「なぜ、イスラム教徒は、イスラム過激派のテロを非難しないのか」という問いは、なぜ「差別」なのか。(2014年12月)

「陰謀論」と、「陰謀」について。そして人が死傷させられていることへのシニシズムについて。(2014年11月)

◆知らない人に気軽に話しかけることのできる場で、知らない人から話しかけられたときに応答することをやめました。また、知らない人から話しかけられているかもしれない場所をチェックすることもやめました。あなたの主張は、私を巻き込まずに、あなたがやってください。

【お知らせ】本ブログは、はてなブックマークの「ブ コメ一覧」とやらについては、こういう経緯で非表示にしています。(こういうエントリをアップしてあってもなお「ブ コメ非表示」についてうるさいので、ちょい目立つようにしておきますが、当方のことは「揉め事」に巻き込まないでください。また、言うまでもないことですが、当方がブ コメ一覧を非表示に設定することは、あなたの言論の自由をおかすものではありません。)

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2007年08月26日

ツァラトゥストラによると(<違)、「様」がついに「超人」になったらしい。

ここんとこ立て続けにここに小言を書き付けているような気がするもんでそろそろ打ち止めにせんとかんわと思っとるんだけど、こういうのがいちいちアンテナに引っかかるもんで。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070825-00000026-sanspo-spo
ハード日程なんのその!超人・ベッカム2日連続フル出場

とりあえずこの時点↑でこのツッコミ↓を入れておかないと夜も眠れないので。
4003363922ツァラトゥストラはこう言った 上 岩波文庫 青 639-2
ニーチェ Friedrich Nietzsche 氷上 英広
岩波書店 1967-01

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4003363930ツァラトゥストラはこう言った 下 岩波文庫 青693-3
ニーチェ Friedrich Nietzsche 氷上 英広
岩波書店 1970-01

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ああ、まるで壊れたレコードのように永劫回帰する「イングランドの貴公子」言説。。。

記事の続き:
8月25日8時1分配信 サンケイスポーツ

 【カーソン(米カリフォルニア州)23日(日本時間24日)】米MLS・LAギャラクシーのMFデビッド・ベッカム(32)が23日のデポルティボ・チバス戦にフル出場した。22日に英国で行ったイングランド代表の親善試合・ドイツ戦にフル出場し、23日早朝に米国へとんぼ返りして即実戦。今月だけで地球1周に相当する移動をして試合出場を続けている英国の貴公子は、米国人を仰天させる超人ぶりを見せつけた。

そりゃーまー、イングランドで試合をした翌日にロサンゼルスでの試合に出たというのは、心底すごいと思うよ。BBCでも「時差ボケとかとりあえず今のところないんで」というコメントがでっかく取り上げられているし、Beckham's air milesという記事まで立ってるし。まあ、ドイツとの親善試合が2−1で負けという結果だったので、アホみたいに騒いではいませんけど。(むしろ一大反省会ムードPlayer Raterを見る限りではBeckhamは5.80で、控えめに言っても「特によかったわけではない」みたいだし。ちなみに、イングランドは5点台がずらり、対するドイツは6点台がずらり。)

しかし、大移動して2日連続出場でチームが勝ったってんならまだしも、単に90分ピッチに立ったってことで「米国人を仰天させる」とは、いくら「スポーツ新聞文体」でもやりすぎよね、とゆったりお茶飲んで読み進めるわけですよ。「英国で行ったイングランド代表の親善試合」という表現に、グレートブリテンおよび北アイルランド連合王国なるエンティティ(おっと!)のありかたと、イングランドとウェールズとスコットランドと北アイルランドそれぞれにFAがあるというありかたに思いをはせつつ、なおかつ、このコンテクストではせめて「イングランドの貴公子」とすべきである、なぜならば「英国の貴公子」では本物の王子たち(特にウィリアムとハリー)の立場がないから、と脳内で赤ペンで校正しつつ。(しかしいつまで「貴公子」扱いするのかね。どう見てもどう聞いても、「労働者階級の『得意科目は体育』、素直で明るく責任感のある几帳面なタイプ」な子なのに。)

ええ、ゆったりお茶飲みつつ、です。。。

ところがその一瞬後……
 右足からの正確なキックは、確かにベッカムのものだった。決して“そっくりさん”ではない。

ぶーーーーーーーー。(<お茶を吹いた音。)

ぎゃははははは。うわははははは。ばんばんばんばんばん。ひーひーひー。ふえっふえっふえっ。げほげほ。

涙目。

確かに、ベッカム様には「影武者」とも呼ばれた「そっくりさん」が、という事実もありましたけど、その「そっくりさん」が活躍したのはピッチの外のみ、つまり「そっくりさん」が「デイヴィッド・ベッカム」としてピッチに立ったことはないはずで、つまり誰もピッチにいたのが「そっくりさん」だということは前提にしていないわけで、つまりこの文の空回りっぷりは空前絶後、日本人を仰天させる!

サンスポさんの記事はこのあとも「ベッカムがいかに長距離のハードな移動をこなしているか」を書くだけで、肝心の試合内容は結果(3−0で負け)だけちょろっと書いて、締めは:
MLSは国際サッカー連盟(FIFA)の定める代表戦日程を考慮していないため、イングランド代表のスターは今後もハード日程を強いられる。

 「長旅も影響しない」と本人は強調したが、イングランド代表としても高いパフォーマンスを出すには、相当に厳しい条件が続く。

というわけで、マスコミからの扱われ方において、この人はほんとに「ひとりのフットボーラー」ではなく「デイヴィッド・ベッカムというジャンルの人(このジャンルにおいて唯一絶対の存在)」なのだと思う次第。同種の存在にひところの叶姉妹とか。(最近訴訟とかでやたら生身の人間っぽくなってきたけど。)

しかし、いいかげんに「様」扱いはやめてはいかがか。もう騒いだってそんなにカネになりゃしないでしょうに。

ところで「パフォーマンス」は「出す」ものなのだろうか。。。「あげる」ものではなかろうか。。。

※この記事は

2007年08月26日

にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。


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【2003年に翻訳した文章】The Nuclear Love Affair 核との火遊び
2003年8月14日、John Pilger|ジョン・ピルジャー

私が初めて広島を訪れたのは,原爆投下の22年後のことだった。街はすっかり再建され,ガラス張りの建築物や環状道路が作られていたが,爪痕を見つけることは難しくはなかった。爆弾が炸裂した地点から1マイルも離れていない河原では,泥の中に掘っ立て小屋が建てられ,生気のない人の影がごみの山をあさっていた。現在,こんな日本の姿を想像できる人はほとんどいないだろう。

彼らは生き残った人々だった。ほとんどが病気で貧しく職もなく,社会から追放されていた。「原子病」の恐怖はとても大きかったので,人々は名前を変え,多くは住居を変えた。病人たちは混雑した国立病院で治療を受けた。米国人が作って経営する近代的な原爆病院が松の木に囲まれ市街地を見下ろす場所にあったが,そこではわずかな患者を「研究」目的で受け入れるだけだった。

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