「なぜ、イスラム教徒は、イスラム過激派のテロを非難しないのか」という問いは、なぜ「差別」なのか。(2014年12月)

「陰謀論」と、「陰謀」について。そして人が死傷させられていることへのシニシズムについて。(2014年11月)

◆知らない人に気軽に話しかけることのできる場で、知らない人から話しかけられたときに応答することをやめました。また、知らない人から話しかけられているかもしれない場所をチェックすることもやめました。あなたの主張は、私を巻き込まずに、あなたがやってください。

【お知らせ】本ブログは、はてなブックマークの「ブ コメ一覧」とやらについては、こういう経緯で非表示にしています。(こういうエントリをアップしてあってもなお「ブ コメ非表示」についてうるさいので、ちょい目立つようにしておきますが、当方のことは「揉め事」に巻き込まないでください。また、言うまでもないことですが、当方がブ コメ一覧を非表示に設定することは、あなたの言論の自由をおかすものではありません。)

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2007年09月09日

ヴェネツィア国際映画祭

ヴェネツィア国際映画祭が閉幕したということで、BBC記事。日本で北野武とかオダギリジョーとかで話題になるのと同様に、英国では英国の俳優や監督で話題になるのだが、ヘッドラインは「ケイト・ブランシェットがボブ・ディランの伝記映画、I'm Not Thereで最優秀女優賞、ということに焦点をあわせている。(ただし「英国のほにゃららは惜しくも受賞を逃した」といった記述は、この記事にはない。)

Blanchett wins top Venice award
Last Updated: Saturday, 8 September 2007, 19:52 GMT 20:52 UK
http://news.bbc.co.uk/2/hi/entertainment/6985422.stm

金獅子賞は、2005年の『ブロークバック・マウンテン』に続き、アン・リー監督作品で、Se, Jie (英語ではLust, Caution)。

最優秀男優賞はブラッド・ピットだが、BBCによると本命は共演のケイシー・アフレックだったとのこと。(It was his co-star, Casey Affleck, who played James' killer Ford as a creepy social misfit, who had been widely expected to scoop the prize.)

それから、監督賞(銀獅子だね)にブライアン・デ=パルマの例のイラクの映画。

Brian De Palma won the 11-day-long festival's award for best direction for his hard-hitting Iraq war film Redacted.

The film shocked audiences in Venice with its brutal reconstruction of the real-life rape and murder of a 14-year-old Iraqi girl by US soldiers.

ブライアン・デ=パルマでこの内容というのは、相当キツいと思うが(この人の映画は、描写だけがやけにグロいと思うことがあるので)、日本公開されたら見に行くことにはしている。

それと、英国からはケン・ローチがまた出てきた。
Other winners included British director Ken Loach. He took the award for best screenplay for his depiction of the exploitation of immigrants in the UK in It's a Free World.

この映画については:
http://www.imdb.com/title/tt0807054/
http://www.hollywoodreporter.com/hr/awards_festivals/fest_reviews/article_display.jsp?rid=9711

『麦の穂』よりずっと「ケン・ローチらしい」テーマであることは見て取れます(っていうか、ケン・ローチならこういうのを待っていた!という人が多いのではと思います)。

先日の、イラン出身の女性の難民申請拒否のときも、「支援団体」という人たちがどういう人たちなのか私にはわからなかったから、自分だけ署名してブログで書くのはやめておこうかなと思ったのですが、基本的に、あの問題はこういう問題の一部だと私は思っているので(申請が拒否された裏に何があるのか、詳しい話がわからない以上、私が考えていることは書けませんし書きませんが、察してください)。

あと、ケン・ローチの映画は、日本でも『麦の穂』という地味な作品がロングランになってたから、新作も公開されるのではないかと思ってますが、「お蔵入りの危機で公開を求めるキャンペーン」とかいうことになったらコメント欄で知らせてください。乗ります。

あとはベルナルド・ベルトルッチに栄誉賞(みたいなもの)、ということがBBC記事に書かれています。これが北野武の例の「監督ばんざい賞」なの?(BBC記事ではわかりません。)

で、金獅子を獲得したアン・リー監督のSe, Jie (英語ではLust, Caution) について、BBCの説明の部分。
Lee's sexually explicit thriller is set in Shanghai during World War II.

It tells the story of an idealistic young acting troupe who devise a plot to assassinate a Chinese official collaborating with the Japanese.

描写が露骨だそうですが、これまたおもしろそうな映画です。



芸能人の名前がある記事にスパム・トラバが発生したことが過去にあったので、この記事のトラバは承認制とします。

※この記事は

2007年09月09日

にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。


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【2003年に翻訳した文章】The Nuclear Love Affair 核との火遊び
2003年8月14日、John Pilger|ジョン・ピルジャー

私が初めて広島を訪れたのは,原爆投下の22年後のことだった。街はすっかり再建され,ガラス張りの建築物や環状道路が作られていたが,爪痕を見つけることは難しくはなかった。爆弾が炸裂した地点から1マイルも離れていない河原では,泥の中に掘っ立て小屋が建てられ,生気のない人の影がごみの山をあさっていた。現在,こんな日本の姿を想像できる人はほとんどいないだろう。

彼らは生き残った人々だった。ほとんどが病気で貧しく職もなく,社会から追放されていた。「原子病」の恐怖はとても大きかったので,人々は名前を変え,多くは住居を変えた。病人たちは混雑した国立病院で治療を受けた。米国人が作って経営する近代的な原爆病院が松の木に囲まれ市街地を見下ろす場所にあったが,そこではわずかな患者を「研究」目的で受け入れるだけだった。

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▼当ブログで参照・言及するなどした書籍・映画などから▼















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