まずはいわずもがな、Nine Inch Nailsの「祝・フリーエージェント宣言」(後述)、それとRadioheadの「新作はネットで先行リリース、お値段はリスナーが決める」(後述)、続いてマドンナがレコードレーベルとの契約を切ったという報道、またOasisとジャミロクアイもフリーになったとの報道。さらには、しばらく前のPrinceに続き、レイ・デイヴィスが新作を21日のサンデー・タイムズの付録につける上に、1曲はタイムズのサイトから無料DLで提供、またシャーラタンズもXfmのサイトで新作アルバムを無料で提供予定との報道、という具合に、今週(10月8日から12日)の立て続け具合はまるで1848年だ! なぜ俺様は風邪ごときで寝込んでいるのだ! 革命だというのに!
というわけで、まずはNINである。先日(10月8日)、Nine Inch Nailsというかトレント・レズナーが、「遂にレコードレーベル(Universal傘下、Interscope)との契約が切れてフリーになりました」と自サイトでアナウンスした(→NIN HOTLINEも参照)。
08 October 2007: Big News
Hello everyone. I've waited a LONG time to be able to make the following announcement: as of right now Nine Inch Nails is a totally free agent, free of any recording contract with any label. I have been under recording contracts for 18 years and have watched the business radically mutate from one thing to something inherently very different and it gives me great pleasure to be able to finally have a direct relationship with the audience as I see fit and appropriate. Look for some announcements in the near future regarding 2008. Exciting times, indeed.
posted by Trent Reznor at 10:45 AM
いや、ほんと、Year Zeroのリリース直前に「ライヴ会場のトイレにUSBメモリ放置」という「音源バラマキ」をやったときに、これって「バイラル・マーケティングで新作の宣伝」ではあるのだけれども……と思いつつ、その方法論がかなり意表をついたものだったんで、本人、take the power backで気合十分だ、とニヤニヤしつつ待っていたんです。ほほほ。
Year Zeroをリリースして「Universal/Interscopeとの契約はあと1枚」(11月発売のリミックス・アルバムで最後)になって以降、ミックスダウン前の音を自由にDLさせて自由にリミックスさせるという試みも前作のときよりいっそう大規模なものになり(→open source remix collection)、オーストラリアでNINのアルバムにばかみたいに高い値段がつけられていて(日本での「日本盤」よりさらに高いくらい)、トレント・レズナーがレーベル側にそのことを問いただしたときにレーベルの人から「某女性シンガーはポップスだから安くしないと売れないが、NINにはホンモノのファンがいるから高くても売れるのだ」と言われ、「ぼったくれるのがファン、ということか」とブチ切れたトレント・レズナーは、その後のオーストラリアでのライヴでは「NINのCDは買うな、音源ならネットで好きなようにしろ(盗め)」と煽るなど、数週間以内にもこうなるだろうという気配だったのだが、ほんとにこうなったことは実に感慨深い。レーベル相手には昔からいろいろ苦労してきた人だし、ファーストから聞いてるひとりとしては、どういうリリース形態だろうとずっとついて行きますという気持ちを固めるしかない。
オーストラリアで客を煽り中の兄貴:
http://www.youtube.com/watch?v=TJ5iHaV0dP4
で、あとマドンナとかジャミロクワイとかレイ・デイヴィスとかですが、まあ、マドンナは大手プロモーターと契約(この人には自分のレーベルもあるはずだし、コンサートですごく稼げる人である)、レイ・デイヴィスが日曜紙の付録につけるアルバムはV2所属でのリリース、ということで、NINのように完全フリーの人たちと同一線上に並べるのもなあ、という気がするのだが、まあとりあえずそこらへんの区別はグダグダでもいいということにして、こういうビッグスターがレコード会社から離れるとか、アルバムの音源を記録したメディアを「CD屋で販売する」に限定しない形で世に出すとか、そういうこともひっくるめて「革命だ!」と言ってみたいお年頃。ええ、今から15年くらい前に「(ある意味で)革命」もしくは「現象」的に扱われたインディペンデント・レーベルのうち、「大成功」を収めた(収めすぎた)SUB POPとかCreationとかがどうなったかは、この際、無視だ無視。
シャーラタンズの新作は10月22日にXfmのサイトで公開開始。全曲試聴のストリームなら彼らが初めてではないけれども、ストリームではなくダウンロードできるようにするというのは大物といえるクラスの人たちでは初めてかも。下記がXfmでの告知記事です。
http://www.xfm.co.uk/article.asp?id=485685
Lead singer Tim Burgess said "We want 'the people' to own the music and we want the artist i.e. us, to own the copyright. Why let a record company get in the way of the people getting the music? We reckon the people who listen to Xfm are the people who love The Charlatans and we're excited at releasing our forthcoming singles and tenth studio album online free of charge through xfm.co.uk."
ティム・バージェスの発言から:
「音楽を所有するのは『人々』であってほしいし、著作権を所有するのはアーティスト、つまり僕らでありたい。人々が音楽を手に入れるのになぜレコード会社を介在させる?」
ただ、彼らも英国外での契約まではコントロールできないかもしれないので、英国外からでもDLできるかどうかは現状では不明。Xfmのサイトでは特に注意書きはないけれども。あと、期間限定のDLかもしれないので、入手したい人は20日のto doリストに入れておくのがよいかと(日本との時差は9時間です)。
さらに、10月16日発売のNMEにLove Music Hate Racismのコンピ盤が付録でつくのだけれども、シャーラタンズはこれにも1曲提供とのこと。
http://www.lovemusichateracism.com/
http://www.nme.com/news/31113
というわけで、Radioheadの新作。
まず、音源は彼らのサイト(週末に入って、ちょっとつながりづらい時もあるかも)でダウンロードできるのだが、音は悪くてもいいからとりあえず試聴してみたいという方にはXFm:
http://www.xfm.co.uk/Article.asp?b=reviews&id=490630
※ページ中ほどの、Radiohead 'In Rainbows' on Xfm Listen Again というところをクリックすると、別窓でプレイヤーが立ち上がります。何もしなくても始まります。(動作確認はFirefox。)
Radioheadは前作リリースでEMIとの契約が切れて、完全にフリーの立場で新作を完成させ、今回、自分たちのサイトでリリースした。しかも「対価は客が決める(下限£0.00、上限£99.99)」という方式。感覚としては、まるでバスカーへの投げ銭だ。なお、今、http://www.radiohead.com/ にアクセスすると、http://www.inrainbows.com/ にリダイレクトされる(トム・ヨークの絵画など、通常のサイトの内容が新作のDL手続き完了後でないと閲覧できない)。徹底してる。
かつてPUNKの系統で「かくかくしかじかの金額以上は出すな (pay no more than £xx.xx) 」というステッカーを貼ったレコードとかがあったのだけれど、実際にレコードなりテープなりCDなりを店舗で買う場合に値段がついていない(値段は客が決める)ということはまずありえなかった。というか私はそういう例を知らない。
で、この「対価は客が決める」という方式はUKでもすごく話題になっていて、例えばBBCには次のような記事が出ている。
先にいっておくと、かなりどうでもいい記事だ。でもこの記事自体がいろんなことを示しているので、まあ、一応見てみる価値はあると思う。
What is Radiohead's album worth?
By Ian Youngs
Entertainment reporter, BBC News
Last Updated: Wednesday, 10 October 2007, 10:19 GMT 11:19 UK
http://news.bbc.co.uk/2/hi/entertainment/7037194.stm
【記事概要】
※今のRadioheadがすごい好きという人は読むとちょっとカチンと来るかもしれません。記事を書いたのが「Radioheadといえばファーストだよね」という人(元記事の末尾を参照)だし。
Radioheadは新作 "In Rainbows" の対価をファンに決めさせている。このアルバムが、金を払って聞く価値のあるものかどうかということについて書こう。
私はダウンロードを2度注文した。1度目は£0.00を――これは調査目的、はたしてそれができるのかどうかを確認するためで、問題なくできた。£0.00を入れた場合、クレジットカード情報入力画面は飛ばされて、最後の確認画面が出てくる。
というわけでタダで入手したのだが、すぐに良心がチクチクし始めるわけだ。相応の対価は払うべきところだよなあ、と。いずれにせよ音源は聴くのだし、聴いたら楽しませてもらえるはずだ。
昔、ダウンロードなんてものがなかったころには、無料で、などということはありえないことだった。バンドの人たちも食っていかないといけないのだということでも、どうしても良心の呵責を覚えてしまう。
だが、相応の対価とはいったいどのくらいなのだろう。2006年に英国でのCD販売の平均価格が£9.82だったと読んだことがある記憶があるな、ということで、私は£9.82を払うことにした。まあ、実際には記憶違いだったのだが――£9.82ではなく、£8.92だった。まあいいか、次回£0.90少なく払わせてもらえば。
2度とも、ダウンロードの指示のメール(このメールにダウンロードできるURLが記されている)は朝イチでメールで届いており、ダウンロードも滞りなく、さくさくと進んだ。【注:現在はメールを待たなくても、手続き完了の画面にURLが表示されますのですぐに受け取れます。】
というわけで楽曲だ……£9.82の価値があるのか、それとも£0.00か。
今作はRadioheadの7作目のスタジオ・アルバムとなる。スタイル的には最近の3作(Kid A, Amnesiac, Hail to the Thief)とあまり変わっていない。自分的には何度か聴いて、私にはわからない芸術的な何かがあるのだろうなと感じて、それで忘れてしまうのだろうな、という感じだ。
そういえばOK Computerのときも、最初はピンとこなかった。5〜6回聴いたところで「すごい」と思ったのだが。
だが、今作が自分の生活の中に入り込んでくるような何かがあるかというとちょっと。私はRadioheadは発明と革新を追求しているバンドだと思っていたのだが、どうも、同じことをいつまでもやっているという気がしてならない。
というように、私の今作についての判断はぐっと変化しているのだが、残念ながら、Radioheadのウェブサイトでは、「しまった、払いすぎた」と思ったときも返金を申請する機能がない。この内容なら、実際に払った£9.82の半分、というところだ。数回しか聴かないだろうから。
そもそも2006年の英国でのCDの平均価格の£9.82を相応の対価だと判断したことがちょっとおかしかったのかもしれない。なぜなら、今のRadioheadはレコード会社に所属しているわけではなく、レコード会社の社員の給与の分は考えなくてよいのだし、それにCDをプレスして輸送する費用もまったくかかっていない。だから、ふつうに店で売っているCDと同じ値段で買えば、その分、彼らのところに行く金が多くなる。
それに、最初にバンドと契約し、バンドを発展させ、バンドを世に知らせたのはレコード会社だ。ということは、私は£4.91をバンドに払い、£4.91の小切手をEMIに送るべきではなかったのだろうか――これまでRadioheadを擁してきたことに対して、また、「次のRadiohead」を探すための費用として。でもそんなことをわざわざする人がいるかというと、いないだろう。
Radioheadのようなことをするメジャーなバンドが増えていけば、客はオフィシャルなリリースに対して1ペンスも払わないか、£4.91くらいしか払わない、ということに慣れてしまう。ほかのCDの価格がものすごく高いもののように感じられるようになり、レコード会社やレコード店にとっては状況はますます厳しくなるだろう。
Radioheadの「対価はあなたが決めてください」というのは1度きりのギミックかもしれない。あるいは音楽産業の未来のかたちなのかもしれない。しかし、デジタル革命はバンドに対して少し過剰な力を与えてしまったのではないか。
Radioheadはレコード会社を必要としているのではないか。また前のと同じだ、あまりよくない、何か別なことをしてみるべきだと言ってくれる人を必要としているのではないか。
そして、レコード会社はRadioheadを必要としているのではないか。「次のRadiohead」のための資金を確保するために、Radioheadの売り上げの一部を必要としているのではないか。《以下略》
この記事は、音楽的な点での否定的な感想(どーでもいい)は別として、今回のRadioheadの手法の問題点をいくつか指摘しているが、実はそれらすべて、かなりどうでもいいことのような気がする。
まず、「気に入らなかったときの返金」は、普通に店舗でCDを買っても無理でしょう。開封済みのCDは、中古ショップで買い取ってもらうことはできるけれども、元々販売していた店にレシートをつけて持って行っても「返金」はしてもらえない(不良品でもない限りは)。
それと、「ビッグなバンドがこぞってRadioheadのようなことをし始めたら、レコード会社とレコード店が大変なことになる」というのは、いろんな「問題点」をごっちゃにしてしまっている。
「レコード店」については「音楽をダウンロード」ということが広まってたころからさんざん言われてきたことで、別にここで持ち出す必要もなさそうなことだ。ただし今回のRadioheadの場合は、音源は先にmp3(ビットレート160kbps……低っ。ちなみに、emusic.comで買うDRMなしのmp3が256kbpsとか320kbps)で配布しておいて、後から(12月3日の予定)昔ながらの盤を豪華仕様でリリースする(アナログとCDそれぞれ2枚組で計4枚、CDはエンハンスト、ブックレットなどのBOXで£40<ちと高い)。それがどういう流通形態になるのかがよくわからないのだが(今のところ、自分たちのサイトでの直接販売の予約のみ)、自分たちのレーベルからリリースして、インディーのディストリビューター(例えばSouthern Recsとか)によって販売、ということになるのなら、星の数ほどあるインディー・レーベルと同じことをRadioheadもする、というだけで、90年代初めの、大手傘下の「なんちゃってインディー」みたいなレーベル(メジャー・レーベルがインディ・レーベルを買い取っていた:BlurのFOODレーベル@EMIとか)とは逆方向のことが起きるというだけのように思えるのだが。
で、「レコード会社」については、これはもう、業界内部では大激震だろう。Radioheadのような「ビッグな」バンド、出せば売れるようなバンドがインディーに行ったということで。でもそのこととリリースの形態(記録メディアで売るか、データをダウンロードさせるか)とは実はあまり関係はない。仮にRadioheadが今回こういう派手なことをしていなくても、単にどこかのインディー・レーベルに移籍したとか、あるいは自分たちで新たにレーベルをスタートさせたとかであっても、EMIと関係なくなったということでは同じだ。
そして、ここでいう「問題」とは何なのだろう。Radioheadの離脱によって、メジャーレーベルにカネが入らなくなったこと? でも彼らの活動は続いていくのだし、彼らのファンは消えない。彼らの新作を聞きたい人、買う人は消えないし、Radiohead自体が「終わる」わけではない。単にそれらの動きの場が、「メジャー」のグラウンドから離れただけだ。それで「インディペンデントであること」の意味が広く知れ渡り、「インディーかメジャーかは関係ない」というふうに音楽が流通するようになればいいじゃん。(と、90年代の「インディー・ブーム」の惨状を無視していいことだけ見ているようだけれども。)まあ、大手は困るだろう。「企業価値を高める」という点では。あと、GBQみたいに、EMIが何か新しいこと(DRMなしのDL開始、など)を始めるときの客寄せパンダの役割を担わせることができたかもしれないアクトだったのに、ってこともあるかもしれない。
そして、「Radioheadに続けとばかりにあのバンドも、このバンドも、ということになったら」、という話だが、英国でしょ。Arctic Monkeysだって「レコード会社とは契約したくない」と言い続けてきて、結局はインディー(Domino Recs)じゃん。そうでなくても英国では「念願のメジャーデビュー」ってのは死語だろうに、とっくの昔に。というか、「音楽」を育てるのはメジャーレーベルだけなのかという話。
「次のRadiohead」云々にいたっては、あまりにクリシェなので、読んでて腹が立ってきた。「次の〜」というハイプの後に潰された/潰れたバンドがいくつあると思っているのだろう。リスナーがほしいのは「次の〜」ではない。それを欲しているのはレーベルだ。
「前のと同じ」云々も大きなお世話である。ラモーンズを知らんのか。(笑)
まあ、最初にタダでDLしておきながら、「とりあえず価格は£9.82にしてみた」とかいって「考えてみればレーベルの取り分やプレス代や流通経費がかかっていないのだからもっと安くてもいい」と後から考えちゃうあたり、いかにも「取材」のためという感じなのだが(ほんとに相応の対価を考えたいのなら、最初にタダでDLできたのなら、その音源をとりあえず聴いてみて、それから入金のためだけに2度目の購入手続きをするだろうし、プレス代がかかってないのとか、言われなくてもわかる)、あとから「返金が」とか言ってるのとは、マヌケすぎる。まあ、「みなさんの参考にしていただきたい読み物記事」として演出がバリバリ利いているのは読む側にとっても前提、UKの音楽記事の常ですからいいのですが。
というわけで、Radioheadにはがんばってもらいたいと思います。私は、amazon.co.ukでFoo Fightersの新作(13曲)が£8.98であることと、インディ・レーベル直販でミック・ハリスのソロが£10.00であることと、その他一般的なダウンロード販売の楽曲の価格を何となく基準にして考えてみますが、このアルバムは10曲で42分だし、何よりビットレート低すぎだし(あれだけ音を重ねてある音源でこれはちょっと、なので)……£8.00は出せないなあ。
実は先日、PUNK'S NOT DEADというドキュメンタリー映画を、貴重な映像があるらしいってんで見に行って――何というか、その点ではすごいものをいろいろ見せてもらえたのだが(特にThe Adictsのライヴと、UKのSUBHUMANSのインタビュー)、映画全体としてあまりにひどくて……単に感情的に、現在進行中の「革命」を過大評価しすぎになるかもしれない。「革命」と言うこと自体が過大評価だが。
「PUNKってのは何でもありでしょ (I don't/can't/won't define what punk is)」を拡大解釈しすぎというか、それはどう見てもPUNKじゃねぇだろ常識的に、とわけのわかんないことを言いたくなる作りで、乾いた笑いしか出てこなかった。大手レコード会社がアメリカのマーケットで「売る」ためのジャンルとしてバンドや音楽に貼り付けるレッテルとしてのPUNKを、大真面目に「これもPUNKです。ゆえにPUNKは死んでいません。If the kids are united, they will never be divided!」と言われても、死亡宣告だとしか思えない。(古い人間ですから。)っていうか、グリーンデイやマイ・ケミカル・ロマンスがPUNKであるか否かなど、この世に存在する話題の中で最もどうでもいい話題だ。
あと、アメリカではありがちなこととはいえ(例えば、The Skidsの北アイルランド紛争の曲を洪水被害救済の歌にしてみたりしているが←Bonoも噛んでる話)、映画の中で使用している曲のコンテクストを無視しすぎ。SLFのBarbed Wire LoveやBuzzcocksのEver Fallen in Love?を「ただのラヴ・ソング」として扱っているとしか見えないドキュメンタリーなど見るに耐えない、正直。コンテクストとして、SLFは北アイルランド紛争だし、BuzzcocksはSection 28。Sham 69の引用も変だったが、自分的にはそれはどうでもいい。
映画を作った人はDCのシーンの真ん中にいた人だそうだが、ならばDCのDIYについてああいう扱いしかしていない理由もわからない。ま、Warped Tourとか大手レーベルがスポンサーなのだろうと思いはするけれども、それは「ドキュメンタリー(記録)」ではない。大手レーベルのEmoの人たち(現在の「パンク」の人たち)について記録したいのなら、レーベルのA&Rとかをもっと丁寧に追うべき。その人たちはその人たちなりに真剣に取り組んでいるのだろうから、そういうところを見せてもらえたのならまだよかったかもしれない。
それと、一番腹立たしいのが、The Exploitedの発言にだけ字幕を入れるな! 失礼な。これだからアメリカは……。(確かに聞き取るのは大変かもしれないが、サッカーの中継やコードン・ストラカンのインタビューよりずっと聞き取りやすかった。)
PUNKに言及した記事にtouch and go(書き逃げ)が発生する、ということが以前あったので、コメントは承認制。
※この記事は
2007年10月16日
にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。
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http://www.xfm.co.uk/Article.asp?b=news&id=497028
それと、再結成したThe Verveのジャムセッション(14分)が下記からDLできるそうです。ただし名前(forenameが「名」、surnameが「姓」)とメアドの入力が必要(mobileは任意入力です)。それらを入力したフォームの下にいろいろ「NMEからのお知らせメール」の類(全部で4つ、下2つは「ケータイにお知らせメールを送りますか」)の要・不要のチェックボックスがあるので、不要なもののチェックを外してsubmitをクリックし、次に出てくる画面のClick hereうんちゃらかんちゃらをクリックするとDL開始です。ファイルサイズは32MB超で、320kbpsだそうです。
http://www.nme.com/vervedownloadform/
via:
http://techdigest.tv/2007/10/more_free_music.html
それと、finetune.comにはしばらく前から既にRadioheadの新作が入っています。30秒ずつ試聴できます。
http://www.finetune.com/album/1705362