kafranbel-aug2011.jpgシリア緊急募金、およびそのための情報源
UNHCR (国連難民高等弁務官事務所)
WFP (国連・世界食糧計画)
MSF (国境なき医師団)
認定NPO法人 難民支援協会

……ほか、sskjzさん作成の「まとめ」も参照

お読みください:
「なぜ、イスラム教徒は、イスラム過激派のテロを非難しないのか」という問いは、なぜ「差別」なのか。(2014年12月)

「陰謀論」と、「陰謀」について。そして人が死傷させられていることへのシニシズムについて。(2014年11月)

◆知らない人に気軽に話しかけることのできる場で、知らない人から話しかけられたときに応答することをやめました。また、知らない人から話しかけられているかもしれない場所をチェックすることもやめました。あなたの主張は、私を巻き込まずに、あなたがやってください。

【お知らせ】本ブログは、はてなブックマークの「ブ コメ一覧」とやらについては、こういう経緯で非表示にしています。(こういうエントリをアップしてあってもなお「ブ コメ非表示」についてうるさいので、ちょい目立つようにしておきますが、当方のことは「揉め事」に巻き込まないでください。また、言うまでもないことですが、当方がブ コメ一覧を非表示に設定することは、あなたの言論の自由をおかすものではありません。)

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2007年07月01日

イングランド禁煙法、7月1日から施行

既にスコットランド(2006年3月26日)、ウェールズ(2007年4月2日)、北アイルランド(2007年4月30日)では禁煙法が施行されているが(データはウィキペディアより)、イングランドでもこの7月1日の午前6時から、公共の屋内(壁と屋根のある場所)での喫煙が法律で禁止される。これで全英で公共の屋内での喫煙が禁止されることになる。

今晩(30日夜)は多くのパブやクラブなどで「最後のタバコ」のイベントが企画されている、とBBCが報じている。

England counts down to smoke ban
Last Updated: Saturday, 30 June 2007, 14:41 GMT 15:41 UK
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/6256628.stm

パブやクラブでも喫煙が禁止となるので、特にパブでは客離れを食い止めようと工夫をこらす経営者がいるそうだ。ちょっと可笑しいのだけど:
And others are coming up with novel solutions for smokers - locals at the Miners Arms in Bristol will be offered fluorescent jackets to go outside and smoke in safety, easily visible to cars.

Landlord Gerry McLoughlin, said: "I chose these jackets because I did not want to put smokers off coming here.

"On a rainy day like today they are just what you need. Rather than spending my money on a new outbuilding I thought I would do this."

喫煙したいお客には蛍光のジャケットを貸し出して屋外で一服してもらおう、ってこれは恥ずかしいよ。「蛍光だから車にひかれる心配もなし」って、お笑いの人のやる通販番組のパロディみたいだし。それに「今日のような雨の日にはこういうものこそ必要」って、それより雨よけの屋根だけ設置して壁のない「屋外喫煙スペース」をパブの裏手にでも作ってくれたほうがよいのではないかと思うんですけど、どうなんでしょう。

この禁煙法は「副流煙が他人の健康を害する」との理由で設けられたもので、「煙の出ないタバコ」、つまり「嗅ぎタバコ」が復活するとの記事がAFPさんに。

http://nofrills.seesaa.net/article/46314704.html?1463701454

tnfuk [today's news from uk ] via kwout
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この記事、けっこう分量があって、内容も興味深い。

嗅ぎタバコは上流階級の紳士がお嗜みあそばすだけでなく、火気厳禁の炭鉱で働く人たちのものでもあったとか、いろいろ。特にへぇーと思ったのが:
「1缶2〜2.5ポンド(約470〜590円)の『嗅ぎタバコ』で、約一か月間は楽しめる。20本入り1箱が5.5ポンド(1300約円[原文ママ])もするタバコよりずっと経済的だ。・・・

嗅ぎタバコについては、http://www.snufftobacco.co.uk/ などを参照。

それから:
英国議会下院(House of Commons)では18世紀からの慣例として、議場の入り口で「嗅ぎタバコ」を配布する習慣がある。(「嗅ぎタバコ」代は税金から支払われている。)しかし、実際に「嗅ぎタバコ」を議場で楽しむ議員はほとんどいない。議場での喫煙は1693年に禁止されている。

「(「嗅ぎタバコ」代は税金から支払われている。)」ってははは。

議場での喫煙禁止(1693年:1707年のスコットランドとのUnionの前だから「イングランド」の国会)については2005年のインディペンデント記事がすぐに見つかった。
Smoking has been prohibited in the Commons chamber, public and members' lobbies and committee rooms since 1693. According to Erskine May's parliamentary history, MPs then agreed that "no member do presume to take tobacco in the gallery of the House or at a committee table". The only form of tobacco allowed on the green benches is snuff.

BBCにも。
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/politics/82066.stm
Smoking has been banned in the chamber and during any of the House's proceedings, including committees, since 1693.

A curious relic of the eighteenth century, however, is the provision of snuff for the use of members and officers of the House. This is kept at the doorkeeper's box at the entrance to the chamber.

Eating and drinking in the Commons Chamber is also forbidden. The only exception is for the Chancellor of the Exchequer who is allowed a drink whilst delivering the Budget speech.

これ↓も。
http://www.sadireland.com/smoking1.htm
1693: England
First recorded ban in England introduced prohibiting smoking in certain areas of the chambers of parliament

* Smoking bans and prohibitions became rare during the 18th and 19th century. Trade in tobacco became an important source of revenue for monarchs and leaders and tobacco bans were revoked. Even the Pope not to be left out opened a tobacco factory in 1779.

しかし1693年の「議場禁煙」は何がきっかけだったのかがわからない。シティの大火の影響で「ウェストミンスターでも火の用心」ということになったのかとも思ったのだけれど、1666年のロンドン大火後の消防法は1668年に制定されているAct for preventing and suppressing of fires)から時間が空きすぎているし。

話がずれたけれど、こういう「国家が法律で喫煙を禁止する」ということに対しては、当然、「個人の自由の侵害だ」とか「国家統制反対」といった反対意見もあり、またタバコ業界からの反発もあった。それでも英国会は法律を通し、成立させたのだけれど、いまもやはり反発はある。

そういう反対派の共感を得ることが目的であると思われるテレグラフの特設ページ:
SMOKE-FREE ENGLAND
http://www.telegraph.co.uk/health/main.jhtml?xml=/health/exclusions/smoking/nosplit/stopsmoking.xml

A persecuted minority?(迫害される少数者?)とか、Smoking police: Employers encouraged to spy on staff to enforce smoking ban.(タバコ警察:禁煙法を守らせるため従業員をスパイすることを奨励される雇用主)とかいった刺激的な見出しが並んでいる。テレグラフではなかったと思うが、「次は酒か? おらおら」調のフラストレーション大爆発の文を、法案が審議されていたころに読んだ記憶もある。

一方で、そういう「感情的反発」とは別の反対が出ているのが、シーシャ(水タバコ)カフェ。

Smoke ban threat to shisha cafes
Last Updated: Tuesday, 27 March 2007, 09:50 GMT 10:50 UK
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/england/london/6498099.stm

この記事に出ているEdgware Roadのあたりは、旧大英帝国関連のアラブ系の人たち(エジプトを含む)が多いエリア。BBCじゃなくて別のところで見たのかもしれないけど、トルコ系の人たちが多いGreen Lanesの店でも相当困っている、という記事を見たことがある。

あ、もっと新しい記事がBBCにあった。

Pipe dream
By Mukul Devichand
BBC Asian Network
Last Updated: Monday, 25 June 2007, 17:33 GMT 18:33 UK
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/magazine/6238382.stm

この記事ではロンドンではなくブラッドフォードのシーシャ・カフェを取材している。取材に答えている女性は、「シーシャ・カフェが閉店になったら、お酒を飲めないアジア系(たぶんパキスタン系)の友人と私が一緒に行って楽しめる場所がなくなってしまう」と述べている。

下記のAFPさんの日本語記事にも「シーシャはわれわれの文化だ。それを禁じることはコミュニティーを破壊することになる」というコメントが紹介されているけれど、ブラッドフォードでの事例を読むと、それは単にシーシャ文化圏の人にとっての「われわれの文化」というだけでないのだろうと思う。

http://nofrills.seesaa.net/article/46314704.html?1463701454

tnfuk [today's news from uk ] via kwout
[コード消去・代替画面挿入/2016年5月]



なお、BBCによれば、今回の「シーシャも禁煙法で禁止」というのを歓迎しているアラブ系の人もいるそうだ。大変な皮肉だと私には見えるのだが、「イスラムのおしえでは自分を害してはならないので、イスラム教徒は喫煙してはならないと考える。若い者にとっては喫煙よりほかにすることがあると考えるのによい機会だろう」とのことだ。
The government's argument that it cannot allow a minority group to damage its health while the majority remains protected, has some Muslim support.

Dr Azzam Tamimi, an Islamist campaigner said, on a recent visit to Shishawi cafe: "I am one of those who believe it is forbidden in Islam to smoke, because it is forbidden to harm yourself. Maybe this will make young people think of something better to do."


そうそう、シーシャといえば、イラク戦争でイラクにいる米兵をイラク人がからかうこともある(パイプを見ただけで米兵は「あれ」だと思い込んでいるので「全然キいてこないけど?」ということになる)、という記事も前に読んだことがある(たぶんイラク人のブログで)。いい感じで間が抜けていて、かなり好きな話だ。


※この記事は

2007年07月01日

にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。


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【2003年に翻訳した文章】The Nuclear Love Affair 核との火遊び
2003年8月14日、John Pilger|ジョン・ピルジャー

私が初めて広島を訪れたのは,原爆投下の22年後のことだった。街はすっかり再建され,ガラス張りの建築物や環状道路が作られていたが,爪痕を見つけることは難しくはなかった。爆弾が炸裂した地点から1マイルも離れていない河原では,泥の中に掘っ立て小屋が建てられ,生気のない人の影がごみの山をあさっていた。現在,こんな日本の姿を想像できる人はほとんどいないだろう。

彼らは生き残った人々だった。ほとんどが病気で貧しく職もなく,社会から追放されていた。「原子病」の恐怖はとても大きかったので,人々は名前を変え,多くは住居を変えた。病人たちは混雑した国立病院で治療を受けた。米国人が作って経営する近代的な原爆病院が松の木に囲まれ市街地を見下ろす場所にあったが,そこではわずかな患者を「研究」目的で受け入れるだけだった。

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