まだほとんど何も詳しいことはわかっていない段階で、BBCの記事も落ち着いていない。20分か30分ごとにアップデートされている。
現地記者のレポートによると、こうなってしまったことで最大の関心事は、1月8日の選挙が予定通り行なわれるのか、行なわれたとして正当な選挙になりうるのか、という点。野党のひとつを率いるナワズ・シャリフは選挙のボイコットを宣言した。
BBCとガーディアンのトップページのキャプチャ:

BBC記事:
Benazir Bhutto killed in attack
http://news.bbc.co.uk/2/hi/south_asia/7161590.stm
BBC特集:
http://news.bbc.co.uk/2/hi/in_depth/south_asia/2007/death_of_benazir_bhutto/default.stm
ガーディアン記事:
Benazir Bhutto assassinated at rally
http://www.guardian.co.uk/pakistan/Story/0,,2232459,00.html
それと、英語版のウィキペディアの更新が素早い。
http://en.wikipedia.org/wiki/Benazir_Bhutto
http://en.wikipedia.org/wiki/Benazir_Bhutto_assassination
暗殺の現場となったLiaquat National Baghは、1950年、パキスタンの独立から3年後に初代首相のリアカット・アリ・カーンが暗殺された現場で、彼を記念して改名された国立公園なのだそうだ。
http://en.wikipedia.org/wiki/Liaquat_National_Bagh
……以下、記事に書いてあることとか、BBC News Liveを視聴しながらのメモ。なお、BBCは基本的に、「西側の "War on terror" の主要な同盟者」(<キャスターの発言をそのまま日本語にした)としてのパキスタンの今後、という方向に向いていることは言うまでもないが、現状は、何があったのかについてのいわゆる「5W1H」的事実の報道と、各国首脳の反応の報道、事情を知る人たち(パキスタンの専門家など)へのインタビューなどで固められている。また、UKのパキスタン人コミュニティの反応として、ラマダン・ファウンデーションの人にインタビューするなどもしている。(ただしラマダン・ファウンデーションの人とのインタビューについてはメモが取れていません。早口すぎ。)
ベナジール・ブットはその公園で行なわれたPPP(パキスタン人民党)の集会で演説を行ない、会場を離れようとしたときに襲われた。時刻は現地時間午後5時すぎ。襲撃者が何者であったのかなどは、まだ犯行声明も出ておらず不明であるが、現場にいた人の目撃証言によると、暗殺者はブットが車に乗ったところに3〜4発発砲し、直後に自爆したようだ。ブットは首と胸を撃たれていたが、現段階ではまだ、それが発砲によるものなのか、爆発物に仕込まれていた金属片(もしくは爆発物の破片)によるものなのかはわかっていない。(検死解剖がまだ終わっていないのだろう。)
最後の写真は、BBCのIn picturesのページ(下記)の4枚目。ゲッティのカメラマンが支持者の中から撮影したもので、群集の中でカメラを持った腕を伸ばしてシャッターを切ったものだろう、手ぶれしていて、車のサンルーフをあけて上半身を出しているのがベナジール・ブットだということは、服装(白いスカーフ、濃紺の上着、赤と白のレイ)でしか確認できない。この写真が撮影された直後に発砲があり、そして車のすぐそばで爆発が起きたのだそうだ。
http://news.bbc.co.uk/2/hi/in_pictures/7161751.stm
BBC Newsでは、10月に帰国したときにも自爆者のターゲットにされるなど危険がわかっていたはずの彼女が、なぜサンルーフから上半身を出したのか、といった点について、現地の記者とスタジオのキャスターとのやり取りもあった。個人的にそんなことには関心はないから聞き流してしまったけれども。
ブットはすぐに病院に搬送されたが、27日の13:16 GMT(パキスタンの時刻では18:16)に死亡が宣告された。日本時間の28日午前2時50分ごろ(つまりGMTでは17:50ごろ)、BBC Liveで、病院からブットの遺体をおさめた棺が運び出される映像が流された。
現時点で、ブットのほかに、15〜20人あまりの死亡が確認されている(正確な人数はまだわかっていない)。BBCのニュース映像では、犠牲者のほとんどは車を警護するボディガードと警察官であったと報じている。現場の様子を証言で生々しく伝える記事で、BBCがゲッティの写真を配信しているが(←非常に悲惨な写真です)、たった1枚の写真のなかで10人倒れている。うち3人は意識があることが明らかに読み取れるが、あとはわからない。
BBCのLiveニュースで現地からの情報、識者のコメント、ブラウン首相やブッシュ大統領、在米パキスタン大使の談話・インタビューなどを伝えている。記事によるとムシャラフ大統領が非難声明を出している。→UPDATE: 国営テレビでのムシャラフの映像、パキスタン訪問中のアフガニスタンのカルザイ大統領の非難声明が、BBC News Liveで流されました。
ゴードン・ブラウンのコメントが、こういう場合のテンプレそのまんまだ。いわく「卑劣なテロ行為」、「民主主義を憎む勢力は成功しない」etc, etc。パキスタンの最近の情勢について特に触れなくても済むようなテンプレ。
BBC Newsによると、暗殺される日の午前中に、ブットはカルザイと会って話をしていた。アフガニスタン安定化が話題だったそうだ。ブットは既に米国と話をしており、1月の選挙で政権を取れたら米軍が越境してミリタントを掃討する作戦を許可するということにしていた。
というわけで、犯行主体はイスラム過激派であるとの推測があり、またパキスタン現地ではムシャラフがミリタントにやらせたのだという見方が一般に広がっている、というところではないかと思う。
BBCのパキスタン人ジャーナリストによると、現地ではブットの死について「民主主義の希望が消えた」という反応もあれば、「汚職まみれの強欲な政治屋だった」、「彼女が政権を取ればどうせまたアメリカの傀儡になるだけだった」という冷たい反応もあり、といった感じだそうだ。それでも全体的には悲観的なムードではない、とこのジャーナリストは伝えている。(話の速度が速くあまり詳しくメモできていないので、非常に言葉足らずになっていると思いますが。)
またBBCは、ブットの従弟(英国在住なのかも)をスタジオに迎えている。彼は、米英で高等教育を受けたブットは非常に西洋化された考えの持ち主で、そのことがムシャラフにはまったく気に入らなかったのだ、ブット暗殺のプロットがあったにも関わらず、ムシャラフは十分に動かなかったと述べているだけでなく、暗殺の背後にムシャラフがいるとまで述べている。ムシャラフがジハディストを使ったのだ、情報機関が金を出してジハディストを動かしているのだ、と。正直、このあたりのことは非常に複雑で、ちょっと油断していると安易な陰謀論に流されてしまいかねないが(特にパキスタンと米国の関係を考えれば)、ムシャラフへの反感、というより怒りがこれほどに大きいということは、事実としてとらえておくべきだろう。
それから、
BBCによると、27日はブット暗殺とは別に、ナワズ・シャリフ元首相(所属政党はthe Pakistan Muslim League N)に対する暗殺未遂事件も発生したそうだ。本人は無事。ただしブット暗殺事件とシャリフ暗殺未遂事件の関連性はないと考えられている。
あ、その前に、今BBC News Liveで、文章打ちながらなんでちゃんと聞けてないんですけど、誰かが1月の選挙をボイコットすることを宣言し、ムシャラフ大統領の即時退任を求めた、とのこと。(誰だろ。「反ムシャラフ」の政治家で元クリケット選手のイムラン・カーンは既にボイコットを宣言しているし……。)→UPDATE: BBC News Liveでもう一度言った。ボイコットを宣言したのはナワズ・シャリフです。また、明日から3日間パキスタンは服喪期間とするのだが、シャリフは明日のゼネストを呼びかけている。
http://news.bbc.co.uk/2/hi/south_asia/7161590.stm から:
「イスラム過激派が疑わしい」と述べているのは誰か、がさっぱりわからない。いや、アナリスト(専門家)だということはわかるのだが、それはどこのアナリストか? IISSとか?
http://en.wikipedia.org/wiki/List_of_UK_think_tanks
BBCによると、選挙については、このままズルズルとムシャラフに続けさせる口実を与えないためとして、米英などは予定通り1月8日の実施を主張している。といっても、しばらく前の野党政治家の逮捕などで抗議のボイコットの動きがあったところに、PPPは党首を暗殺され、シャリフの政党もボイコットを宣言している。これで「まともな選挙」が望めるんだろうか。
あと、BBCがニュースで、最初に使うときにso-calledつきではあるが、"war on terror" というフレーズを使っている。BBCはこのフレーズは原則として使わないことにした(使う場合は誰かの発言の引用などに限るということにした)はずだったのだが、このニュースでは「war on terrorでの最大の同盟国であるパキスタン」といったフレーズが、地政学的な解説レポートで何度か出てくるし、首相官邸など英国政府の動きを伝える記者も使っている。
国連のバンキムン事務総長は、原稿がすっかり頭に入っていないときのような口調で、暗殺を非難する声明を出していたが、そこでウッカリなのか何なのか、terrorismと言ってから、あわてたようにassasinationと言い換えていた。
世界の政治家の反応まとめ:
http://news.bbc.co.uk/2/hi/south_asia/7161660.stm
どれもこれでも、最大限の非難の声明の言葉遣いである。
あと、国連安保理が緊急会合を開き、暗殺を非難する議長声明を全会一致で採択した。
The United Nations Security Council held an emergency session and later said it "unanimously condemned" the assassination.
http://news.bbc.co.uk/2/hi/south_asia/7161590.stm
※この記事は
2007年12月28日
にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。
【todays news from ukの最新記事】
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- ロンドン・ブリッジでまたテロ攻撃――テロリストとして有罪になっている人物が、なぜ..
- 「ハロルド・ウィルソンは欧州について中立だった」という言説
- 欧州大陸から来たコンテナと、39人の中国人とされた人々と、アイルランドのトラック..
- 英国で学位を取得した人の残留許可期間が2年になる(テリーザ・メイ内相の「改革」で..































http://tighturl.com/6ra
(↑URLにバックスラッシュが入っていて単に貼り付けても自動リンクしないので、短縮してありますが、http://www.dailytimes.com.pk/ の記事です。)
演説には、Amin Fahim, Raja Pervez Ashraf, Naheed Khan, Safdar Abbasi, Rehman Malik, Babar Awan らPPP幹部と、事件のあったラワルピンディ市の候補者が同行していた。(まあ、選挙前の党首演説としては、何も特別なことはないかもしれません。)
この記事によると、演説の内容は、
- 政府の失敗のために、日に日にパキスタン全土で法と秩序ががたがたになってきている。
- 「いたるところで爆弾が炸裂している。私たちは人民の力でこの国を救わなければならない」(Swat, South Waziristan での爆弾事件、およびCharsaddaでのイードの集まりでのモスク爆破事件に言及。)
- 総選挙でPPPが勝ったら、rule of lawがもたらされると述べ、パキスタンに対する陰謀をすべて摘発すると述べ、「この国を救うために、PPPに投票を」と呼びかけた。「PPPが政権についたあかつきには、あえて、この国を破壊しようと考えたり、テロ行為、過激行為を行なおうと考えたりする者はいなくなるだろう。しかし独裁者が権力を握ればどのような場合でも、国は苦難を強いられる」
- 父親のズルフィカール・アリ・ブット(1977年に軍政により処刑)を讃え、父親のブットがパキスタンの防衛を鉄壁のものとし(確か核開発計画を始めたのが父親のブットだったと思うが)、パキスタンの繁栄と民主主義への道を開いたのだと述べた。
- 「政治的孤児(political orphans)があれこれ手を尽くして、1月8日の選挙を遅らせようとしてきた。非常事態を宣言し、ムシャラフ大統領の軍最高責任者からの退任を5年も引き延ばした。しかしそういったやり方は無残にも失敗した」
- 2007年に、最高裁長官が「2度」も排除されたこと、最高裁判事の身柄が拘束されたこと、「レッド・モスク(Lal Masjid)」で100人以上が死亡したことを遺憾に思うと述べた。
- 失業、急速なインフレ、保健・教育の施設の不備が、PPPの最優先課題であると述べた。
……というわけで、全体的には、特に変わったところのない「選挙前の党首演説」だと思います。
Who did it?
http://commentisfree.guardian.co.uk/jason_burke/2007/12/who_did_it.html
投稿時間は27日の4:15 PM(GMT)。パキスタンの病院で死亡宣告が出されたのが13:16 GMTだから、ものすごい速さでこの解説記事がアップされたことになります。(コメント欄には「支持者が呆然としているときに、何なの」みたいな内容の投稿も。)
バークが取り上げている「可能性」は下記の通り。
- 思想的にタリバンとつながっている各武装勢力:
タリバンは国境地帯に基地を作っており(2005年7月7日のロンドンで自爆した4人組のリーダーのビデオは、パキスタンとアフガニスタン国境のタリバンの基地で撮影されたと考えられている、ということはBBC Newsでも言っていました)、パキスタンの武装勢力とのつながりは深い。パキスタンの武装勢力はいくつもあるが、そのリーダーの何人かはブットを殺すと何度も公言してきた。つまり彼らには動機があり、実行する手段もある。だがブットの死から彼らが利益を得るかどうかというと、直接的な形での利益はない。彼らがこのようなことに本気になるかというと、西洋化され宗教的ではない女性、彼らの目には信仰に対する裏切り者と映る女性を殺害することは、それ自体で喜ばしいことであろう。これらの武装勢力は、より大きな組織(broader organisations)とイスラム教強硬派のDeobandi派(スーフィズムの復古主義の一派で、大英帝国時代に勃興した)内部の考え方とつながりを持っているという例が多くある。
http://en.wikipedia.org/wiki/Deobandi
- アルカイダそのもの:
オサマ・ビンラディンらもブットを激しく嫌っており、アルカイダはパキスタンの武装勢力と同じように、ブット殺害の動機を有しているが、さらにアルカイダには、戦略的にも戦術的にも得るところが大きい。1月の選挙を妨害できればパキスタンの不安定な状況はまだ続くことになり、そのことでアルカイダの基地も保ち続けることができ、さらに基盤を固めることができる。アルカイダはこれまで、有力な人物の暗殺ということはしてこなかったが、このような攻撃を成功させたいという望みはずいぶん長く抱いてきたであろう。今後数日内にアルカイダからの犯行声明が出されても、私(=ジェイソン・バーク)は驚かないだろう。
- パキスタン国内の宗派的暴力の実行者:
パキスタンでの宗派的暴力は、一貫した組織によるものではなく、膨大な数のセルや集団によって行なわれている。かつてカシミールで活動していた者、犯罪組織と関係のある者、過去において政治的暗殺を行なおうとした者。何らかの形での彼らの関与の可能性もある――例えば隠れ家を提供したり、爆発物を手配したり、といった形で。多くが、暗殺の現場となったラワルピンディに拠点を置いていた(私=ジェイソン・バークは2001年より前に、彼らのオフィスを訪れたことがある)。また、パキスタン西部よりも東部のパンジャブ州でのほうが人数などが多い。
- ブットの政敵(この可能性はないだろう、との解説):
政敵の可能性はというと、例えばナワズ・シャリフのパキスタン・ムスリム・リーグNは政治的にはかなりのことをしているが、最大のライバルをあのようなやり方で消すなどということは、彼らのやることとしてはあまりにも過激すぎる。また選挙が中止になっても何の得もない。
- 軍関係者:
2週間前に私(=ジェイソン・バーク)と話をしたときに、ブット自身が、イスラム武装勢力への強い共感を持つ軍の幹部やスパイ、退役将校らが、陰で組織的に動いており、ブットの暗殺を望んでいる、と語った。彼女がそのような話をするのは常のことで、往々にして誇張していたが、それでも、事実無根というわけではなかった。
- 軍政:
パキスタンのエスタブリッシュメントには、彼女の死を望む者が多くいる。だがムシャラフ大統領がそのひとりかどうかは疑問である。彼は兵士でありナショナリストでありプラグマティストで、民主主義を信念としているとは言いがたい人物だが、彼が実はイスラミストであるという可能性はないと思う。またブットの死からムシャラフが得るものはない。軍の統制も含め、自分しか秩序を維持できる人間はいない、としてムシャラフが権力の座に留まることができている理由を自分で破壊することになってしまう。しかしながら、軍内部、特に情報機関内部には、ムシャラフの命令に必ずしも従わない者もいる。
最後に、以前の暗殺未遂事件を振り返っておくことは有益だろう。といっても10月18日の(帰国時の)ものではなく、1990年代はじめのものだ。ツインタワーを爆破しようとしたとの容疑で起訴され有罪となり、現在は米国で投獄されているラムジ・ユーセフが、ブットの暗殺を試みた。このときの暗殺計画には、地域の犯罪者、湾岸地域からのイスラム武装勢力の有力者、サウジアラビアと関係のある地元のアフガニスタン人強硬派司令官が関わっており、資金は外国から提供されていた。今回の暗殺も同じような構図かもしれない。
http://en.wikipedia.org/wiki/Ramzi_Yousef
# ブットが首相だったとき、1993年夏に、ラムジ・ユーセフは、Sipah-e-Sahaba というスンニ派武装勢力の依頼でブット暗殺を請け負ったが、ブットの自宅に爆弾を仕掛けたところで警察に察知され失敗した。
……このようにいろいろな可能性を一通り見ているこの記事は、「いずれにせよ、残念なことに、真相が明らかになるということはまずないだろう」が結びです。
アルカイダ、ブット元首相の暗殺事件に犯行声明 パキスタンのテレビ報道
2007年12月28日 18:00 発信地:イスラマバード/パキスタン
http://www.afpbb.com/article/war-unrest/2330452/2479849
[quote]
パキスタンの民放ARY TVは28日、国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)がベナジル・ブット(Benazir Bhutto)元首相の暗殺に対する犯行声明を出したと報じた。
この報道に関し、パキスタン内務省は同日、アルカイダの暗殺事件への関与について「政府は関知していない」としているが、今年頻発したテロ事件の背後にいる「過激派組織」が関わっている可能性があるとの見解を示した。
[/quote]
この件、各メディアが伝えていますが:
http://news.google.co.uk/news?ned=uk&hl=en&ned=uk&q=bhutto+al+qaida&btnG=Search+News
BBCはまだです。BBCに出たらもう少しアップデートするかも。
http://news.bbc.co.uk/2/hi/south_asia/7162236.stm
[quote]
The Asia Times reported that one of their correspondents had been telephoned by the al-Qaeda commander in Afghanistan, Mustafa Abu al-Yazid, who said the network was behind the attack.
But the Pakistani Interior Ministry said it was not aware of any specific claim of responsibility.
[/quote]
つまり、アジア・タイムズが、記者のところにアルカイダの在アフガン司令官、ムスタファ・アブ・アル=ヤジドから「攻撃の背後に我々」という電話があったことを報じているが、パキスタン内務省は明確な犯行声明はないと述べている。
BBCの慎重さが気になります。
http://terrorwonk.blogspot.com/2007/10/aaron-mannes-in-nro-on-attack-on-bhutto.html
こういう記事も.
http://www.alertnet.org/thenews/newsdesk/L2751326.htm
http://www.saag.org/papers25/paper2451.html
http://www.newsweek.com/id/82153
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2007/12/27/AR2007122702074.html
http://online.wsj.com/article/SB119880111752254267.html?mod=opinion_main_review_and_outlooks
経済的見地.
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=90003017&sid=a8t0IQY1QYoU&refer=jp_news_index
ターリバーン関与説は出ていましたっけ?
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20071228AT2M2800Q28122007.html
まとめ項目を作るのは……情報が錯綜し終わったときにしようっと.
長井健司事件のときも,情報の錯綜のさなかにあっては,怪情報がけっこう飛びましたからねえ.
特に週刊新潮.
> まとめ項目を作るのは……情報が錯綜し終わったときにしようっと.
それがよいと思います。現状、淡々と「5W1H」の事実を書いておくことくらいしかできることはないし、「アルカイダの犯行声明」っていったって、あの人たちの「声明」は、声明だけではほとんど当てにならない。(実行犯のビデオが出てくるなどしてようやく、事実としての信頼性が出てくる。)
まあ、現段階で報道を見ていくには、最も慎重なBBCが一応の指標になると思います。
> http://terrorwonk.blogspot.com/2007/10/aaron-mannes-in-nro-on-attack-on-bhutto.html
タリバンについては、この記事には次のようにありますね。
Reportedly, a Taliban leader in South Waziristan, Baitullah Mehsud ... promised to greet Bhutto with suicide bombs. Mehsud has since denied making this statement.
この人はレッド・モスクの掃討作戦への返礼としての爆弾攻撃と関係がある人だそうですが、ブットを自爆で歓迎しようと述べた、と報道され、後に本人がそんなことは言っていないと否定した、と。
あと、このブログには、
However, many Pakistanis, including Bhutto herself, believe that if the Islamists were involved, they did so as cat's paws for Pakistani intelligence.
とあるように、情報機関が動いたのではないかという説が解説されていますが、これはBBCのNews 24でもパキスタン人の意見として出てきていたと思います。
このブログの指摘で興味深いのは、
In courting Western support for her return to Pakistan, Bhutto promised that the International Atomic Energy Agency would receive access to A. Q. Khan, ... who is currently under house arrest. The full extent of Khan's network remains unknown. It is inconceivable that Khan carried out his operations without substantial assistance from figures in Pakistan's military and intelligence services. This is information that the intelligence services would not like to see revealed.
のあたりなのですが、文体としても内容としても、「仮説」ですね。
この後で「イラン」が出てくるところは正直どうよ、と思います。マウントバッテンを暗殺したIRAじゃあるまいし、ブット暗殺などというド派手なことに加担してしまえば、イランという国家にとっては得るところよりもダメージの方が大きいわけで、そういうおばかさんなことは、イランの大統領も最高指導者もしないと私は思います。(彼らはそれほどおばかさんのdictatorではない。)ただしイランが今よりさらに「地域を不安定化させる諸悪の根源」として喧伝されていくことはありうるのかもしれないですね。
記事の結論、'it is a cold comfort that attributing a massive terror attack to the Islamist "usual suspects" is the least disturbing scenario.' (例によってイスラミストが、ということにしておくのが最も無難だ、というのはぞっとしないが)というのには、「そうですよねー」という感想です。
チャタムハウスとthe Asia-Pacific Foundationの人の考えが読めて便利な記事ですね。教えてくださってありがとうございます。>所沢さん。
チャタムハウスが「悲観的」な観測ですね。選挙取りやめでムシャラフの非常事態宣言で現政権の延命、というシナリオ。
Analysts say President Pervez Musharraf ... is likely to seize the moment to reimpose emergency rule and cancel, or at least postpone, elections scheduled for Jan. 8.
"It is fair to assume now that elections cannot go ahead," said Farzana Shaikh, an expert on Pakistan and an associate fellow at the Chatham House analysis group in London.
"The electoral process has been stopped dead in its tracks. I think there is a very real possibility that Musharraf will decide that the situation has got out of control and that he needs to impose emergency rule again. ...
アジア太平洋基金の人の分析は、大筋でジェイソン・バークと同じであるように読めますが、BBCなどでの分析を見てもだいたいこんな感じです。
死亡確認直後にすでに「内戦」の可能性が取り沙汰されていたのですが(記事の見出しを見ただけですが)、現時点ではそこまでの観測は出ていないかもしれません。いずれにせよ、3日後に服喪期間が明けたときにムシャラフが非常事態宣言を出すかどうかが……そのときにはすでに選挙1週間前。
かなりどうでもいいことかもしれませんが、この記事に、「一方、英BBCテレビは『(今回の事件は)パキスタン社会で徐々に進むタリバン化を映している』と報じるなど」とありますが、私がNews 24をLiveで聞いていたとき(事件から6時間とかそれくらい)は「タリバン化 talibanisation」ということばは一度も出てきていません。証拠は示せませんが。
っていうかBBCがこんな不用意な言葉遣いをするとは信じられません。NYTやWSJならありえるかもしれませんが(NYTは2004年のファルージャについて「タリバン化」というタームを使った)。BBCのニュースでのインタビュイーの発言やゲスト・コメンテーターの発言に含まれていた可能性はありますが、それは「BBCが〜と報じた」という表現で言えることではありません。
BBCのサイト検索をしても、talibanisationという語がこの文脈で出てきていることは確認できません。
Google Newsで調べたところ:
http://news.google.co.uk/news?ned=uk&hl=en&ned=uk&q=talibanisation&btnG=Search+News
インドのBharatiya Janata PartyのL.K. Advani党首が、ブット暗殺を「テロリスト・アタック」ということばで語った上で、今回の暗殺がパキスタンのタリバン化を示している(it also showed the Talibanisation of Pakistan)、と述べたそうです。
で、この政党、インドの右翼(ヒンズーでナショナリスト)、というか反イスラムです。
http://en.wikipedia.org/wiki/Bharatiya_Janata_Party
この上でインドの報道とか読んでた日には私には時間がいくらあっても足らなくなるのでこの辺で。
他の例:
ムシャラフとカルザイの共同声明でtaibanisationということばが出てきています。
http://www.dailytimes.com.pk/default.asp?page=2007%5C12%5C28%5Cstory_28-12-2007_pg7_29
[quote]
akistan and Afghanistan on Thursday reaffirmed commitment to intensify cooperation to counter terrorism, extremism and Talibanisation, said joint statement issued Thursday at the end of two-day visit of Afghan President Hamid Karzai.
[/quote]
ここでのtalibanisationが具体的に何のことを言っているのかは記事からはわかりません。
http://www.theherald.co.uk/news/news/display.var.1929762.0.Pakistan_has_emerged_as_one_of_worlds_most_dangerous_places.php
[quote]
Pakistan's current disorder has been exacerbated by the "Talibanisation" of the country's north-western region and by an unending separatist campaign by nationalists in the south-western Balochistan province.
[/quote]
引用符つきです。それとパキスタン北西部のことを言っています。
http://nofrills.seesaa.net/article/75428924.html