といってもこの人(たち)はスコットランドの禁煙法でも同じことをやっているので、「ニュース」というより「お約束」のエンターテイメントだと思うが。
Smoking Stones avoid stage fine
Last Updated: Wednesday, 22 August 2007, 13:27 GMT 14:27 UK
http://news.bbc.co.uk/2/hi/entertainment/6958627.stm
いわく、ロンドンのグリニッジにあるO2アリーナ(元「ミレニアム・ドーム」)でのコンサートの際、ステージ上でロン・ウッドとキース・リチャーズがいつものごとく「くわえタバコでロケンロー」した。
テレグラフによると、ロン・ウッドはタバコをくわえてはいたが火はつけていなかったようだ。
http://www.telegraph.co.uk/news/main.jhtml?xml=/news/2007/08/23/nstones123.xml
禁煙法に違反すると、そのハコが£2,500(だいたい50〜60万円:最近の為替相場の変動の激しさから、幅大きめに見ておきます)の罰金を科されるが、ストーンズのこの件では消すのが早かったため罰金なしということになったとのこと。
キース・リチャーズは昨年、禁煙法が施行されたあとにスコットランドの公演で「くわえタバコ」をやって(それも演奏中ずっとだったらしい)、最終的にはその会場のステージは禁煙法の対象外との判断を引き出しているのだが、たぶん今回のグリニッジでもわざとやったんだろうなと思う次第。
テレグラフから、ファンのコメント:
Tony Harrison, 46, from Southampton, Hants, said: "Ronnie played with a fag hanging out of his mouth as usual.
"Meanwhile Keith lit up time after time. It's what they have always done and it seems the new law is not going to change that.
"They may be older but I guess their sense of rebellion is still there if they are still defying the law."
うははは。「反抗精神の表れ」。でも「消しなさい」という指示がステージに届けられる前に消してしまったりと適度に遵法精神の表れでもあり、さすがスイスの病院で全身の血液を入れ替えているだけのことはある。(まったく意味不明。)
しかし「くわえタバコ」というヴィジュアル的トレードマークを封印したローリング・ストーンズはちょっとさびしい存在になりかねない。電気仕掛けのニセのタバコ(煙ではなく水蒸気が出るような)とか開発して、キース・リチャーズの伝統芸はぜひとも継続していただきたいと思うんだが。
(なお、ストーンズといえば、初来日の東京ドームのときに列の並びの人が「チャーリー、がんばれっ!」と激励し、一帯が爆笑に包まれたことが思い出されてならない。実際、ドラムのもたつき具合は相当なものだったのだが、客席から「がんばれ」と応援されるミュージシャンはあまりいないと思う。)
※この記事は
2007年08月23日
にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。
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