「なぜ、イスラム教徒は、イスラム過激派のテロを非難しないのか」という問いは、なぜ「差別」なのか。(2014年12月)

「陰謀論」と、「陰謀」について。そして人が死傷させられていることへのシニシズムについて。(2014年11月)

◆知らない人に気軽に話しかけることのできる場で、知らない人から話しかけられたときに応答することをやめました。また、知らない人から話しかけられているかもしれない場所をチェックすることもやめました。あなたの主張は、私を巻き込まずに、あなたがやってください。

【お知らせ】本ブログは、はてなブックマークの「ブ コメ一覧」とやらについては、こういう経緯で非表示にしています。(こういうエントリをアップしてあってもなお「ブ コメ非表示」についてうるさいので、ちょい目立つようにしておきますが、当方のことは「揉め事」に巻き込まないでください。また、言うまでもないことですが、当方がブ コメ一覧を非表示に設定することは、あなたの言論の自由をおかすものではありません。)

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2017年01月23日

大統領就任という立て込んでるときに合わせて、なぜかユーザーインターフェイスを変更したTwitter.

発足するや否や、報道官が「嘘、はったり」の類をぶちかましていきなりミーム化するという惨状を呈しているトランプ政権。それに対しトランプ支持者たちは……見るのもうんざりだから(っていうか見るとこちらの感覚がおかしくなるので)見ていないが、彼らのことだから、ミームにされたことも「左翼/リベラル/アンティファ/フェミ/ネオリベのwhinersが、私たちの大統領をいじめに来た!」と解釈したりするのだろう。そういうのにも、徐々に慣らされていくのだ、これからは。私が異常なことを「異常」と感じなくなるまでに、たいした時間はかからないだろう。1年もしないうちに「なぜ以前はこれが『異常』に思えていたのだろう」と思うようになっているはずだ。それへの抵抗として、私は書き留めるべきと思ったことを書き留める。できる範囲で。

月曜からの本格的な仕事始めを前にした土日の様子を見て、Twitter上で私がフォローしたりリストに入れたりしている米国のジャーナリストたちは、何がなぜ、どのようにひどいかを指摘するので大忙しのようだ。あまりたくさんは見ていないのだが、それらは「報道官発言のミーム」とあわせてRTするなどしてある。
http://twilog.org/nofrills/date-170122/asc

土曜日(21日)には、世界各地で女性たちのデモ(Women's March)が行なわれた。その様子を伝えるツイートも、21日から22日にかけてRTしている。イラクのエルビル(イラクのクルディスタン)からも、雨の中行なわれたデモの様子が伝えられてきている。米国内からは「この街としては史上最大のデモとなった」といった地方ニュースも伝えられている。

と、そのように大きな変化があって、たぶん普段よりも多くの人々がTwitterを使っているのではないかと思われたこの週末に、Twitterは緊急性などまったくなさそうなインターフェイス変更を行なった。本エントリはそのことについてのメモである。


変更されたのは、これまでツイートの下に「・・・」のボタンで表示されていたメニューの位置と形式だ。






あとは画面を見ればわかるだろうと思う。

それから、Twitterに関してはこんなことも伝えられている。

ツイッター、「政権移行」失敗で謝罪 誤って56万人を追加
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170122-35095362-cnn-int
Or https://archive.is/eSsRT

トランプの大統領就任にともない、@POTUS (President Of The United States) のアカウントがトランプに引き渡され、オバマの大統領としてのツイートはすべて、新規の@POTUS44(第44代米大統領)のアカウントに移動された(というか、元々の@POTUSのアカウント名を@POTUS44に変更し、同時に@POTUSのアカウントを新設したのだろう)。そのときに、元々@POTUSのアカウントをフォローしていた人々の扱いで、何らかの手違いがあったようだ。

Twitterでは、@POTUSのアカウントをフォローしていた人々は、自動的に@POTUS44をフォローするようにした。これは論理的にみて正しい。@POTUSをフォローしていた人には、「バラク・オバマ」をフォローしていた人と、「米大統領」をフォローしていた人がいて、「米大統領」のアカウントをフォローしてる人について、「第44代米大統領(つまりバラク・オバマ)」のアカウント(過去ログの保存場)のフォローを外さないようにしておくことは、理にかなっている。しかし、オバマ退任後の@POTUSのアカウントを、オバマ時代の@POTUSをフォローしていた人々が自動的にフォローする必要があるのかどうか……行政のアカウントとみるか、個人のアカウントとみるかで結論は変わってくるだろう(個人のアカウントと見る場合は、ゼロから仕切りなおすようにするのが論理的)。類似の事例、例えばロンドン市長のアカウントはどうだっただろう。

それより大きな問題となったのは、新大統領就任を前に@POTUSのフォローを外していた人も多くいるわけで、フォローを外したタイミングにもよるのかもしれないが、そういう人々がTwitterのおせっかいによって、@POTUSのアカウントをフォローしっぱなしということになってしまったようだ。

ドーシー氏の説明によると、それまでに「@POTUS」などのフォローを中止していたユーザーらも、新政権のフォロワーに追加されてしまうという手違いが起きた。

「@POTUSをフォローしていなかったのに、知らないうちにフォロワーになっている」などの苦情が相次いだため、ツイッター側が修正したという。

……

「@POTUS」と「@POTUS44」のフォロワーは、21日午前の時点でともに約1420万人だったが、同日午後には「@POTUS44」のフォロワーだけが約1430万人に増えた。「@POTUS」は1420万人のまま。


この件、Twitterのサポートのツイート:




英語ってときどき、ものすごい皮肉を素でぶちかますよね。> "migration"

んで、この件、ニュース的なものを見ようとTwitterで検索すると、もちろんニュース的なものは見つかるのだが:






同時にこういうのも目に入る。こういう毒々しいのが、がんがん垂れ流されている。こんなの、一昔前なら、「それ系のサイトやブログ」をわざわざ見に行かなければ目にしないようなものだったのだ。(この点、トランプ支持者たちのとっている手法は、2014年のイスイス団の手法とよく似ている。)




2008年の大統領選挙のときにオバマ陣営の選挙戦で注目されたのが、「ネット戦略の巧みさ」で、特にTwitterとFacebookの活用は、その後の選挙戦において「先例」として参照されるようになった。そして「リベラル」たちは、「ネットを巧みに活用するのはオバマのようなリベラルな人たちだけ」と錯覚した。

しかし事実は……いまやTwitterのヘビーユーザーといえばドナルド・トランプだ。トランプの垂れ流す嘘、虚偽情報、ハッタリ、etc etcの多くが、Twitterの140字の世界でぐるぐると回っている。

その事実を、Twitterの経営陣が無視するだろうか。

そんなことをするはず、ないじゃん。

「50万人もが意図せず@POTUSをフォローしてしまった件は、バグでした」……本当にそうかもしれない。しかし、それを額面どおり受け取る人も、さほど多くはないだろう。既に「疑心暗鬼」のタネはがんがん撒かれて、水もたっぷり与えられている。

※この記事は

2017年01月23日

にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。


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【2003年に翻訳した文章】The Nuclear Love Affair 核との火遊び
2003年8月14日、John Pilger|ジョン・ピルジャー

私が初めて広島を訪れたのは,原爆投下の22年後のことだった。街はすっかり再建され,ガラス張りの建築物や環状道路が作られていたが,爪痕を見つけることは難しくはなかった。爆弾が炸裂した地点から1マイルも離れていない河原では,泥の中に掘っ立て小屋が建てられ,生気のない人の影がごみの山をあさっていた。現在,こんな日本の姿を想像できる人はほとんどいないだろう。

彼らは生き残った人々だった。ほとんどが病気で貧しく職もなく,社会から追放されていた。「原子病」の恐怖はとても大きかったので,人々は名前を変え,多くは住居を変えた。病人たちは混雑した国立病院で治療を受けた。米国人が作って経営する近代的な原爆病院が松の木に囲まれ市街地を見下ろす場所にあったが,そこではわずかな患者を「研究」目的で受け入れるだけだった。

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