# US版のトレイラー。もっとまともな画質・音質で見たければIMDBから。映画を見たい人はこれ。レンタル屋さんにもあると思います。
Anthony Wilson, というより「トニー・ウィルソン」が、10日に亡くなった。ウィンターボトムの映画『24 Hour Party People』の主人公のトニー・ウィルソン、というかファクトリー・レコードのトニー・ウィルソン、マンチェスターのトニー・ウィルソンが57歳で死んでしまった。
先日、New Orderが「解散」したのしてないのの記事に書き添えるかたちで「癌摘出手術と化学療法で効果がなく、Sutentという薬(新薬ではあるが特別な薬ではない)の投与を受けるよう医師の指示があったにも関わらず、NHS(国民健康保健)はウィルソンの申請を却下、マンチェスター・シーンの関係者らが薬代のために募金」とのBBC報道記事を見ていたが、それからまだ1ヶ月だ。
Anthony Wilson dies from cancer
Last Updated: Friday, 10 August 2007, 21:36 GMT 22:36 UK
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/england/manchester/6941392.stm
He passed away on Friday evening at the Christie Hospital surrounded by family.
BBCのオビチュアリ:
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/england/manchester/6941105.stm
マンチェスターの地域新聞、Manchester Evening News:
Tony Wilson's battle is over
Paul Taylor
10/ 8/2007
http://www.manchestereveningnews.co.uk/news/s/1013/1013299_tony_wilsons_battle_is_over.html
木曜日に心臓発作を起こしてそれきりだったそうだ。入院していた病院の医師は、「(闘病していた)腎臓癌とは無関係の心臓発作で亡くなってしまい、残念です。癌の治療はうまく進んでいたのですが、それでも、そのために身体が弱っていたことは確かでしょう。治療薬の代金を集める友人たちの運動が軌道に乗ってきたところでこんなことになるとは」とコメントしている。
トニー・ウィルソンの薬代がNHSでカヴァーされなかったことは彼ひとりの問題ではなく、このキャンペーンは今後も続けられることになりそうな感じもする。
記事リンク集@Google news:
http://news.google.co.uk/news?ned=uk&ncl=1119245295&hl=en&topic=e
→時間がたって内容が変わっていたら、ウェブ魚拓@8月11日午前8時ごろ(日本時間)をご参照ください。
マンチェスターの人だから、全国紙なら何はさておきガーディアンだろうと思うのだが、珍しくガーディアンのサイトが落ちているようで、接続できない。数分も待てばいいのかもしれないが。
NME:
http://www.nme.com/news/tony-wilson/30262
この人は、間接的にいろいろ聞く限り、たぶんとても「イヤな奴」だったのだろうと思うが、それでも、いろんな音楽とか考え方とか、その「時代」の空気とか、本当にたくさんのものを与えてもらっている。私より上の世代の、英国の、インテリで政治的な音楽関係の人たちの中でも最も大きな業績を残した人のひとりであり、音楽に「何か」を変えさせようとした人であったと思う。それがいかほどにぐだぐだなものになろうとも。
The Happy Mondays: 24 Hour Party People
# しかしこれはほんとに、いつ聞いても革命的にひどい歌唱だ。
合掌。
en.wikipediaではもう亡くなったことが書き込まれている。
http://en.wikipedia.org/wiki/Tony_Wilson
2002年のカンヌでの記者会見の映像もあった。フランス語でボイスオーヴァーになっているから、フランス語がわからなければ言っていることはほとんどわからないのだが、監督のマイケル・ウィンターボトムやキャストのほか、トニー・ウィルソン本人も会見でかなりしゃべっている。
今年4月のコーチェラでハッピー・マンデーズの紹介をするトニー・ウィルソン。
Tony Wilson Introduces Happy Mondays Coachella 2007
同じくコーチェラのときのインタビュー。
grooveradio.tv ft. Tony Wilson (Factory Records)
たぶん1988年のインタビュー。Joy Divisionのライヴ映像(曲はTransmission)とプロモもあり。マーティン・ハネット(彼もずいぶん前に鬼籍入りした)の例の件も少し。
Tony Wilson Interview In Hulme, Manchester
2002年の映画のときのドキュメンタリー。スティーヴン・モリスのコメントが最高。
'That Tony Wilson'
※この記事は
2007年08月11日
にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。
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「マンチェスターのミュージシャン」のひとり、Maniのコメント。ウィルソンが「マンチェスター」にどういう態度を取っていたかについて当事者の証言のひとつとして。またNHSの投薬についての判断のひどさについて。
Mani: 'We owe Tony Wilson a debt of gratitude' | News | NME.COM
http://www.nme.com/news/tony-wilson/30295
Creation Recordsのアラン・マッギー(この人はガーディアンでブログを書いているので、今回特別にというわけではないです)。
Tony Wilson was a true believer
http://blogs.guardian.co.uk/music/2007/08/tony_wilson_was_a_true_believe.html
ニコラス・ブリンコウ:
Manchester owes you one
http://www.guardian.co.uk/commentisfree/story/0,,2147611,00.html
ジョン・ハリス(元Soundsライターで、音楽評論記事、政治記事などけっこういい仕事が多数。バックグラウンドはちょっとウィルソンと共通しているが2世代下):
Tony Wilson 1950-2007
http://blogs.guardian.co.uk/music/2007/08/tony_wilson_19502007.html
バーナード・バトラーとTim Vigon (The Streetsのマネージャー)@NMEのまとめ:
More music innovators pay tribute to Tony Wilson
http://www.nme.com/news/tony-wilson/30275
ティム・バージェス:
Charlatans frontman remembers Tony Wilson
http://www.nme.com/news/tony-wilson/30276
スティーヴン・モリス、ポール・ライダーほか:
Tributes paid to 'Mr Manchester'
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/england/manchester/6941716.stm
参照:
http://d.hatena.ne.jp/yomoyomo/ さんの「YAMDAS現更新履歴」、13日エントリ。
http://d.hatena.ne.jp/yomoyomo/20070813/tonywilson
おまけ:
アントン・コービンによる映画について:
Closer to the birth of a music legend, Sunday August 12, 2007
http://observer.guardian.co.uk/review/story/0,,2146781,00.html
# 以上、いったんはてなダイアリーにメモしておいたものに加筆・再掲。
http://d.hatena.ne.jp/nofrills/20070813/p2
8月20日(月)、マンチェスターのHidden Gem Churchにて。参列者は招待された人のみ。
http://www.bbc.co.uk/6music/news/20070815_wilsonfuneral.shtml
「隠れた宝石(眠れる原石)教会」については:
http://en.wikipedia.org/wiki/The_Hidden_Gem
一般のファンは葬儀には参列できないので、代わりに花を贈るか、クリスティー病院(ウィルソンが入院していた病院)のトラスト(the Christie Hospital Trust)に寄付を、とのこと。
http://blogs.guardian.co.uk/music/2007/09/is_a_statue_the_right_way_to_h.html
http://www.petitiononline.com/ahwsc/
ガーディアン・ブログのコメント欄の706484や706680の人が私と同じことを考えていてうれしい(おそらく反射的にそう思ったのだろう)。つまり「ハシエンダを再建する」。(笑)それと、707656のコメントには爆笑。
いや、マジで銅像とか作るカネがあるんなら、若いバンドの音源リリースをサポートするようなことをすべきだと思うけどね、ウィルソンのトリビュートなら。
Even if he's worth a statue or two, who wants it when the money can clearly be used in a more creative way? ってことです。