「なぜ、イスラム教徒は、イスラム過激派のテロを非難しないのか」という問いは、なぜ「差別」なのか。(2014年12月)

「陰謀論」と、「陰謀」について。そして人が死傷させられていることへのシニシズムについて。(2014年11月)

◆知らない人に気軽に話しかけることのできる場で、知らない人から話しかけられたときに応答することをやめました。また、知らない人から話しかけられているかもしれない場所をチェックすることもやめました。あなたの主張は、私を巻き込まずに、あなたがやってください。

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2016年05月05日

私が見た「謎の草」は、在来種の「ミミナグサ」だったようだ。

春先、「桜前線」がニュースになるころ、道端にわんさか生え出すいわゆる「雑草」のなかに、「オランダミミナグサ」という草がある。ハコベに似ているというが、ハコベのように柔らかそうではないし、かわいらしいたたずまいでもなく、こんなのを食べたら、小鳥でもウサギでも口の中が痛そうだという印象を受ける草だ。みっしりわっしりと咲いている個々の花は、なかなかかわいらしいのだが。

オランダミミナグサ

オランダミミナグサ


この草の名前を知ったのも私はごく最近のことだが、「オランダミミナグサ」ということはいわゆる「外来種」で、「在来種」に「ミミナグサ」というのがあるのだろうということは、この名称だけで容易に推察できる。

オンラインで利用できる「植物図鑑」を見てみると、やはり「在来種のミミナグサ、外来種のオランダミミナグサ」ということだとわかる。
ミミナグサは,里山の草地に生える多年草。近年ではヨーロッパ原産の近縁種,オランダミミナグサが増えていて,都市近郊では帰化種の方が勢いがいい。しかし,自然環境が維持されている里山の草地では,ミミナグサを見かけることが多い。

http://www.plantsindex.com/plantsindex/demo_html/demo_db/result14730.htm


「自然環境が維持されている里山」とは何なのか、といった疑問も頭をよぎりつつ、そこはあまり深く考えず、この記述を見る限り、東京のような都会では「ミミナグサ」はもう珍しいということだろう。実際、そこらへんを歩いていて目にするのは「オランダミミナグサ」ばかりだ。しかもこの草、最近、やけに増えてきているような気がする。主に柔らかい土がたっぷりある植え込みの脇などにわんさか生えていて、以前はそういう場所でよく見かけたハコベやナズナ(ぺんぺん草)よりも目に付くようになっている。あるいは単に、今まで私は見ていなかっただけかもしれない。

ともあれ、そういうわけで、「東京ではミミナグサは目にすることはないだろう」と思っていた。

ところが今年、いつもスミレが群生するツツジの植え込みの足元を見てみると、ここにもわんさかと咲いているオランダミミナグサの集団から10センチほど離れたところに、「オランダミミナグサのようだが、少し違った風情の草」が生えていた。

Untitled


集団で生えているオランダミミナグサの1本(この写真は花が実になるときのもので、あまりよい例ではないかもしれないが、これだけ趣が異なっていれば誰だって「別の種類の植物かなあ」と思うだろう)。

orandamiminagusa.jpg


「違った風情の草」の別角度の写真(Flickrにアップするためではなく、単に家で調べるための写真で、ピントが合ってなかったりもする)。

miminagusa-tsubomi01.jpg


miminagusa-tsubomi02.jpg


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ミミナグサ、オランダミミナグサの花は咲いている時間帯が限られる。そのため、この「謎の草」がどんな花を咲かせるのかもこの写真を撮った時点ではわからず、できれば、咲いている時間帯にもう一度ここを通るようにしようと考えた。

その間、野の草についての調べものでお世話になっている「松江の花図鑑」さんで調べてみると、オランダミミナグサとミミナグサは、花が閉じたときの様子で区別できるらしい。

オランダミミナグサは、「閉じた花の花弁が萼より長い」。



他方、ミミナグサは、「閉じた花の花弁は萼からほとんど出ない」。



つまり、開花した状態で確認するには、花びらの長さが、ガクと同じくらいなのがミミナグサ、ガクより長いのはオランダミミナグサということになる。

ほかにも、「ミミナグサは花柄が長め、オランダミミナグサは短くほとんど茎に接して花が咲く」という違いもある。

また、「オランダミミナグサは花がぎっしり固まって付くが、在来種は少ない傾向がある」という違いもあるという。

そういったことを調べて「ふむふむ」と思ってすぐに、その「謎の草」が生えている植え込みの前をタイミングよく通ることができた。

そのときの写真がこれ。

miminagusa.jpg


ミミナグサ


立ち姿はこう。

ミミナグサ


ガクと花びらの長さがほぼ同じということがよくわかる角度。

ミミナグサ

ミミナグサ


花と葉の位置関係がほかのと違うように見えるのもある。

ミミナグサ?


これは、もう実ができている(左側)。

ミミナグサ


ミミナグサ


……といった写真を、Flickrにどかっとアップしてきた。関心がおありの方は、下記URLが私の写真の「ミミナグサ」のタグの一覧(Flickrのほうで処理・仕様が変わらなければ、「オランダミミナグサ」とは別のタグになっているはず)。
https://www.flickr.com/search/?sort=date-taken-desc&safe_search=1&tags=ミミナグサ&user_id=73852584%40N00&view_all=1



なお、当方のFlickrアカウントは、大半の写真をCreative Commons BY-NC 2.0のライセンス(表示・非商用)にしてあります(ごく一部、All rights reservedの写真もあります)。当方のCCライセンスの写真は、お金儲けのためでなければご自由にお使いいただいてかまいません(加工などしてもいいです)。学校の課題、自由研究などでお問い合わせいただいたことがありますが、お問い合わせ不要です。

「非商用」というのはいろいろ基準があるかもしれませんが、個人ブログで紹介したい本を書影つきで紹介するためにamazonのアフィリエイトを使っているようなケースは「非商用」です。一方、同じブログ・サービスを使っていても、「ブログ飯」などの方向性を追究し、「ブログでこれだけ稼いだ」とかいう話題を熱心に展開しているような「プロブロガー」の場合は、「商用」です。商品を販売するためにブログを使っているのも「商用」です。もっとシンプルに「ブログでの収入」を基準にすれば、ブログ経由の収入が月に1000円とか2000円とかで、それを拡大しようとも考えていない場合は、「商用」に該当する可能性を考えていただく必要は、少なくとも当方に関しては、ありません(他の人がどうなのかは知りません)。
タグ:flickr 写真

※この記事は

2016年05月05日

にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。


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【2003年に翻訳した文章】The Nuclear Love Affair 核との火遊び
2003年8月14日、John Pilger|ジョン・ピルジャー

私が初めて広島を訪れたのは,原爆投下の22年後のことだった。街はすっかり再建され,ガラス張りの建築物や環状道路が作られていたが,爪痕を見つけることは難しくはなかった。爆弾が炸裂した地点から1マイルも離れていない河原では,泥の中に掘っ立て小屋が建てられ,生気のない人の影がごみの山をあさっていた。現在,こんな日本の姿を想像できる人はほとんどいないだろう。

彼らは生き残った人々だった。ほとんどが病気で貧しく職もなく,社会から追放されていた。「原子病」の恐怖はとても大きかったので,人々は名前を変え,多くは住居を変えた。病人たちは混雑した国立病院で治療を受けた。米国人が作って経営する近代的な原爆病院が松の木に囲まれ市街地を見下ろす場所にあったが,そこではわずかな患者を「研究」目的で受け入れるだけだった。

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