kafranbel-aug2011.jpgシリア緊急募金、およびそのための情報源
UNHCR (国連難民高等弁務官事務所)
WFP (国連・世界食糧計画)
MSF (国境なき医師団)
認定NPO法人 難民支援協会

……ほか、sskjzさん作成の「まとめ」も参照

お読みください:
「なぜ、イスラム教徒は、イスラム過激派のテロを非難しないのか」という問いは、なぜ「差別」なのか。(2014年12月)

「陰謀論」と、「陰謀」について。そして人が死傷させられていることへのシニシズムについて。(2014年11月)

◆知らない人に気軽に話しかけることのできる場で、知らない人から話しかけられたときに応答することをやめました。また、知らない人から話しかけられているかもしれない場所をチェックすることもやめました。あなたの主張は、私を巻き込まずに、あなたがやってください。

【お知らせ】本ブログは、はてなブックマークの「ブ コメ一覧」とやらについては、こういう経緯で非表示にしています。(こういうエントリをアップしてあってもなお「ブ コメ非表示」についてうるさいので、ちょい目立つようにしておきますが、当方のことは「揉め事」に巻き込まないでください。また、言うまでもないことですが、当方がブ コメ一覧を非表示に設定することは、あなたの言論の自由をおかすものではありません。)

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2007年06月20日

国連人権理事会/スーダンへの投資、引き上げの呼びかけ

2つの話題を1つのエントリに。

まずは国連人権理事会。下の方にスーダンへの投資の引き上げの話題。

国連人権理事会 (The UN Human Rights Council) (→公式サイト:委員数47)が、国連加盟国に対し、人権についての記録の定期的・継続的精査を受けることを義務化するルールを制定することで合意したとの簡潔な報道@BBC。
UN human rights body sets rules
Last Updated: Tuesday, 19 June 2007, 07:05 GMT 08:05 UK
http://news.bbc.co.uk/2/hi/in_depth/6766197.stm

記事によると、中国が強く反対していたが最終的には合意に達したとのこと。
Under the "universal periodic review" mechanism, the human rights record of all countries will face regular scrutiny.

ここで「精査」する(scrutinise)のは誰かというのが気になるのだが、その点は記事には明示されていない。うーむ。

なお、人権理事会は2006年に設立された新しい機関である。ウィキペディアに詳しいが、いろいろ問題のあるメンバーステイトが委員の人権委員会(the UN Commission on Human Rights)が、スーダンのダルフール紛争と米軍によるイラクでのあれこれ(アブ・グレイブにおける拷問、ファルージャ包囲戦という集団懲罰)やグアンタナモでガタガタになってしまい、新たに設けられたのが人権理事会である。

米国はこの理事会の設置に反対したが(もっと強力な組織が必要と言っていたらしいが、アブ・グレイブは「個別の兵士の責任で軍の責任ではない」と強引に結論したのだからまあアレにせよ、グアンタナモとかCIAの拷問フライトとかをどう考えているのかさっぱりわからん)、理事に立候補せず、理事会を強化する方向で外部から協力するというスタンスだそうだ。イスラエルは米国と仲良く一緒に理事会設置に反対。「人権」という点ではかなり危ういところにいるイランは棄権し、べラルーシ、ベネズエラも棄権している。

BBC記事には、今回合意に達したことで、発足したばかりの理事会がいきなりガタガタになるという事態は避けられたという感じの記者のコメントがある。

というわけで、理事会のメンバーステイトには超大国であるアメリカ合衆国がいないのだが、現時点での理事国の一覧。理事の任期はいろいろあって、今後もこのままというわけではないのでそこはご留意を。

【国連人権理事会メンバーステイト】
アフリカ: Algeria, Cameroon, Djibouti, Gabon, Ghana, Mali, Mauritius, Morocco, Nigeria, Senegal, South Africa, Tunisia, Zambia

カリブ海&南米: Argentina, Brazil, Cuba, Ecuador, Guatemala, Mexico(<設立後1年間議長国), Peru, Uruguay

アジア: Bahrain, Bangladesh, China, India, Indonesia, Japan, Jordan, Malaysia, Pakistan, Philippines, Republic of Korea, Saudi Arabia, Sri Lanka

西欧など(<原文ママ): Canada, Finland, France, Germany, Netherlands, Switzerland, United Kingdom

東欧: Azerbaijan, Czech Republic, Poland, Romania, Russian Federation, Ukraine

・・・というわけで、理事会でも「人権」について「問題がない」という国ばかりではない。

というなか、英国からスーダンへの投資を取りやめるべきとの声が上がっているとの報道があった。スーダンの石油産業は英国からの投資を呼んでいるが、それはダルフールでのエスニック・クレンジングを助けていることであり、やめるべきだ、という主張が、「イージス・トラスト」という団体 http://www.aegistrust.org/ によって為されている。

British investors urged to quit Sudan
Julian Borger, diplomatic editor
Tuesday June 19, 2007
http://www.guardian.co.uk/sudan/story/0,,2106163,00.html

ガーディアンによると、イージス・トラストが「スーダンに投資している英国の団体」として名前を挙げているのは、イングランド国教会、バークレイズ(金融グループか)、それからエンジニアリングの会社でPetrofacや the Weir Group、など。イングランド国教会は中国の石油企業の株という形でスーダンに投資しているとのこと。

で、元々は南アのアパルトヘイトに反対する活動をしてきた活動家で、現在は北アイルランド担当大臣とウェールズ担当大臣を兼務するピーター・ヘイン@労働党副党首候補も、イージス・トラストのこの呼びかけをサポートしているとのことで、「ダルフールで人々を殺傷するために回される投資を引き上げようというキャンペーンは、南アのアパルトヘイト政策を終わらせた投資引き上げキャンペーンに通じるものがある」といったコメントを出している。
http://www.aegistrust.org/index.php?option=com_content&task=view&id=642&Itemid=88

同キャンペーンにより、既にロールスロイス、ジーメンスなど4社が投資を引き上げているとのこと。

スーダンについては、先日、「ウィーン発 『コンフィデンシャル』」さんにこんなエントリがあった。

2007年05月10日
スーダンの新しい呼称
http://blog.livedoor.jp/wien2006/archives/50659417.html

少し引用:
アフリカ大陸最大の領土を誇るスーダンは今日、ダルフール地域の人権問題で国際社会から糾弾される一方、日量50万バレルの原油を生産する原油輸出国にのし上がってきた。同国は現在、石油輸出国機構(OPEC)のオブザーバーだが、正式加盟は時間の問題とみられているほどだ。
 同国が原油生産に乗り出すと、蟻が砂糖に群がるように、中国を筆頭に資源外交を展開する国々がハルツーム政府の戸をたたき出した。経済制裁のためスーダンの石油産業に進出できない米石油企業は中国の資源外交の攻勢に焦りを感じ、ワシントン政府に対スーダン政策の変更を要求しているほどだ。

※この記事は

2007年06月20日

にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。


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【2003年に翻訳した文章】The Nuclear Love Affair 核との火遊び
2003年8月14日、John Pilger|ジョン・ピルジャー

私が初めて広島を訪れたのは,原爆投下の22年後のことだった。街はすっかり再建され,ガラス張りの建築物や環状道路が作られていたが,爪痕を見つけることは難しくはなかった。爆弾が炸裂した地点から1マイルも離れていない河原では,泥の中に掘っ立て小屋が建てられ,生気のない人の影がごみの山をあさっていた。現在,こんな日本の姿を想像できる人はほとんどいないだろう。

彼らは生き残った人々だった。ほとんどが病気で貧しく職もなく,社会から追放されていた。「原子病」の恐怖はとても大きかったので,人々は名前を変え,多くは住居を変えた。病人たちは混雑した国立病院で治療を受けた。米国人が作って経営する近代的な原爆病院が松の木に囲まれ市街地を見下ろす場所にあったが,そこではわずかな患者を「研究」目的で受け入れるだけだった。

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▼当ブログで参照・言及するなどした書籍・映画などから▼