「なぜ、イスラム教徒は、イスラム過激派のテロを非難しないのか」という問いは、なぜ「差別」なのか。(2014年12月)

「陰謀論」と、「陰謀」について。そして人が死傷させられていることへのシニシズムについて。(2014年11月)

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2016年04月19日

「ヒメウズ」という小さな花

「ヒメウズ」という草がある。漢字で書くと「姫烏頭」で、「姫」は「小さい」という意味、「烏頭」は「トリカブト」だそうだ。

と聞いて「トリカブトってこんな花じゃないよなあ」と思う。

himeuzu.jpg


ヒメウズの花。ようやく「こんな形の花ですよ」ということが説明できるような写真が撮れたのは、風が収まった今週のことだったが、今年は3月、ソメイヨシノが咲く前から咲きだしていた。この白い花(に見えるが、実はガクである)、全長が5ミリから7ミリくらいの小さなものだ。

この草の名前を知ったのは、去年のことだった。近所の、桜の木がある児童遊園の片隅の、あまり背の高くない木の足元に、あえてあまり手を入れずに放置してあるような「雑草」の群落の中で、それなりにわんさかと勢力圏を築いている。「それなりに」というか、カラスノエンドウという、やたらと生命力が強そうな「雑草」と隣り合って、一定の面積を占めている。カラスノエンドウと「何か知らない草」の2種類の草が分かれて群落をつくり、グラウンド・カバーのようになっている区域のあちこちにオランダミミナグサやヒメオドリコソウが共存しつつ繁茂し、ところどころからハルジオンがにゅーっと突き出していたりする中で、ひょろひょろとして頼りない風情の可憐なこの花は最初、目に付かなかった(花だということを認識した日、最初に遠目で見たときには「虫が飛んでる」のだと思った)。まずこの草のことを覚えたときに見たのは、深く切れ込みの入った葉だった。

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うちらが子どものころから空き地や道端で見慣れている「雑草」の多くが、明治以降に観賞用として日本に持ち込まれ、後に野生化した帰化植物(外来種)だ。あのハルジオンだって、「北アメリカ原産で、日本では帰化植物」である。見慣れない、目立たない、でも可憐なたたずまいのこの花もきっとそういう花で、英語では「なんとか・ベル・フラワー」とかいうに違いない……と思っていたが、そうではなかった。

どのようにしてこの花の名前を見つけたのかは、うろ覚えだ。気になっていたことがわかったという「!」な気持ちで、どのようにしてわかったのかの情報が頭から消えてしまった(私の頭はその程度なので、メモが必要なのである)。花の名前を調べるときによく参照している「季節の花」というサイトさんの、「白い花 (春)」のページ(4ページある)を順繰りに見ていったのだったと思ったが、50音順で整理されているこのページの「は行」のところには、この花はない。「はなQ」というサイトさんで「春に咲く白色の花」(草花)を見ると、「は行」のところにちゃんと「ヒメウズ」があるので「はなQ」さんを見たのかもしれない。あるいは「春 花 白 草花 小さい」といったキーワードで画像検索をしたのだったか。

いずれにせよ、「ヒメウズ」という名前を知り、「松江の花図鑑」というサイトさんでさらにその名前で見て、間違いないということを確認したことは覚えている。それからウィキペディアにエントリがあることにも気づいた。

先端に向けてまばらに枝を出し、花をつける。花は3-5月頃、ややうつむいて咲き、長さ5-6mm、白くて時にやや赤みを差す。花の外から見えるのは、花弁に見えるが実は萼片で、楕円形で五枚、下向きに抱えるように開く。その内側には長さ2.5mmの花弁があり、やや黄色みを帯び、筒状に並ぶ。それらの基部には短いながら距(きょ)があって萼片の間から上に出る。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%92%E3%83%A1%E3%82%A6%E3%82%BA


「距(きょ)」というのは「花の萼や花冠の基部近くから突出した部分。たとえばスミレ,ノウゼンハレン,ランなどにみられ……」(ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典)とのことで、スミレの花の後ろに出っ張っているあの部分のことだろう。

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ともあれ、「ヒメウズ」。

この草、花が終わったあとの実もおもしろい。下の写真の右端にある緑の物体が実だ。

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これが熟すとどうなるかというと……というのはまだ季節になっていないので、またその季節になったら、Flickrにアップしようと思っている。

ともあれ、ようやくこの花がどういう花なのか、伝えることができるような写真が撮れたし、このような「野の草花」についてのブログをいくつか拝読したので、Flickrから飛び出してブログも書いてみた。

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「野の草花」について調べるときには、文中にリンクしたサイトさんがとても参考になるので、見てみていただきたい。

See also:
【野に咲く花の植物図鑑】この花、何て花? どういう花?……を調べてみた。
http://matome.naver.jp/odai/2136789393488983501

※2013年のゴールデンウィークに、ここらへんとそこらへんで見かけた草について「図鑑」的にまとめたページ。

Tiny roadside flowers
https://www.flickr.com/photos/nofrills/albums/72157664332640203

※Flickrの自分のalbum (かつては "set" と呼ばれていたもの)。路傍の小さな(数ミリから1.5センチ程度の)花のまとめ。



撮影機材は下記。5年前のコンデジです。

B004KPL08CRICOH ハイブリッドAFシステム搭載 光学10.7倍ズーム CX5 ブラック CX5BK
リコー 2011-02-10

by G-Tools



タグ:flickr 写真

※この記事は

2016年04月19日

にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。


posted by nofrills at 23:58 | TrackBack(1) | flickr | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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「ヒメウズ」という小さな花の実と種
Excerpt: 先日、「ヒメウズ(姫烏頭)」という小さな花について書いたときに、「この草、花が終わったあとの実もおもしろい。……これが熟すとどうなるかというと……というのはまだ季節になっていないので、またその季節にな..
Weblog: tnfuk [today's news from uk+]
Tracked: 2016-05-04 21:08

【2003年に翻訳した文章】The Nuclear Love Affair 核との火遊び
2003年8月14日、John Pilger|ジョン・ピルジャー

私が初めて広島を訪れたのは,原爆投下の22年後のことだった。街はすっかり再建され,ガラス張りの建築物や環状道路が作られていたが,爪痕を見つけることは難しくはなかった。爆弾が炸裂した地点から1マイルも離れていない河原では,泥の中に掘っ立て小屋が建てられ,生気のない人の影がごみの山をあさっていた。現在,こんな日本の姿を想像できる人はほとんどいないだろう。

彼らは生き残った人々だった。ほとんどが病気で貧しく職もなく,社会から追放されていた。「原子病」の恐怖はとても大きかったので,人々は名前を変え,多くは住居を変えた。病人たちは混雑した国立病院で治療を受けた。米国人が作って経営する近代的な原爆病院が松の木に囲まれ市街地を見下ろす場所にあったが,そこではわずかな患者を「研究」目的で受け入れるだけだった。

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▼当ブログで参照・言及するなどした書籍・映画などから▼