「なぜ、イスラム教徒は、イスラム過激派のテロを非難しないのか」という問いは、なぜ「差別」なのか。(2014年12月)

「陰謀論」と、「陰謀」について。そして人が死傷させられていることへのシニシズムについて。(2014年11月)

◆知らない人に気軽に話しかけることのできる場で、知らない人から話しかけられたときに応答することをやめました。また、知らない人から話しかけられているかもしれない場所をチェックすることもやめました。あなたの主張は、私を巻き込まずに、あなたがやってください。

【お知らせ】本ブログは、はてなブックマークの「ブ コメ一覧」とやらについては、こういう経緯で非表示にしています。(こういうエントリをアップしてあってもなお「ブ コメ非表示」についてうるさいので、ちょい目立つようにしておきますが、当方のことは「揉め事」に巻き込まないでください。また、言うまでもないことですが、当方がブ コメ一覧を非表示に設定することは、あなたの言論の自由をおかすものではありません。)

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2007年11月14日

【ネタ】Real IRAについてケータイ小説風に説明する。

近頃巷で流行るもの、汚職プッツン「友人の友人」NOVAテロ特、ケータイ小説・・・というわけで、ケータイ小説コピペ風「ツァラトゥストラかく語りき」がおもしろかったので自分でも衝動的にやってみることにした。あまりに不謹慎すぎるだろうと反省はするかもしれないが、後悔はしない。

だってケータイ小説って「読みやすい」から流行ってるんでしょ? ならその「読みやすさ」を利用して、本格的に活動再開してるらしいReal IRAを説明してみてもよくなくない?

元ネタ:
http://alfalfa.livedoor.biz/archives/51089138.html
http://anond.hatelabo.jp/20071108145725

語彙などで参考にしたもの:
http://d.hatena.ne.jp/keyword/%a5%b9%a5%a4%a1%bc%a5%c4%a1%ca%be%d0%a1%cb
http://d.hatena.ne.jp/keyword/%a5%e9%a5%a4%a5%d5%a5%cf%a5%c3%a5%af%28%be%d0%29

【注意】以下は単なる説明文です。実際にこのような人物が存在するということを意味しません。また、「文体」は「読みやすさ」のために採用したものであり、ことの本質とは関係ありません。文中に資料へのリンクを大量にはってありますので、ちゃんと調べたい方は、それらのリンクをできるだけ多く参照してください。

我々の名は「真のIRA」ことOglaigh na h-Eireann*1。アイルランドを英国の植民地支配から解放する妥協知らずの宿命の戦士。卓越したヒューミントスキルで修羅場をくぐってきたアルファ・フリーダム・ファイター

何かというと我々に絡んでくるのは、あっち側のフリーダム・ファイターを自称するUDA/UFFUVF、英国政府の命令なら何でもやるMI5警察のスペシャル・ブランチ。しかもこれらのシナジー効果もプラスされる。それから、訳あって袂を分かったProvos、そして我々の前にIRAからスピンオフしたINLAという奴らもいる。CIRAとは共闘していると言ってもいいかな。IMCの連中にも我々の区別はつかないようだ。まとめて「非主流派リパブリカン(dissident Republicans)」と呼ばれている。

大義のために戦っていてもやっぱり世間の風は冷たい。オマーでは嵌められたのは我々だというのに、今日も遠回しにテロリスト呼ばわりされて口論になってしまった。

同じように「自由と平和」を目指していてもこんなこともあるから、昔のように無茶もしたくなるよな☆ そんなとき、俺は一人で隠れ家の居酒屋*2に行くことにしている。

治安当局に拷問されても口を割らなかったオヤジへのオマージュってやつ? 明確なビジョンを手にした男の美学とも言うかな!

「あームカツク」・・。そんなことをつぶやきながら隠れ家の居酒屋の屋根裏に隠してあるAK-47の埃を払う。冷たい銃身の感触が俺を奮い立たせる。

もう『戦争』は終わったんだどいつこいつも同じようなセリフしか言わない。

政治家連中は仕立てのよいスーツを着て満面の笑みを浮かべているが、あまりに薄っぺらくてキライだ。現場の我々を見て欲しい。

「もうそんな時代では・・」・・またか、と曽祖父の代からリパブリカンの血の流れる俺は思った。パレス・バラックスのホワイトノイズと同じようにやりすごすつもりだったが、声の主の方にチラっと目をやった。

「・・!!」

・・チガウ・・今までのターゲットとはなにかが決定的に違う。啓示のような感覚が俺の身体を駆け巡った・・。「・・(こいつは・・!!・・これが運命というものか・・?)」

そいつは激しい闘争を生き抜いた伝説のフリーダム・ファイターだった。シン・フェインのオフィスに連れて行かれて小一時間説教された。「うわーっ、やめろ!」AK-47を取り上げられた。

「ガッシ! ボカッ!」俺はしたたかになぐられた。だが、我々は絶対に負けない(笑)

※最後の「(笑)」のすわりが悪いこととかは見逃してください。(笑)

*1
Oglaigh na h-Eireannは、ほんとは最初のOの上にアクサンつき。アイルランド語(ゲール語)でVolunteers of Ireland(アイルランドの義勇兵)という意味で、歴代IRAを名乗る組織はすべて、ProvisionalであれRealであれ、正式名称としてはこれを使っている(よって彼らの正式な声明文では、ProvosであろうがRealであろうが、Oglaigh na h-Eireannが用いられている)。また、アイルランド共和国の正規軍である国防軍(The Defence Forces)のアイルランド語の名称も、Oglaigh na h-Eireannという。どうだ、ややこしいだろう。

*2
この場合、「隠れ家【的】居酒屋」ではなく「隠れ家【の】居酒屋(パブ)」である。IRAが出てくるスパイ小説の類を参照。ちなみにこういう組織のメンバーであることは、家族にも知らせない。1956年から存在しているとされるIRAの行動規範書には、冒頭部分で、「メンバーであることは誰にも言うべからず」と大文字で書かれている。

※この記事は

2007年11月14日

にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。


posted by nofrills at 23:53 | Comment(2) | TrackBack(0) | todays news from uk/northern ireland | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
えっと、Real IRAで検索してこのフザけた書き物に到着される方が少なからずおられることに良心がチクチクしていたのですが、ウィキペディア日本語版に大幅に加筆し、情報をアップデートしてきたので、調べものをしたい方はそちらにどうぞ。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%ABIRA

でもやはり、北アイルランドについて調べるなら、少なくとも英語版のウィキペディアは参照していただきたいと思います。
http://en.wikipedia.org/wiki/Real_Irish_Republican_Army
Posted by nofrills at 2007年12月08日 11:42
この「ケータイ小説風」はあくまでふざけて書いたものですが、1月にほんとに関係者インタビューがNIのメディアに出ていたのでそれもエントリで扱っておきました。ご一緒にどうぞ。
http://nofrills.seesaa.net/article/81721082.html

しかし、先日から実験的に「記事のキーワードを拾ってamazonのアイテムにリンクする」というサービスを利用しているのだけど、この記事のは見事すぎ(笑)。1つ目が映画『パトリオット・ゲーム』(映画ではIRAかな、原作ではIRAの分派が暴れる)、あとはケータイ小説の本が2点と、ケータイ刑事っていうドラマ。もう1点は意味がわからないけど「千の風になって」。
Posted by nofrills at 2008年01月31日 23:45

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【2003年に翻訳した文章】The Nuclear Love Affair 核との火遊び
2003年8月14日、John Pilger|ジョン・ピルジャー

私が初めて広島を訪れたのは,原爆投下の22年後のことだった。街はすっかり再建され,ガラス張りの建築物や環状道路が作られていたが,爪痕を見つけることは難しくはなかった。爆弾が炸裂した地点から1マイルも離れていない河原では,泥の中に掘っ立て小屋が建てられ,生気のない人の影がごみの山をあさっていた。現在,こんな日本の姿を想像できる人はほとんどいないだろう。

彼らは生き残った人々だった。ほとんどが病気で貧しく職もなく,社会から追放されていた。「原子病」の恐怖はとても大きかったので,人々は名前を変え,多くは住居を変えた。病人たちは混雑した国立病院で治療を受けた。米国人が作って経営する近代的な原爆病院が松の木に囲まれ市街地を見下ろす場所にあったが,そこではわずかな患者を「研究」目的で受け入れるだけだった。

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▼当ブログで参照・言及するなどした書籍・映画などから▼