「なぜ、イスラム教徒は、イスラム過激派のテロを非難しないのか」という問いは、なぜ「差別」なのか。(2014年12月)

「陰謀論」と、「陰謀」について。そして人が死傷させられていることへのシニシズムについて。(2014年11月)

◆知らない人に気軽に話しかけることのできる場で、知らない人から話しかけられたときに応答することをやめました。また、知らない人から話しかけられているかもしれない場所をチェックすることもやめました。あなたの主張は、私を巻き込まずに、あなたがやってください。

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2007年07月21日

「急に勝ち進んだので」

今日21日、サッカーのアジアカップは準々決勝が行なわれるが、試合を前に、「急に勝ち進んだので」事件が発生した。

ヴェトナム代表のPhan Van Tai Emさん(MF)は、ヴェトナムで年間最優秀選手に選ばれたチームの要。日本との試合で先制点を入れた彼。

その彼が、晴れ舞台の準々決勝(対イラク)に出場しない。【←エントリのアップロード時にこの文の「晴れ舞台」が抜けていました。急にボールがきたので。高速でキーボード打って見直しもしていなかったので。】

ヴェトナムについてはスポナビさんで「ホームではめっぽう強い」、「彼らが『参加賞』だけで終わることはないだろう」と評されてはいたが、これまでグループリーグを突破したことはなく、日本、UAE、カタールと一緒のグループで勝ち残って8強進出を遂げるとはプレイヤーですら事前には予想しがたかったらしい。というわけで、Phan Van Tai Emさんは21日、22日の週末に結婚式を挙げる予定を固めてしまっていたらしい。

ヴェトナムの英語新聞Nhan Danによると、監督(オーストラリア人)は「結婚式だから行かせた。これ以上彼にあれこれ言ってもしかたがない。もちろんいてくれた方がいいに決まっているが、替わりをつとめてくれるプレイヤーは何人かいる」というようなことを述べている。
http://www.nhandan.com.vn/english/sport/190707/sport_vnt.htm

一方、BBCに紹介されているロイターでの取材では、監督はもっと悲痛だ。たぶん吹っ切れる前のインタビューだろう。
http://news.bbc.co.uk/2/hi/asia-pacific/6907609.stm
"He's invited all the guests already. He just didn't believe the team had a chance," he told Reuters news agency.

"It's very disappointing that he has no confidence in his team, or he would not have arranged his wedding for the same day as the quarter-finals," Riedl said.

「既に招待客も全員呼んであるそうだ。このチームが勝ち進むとは思ってもいなかったらしい。自分のチームに自信を持っていないとはがっかりだ。もし勝てると思っていたら、準々決勝の日に結婚式をブッキングなどしないだろう」

でも監督は、ここまで勝ち残ったのは「運」だということも発言している。
"We've been lucky getting here, but luck is a big factor in football," the Austrian told Reuters.

"I'm a little bit surprised we qualified. We were lucky, but we have played well against good teams."
http://football.guardian.co.uk/breakingnews/feedstory/0,,-6790440,00.html


一方、ベトナムと対戦するイラクは、試合会場がバンコクでハノイではないこと(移動で消耗することがないよう最初からそれを狙っていたそうだが、相手がベトナムとのことで二重に好材料)、準々決勝で前回王者の日本と当たることが回避できたことなど幸運に恵まれつつ、スタメンが複数負傷し、さらに1人は累積警告で出場停止という状態。
http://www.soccerway.com/news/2007/July/17/iraq-relieved-to-miss-japan-in-football-quarters/
http://www.afcasiancup.com/jp/news/index.asp?aid=50099&cid=1377&amth=7&ayr=2007

ベトナムの監督は「相手のほうがフィジカルも強ければ身長もあるが、とにかく積極的に点を取りに行く」ということを語っている。
"Iraq are a physically stronger team, their players are all very tall, which will be a problem for us, but will be out there trying to score goals, because we can't wait for chances."
http://football.guardian.co.uk/breakingnews/feedstory/0,,-6790440,00.html



ところでヴェトナムの監督のAlfred Riedlさん(オーストリア国籍)、お名前は「アルフレド・リードル」なのか「アルフレド・リード」なのか、表記ゆれが微妙に気になります。(ネット上では表記が2通り。)
タグ:Football

※この記事は

2007年07月21日

にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。


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【2003年に翻訳した文章】The Nuclear Love Affair 核との火遊び
2003年8月14日、John Pilger|ジョン・ピルジャー

私が初めて広島を訪れたのは,原爆投下の22年後のことだった。街はすっかり再建され,ガラス張りの建築物や環状道路が作られていたが,爪痕を見つけることは難しくはなかった。爆弾が炸裂した地点から1マイルも離れていない河原では,泥の中に掘っ立て小屋が建てられ,生気のない人の影がごみの山をあさっていた。現在,こんな日本の姿を想像できる人はほとんどいないだろう。

彼らは生き残った人々だった。ほとんどが病気で貧しく職もなく,社会から追放されていた。「原子病」の恐怖はとても大きかったので,人々は名前を変え,多くは住居を変えた。病人たちは混雑した国立病院で治療を受けた。米国人が作って経営する近代的な原爆病院が松の木に囲まれ市街地を見下ろす場所にあったが,そこではわずかな患者を「研究」目的で受け入れるだけだった。

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▼当ブログで参照・言及するなどした書籍・映画などから▼















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