いずれにせよ、1つ前で述べたように、「パナマ文書」は「リーク主から文書の提供を受けたドイツのSZ→ICIJ→世界各国のメディア」という流れで、世界各国・各地の100を超える報道機関(パートナー・メディア)によって調査・報道が行なわれている。フランスではルモンド、英国ではBBCとガーディアン、ロシアではノヴァヤガゼータ……というようになっている。
日本では共同通信と朝日新聞だ。初日に「NAVERまとめ」を利用して作成した英国での報道(BBCとガーディアン)と、Twitterでの情報の広がりを記録したページには、2ページ目に共同通信の担当記者、澤康臣さんのツイートを入れさせていただいている。ただし、朝日新聞のURLを含むツイートは「NAVERまとめ」でははじかれてしまうので(「共有」されたくないのだろう)入れていない。共同通信は各報道機関に記事を配信しているが、「パナマ文書」については(東京では)東京新聞に出ているという。一方、朝日新聞は、ウェブ版で見る限り初日は、記事は存在するのに、トップページでは記事が見当たらない状態だった。
一方、英国でのパートナー・メディアのBBCとガーディアン(いずれもウェブ版)は、今週日曜夜(日本時間では月曜になってから)に報道が解禁されたあとはずっと、「特報」の体制ででかでかと扱っている。以下、そのメモを列挙しておこう。
■初日:
https://t.co/edU30HXVFo pic.twitter.com/mJIueYeH0v
— nofrills/新着更新通知・RTのみ (@nofrills) April 4, 2016
https://t.co/U4oQhFs30o pic.twitter.com/e37nSqamOI
— nofrills/新着更新通知・RTのみ (@nofrills) April 4, 2016
"11m documents were leaked from one of the world's most secretive companies, Panamanian law firm Mossack Fonseca" https://t.co/WZAqffJFle
— nofrills/新着更新通知・RTのみ (@nofrills) April 4, 2016
https://t.co/zcPMYthrsY pic.twitter.com/Eau7yXlclw
— nofrills/新着更新通知・RTのみ (@nofrills) April 4, 2016
Mossack Fonseca files reveal offshore firms linked to Assad, Gaddafi, Mubarakhttps://t.co/Gw3kuaCh2C #PanamaPapers pic.twitter.com/0lilZs0wnf
— BBC News (World) (@BBCWorld) April 3, 2016
これはまた例によって日本語圏だけカヤの外なんだろうな感に包み込まれて眠りたい。
— nofrills/新着更新通知・RTのみ (@nofrills) April 4, 2016
日本語圏では「反ユダヤ」の陰謀論者の一部は盛り上がってるのではないかと。
— nofrills/新着更新通知・RTのみ (@nofrills) April 4, 2016
Here we are. We've got the Asahi Shimbun who took part in #panamapapers (fig.1), and their website looks like fig.2. pic.twitter.com/5dewdNbz4D
— nofrills/新着更新通知・RTのみ (@nofrills) April 4, 2016
Not one Russian major tv network reports on Panama Papers pic.twitter.com/6AaTygfeaw
— Alexander Roslyakov (@RoslyakovAP) April 4, 2016
※初日は「CIAだよ!」みたいな言説がいきなり流れたので(流してた元はロシア筋やアレックス・ジョーンズ系陰謀論者。今YouTubeでPanama Papersを検索してみると、アレックス・ジョーンズをはじめとする陰謀論者の「トークラジオ」みたいなクリップが大量にあるはず)、それについてちょっと書いてたりしたため、あんまりチェックしてないけど、Twitterでいろいろretweetしてたりする。
■2日目以降:
毎日チェックする2つの報道機関のサイトがこうなってるので、私がモニターの中に見てる世界は、#パナマ文書 の話ばっかりなんです…… #PanamaPapers pic.twitter.com/NLz3Vwyks5
— nofrills/新着更新通知・RTのみ (@nofrills) April 5, 2016
BBC News - Panama Papers: Iceland prime minister resigns https://t.co/p6Jv8wQn1J pic.twitter.com/gpfhHXWKER
— nofrills/新着更新通知・RTのみ (@nofrills) April 5, 2016
現在のガーディアンのトップページ https://t.co/edU30HXVFo
— nofrills/新着更新通知・RTのみ (@nofrills) April 6, 2016
よく燃えそうな材料が並んでる。アゼルバイジャンのファーストファミリーの蓄財にロンドンの法律事務所が関与など #PanamaPapers #パナマ文書 pic.twitter.com/TMlccxtpzd
現在のガーディアンのトップページ https://t.co/edU30HXVFo と、「#パナマ文書 #PanamaPapers 」特集のトップページ https://t.co/U4oQhFs30o pic.twitter.com/2p0BgF6tof
— nofrills/新着更新通知・RTのみ (@nofrills) April 7, 2016
英国ではそろそろ「政治家」方面は終わって、「芸能ネタ」に突入したフェーズで、もう何ともいえない状態に……こういう「ゴシップ」は、私は「タブロイドの一面」以外には見ないことにしてます(本当にきりがないので)。
Feeling quite let down by El Chapo this morning. pic.twitter.com/nI0fIjbNBU
— Tom Hamilton (@thhamilton) April 7, 2016
デイリー・ミラーの一面がおもしろすぎる。サイモン・コーウェルとマーク・サッチャーが並んでるだけでもおもしろいのに、そこにメキシコの麻薬王エル・チャポとセーラ・ファーガソンときたもんだ。これではまるで日本の『女性自身』とかの週刊誌の表紙(それぞれ別の話題)だが #パナマ文書 である
— nofrills/新着更新通知・RTのみ (@nofrills) April 7, 2016
セーラ・ファーガソンって「お金がない」ネタでメディアに出てる人じゃなかったっけ。
— nofrills/新着更新通知・RTのみ (@nofrills) April 7, 2016
これか→ "2010年5月、イギリスのタブロイド紙「ニューズ・オブ・ザ・ワールド」に、同元妃が離婚したアンドルー王子に会わせるとして多額の紹介料を要求していた疑惑が報じられた。…「経済的に問題を抱えていた」と釈明した。" https://t.co/a4I4BOb41O
— nofrills/新着更新通知・RTのみ (@nofrills) April 7, 2016
で、このリークで暴露されていることが「違法」かどうかが気になってる人もおられるようですが、いずれにせよ、ICIJによる下記ビデオは、見ておいたほうがいいですよ。
ガーディアンが初日に出したビデオは、ロシアのプーチン大統領(友人などの名前がパナマ文書に出てきた)を例に、どのようなことが行なわれているかをわかりやすく示したもの。
UKの税務当局のポスターが超笑えるので、見てみてください。デイヴィッド・キャメロン首相の父親(故人)も当該のパナマの法律事務所の顧客で、オフショアで蓄財してたというのがわかった今見ると、爆笑もののはず。
This is a genuine UK government poster warning about offshore tax evasion. #PanamaPapers #DoubleStandards #Audacity pic.twitter.com/gb6GQ91BjB
— Scarfolk Council (@Scarfolk) April 5, 2016
あと、この一連の報道のときにBBC Newsのレイアウトが変わっていた件について。
今週月曜からBBC Newsのサイトで「パナマ文書」の報道が始まった際、「レイアウトが変更されたのかもしれないし、特大ニュース仕様かもしれない」と書いたのだが、どうやら「変更」のようだ。パナマ文書とは別のニュースで同じレイアウトだ。 pic.twitter.com/n371k2jGHP
— nofrills/新着更新通知・RTのみ (@nofrills) April 6, 2016
BBC News: https://t.co/K09jzs3HiO #PanamaPapers #パナマ文書 関連ニュースは、トップニュース(アイスランド)のほか、下の方に特設欄(初日の横ぶち抜きレイアウトはやはり特別だったようだ) pic.twitter.com/lci4X5KuuT
— nofrills/新着更新通知・RTのみ (@nofrills) April 7, 2016
※この記事は
2016年04月07日
にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。
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