金曜日のプログラム(場所は渋谷のユーロスペース):
2/15th (Fri)
11:00
12月の花嫁 (1990)
http://www.niff.jp/films-december.htm
=20世紀初頭、とても保守的なプロテスタントの村を舞台としたドラマ
14:00
ジャンパーズ (1998, 短編)&ハリーに夢中 (2000)
http://www.niff.jp/films-harry.htm
=ジェイムズ・ネズビット出演のコメディ
16:30
7月、ある4日間 (1984)→当ブログ過去記事
http://www.niff.jp/films-four.htm
=Sectarian divideを描くマイク・リー監督作。(この作品はすばらしすぎる!)
19:00
9人のゲイ、殺される (2002)
http://www.niff.jp/films-dead.htm
=ベルファストから来た若者がロンドンのゲイ・シーンで遭遇する事件
21:00
デリー・ダイアリー/ブラディ・サンデーのその後 (2007)→当ブログ過去記事
http://www.niff.jp/films-derry.htm
=ブラディ・サンデー事件の証言集
行こうかどうしようか迷っておられるかた、日本語字幕つきで見られる機会はこの先そうそうないと思われる作品ばかりですので、見に行っておいたほうがいいです。
それと、木曜日に会場に行ったら、壁に「デリー・ダイアリー」のマーゴ・ハーキン監督のインタビュー記事が貼られていました。JANJANさんの記事です。URLは下記。
http://www.cinema.janjan.jp/0802/0802130731/1.php
マーゴ・ハーキンさんのインタビューは、私は頭が明晰なときに読みたいので、今はパスします。(^^;)
木曜日に見てきたのは:
キングス(2007)
http://www.niff.jp/films-kings.htm
舞台はロンドン、登場人物はアイリッシュ(コネマラ出身)のおっさん6人、言語は基本的にアイルランド語(英語字幕つき。日本語字幕ももちろん)。のっけからトレリックタワーで、お話は、キルバーンだよ、全員集合。私も滞在していたことがある地域なのですが(90年代初めに)、映画の中のキルバーンは経済状況がよくなったあとのキルバーンで、あのおっさんたち、90年代初めのあのキルバーンを知ってるんだよなぁとか思ったら少し親近感が。重厚な「人間ドラマ」を期待して見ることにしたんですが、重厚!っていうか重い!! ケン・ローチあたりが撮ってたら全然別の色の映画になっていただろう、というテーマ。あ、この映画は「北アイルランド紛争」にはほとんど関係ありません。
眠れる野獣(2001)
http://www.niff.jp/films-beast.htm
これはスゴかった・・・今回見た中で一番衝撃的だったし(と書くと自分の中の「衝撃」が薄まってしまうような気がするほどの衝撃)、それどころかこれまで見た北アイルランドものの映画の中で一番衝撃的。BBC NI制作のテレビドラマなのだけど、こういうのを作れるBBC NIは本当にすごいと思います。あとでいろいろ書きます。
ミキボーと僕(2005)
http://www.niff.jp/films-mickybo.htm
これを見たら4プログラム連続で頭が溶けると思って見るかどうか迷っていたんですが、「眠れる野獣」があんまりスゴかったので、ちょっと清涼剤的なものがほしくて見ました。いい映画だったー。1970年のベルファスト、子供にとっての「紛争」がどういうものだったか――ちょうど『プルートで朝食を』のキティ(子供のころ)が、ボーダーのすぐ南の村で、友達との「IRAごっこ」で極めてやる気のない態度を示していた時期の少し後かな。ドラマとしてもとてもよくできていてほんとにおもしろい映画でした。
シェルショック・ロック(1979)
http://www.niff.jp/films-shell.htm
もう最高。ドキュメンタリーとして最高。映像も最高。日本語字幕がついていること最高(少し前のエントリで見たVictimのインタビューの内容がやっとわかった)。「分断」を超えるためのPUNK。その渦の真っ只中にありながら「いつまでも続くものではない」と語る・・・えっと、どのバンドの人なのかわかりませんが、ミュージシャン。SLFはああいう曲を書いてレコーディングして、ビクついていたという事実(そりゃあのファーストはIRAは怒っただろうなあ)。などなど。これもまたあとで。
弾道の詩行(2000)
http://www.niff.jp/films-shell.htm
頭が明晰なときに見たかったです。。。NIの地名に、暴力の記憶が染み付いてしまったことを描いた詩、誰の詩なのかすら頭にはいってこなかった(というか右から左に出て行ってしまった)のですが、今度文字で読んでみたい。それと、どうでもいいんですけど、進行役で最初と最後に出てくる人が「BBCイングリッシュ」で、9時間ぶりくらいに何も考えずに聞き取れる「英語」が出てきて嬉しかったです。
※この記事は
2008年02月15日
にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。
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