まないでください。また、言うまでもないことですが、当方がブ コメ一覧を非表示に設定することは、あなたの言論の自由をおかすものではありません。)

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2008年02月15日

「北アイルランド映画祭」、今日金曜日が最終です

木曜日(14日)に4プログラム見て帰ってきたところでへろへろなのですが、「北アイルランド映画祭」、15日の金曜日が最終です。

金曜日のプログラム(場所は渋谷のユーロスペース):
2/15th (Fri)
11:00
12月の花嫁 (1990)
http://www.niff.jp/films-december.htm
=20世紀初頭、とても保守的なプロテスタントの村を舞台としたドラマ

14:00
ジャンパーズ (1998, 短編)&ハリーに夢中 (2000)
http://www.niff.jp/films-harry.htm
=ジェイムズ・ネズビット出演のコメディ

16:30 
7月、ある4日間 (1984)→当ブログ過去記事
http://www.niff.jp/films-four.htm
=Sectarian divideを描くマイク・リー監督作。(この作品はすばらしすぎる!)

19:00
9人のゲイ、殺される (2002)
http://www.niff.jp/films-dead.htm
=ベルファストから来た若者がロンドンのゲイ・シーンで遭遇する事件

21:00
デリー・ダイアリー/ブラディ・サンデーのその後 (2007)→当ブログ過去記事
http://www.niff.jp/films-derry.htm
=ブラディ・サンデー事件の証言集

行こうかどうしようか迷っておられるかた、日本語字幕つきで見られる機会はこの先そうそうないと思われる作品ばかりですので、見に行っておいたほうがいいです。

それと、木曜日に会場に行ったら、壁に「デリー・ダイアリー」のマーゴ・ハーキン監督のインタビュー記事が貼られていました。JANJANさんの記事です。URLは下記。
http://www.cinema.janjan.jp/0802/0802130731/1.php

マーゴ・ハーキンさんのインタビューは、私は頭が明晰なときに読みたいので、今はパスします。(^^;)

木曜日に見てきたのは:
キングス(2007)
http://www.niff.jp/films-kings.htm
舞台はロンドン、登場人物はアイリッシュ(コネマラ出身)のおっさん6人、言語は基本的にアイルランド語(英語字幕つき。日本語字幕ももちろん)。のっけからトレリックタワーで、お話は、キルバーンだよ、全員集合。私も滞在していたことがある地域なのですが(90年代初めに)、映画の中のキルバーンは経済状況がよくなったあとのキルバーンで、あのおっさんたち、90年代初めのあのキルバーンを知ってるんだよなぁとか思ったら少し親近感が。重厚な「人間ドラマ」を期待して見ることにしたんですが、重厚!っていうか重い!! ケン・ローチあたりが撮ってたら全然別の色の映画になっていただろう、というテーマ。あ、この映画は「北アイルランド紛争」にはほとんど関係ありません。

眠れる野獣(2001)
http://www.niff.jp/films-beast.htm
これはスゴかった・・・今回見た中で一番衝撃的だったし(と書くと自分の中の「衝撃」が薄まってしまうような気がするほどの衝撃)、それどころかこれまで見た北アイルランドものの映画の中で一番衝撃的。BBC NI制作のテレビドラマなのだけど、こういうのを作れるBBC NIは本当にすごいと思います。あとでいろいろ書きます。

ミキボーと僕(2005)
http://www.niff.jp/films-mickybo.htm
これを見たら4プログラム連続で頭が溶けると思って見るかどうか迷っていたんですが、「眠れる野獣」があんまりスゴかったので、ちょっと清涼剤的なものがほしくて見ました。いい映画だったー。1970年のベルファスト、子供にとっての「紛争」がどういうものだったか――ちょうど『プルートで朝食を』のキティ(子供のころ)が、ボーダーのすぐ南の村で、友達との「IRAごっこ」で極めてやる気のない態度を示していた時期の少し後かな。ドラマとしてもとてもよくできていてほんとにおもしろい映画でした。

シェルショック・ロック(1979)
http://www.niff.jp/films-shell.htm
もう最高。ドキュメンタリーとして最高。映像も最高。日本語字幕がついていること最高(少し前のエントリで見たVictimのインタビューの内容がやっとわかった)。「分断」を超えるためのPUNK。その渦の真っ只中にありながら「いつまでも続くものではない」と語る・・・えっと、どのバンドの人なのかわかりませんが、ミュージシャン。SLFはああいう曲を書いてレコーディングして、ビクついていたという事実(そりゃあのファーストはIRAは怒っただろうなあ)。などなど。これもまたあとで。

弾道の詩行(2000)
http://www.niff.jp/films-shell.htm
頭が明晰なときに見たかったです。。。NIの地名に、暴力の記憶が染み付いてしまったことを描いた詩、誰の詩なのかすら頭にはいってこなかった(というか右から左に出て行ってしまった)のですが、今度文字で読んでみたい。それと、どうでもいいんですけど、進行役で最初と最後に出てくる人が「BBCイングリッシュ」で、9時間ぶりくらいに何も考えずに聞き取れる「英語」が出てきて嬉しかったです。

※この記事は

2008年02月15日

にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。


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【2003年に翻訳した文章】The Nuclear Love Affair 核との火遊び
2003年8月14日、John Pilger|ジョン・ピルジャー

私が初めて広島を訪れたのは,原爆投下の22年後のことだった。街はすっかり再建され,ガラス張りの建築物や環状道路が作られていたが,爪痕を見つけることは難しくはなかった。爆弾が炸裂した地点から1マイルも離れていない河原では,泥の中に掘っ立て小屋が建てられ,生気のない人の影がごみの山をあさっていた。現在,こんな日本の姿を想像できる人はほとんどいないだろう。

彼らは生き残った人々だった。ほとんどが病気で貧しく職もなく,社会から追放されていた。「原子病」の恐怖はとても大きかったので,人々は名前を変え,多くは住居を変えた。病人たちは混雑した国立病院で治療を受けた。米国人が作って経営する近代的な原爆病院が松の木に囲まれ市街地を見下ろす場所にあったが,そこではわずかな患者を「研究」目的で受け入れるだけだった。

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