「なぜ、イスラム教徒は、イスラム過激派のテロを非難しないのか」という問いは、なぜ「差別」なのか。(2014年12月)

「陰謀論」と、「陰謀」について。そして人が死傷させられていることへのシニシズムについて。(2014年11月)

◆知らない人に気軽に話しかけることのできる場で、知らない人から話しかけられたときに応答することをやめました。また、知らない人から話しかけられているかもしれない場所をチェックすることもやめました。あなたの主張は、私を巻き込まずに、あなたがやってください。

【お知らせ】本ブログは、はてなブックマークの「ブ コメ一覧」とやらについては、こういう経緯で非表示にしています。(こういうエントリをアップしてあってもなお「ブ コメ非表示」についてうるさいので、ちょい目立つようにしておきますが、当方のことは「揉め事」に巻き込まないでください。また、言うまでもないことですが、当方がブ コメ一覧を非表示に設定することは、あなたの言論の自由をおかすものではありません。)

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2008年02月08日

デレク・ジャーマン没後14年で映画と回顧展@ロンドン

djfilm.jpg今月19日で没後14年になるデレク・ジャーマンを回顧する映画、Derek(アイザック・ジュリアン監督)について、BBC Newsが取り上げている。映画でナレーターをつとめたティルダ・スウィントンのインタビューをまじえて、映画の内容を紹介する2分40秒のクリップだ。BBC Newsのサイトでも見られるが、BBC World NewsがYouTubeに投稿しているもののほうが画面が大きいし見やすい。

Remembering Derek Jarman
http://www.youtube.com/watch?v=Uc38_kkJMqs

この映画は今年のサンダンス映画祭で上映され、命日の2月19日には、英国ではMore4で放映される。

Bloombergのサイトに、7日付で、監督のアイザック・ジュリアンのインタビューが出ている。
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=20601088&sid=a2PwWjtTVD7s&refer=home

サンダンスのサイトにある作品紹介から引用:
http://www.sundance.org/festival/film_events/alphabetical.asp?alpha=d-f
It is lovingly crafted by filmmaker and friend Isaac Julian, who assembles a moving collage of rare home movies, film clips, and interviews, and a cinematic love letter from actress Tilda Swinton. Her input serves as the poetic overlay telling the whole truth about the life Jarman led, and the cultural abyss left by his absence. ... Historians can tell us what happened, but it takes another artist to show us what it felt like to be there. When Swinton recites "Dear Derek" at the opening of the film, it can be interpreted as both salutation and adjective because Jarman was dear to so many as inspiration and friend. The creation of Derek will thankfully go counter to Jarman's offhanded last wish and not let him "evaporate."


サンダンスのテレビ放送用インタビュー(アイザック・ジュリアンとティルダ・スウィントン)@サンダンスのYouTube公式:
http://www.youtube.com/watch?v=lA_T_VPJPAk

ははは、「言えません、アメリカのテレビでは」。(笑)

BBC Newsのクリップには、サンダンスの作品紹介文にあるティルダ・スウィントンの手紙の朗読の部分が少し入っている。彼女はその手紙について「死後数年経って書いたもので、とてもパーソナルなものです」と語っている。(しかしティルダ・スウィントンの容姿を見ていると、「没後14年」にもなるなんて信じられない。)

映画の核となるのは、1990年に丸一日かけて行なわれたデレク・ジャーマンのインタビューだそうで(本人に語らせる、というコンセプト)、今年1月のサンダンスのときのティルダ・スウィントンのインタビューを読んでも、「時間」というものについてものすごくおもしろい経験をさせてくれそうな映画だなあ、見たいなぁ……アップリンクさん、待ってます。

なお、2月23日からはロンドンのハイドパークにあるサーペンタイン・ギャラリー(Serpentine Gallery)で、デレク・ジャーマンの回顧展が催される(4月13日まで)。キュレーターはアイザック・ジュリアンで、ジャーマンが遺したスーパー8の映像とBlueのインスタレーションと絵画作品を見せてくれるのだそうだ。
http://www.serpentinegallery.org/2007/04/derek_jarman_curated_by_isaac.html
http://www.dexigner.com/art/news-g13379.html

映画については、放映日が近くなったらガーディアンに出るだろうから(系列なので)、また記事が出たときにでも。



ティルダ・スウィントンが出ているデレク・ジャーマンの作品:
B00005HLSNカラヴァッジオ
ナイジェル・テリー ショーン・ビーン デクスター・フレッチャー
アップリンク 2001-02-26

by G-Tools


B00005G1SOラスト・オブ・イングランド
ティルダ・スウィントン スペンサー・レイ デレク・ジャーマン
アップリンク 2000-07-25

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B0007OE7HQガーデン
デレク・ジャーマン
アップリンク 2005-03-25

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B00005HKHOエドワードII(セカンド)
スティーヴン・ウォーディントン アンドリュー・ティアナン ティルダ・スウィントン
アップリンク 2000-08-25

by G-Tools

エドワード2(廉価版)もあり。

B0001N1QVIWAR REQUIEM
デレク・ジャーマン
アップリンク 2004-04-23

by G-Tools


B00005HM6Qヴィトゲンシュタイン
カール・ジョンソン マイケル・ガフ デレク・ジャーマン
アップリンク 2000-09-26

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ヴィトゲンシュタイン(廉価版)もあり。

B00005G1SMブルー
デレク・ジャーマン
アップリンク 2000-05-25

by G-Tools

※この記事は

2008年02月08日

にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。


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【2003年に翻訳した文章】The Nuclear Love Affair 核との火遊び
2003年8月14日、John Pilger|ジョン・ピルジャー

私が初めて広島を訪れたのは,原爆投下の22年後のことだった。街はすっかり再建され,ガラス張りの建築物や環状道路が作られていたが,爪痕を見つけることは難しくはなかった。爆弾が炸裂した地点から1マイルも離れていない河原では,泥の中に掘っ立て小屋が建てられ,生気のない人の影がごみの山をあさっていた。現在,こんな日本の姿を想像できる人はほとんどいないだろう。

彼らは生き残った人々だった。ほとんどが病気で貧しく職もなく,社会から追放されていた。「原子病」の恐怖はとても大きかったので,人々は名前を変え,多くは住居を変えた。病人たちは混雑した国立病院で治療を受けた。米国人が作って経営する近代的な原爆病院が松の木に囲まれ市街地を見下ろす場所にあったが,そこではわずかな患者を「研究」目的で受け入れるだけだった。

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▼当ブログで参照・言及するなどした書籍・映画などから▼















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