「なぜ、イスラム教徒は、イスラム過激派のテロを非難しないのか」という問いは、なぜ「差別」なのか。(2014年12月)

「陰謀論」と、「陰謀」について。そして人が死傷させられていることへのシニシズムについて。(2014年11月)

◆知らない人に気軽に話しかけることのできる場で、知らない人から話しかけられたときに応答することをやめました。また、知らない人から話しかけられているかもしれない場所をチェックすることもやめました。あなたの主張は、私を巻き込まずに、あなたがやってください。

【お知らせ】本ブログは、はてなブックマークの「ブ コメ一覧」とやらについては、こういう経緯で非表示にしています。(こういうエントリをアップしてあってもなお「ブ コメ非表示」についてうるさいので、ちょい目立つようにしておきますが、当方のことは「揉め事」に巻き込まないでください。また、言うまでもないことですが、当方がブ コメ一覧を非表示に設定することは、あなたの言論の自由をおかすものではありません。)

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2008年02月02日

「北アイルランド映画祭」、9日から東京で

2月9日から東京・渋谷で、「ノーザンアイルランド・フィルム・フェスティバル」(以下、「北アイルランド映画祭」)が1週間にわたって開催される(3月末には神戸にも行くみたい)。上映作品は、短編を含めて、16作品。ドラマ、コメディ、ドキュメンタリーとバラエティに富んだプログラム。「北アイルランド」そのものを扱った日本未公開の映画がこれでもかこれでもかというほど上映される。

公式サイト:
http://www.niff.jp/

上映スケジュール:
http://www.niff.jp/schedule%20list.htm

この「上映スケジュール」だとそれぞれの作品がどういう作品なのかが一発ではわからないので、そういった情報を少し補ってまとめてみた。

(次の枠内の文字をマウスでコピーしてエディタやワープロソフトに貼り付ければ、そのまま印刷できますので、よろしければご利用ください。)
※○=ゲストのトークあり ●=トークなし

2/9th (Sat)
11:00 ●ジャンパーズ (1998, 短編)&ハリーに夢中 (2000)
    =ジェイムズ・ネズビット主演のコメディ
14:00 ●7月、ある4日間 (1984)
    =Sectarian divideを描くマイク・リー監督作
16:10 ●オープニング
    ○デリー・ダイアリー/ブラディ・サンデーのその後 (2007)
    =ブラディ・サンデー事件の証言集
19:00 ●12月の花嫁 (1990)
    =プロテスタントの村を舞台としたドラマ
21:00 ●強盗たちも恋に落ちるのか? (2001, 短編)&オマー (2004)
    =オマー爆弾事件の遺族の取り組みを追うドキュドラマ

2/10th (Sun)
11:00 ●ガソリンスタンド・ブルース (2002, 短編)&眠れる野獣 (2002)
    =停戦後のロイヤリストを描いたBBC NIのドラマ
13:30 ○おやすみ ベイビー (1990)
    =1984年のデリーのカトリックの青春ドラマ。
16:00 ●シェルショック・ロック (1979)&弾道の詩行 (2000)
    =Belfast Punk Scene/NIの詩と文学
18:00 ○キングス (2007)
    =アイルランドからロンドンに渡った6人が30年ぶりに再会
20:40 ●9人のゲイ、殺される (2002)
    =ベルファストから来た若者がロンドンのゲイ・シーンで遭遇する事件

2/11th (Mon)
11:00 ●強盗たちも恋に落ちるのか? (2001, 短編)&オマー (2004)
    =オマー爆弾事件の遺族の取り組みを追うドキュドラマ
13:30 ○キングス (2007)
    =アイルランドからロンドンに渡った6人が30年ぶりに再会
16:40 ●ミキボーと僕 (2005)
    =70年代初めのプロテスタントとカトリックの少年の友情
18:40 ○デリー・ダイアリー/ブラディ・サンデーのその後 (2007)
    =ブラディ・サンデー事件の証言集
21:00 ●ブラディ・サンデー (2002) ★DVD特別無料上映 

2/12th (Tues)
11:00 ●シェルショック・ロック (1979)&弾道の詩行 (2000)
    =Belfast Punk Scene/NIの詩と文学
14:00 ●12月の花嫁 (1990)
    =プロテスタントの村を舞台としたドラマ
16:30 ●9人のゲイ、殺される (2002)
    =ベルファストから来た若者がロンドンのゲイ・シーンで遭遇する事件
18:30 ○おやすみ ベイビー (1990)
    =1984年のデリーのカトリックの青春ドラマ。
21:00 ●ジャンパーズ (1998, 短編)&ハリーに夢中 (2000)
    =ジェイムズ・ネズビット主演のコメディ

2/13th (Wed)
11:00 ○おやすみ ベイビー (1990)
    =1984年のデリーのカトリックの青春ドラマ。
14:00 ●ミキボーと僕 (2005)
    =70年代初めのプロテスタントとカトリックの少年の友情
16:20 ●強盗たちも恋に落ちるのか? (2001, 短編)&オマー (2004)
    =オマー爆弾事件の遺族の取り組みを追うドキュドラマ
18:50 ●7月、ある4日間 (1984)
    =Sectarian divideを描くマイク・リー監督作
21:00 ●ガソリンスタンド・ブルース (2002, 短編)&眠れる野獣 (2002)
    =停戦後のロイヤリストを描いたBBC NIのドラマ

2/14th (Thu)
11:00 ●7月、ある4日間 (1984)
    =Sectarian divideを描くマイク・リー監督作
14:00 ●キングス (2007)
    =アイルランドからロンドンに渡った6人が30年ぶりに再会
16:10 ●ガソリンスタンド・ブルース (2002, 短編)&眠れる野獣 (2002)
    =停戦後のロイヤリストを描いたBBC NIのドラマ
19:00 ●ミキボーと僕 (2005)
    =70年代初めのプロテスタントとカトリックの少年の友情
21:00 ●シェルショック・ロック (1979)&弾道の詩行 (2000)
    =Belfast Punk Scene/NIの詩と文学

2/15th (Fri)
11:00 ●12月の花嫁 (1990)
    =プロテスタントの村を舞台としたドラマ
14:00 ●ジャンパーズ (1998, 短編)&ハリーに夢中 (2000)
    =ジェイムズ・ネズビット主演のコメディ
16:30 ●7月、ある4日間 (1984)
    =Sectarian divideを描くマイク・リー監督作
19:00 ●9人のゲイ、殺される (2002)
    =ベルファストから来た若者がロンドンのゲイ・シーンで遭遇する事件
21:00 ●デリー・ダイアリー/ブラディ・サンデーのその後 (2007)
    =ブラディ・サンデー事件の証言集


場所:
東京・渋谷、ユーロスペース
http://www.niff.jp/venue.htm

入場料金:
- 1回券 前売1400円 当日1600円
- 3回券 前売3600円 当日3900円
- フリーパス(50枚限定)前売10000円 当日12000円 ※要顔写真(3cm×2.5cm)。記名者本人のみ使用可

※前売券はチケットぴあ(P-コード:478-474)、劇場窓口にて販売。ユーロスペース会員・シニアは1200円(当日のみ)。

また、4日から7日まで、神田小川町の「space neo」さんが「北アイルランド食堂」になり、11:00〜14:00限定で、北アイルランドの家庭料理(シチューなど)をいただけるそうです(セットで1000円)。7日は「食堂」終了後に『アイルランドのおいしい毎日』などの松井ゆみ子さんのトークあり。松井さんのアップルクランブルもいただけるようです。
http://www.niff.jp/how%20canteen%202.htm

あと、公式サイトにアップされている文章は、事前に読んでおくとよいのかもしれません。
http://www.niff.jp/how%20to%20enjoy.htm



なお、北アイルランドでは「紛争」の終結後、けっこういろいろな映画の撮影が行なわれているらしい。昨年見た映画で、やたらと甘ったるい邦題は忘れてしまったのだけれど、The Secret Life of Wordsっていうイザベル・コイシェの映画(ティム・ロビンスとサラ・ポーリーが主演)も、最後の方は北アイルランドで撮影されていた。

で、北アイルランド映画祭のプログラムには何本か「コメディ」が入っているのだけれど、北アイルランドっていったって基本的にアイルランド&英国の笑いだから、まあ、「ああいうセンス」だろうと思う。今回、ジェイムズ・ネスビット主演の『ハリーに夢中』という映画がプログラムに入っているのだが、これの脚本を書いたColin Bateman脚本の『ディボーシング・ジャック Divorcing Jack』は、機会があればぜひ。北アイルランドで『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』みたいなことをやろうとすると、まあ必然的にああなるんだろうけれど、とにかくこえぇよ(笑)、という人もいろいろ出てきます。なお、殺伐として遠慮のない展開なので、「暴力的な要素は一切ダメ、受け付けない!」という方には勧めません。主演はデイヴィッド・シューリス。『ネイキッド』(マイク・リー)をちょっと髣髴とさせるしゃべくりが見られます。

ディボーシング・ジャック
デヴィッド・シューリス レイチェル・グリフィス ジェイソン・アイザック
ディボーシング・ジャック
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DVDはかなりの価格だけれど、VHSならマーケット・プレイスでタダ同然で手に入る。
DIVORCING JACK
デヴィッド・シューリス レイチェル・グリフィス デヴィッド・キャフリー
DIVORCING JACK
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このほか、北アイルランド関係の書籍と映画のリスト(下記)にもいくつか映画が入っていますので、よろしければご参照ください。
http://www.g-tools.net/15/24155/26832/
http://www.g-tools.net/15/24155/27020/

※この記事は

2008年02月02日

にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。


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【2003年に翻訳した文章】The Nuclear Love Affair 核との火遊び
2003年8月14日、John Pilger|ジョン・ピルジャー

私が初めて広島を訪れたのは,原爆投下の22年後のことだった。街はすっかり再建され,ガラス張りの建築物や環状道路が作られていたが,爪痕を見つけることは難しくはなかった。爆弾が炸裂した地点から1マイルも離れていない河原では,泥の中に掘っ立て小屋が建てられ,生気のない人の影がごみの山をあさっていた。現在,こんな日本の姿を想像できる人はほとんどいないだろう。

彼らは生き残った人々だった。ほとんどが病気で貧しく職もなく,社会から追放されていた。「原子病」の恐怖はとても大きかったので,人々は名前を変え,多くは住居を変えた。病人たちは混雑した国立病院で治療を受けた。米国人が作って経営する近代的な原爆病院が松の木に囲まれ市街地を見下ろす場所にあったが,そこではわずかな患者を「研究」目的で受け入れるだけだった。

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