「なぜ、イスラム教徒は、イスラム過激派のテロを非難しないのか」という問いは、なぜ「差別」なのか。(2014年12月)

「陰謀論」と、「陰謀」について。そして人が死傷させられていることへのシニシズムについて。(2014年11月)

◆知らない人に気軽に話しかけることのできる場で、知らない人から話しかけられたときに応答することをやめました。また、知らない人から話しかけられているかもしれない場所をチェックすることもやめました。あなたの主張は、私を巻き込まずに、あなたがやってください。

【お知らせ】本ブログは、はてなブックマークの「ブ コメ一覧」とやらについては、こういう経緯で非表示にしています。(こういうエントリをアップしてあってもなお「ブ コメ非表示」についてうるさいので、ちょい目立つようにしておきますが、当方のことは「揉め事」に巻き込まないでください。また、言うまでもないことですが、当方がブ コメ一覧を非表示に設定することは、あなたの言論の自由をおかすものではありません。)

=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=


2016年04月07日

【パナマ文書】「日本では報道されていない」? 提携媒体は共同通信と朝日新聞です。(付: 英国での報道)

いわゆるPanama Papers, 日本語では「パナマ文書」(当ブログでは関連記事はタグで一覧できるようにした)について、日本では報道が小さい・薄いという話を見聞きする。私は東京にいるがテレビは見ないし、新聞もとっておらず駅売店やコンビニで通りすがりに見る程度なので、どのくらい報道されているか・報道されていないかはまるでわからない。今回のこの件では、日本で報道されているかどうかはとりたてて気にもならない(過去のOffshore Leaks, Swiss Leaksのときなどと同様)。ニュースに日本人の名前が出てくるかどうかが気になって仕方がないという人は気になっているかもしれない(朝日新聞報道によると、日本人の名前も出てきている。ただし、パナマの法律事務所を利用していろいろやってることは、「違法」行為ではない。なお、「違法ではない」ことは「問題ではない」ことを意味しない)。

いずれにせよ、1つ前で述べたように、「パナマ文書」は「リーク主から文書の提供を受けたドイツのSZ→ICIJ→世界各国のメディア」という流れで、世界各国・各地の100を超える報道機関(パートナー・メディア)によって調査・報道が行なわれている。フランスではルモンド、英国ではBBCとガーディアン、ロシアではノヴァヤガゼータ……というようになっている。

日本では共同通信と朝日新聞だ。初日に「NAVERまとめ」を利用して作成した英国での報道(BBCとガーディアン)と、Twitterでの情報の広がりを記録したページには、2ページ目に共同通信の担当記者、澤康臣さんのツイートを入れさせていただいている。ただし、朝日新聞のURLを含むツイートは「NAVERまとめ」でははじかれてしまうので(「共有」されたくないのだろう)入れていない。共同通信は各報道機関に記事を配信しているが、「パナマ文書」については(東京では)東京新聞に出ているという。一方、朝日新聞は、ウェブ版で見る限り初日は、記事は存在するのに、トップページでは記事が見当たらない状態だった。

一方、英国でのパートナー・メディアのBBCとガーディアン(いずれもウェブ版)は、今週日曜夜(日本時間では月曜になってから)に報道が解禁されたあとはずっと、「特報」の体制ででかでかと扱っている。以下、そのメモを列挙しておこう。

■初日:




















※初日は「CIAだよ!」みたいな言説がいきなり流れたので(流してた元はロシア筋やアレックス・ジョーンズ系陰謀論者。今YouTubeでPanama Papersを検索してみると、アレックス・ジョーンズをはじめとする陰謀論者の「トークラジオ」みたいなクリップが大量にあるはず)、それについてちょっと書いてたりしたため、あんまりチェックしてないけど、Twitterでいろいろretweetしてたりする。

■2日目以降:










英国ではそろそろ「政治家」方面は終わって、「芸能ネタ」に突入したフェーズで、もう何ともいえない状態に……こういう「ゴシップ」は、私は「タブロイドの一面」以外には見ないことにしてます(本当にきりがないので)。











で、このリークで暴露されていることが「違法」かどうかが気になってる人もおられるようですが、いずれにせよ、ICIJによる下記ビデオは、見ておいたほうがいいですよ。



ガーディアンが初日に出したビデオは、ロシアのプーチン大統領(友人などの名前がパナマ文書に出てきた)を例に、どのようなことが行なわれているかをわかりやすく示したもの。



UKの税務当局のポスターが超笑えるので、見てみてください。デイヴィッド・キャメロン首相の父親(故人)も当該のパナマの法律事務所の顧客で、オフショアで蓄財してたというのがわかった今見ると、爆笑もののはず。






あと、この一連の報道のときにBBC Newsのレイアウトが変わっていた件について。




※この記事は

2016年04月07日

にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。


posted by nofrills at 23:59 | TrackBack(0) | todays news from uk | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

この記事へのトラックバック

【2003年に翻訳した文章】The Nuclear Love Affair 核との火遊び
2003年8月14日、John Pilger|ジョン・ピルジャー

私が初めて広島を訪れたのは,原爆投下の22年後のことだった。街はすっかり再建され,ガラス張りの建築物や環状道路が作られていたが,爪痕を見つけることは難しくはなかった。爆弾が炸裂した地点から1マイルも離れていない河原では,泥の中に掘っ立て小屋が建てられ,生気のない人の影がごみの山をあさっていた。現在,こんな日本の姿を想像できる人はほとんどいないだろう。

彼らは生き残った人々だった。ほとんどが病気で貧しく職もなく,社会から追放されていた。「原子病」の恐怖はとても大きかったので,人々は名前を変え,多くは住居を変えた。病人たちは混雑した国立病院で治療を受けた。米国人が作って経営する近代的な原爆病院が松の木に囲まれ市街地を見下ろす場所にあったが,そこではわずかな患者を「研究」目的で受け入れるだけだった。

……全文を読む
▼当ブログで参照・言及するなどした書籍・映画などから▼















×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。