「なぜ、イスラム教徒は、イスラム過激派のテロを非難しないのか」という問いは、なぜ「差別」なのか。(2014年12月)

「陰謀論」と、「陰謀」について。そして人が死傷させられていることへのシニシズムについて。(2014年11月)

◆知らない人に気軽に話しかけることのできる場で、知らない人から話しかけられたときに応答することをやめました。また、知らない人から話しかけられているかもしれない場所をチェックすることもやめました。あなたの主張は、私を巻き込まずに、あなたがやってください。

【お知らせ】本ブログは、はてなブックマークの「ブ コメ一覧」とやらについては、こういう経緯で非表示にしています。(こういうエントリをアップしてあってもなお「ブ コメ非表示」についてうるさいので、ちょい目立つようにしておきますが、当方のことは「揉め事」に巻き込まないでください。また、言うまでもないことですが、当方がブ コメ一覧を非表示に設定することは、あなたの言論の自由をおかすものではありません。)

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2016年07月11日

選挙について、書いてはいませんが、投票は行ってきました。

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ネット、特にソーシャルネットという場で日本の選挙について読むのも書くのもほとんどやめていましたが、10日は投票所に行って、投票用紙に「この人に国会という場にいてほしい」と自分なりに考えた人の名前を書いて投票箱に入れてきました。投票済証は、投票所を出る手前の机に座っていた係員さんに「投票済みの証明書をいただきたいのですが」とお願いしたら、その方が担当者さん(庶務の方、と呼んでいました)を呼んでくれました。つまり、いつもと同じです。

投票所は地元の小学校なのですが、校門を入ってから投票所として利用されている建物までの数メートルの空間の片隅に、犬のリードを持って待っている人が2人ほどいました。お1人はちょうど、投票を終えて出てくるご家族と交替で投票に行くタイミングだったようです。「投票所の犬たち」がハッシュタグになるのは英国だけで、犬を連れた方はずいぶん気を使っていらっしゃるように見えました。

投票所内は、私が行ったときはすべてのブースに人がいるけれど、並んで待ちはしない程度に混雑していて、親御さんにぴったりくっついて選挙区、比例と進んでいく小学生くらいの子供も何人かいました。普段、この学校に通っている子にとっては、いつも見慣れた場所がいつもとは違う用途で、いつもいない人々でいっぱいになっている光景は、おもしろく見えることでしょう。

「ネット選挙(選挙運動)」が解禁され、いろいろと様変わりした選挙だったのかもしれませんが、個人的にネット(特にソーシャルネット)にはうんざりしているので、大手報道の記事はポータルサイト経由でいくらか読んだけど、特にソーシャルネットで流れる候補者の選挙運動の様子や「みんなの意見」的なものは見ないようにしていました。はてブの「お気に入り」で見かけたのが選挙ネタというより「デマ屋」ネタ(ですよね)のこれと、人々が相手にせずにほっといたら、タコツボの中で一定範囲の人々の間で元気の素になってしまってるらしい「陰謀論」のとても詳しい検証(おつかれさまですとしか言いようがない)。その「陰謀論」は、ネット(特にソーシャルネット)で注目されているある候補者さんが信じているらしいのですが、その候補者さんがなぜ注目されているのかも、注意を払ってこなかったので知りません。過去(今回の参議院選挙のずーっと前)に2度ほど、その候補者さんについてどう思うかを尋ねられたことがあると思うのですが、どう思うかも何も、「それって、誰ですか?」でした。私はその人については確かに聞いたことはあったのですが、別に興味を引かれる点はなく、Twitterでもブログでもその人について言及したことはなく、RTなどもしていないと思います。それでも、その人についてどう思うかを別な人が尋ねてくるということがあった程度には、よく知られた人だったのでしょう。

そうやって、「ネットの有名人」は誕生するんでしょうね。上記の「陰謀論」のほか、「ニセ科学」でも問題視されているという指摘を、登録しているpaper.liのページで見かけましたが……ええと、ヒマなときなら読んでたかもしれません。(でもあいにく、ヒマじゃないんですよ。まだBrexit後のごたごたは続いてるし、Euro 2016でのフーリガンのことからチルコット報告書のことまで、書きかけのものがたくさんある。ダラスの警官銃撃事件は犯人像がまだ完全にはわかっていないし。)

あ、あと、もう少しだけ今回の選挙に言及したものがあります。

それは報道に関するもので、「NAVERまとめ」で自分がページを作成したとき(カテゴリ未設定の状態)に、サイドバーに表示されていたのだったと思います。





それから、自民党の使っている「中立性」という言葉の定義がおかしい、という点についてのもの。これは、はてブの「お気に入り」経由(私がはてブでフォローしているどなたかがブクマしていた)で見たのだったと思います。









誰か候補者個人の「陰謀論」や「ニセ科学」に警戒することも重要ですが、政権与党のこういう無茶苦茶な行為(これは、言語・ロゴスに対する蹂躙です)は、そんなものとは比較にならないくらいに危険なものだと思います。でも、そういうことをする人々(ついでにいえば「江戸しぐさ」のような歴史の捏造を行なった人々でもある)を、多くの有権者が「支持」するんですよね? 目立っておかしな(トンデモな)陰謀論者やニセ科学信奉者に注目しながら、「消去法だ」と言って。

というわけで、本エントリは「特に発言はしていませんが、投票はしてきました」ということを言うために書いたものです。

「投票に行ってない奴は文句を言うな」などと絡まれたときに、このページを示そうと思っています。

※この記事は

2016年07月11日

にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。


posted by nofrills at 23:49 | TrackBack(0) | i dont think im a pacifist/words at war | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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【2003年に翻訳した文章】The Nuclear Love Affair 核との火遊び
2003年8月14日、John Pilger|ジョン・ピルジャー

私が初めて広島を訪れたのは,原爆投下の22年後のことだった。街はすっかり再建され,ガラス張りの建築物や環状道路が作られていたが,爪痕を見つけることは難しくはなかった。爆弾が炸裂した地点から1マイルも離れていない河原では,泥の中に掘っ立て小屋が建てられ,生気のない人の影がごみの山をあさっていた。現在,こんな日本の姿を想像できる人はほとんどいないだろう。

彼らは生き残った人々だった。ほとんどが病気で貧しく職もなく,社会から追放されていた。「原子病」の恐怖はとても大きかったので,人々は名前を変え,多くは住居を変えた。病人たちは混雑した国立病院で治療を受けた。米国人が作って経営する近代的な原爆病院が松の木に囲まれ市街地を見下ろす場所にあったが,そこではわずかな患者を「研究」目的で受け入れるだけだった。

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