kafranbel-aug2011.jpgシリア緊急募金、およびそのための情報源
UNHCR (国連難民高等弁務官事務所)
WFP (国連・世界食糧計画)
MSF (国境なき医師団)
認定NPO法人 難民支援協会

……ほか、sskjzさん作成の「まとめ」も参照

お読みください:
「なぜ、イスラム教徒は、イスラム過激派のテロを非難しないのか」という問いは、なぜ「差別」なのか。(2014年12月)

「陰謀論」と、「陰謀」について。そして人が死傷させられていることへのシニシズムについて。(2014年11月)

◆知らない人に気軽に話しかけることのできる場で、知らない人から話しかけられたときに応答することをやめました。また、知らない人から話しかけられているかもしれない場所をチェックすることもやめました。あなたの主張は、私を巻き込まずに、あなたがやってください。

【お知らせ】本ブログは、はてなブックマークの「ブ コメ一覧」とやらについては、こういう経緯で非表示にしています。(こういうエントリをアップしてあってもなお「ブ コメ非表示」についてうるさいので、ちょい目立つようにしておきますが、当方のことは「揉め事」に巻き込まないでください。また、言うまでもないことですが、当方がブ コメ一覧を非表示に設定することは、あなたの言論の自由をおかすものではありません。)

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2007年09月22日

ジェリー・アダムズのインタビューにサイン会にお話しの会

ここ数日、ジェリー・アダムズの新著プロモーションが絶賛進行中である。

まずはアル・ジャジーラのロング・インタビュー。
Riz Khan - Gerry Adams Northern Ireland - 20 Sept 07
Al Jazeera English
http://youtube.com/watch?v=MpVDzPJbyu4

everyzing.comというサイトに音声認識で起こしたと思われるテクストあり。(ただし「音声認識の限界」がわかる人しか見てはいけない。つまり、半分くらいしかちゃんと書き起こせていない。音声認識の精度を示す一例→ "Martin McGuinness" が"Mark Williams" と認識されている。「人名」だということが認識できているのはすごいと思うけれども。)

18分27秒のロング・インタビューで、前半がキャスターの質問にGAが回答、後半は視聴者からのメールの質問にGAが回答。(っていうか、私これまでこの人の音声での「言葉」に18分も接したことがあっただろうか。)やはり本人の生の言葉っていうのは、ニュース記事にするために誰かが編集した言葉とは違う。ニュース記事になるときにこぼれ落ちるディテールがいかに多くあることか。結局そこで語られていることも語られていないことも、幾多のニュース記事と「同じ」ではあっても。

それからCNN、こちらは2分くらい。(GAのが終わるとすぐに次のニュースに行ってしまうが、その「次のニュース」ってのが「カストロがテレビに出た」、あまりに絶妙なつなぎでお茶吹きますな。)トピックは主に北アイルランドのピースプロセスと中東について。
http://www.cnn.com/video/#/video/world/2007/09/20/intv.ireland.politics.adams.cnn

それと、GAのインタビューでは、9月12日にガーディアンに強烈なのが出ているが(Nick Stadlen QCによる)、話が深すぎて私は読みきれていない。(Podcastあり)
http://politics.guardian.co.uk/podcasts/story/0,,2166144,00.html
http://politics.guardian.co.uk/podcasts/story/0,,2166932,00.html
※しかしこのトランスクリプト、"Wolfe Tome" って誰だよ……ちなみにガーディアンの愛称はThe Grauniadさんである。

というわけで、金曜日のサイン会というのも非常に気になる一方で、木曜日にはウエストエンドの劇場でおしゃべりの会があったとのBBC記事を見て、椅子から転げ落ちた今日この頃、みなさんお元気ですか。私は、そういえばサイン会が行なわれた金曜日、つまり9月21日は、International Day of Peaceであるという事実に今さら気付いて何の笑いだかわからない笑いを浮かべています。

金曜日のサイン会については、実際に行かれたStratfordgirlさんという方がウェブログでレポートしておられます:
http://stratfordgirl.wordpress.com/2007/09/21/i-met-gerry-adams-today/

内容は「こんなに有名で影響力のある人と実際に対面できるなんて、ドキドキした」とか、「"How are you doing?" と言われて、"Fine" と答えるのがやっとだった」とか、「思っていたより老けて見えた」とか、「丁寧な物腰で、カリスマティックで、穏やかな口調だった」とか、ただの著名人のサイン会という感じで、ではなぜこの人の「サイン会」が「ただの著名人のサイン会」であってはならないのか、という点になると、脳内で私はハイドパークで一席ぶちかましているような次第だが、まあとにかく、平穏無事に「サイン会」が行なわれたようで何よりです。

Stratfordgirlさんのブログから、「例の件」の部分(太字)を抜粋:
The book signing was a very quiet affair - other than the burly security guards (IRA men?) surrounding him, of course. Funny how he is now able to sit in the centre of London and sign copies of his book, whereas when I was growing up, his voice wasn't even allowed to be broadcast on TV. How things have changed - for the better, of course.

Indeed so... ほんとにそうですね。今ではThe GrauniadさんThe Guardianで60分の超ロングインタビューがpodcastですもん。

それと、木曜日のウエストエンドの劇場の件は:
Adams makes West End debut
Last Updated: Thursday, 20 September 2007, 21:08 GMT 22:08 UK
By Ruth McDonald
BBC NI London correspondent
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/northern_ireland/7005801.stm

下記のごとく、サービス精神あふれる(entertainingな)記事である。
One of the most gracious theatres in London's West End, the Apollo first began drawing crowds during the Edwardian era.

For many years it specialised in "light comedies, thrillers and farces".

And as we walked up its steps on Thursday night, passing a poster of Gerry Adams on the way in, there was no indication into which of those three categories the night's entertainment was going to fall.

No, it wasn't the opening of Sinn Fein - The Musical. But the West Belfast MP was playing to a large crowd - he was appearing as part of the Guardian Hay literary festival, discussing his new book, An Irish Eye.

ロンドンのウエストエンドの劇場街でも最も優雅なアポロ劇場は、エドワード朝時代(1901〜1910)に人気を集めるようになった劇場で、長年にわたり「軽喜劇、スリラー、笑劇」を専門にしてきた劇場である。【参照

しかし木曜日の晩の演目が「軽喜劇、スリラー、笑劇」のうちいずれのカテゴリーに該当するものとなるのか、それについては何の手がかりも示されていなかった。劇場入り口にはジェリー・アダムズの看板。

『ミュージカル劇 シン・フェイン』の初日、なわけはない。そうではないのだが、ウエスト・ベルファスト選挙区選出のこの英下院議員は、今宵、おおぜいの観客を前にするのだ。彼は、ガーディアン紙主催のヘイ文学祭(Hay Literary Festival)の一環として、新著 An Irish Eyeについて話をすることになっている。

# あかん、今日は翻訳がとってもヘタクソな日だ。。。

んー、Hay literary festivalは5月末から6月だと思っていたんですが(←登録すればいろいろとスゴいものが有料でDLできるのですが、私はまだ何もDLしていない。Richard PerleとPhilippe Sands QCの直接対決とか(見る前からサンズ圧勝だと思う)、ドーキンス先生とかイーグルトン先生とか、ニオール・ファーガソン先生とか、あとテリー・ジョーンズ先生も)、その期間外でもいろいろあるんですね、検索してみたら「9月20日、ロンドン、アポロ劇場」がありました。ははは。Politicianでもex-terroristでもなく、authorとしてのGAは、アポロ劇場でしゃべるのか。

記事はこの出だしに続けて、ジェリー・アダムズが1980年代からずっと本を出版してきたこと(小論もあれば自叙伝もあり短編小説もあって、詩もある:これらのほか、リパブリカン運動内部での筆名を使った文筆活動暦もあるが、そこがごにょごにょポイントだったり)、その晩の対談相手はデイリー・エクスプレスの編集長だった(というよりインディペンデントの編集長だった)ロージー・ボイコットさん(Rosie Boycott)であること、などが説明され、木曜日の晩のアポロ劇場での描写へと続いていく。

集まった聴衆は、年輩のアイルランド系移民の人たちもいれば、まだ学校を出たばかりのような若い人たちまで。話題は最近の政治的出来事から、インテグレーテッド・スクール(北アイルランドで、宗派別に分かれていない学校のこと)の取り組み、真実と和解委員会のこと(北アイルランドでは南アの「真実と和解委員会」を参考にしている)、文筆家としてのアダムズについて、など。

学校を出て間もないような人たちは「北アイルランド紛争」の一番ひどかったころのことを知らず、1994年の停戦から政治的プロセスが始まったころのことでさえも自分の直接体験としては見ていない。にもかかわらず、聴衆からは鋭い質問がなされた。

フィアンナ・フォイル(アイルランド共和国の政権与党)が北でも組織するとのことですが、それについてお考えをお聞かせください」という質問には、GAは「歓迎する」としたうえで、「アイルランド南北で組織している唯一の政党」であるシン・フェインが今年のアイルランド共和国総選挙で議席を増やし連立の一角に食い込むどころか議席を減らしたことについては「期待がやたらと高かったが、それは的を外した期待だった」として「残念な結果だった」と語った。

このほか、最近のニュースでよく聞かれること――北アイルランドでの人種差別であるとか、DUPが分派する件であるとか(アイルランド史でいう「反条約派」……現代のコンテクストでは「反GFA派」……が本当に分派するみたいです)、そういったことについての質問が飛んだ。

現実離れしているが、Let's Talk(BBC NIの、スタジオに観客を入れてやる討論番組)の観客席に座っているかのような感覚を覚えた、とこの記事を書いた人は言う。ただ、Let's Talkではこんなに立派な椅子ではないけれども、と。

そして最後は、「ああ、私も行ってみよう」と思った方には残念ながら、このイベントは1回限りです、という締めなのだけど、英文としておもしろい(うはは、West Endでは1晩限りだろうが、West Belfastではどーよ、とかいうふうにも読める)。

で、その「ジェリー・アダムズの新著」だが、amazon.co.jpでは発売日が「2008/2/15」となっている。「そんなに待てないわっ」という方のために、 amazon.co.ukのリンクを貼り付けておこう。猛者はシン・フェインのオンライン・ブックショップ(www.sinnfeinbookshop.com)でどうぞ。
0863223702An Irish Eye
Gerry Adams
Brandon / Mount Eagle Publications Ltd 2007-09-04

by G-Tools


ちなみに、GAは、ちょうど10年前にAn Irish Voiceという本も出している。VoiceときてEyeと来たら、10年後は何だろうな……Stomachだったらかなりおもしろい。



9月だというのに直射日光で室温38度だった今日の午後(微妙な角度の問題で、むしろ真夏より日光がダイレクトに当たるようになってきた)、太平洋高気圧も狂っている。そういうときにこの話は、正直、消化しきれないものを感じる。

※この記事は

2007年09月22日

にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。


posted by nofrills at 19:38 | Comment(1) | TrackBack(0) | i dont think im a pacifist/words at war | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
えー、私自身が「そんなに待てないわっ」なのでamazon.co.ukで注文しました。(来年2月まで待ってたら内容が古くなる、確実に。)

今ならマーケットプレイスで£5くらいでinternational deliveryがあるので、そこで注文すれば日本への送料£7とあわせて£12くらい、来年2月にamazon.co.jpに来るときの予価が2600円くらいになっていますが、これなら今amazon.co.ukで注文しても同じくらいです。

amazon.co.ukでは普通に(マーケットプレイスではないところで)注文すると、p&pで£7.98かかるので(1アイテムにつき手数料が£2.99と送料£4.99)、マーケットプレイスのほうが安上がりです。

それか、abebooksで探した方が少し安いかもしれません。US$ 12.93っていうのが出てるんだけど、これだと送料を考えると(Abebooksは送料がわりと安い)amazon.co.ukのマーケットプレイスで£5.00というのより少し安いのではないかと思います。
http://www.abebooks.com/servlet/SearchResults?an=gerry+adams&sts=t&tn=an+irish+eye&x=0&y=0

以上、購入をご検討の方がいらしたらご参考までに。
Posted by nofrills at 2007年09月24日 06:23

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【2003年に翻訳した文章】The Nuclear Love Affair 核との火遊び
2003年8月14日、John Pilger|ジョン・ピルジャー

私が初めて広島を訪れたのは,原爆投下の22年後のことだった。街はすっかり再建され,ガラス張りの建築物や環状道路が作られていたが,爪痕を見つけることは難しくはなかった。爆弾が炸裂した地点から1マイルも離れていない河原では,泥の中に掘っ立て小屋が建てられ,生気のない人の影がごみの山をあさっていた。現在,こんな日本の姿を想像できる人はほとんどいないだろう。

彼らは生き残った人々だった。ほとんどが病気で貧しく職もなく,社会から追放されていた。「原子病」の恐怖はとても大きかったので,人々は名前を変え,多くは住居を変えた。病人たちは混雑した国立病院で治療を受けた。米国人が作って経営する近代的な原爆病院が松の木に囲まれ市街地を見下ろす場所にあったが,そこではわずかな患者を「研究」目的で受け入れるだけだった。

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