kafranbel-aug2011.jpgシリア緊急募金、およびそのための情報源
UNHCR (国連難民高等弁務官事務所)
WFP (国連・世界食糧計画)
MSF (国境なき医師団)
認定NPO法人 難民支援協会

……ほか、sskjzさん作成の「まとめ」も参照

お読みください:
「なぜ、イスラム教徒は、イスラム過激派のテロを非難しないのか」という問いは、なぜ「差別」なのか。(2014年12月)

「陰謀論」と、「陰謀」について。そして人が死傷させられていることへのシニシズムについて。(2014年11月)

◆知らない人に気軽に話しかけることのできる場で、知らない人から話しかけられたときに応答することをやめました。また、知らない人から話しかけられているかもしれない場所をチェックすることもやめました。あなたの主張は、私を巻き込まずに、あなたがやってください。

【お知らせ】本ブログは、はてなブックマークの「ブ コメ一覧」とやらについては、こういう経緯で非表示にしています。(こういうエントリをアップしてあってもなお「ブ コメ非表示」についてうるさいので、ちょい目立つようにしておきますが、当方のことは「揉め事」に巻き込まないでください。また、言うまでもないことですが、当方がブ コメ一覧を非表示に設定することは、あなたの言論の自由をおかすものではありません。)

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2007年10月23日

あら、こんなところに初版本@1898年

1つ前のエントリで少し触れた「チャリティショップにワイルドの初版本」の件。サウス・チェシャーのOxfamに持ち込まれたハンドバッグの中に、1898年の初版本が入っていたそうだ。

Rare book found in charity shop
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/england/staffordshire/7052476.stm
A rare first edition of Oscar Wilde's The Importance of Being Earnest has been handed in to a charity shop.

The book, which dates back to 1898, was discovered at the branch of Oxfam in Nantwich, South Cheshire - appropriately inside a handbag.

よりによって『真面目が肝心 The Importance of Being Earnest』。ははは。おシャレすぎ!! 
The Importance of Being Earnestより:
Jack:
I have lost both my parents.

Lady bracknell:
To lose one parent, Mr. Worthing, may be regarded as a misfortune; to lose both looks like carelessness. Who was your father? He was evidently a man of some wealth. Was he born in what the Radical papers call the purple of commerce, or did he rise from the ranks of the aristocracy?

Jack:
I am afraid I really dont know. The fact is, Lady bracknell, I said I had lost my parents. It would be nearer the truth to say that my parents seem to have lost me... I dont actually know who I am by birth. I was... well, I was found.

Lady bracknell:
Found!

Jack:
The late Mr. Thomas Cardew, an old gentleman of a very charitable and kindly disposition, found me, and gave me the name of Worthing, because he happened to have a first-class ticket for Worthing in his pocket at the time. Worthing is a place in Sussex. It is a seaside resort.

Lady bracknell:
Where did the charitable gentleman who had a first-class ticket for this seaside resort find you?

Jack:
[Gravely.] In a hand-bag.

Lady bracknell:
A hand-bag?

Jack:
[Very seriously.] Yes, Lady bracknell. I was in a hand-bag - a somewhat large, black leather hand-bag, with handles to it an ordinary hand-bag in fact.

Lady bracknell:
In what locality did this Mr. James, or Thomas, Cardew come across this ordinary hand-bag?

Jack:
In the cloak-room at Victoria Station. It was given to him in mistake for his own.

Lady bracknell:
The cloak-room at Victoria Station?

http://www.gutenberg.org/files/844/844-h/844-h.htm


チャリティショップというのは、拙著にも書いたが、人々が持ち込む(寄付する)不要品を廉価で販売し、その収益をそのショップの母体であるチャリティ団体(NGO, NPOに相当)の活動のために使う、という中古品店。Oxfam(途上国の子供たちの支援)や心臓病研究、癌研究など、いろいろな分野の団体が店を出している。

BBC記事によると、この稀本(<本当は「稀こう本」としたいが、「こう」の字が変換されない。。。混ぜ書きにするくらいなら「稀本」で)を持ち込んだのが誰なのかはわからない。1,000部しか刷っていない本で、シリアルナンバーは349。店では£650の価格をつけることに決定したそうだ。ジェーン・オースティンを丸パクリしてもほとんど誰も気付かない出版界にやらせたら単に「古い本」として£5くらいで値段をつけていたかもしれんが、Oxfamの人はおわかりになったようですばらしい。

それより、ちゃんとハンドバッグに入れて寄付した匿名の寄付者の心意気がすばらしい。それによってOxfamに£650がもたらされ、それが誰かの元にもたらされる。

ワイルドは社会主義者で、19世紀末のロンドンのスラム(イーストエンド)での社会主義者たちの活動を支持し、それに参加していた。
Human slavery is wrong, insecure, and demoralising. On mechanical slavery, on the slavery of the machine, the future of the world depends. And when scientific men are no longer called upon to go down to a depressing East End and distribute bad cocoa and worse blankets to starving people, they will have delightful leisure in which to devise wonderful and marvellous things for their own joy and the joy of everyone else. There will be great storages of force for every city, and for every house if required, and this force man will convert into heat, light, or motion, according to his needs. Is this Utopian? A map of the world that does not include Utopia is not worth even glancing at, for it leaves out the one country at which Humanity is always landing. And when Humanity lands there, it looks out, and, seeing a better country, sets sail. Progress is the realisation of Utopias.

-- Oscar Wilde, "The Soul of Man", 1891
http://www.ucc.ie/celt/published/E800003-008/index.html

どうやら、オスカー・ワイルドが不死身なのは、アンサイクロペディアに限った話ではないらしい。ニヤニヤ。

なお、上に引用したThe Importance of Being Earnestの一節の一部は、The British Libraryで販売している「文豪グッズ」でも使われている――文豪の手書き原稿を印刷したマグ。下記に写真あり。(写真がはっきりしているのでBLのサイトではなく、USのNY公立図書館のサイトから。)
http://www.libraryshop.org/oswiimofbeea.html

このマグ、けっこうツボかも。最終的には「ヴィクトリア駅のクローク」に落ち着いた部分は、当初は「鉄道駅 Railway Station」だったらしい、とかいろいろありそう。

British Libraryではコールリッジのマグとの2個セットで通販してたり。(コールリッジはKubla Khanから。)
http://shop.bl.uk/mall/productpage.cfm/BritishLibrary/GW%5FSet%5FMugs%5FColeridgeWilde/87327

ワイルドといえば、つい最近最も「英国的」なウィットを持つ人物に選ばれたというニュース(?)もあった。彼自身はアイルランド人だが。

※この記事は

2007年10月23日

にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。


posted by nofrills at 08:56 | Comment(0) | TrackBack(1) | todays news from uk | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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[ゲイ][漫画]ゲイ・コミックは真面目が肝心でタンタンはノンセクシュアル?
Excerpt: 英国発のニュースに溺れそうになるnofrillsさんのブログで、ひさしぶりに軽く楽しい話題が。 tnfuk―あら、こんなところに初版本@1898年 へえ〜オスカー・ワイルド『真面目が肝心』の初版本が..
Weblog: に し へ ゆ く 〜Orientation to Occident
Tracked: 2007-10-24 18:56





【2003年に翻訳した文章】The Nuclear Love Affair 核との火遊び
2003年8月14日、John Pilger|ジョン・ピルジャー

私が初めて広島を訪れたのは,原爆投下の22年後のことだった。街はすっかり再建され,ガラス張りの建築物や環状道路が作られていたが,爪痕を見つけることは難しくはなかった。爆弾が炸裂した地点から1マイルも離れていない河原では,泥の中に掘っ立て小屋が建てられ,生気のない人の影がごみの山をあさっていた。現在,こんな日本の姿を想像できる人はほとんどいないだろう。

彼らは生き残った人々だった。ほとんどが病気で貧しく職もなく,社会から追放されていた。「原子病」の恐怖はとても大きかったので,人々は名前を変え,多くは住居を変えた。病人たちは混雑した国立病院で治療を受けた。米国人が作って経営する近代的な原爆病院が松の木に囲まれ市街地を見下ろす場所にあったが,そこではわずかな患者を「研究」目的で受け入れるだけだった。

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▼当ブログで参照・言及するなどした書籍・映画などから▼