「なぜ、イスラム教徒は、イスラム過激派のテロを非難しないのか」という問いは、なぜ「差別」なのか。(2014年12月)

「陰謀論」と、「陰謀」について。そして人が死傷させられていることへのシニシズムについて。(2014年11月)

◆知らない人に気軽に話しかけることのできる場で、知らない人から話しかけられたときに応答することをやめました。また、知らない人から話しかけられているかもしれない場所をチェックすることもやめました。あなたの主張は、私を巻き込まずに、あなたがやってください。

【お知らせ】本ブログは、はてなブックマークの「ブ コメ一覧」とやらについては、こういう経緯で非表示にしています。(こういうエントリをアップしてあってもなお「ブ コメ非表示」についてうるさいので、ちょい目立つようにしておきますが、当方のことは「揉め事」に巻き込まないでください。また、言うまでもないことですが、当方がブ コメ一覧を非表示に設定することは、あなたの言論の自由をおかすものではありません。)

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2007年09月07日

どこまで変奏できるのか、カノン。

最近、期せずしてこのブログで「お茶吹き」が並ぶという結果になっている(その1その2その3)。ちゃんとお茶が飲めるようなものに飢えているのだが(一応ないことはない)、そろそろお茶でも飲みませんかという声が聞こえてこないでもない、そんなある日のことだ。

ひょんなことから、「パッヘルベルのカノン」がギター(クラシック・ギター)の変奏曲にアレンジされたものを聞いた。演奏しているのは米ロサンゼルスのギター4人組で、私が見た映像は、グループのメンバーのひとりがプロモーション用にYouTubeにアップしているクリップである。

まあとりあえず、座ってお茶でも飲みながら。5〜6分の時間があれば。

LAGQ Live!: Pachelbel's 'Loose' Canon
http://youtube.com/watch?v=yflWG-e38OU


パッヘルベルはバッハの1世代前のドイツの作曲家で、私も「カノン」しか知らないのだが(Pachelbelという綴りすら、今回初めて知った)、その「カノン」が非常に有名である。「クラシック音楽」に特に強い関心がない私でも、自分でそれと知らないうちに耳に馴染んでいるくらいに有名だ。

元はヴァイオリン3とバス(コントラバス?)1の四重奏でこの弦楽四重奏でのレコーディングそのものもよく耳にするし、ピアノでのアレンジもあるし、現代のポップスで引用されることも多く、YouTubeなどでは演奏家がロッケンロー!調にアレンジしたものが多数アップされていて、「これがスゴい」というように話題と注目を集めている(下記にリスト)。台湾のJerryCさんのビデオが火付け役のようで、70〜80年代の直球のハードロック/ヘヴィーメタルが好きな人には特に楽しめるのだろうと思う。
http://en.wikipedia.org/wiki/Canon_Rock_(song)

(台湾や韓国のプレイヤーのが目立っているようだが、東アジアのロックは「直球だがちょっとおもしろい発想」だとアメリカの人が言っているのを聞いたことがある。)

上にYouTubeの映像を貼り付けた演奏は、LAGQ (the Los Angeles Guitar Quartet) によるものである。2005年にグラミー賞を受賞したグループで、現在のメンバーは、Matthew Greif, William Kanengiser, Scott Tennant, John Dearmanの4人。
http://www.lagq.com/

彼らのサイトのvideoのページにLIVE CLIPS FROM JAPAN! とあるので、日本での公演も過去にあったのだなあ。次はバッハのトリビュート・アルバムのレコーディングだそうだ。

そんな彼らによる「カノン」は見事な変奏曲で(矢継ぎ早でくるくると変わりながら流れていく)、何度も連続再生してしまう。「おおーそう来るか!」というパートでは観客の笑いが起こり(アメリカの日常をよく知っている人なら、私よりもっと彼らの笑いに同調できるかも、というパートもある)、彼らが 'Loose' Canon という曲名をつけたのは、「カノン canon」という形式のあの曲を「ルーズ loose」にしてみましたということであり、同時にloose cannonという英語のフレーズ(意味は、An unpredictable person or thing, liable to cause damage if not kept in check by others で、cannonはcanonと同音)を下敷きにした「遊び」である。

で、loose cannonというフレーズのいわれについて少し調べたくなってみていたら、Loose Cannonsという音楽のグループ(クロスオーバー/ミクスチャー系らしい)がオーストラリアにあるということを知ったのだが:
http://www.answers.com/topic/the-loose-cannons

メンバーリストにAbeさんという名前があり、メンバー写真に東洋人の風貌の人がいるからAbeさんはおそらく「アベ」さんであろうし、「アベ」さんは「日本」について十分に知っておられるのだと思うが、「外国から見た日本」のステレオタイプを真に受ける「外国人(というより『Gaijin』もしくは『ガイジン(さん)』だろう)」というステレオタイプを、「日本人」がわかっていてあえてやるとこういうことになるのかということで……


あーあ、せっかくお茶飲んでたのにまたお茶吹きになっちゃった。

吹いたお茶を拭きつつ、話を元に戻して、LAGQの「ルース・カノン」について、ギターというものがわかっておられる方の解説があるページ:
http://cgc.s225.xrea.com/pro_performance.html

最近、リアルの世界でLoose cannonな事例に遭遇して「をいをい」ということがあったのだが、ま、いろいろな意味で、「みんな違ってみんないい」でありつつ、ひとつのものを形成するということについて、LACQが「ルース・カノン」でやっていることは、とてもインスピレーショナルだということで。ああ、これは聞き流してください。
タグ:音楽

※この記事は

2007年09月07日

にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。


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【2003年に翻訳した文章】The Nuclear Love Affair 核との火遊び
2003年8月14日、John Pilger|ジョン・ピルジャー

私が初めて広島を訪れたのは,原爆投下の22年後のことだった。街はすっかり再建され,ガラス張りの建築物や環状道路が作られていたが,爪痕を見つけることは難しくはなかった。爆弾が炸裂した地点から1マイルも離れていない河原では,泥の中に掘っ立て小屋が建てられ,生気のない人の影がごみの山をあさっていた。現在,こんな日本の姿を想像できる人はほとんどいないだろう。

彼らは生き残った人々だった。ほとんどが病気で貧しく職もなく,社会から追放されていた。「原子病」の恐怖はとても大きかったので,人々は名前を変え,多くは住居を変えた。病人たちは混雑した国立病院で治療を受けた。米国人が作って経営する近代的な原爆病院が松の木に囲まれ市街地を見下ろす場所にあったが,そこではわずかな患者を「研究」目的で受け入れるだけだった。

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