「なぜ、イスラム教徒は、イスラム過激派のテロを非難しないのか」という問いは、なぜ「差別」なのか。(2014年12月)

「陰謀論」と、「陰謀」について。そして人が死傷させられていることへのシニシズムについて。(2014年11月)

◆知らない人に気軽に話しかけることのできる場で、知らない人から話しかけられたときに応答することをやめました。また、知らない人から話しかけられているかもしれない場所をチェックすることもやめました。あなたの主張は、私を巻き込まずに、あなたがやってください。

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2016年03月28日

小さな鳥と、米大統領候補候補

ニュースというのは基本的に、半分以上は「ひどいことが起きた」ことを伝えるものであるとはいえ、あまりにひどいことばかりが伝えられている中、米大統領選挙関連で「かわいいニュース」である。

米大統領選挙は、11月の投票に向けて、各党の候補者を党内で選んでいる最中だ。候補者選びは(大統領選挙本選とある程度は同じように)各州別に「この人を候補者にする」と投票で決定し、その州に割り当てられている人数から、投票された分の票がその候補に入るという方式で進められる(例えばA州では50人の票があり、X候補に30人、Y候補に20人、B州では70人でX候補に35人、Y候補に35人……というように)。集計は民主党と共和党とでは方式が異なるなどしているので、ウィキペディアをご参照いただきたい。

今回の選挙では、民主党は2,383人、共和党は1,237人の票が必要だそうで、現時点では民主党はヒラリー・クリントンが1,712人、バーニー・サンダースが1,004人をとっている。共和党は……各自ご確認いただきたい。
http://www.politico.com/2016-election/results/delegate-count-tracker

もう「大勢は決した」と言われている段階だが、まだ決着はついていない。そんな中、バーニー・サンダースがアラスカ州、ハワイ州、ワシントン州をとったのが先週末だ。その投票の直前に起きたこと。

見ろ、バーニー・サンダースがディズニー・プリンセスのようだ。#BirdieSanders
http://matome.naver.jp/odai/2145897694384927101


ヒラリー・クリントンという人は、「話を盛る」、「自分をより大きな存在に見せたがる」傾向が強いし、国務長官を務めていた時期に、職務のメールを個人のプライベート・アカウントで送受信していた(公人の職務上の記録は、個人の持ち物ではなく、国民のものであるというのに)ように、独断で勝手なことをしてしまう。選挙戦でもとにかく「カネ」のにおいのすることが多く、バラク・オバマにスローガンどおりの「変化」を期待して投票したのに裏切られたという感覚を抱いている層はヒラリーには反発したり、嫌悪感を抱いたりしているし、「オバマ旋風」(2008年)では選挙権を持っていなかった若い世代は、ヒラリーのことを自分たちの候補者として見ることはできかねている。ヒラリー・クリントンが「華やかなファーストレディ」だったのは約20年前の話で、30代以下の人たちには「第一期オバマ政権での国務長官」としての彼女のイメージしかない。そして、ヒラリー・クリントンといえば「ベンガジ」での大失策がある。

「ベンガジ」でネットで大騒ぎしていたのはロン・ポール支持者(リバタリアン)が多かったかもしれないが、「避けようとすれば避けられたはずなのに、政府の無能のため、アメリカ人が命を落とした(それも極めて優秀な人が、しかも複数)」こととして多くの人々の記憶に入っている。「あのようなことを起こしてしまった張本人に、この先4年の国の舵取りを任せられるだろうか?」という疑問は、ニュースを追っていた人なら抱いているだろう。

また、「話を盛る」傾向は、2008年の大統領選挙予備選でも露呈されていたが、今回もひどい。今月半ば、ヒラリー・クリントンは「90年代初頭にあたくしが保健制度改革に取り組んでいたころ、(当時下院議員だった)バーニー・サンダースは姿を消していた」と主張したが、実際にはヒラリーが演台でスピーチしている真後ろにバーニーがいたし、ヒラリーはバーニーに直接「保険制度改革への取り組みに感謝します」という手書きのメッセージを送っていた。











※「サラエヴォの空港でスナイパーの銃撃が」云々というのは、ビル・クリントンとともにサラエヴォを訪れたときに、飛行機のタラップを降りたらスナイパーが銃撃してきたとかいうドラマチックな話だが、実際にはそのようなことはなかった。空港でも、どこか近くでスナイパーが銃撃している音は聞こえていただろうが、それを「盛って」しまっていたわけだ。






さらにひどいのが、ヒラリーの記憶の中では、レーガン大統領が80年代のエイズ禍をしばらくガン無視していた(「ホモの奇病」とみなしていた)ことを完全に忘れ去り、ナンシー・レーガンが「エイズ対策に熱心だったすばらしい女性」に変貌を遂げているらしいこと。シンデレラもびっくりの変貌だ。




こういうことがあるから、「ヒラリーが本命」とされる中で、誠実な人柄でまじめに政治に取り組んできた実績のあるバーニー・サンダースが根強い支持を有していることには、何ら不思議はない。

けれども、実際にはバーニーが民主党の大統領候補となることはまず考えられないし(財界がバックについていない)、最終的には「ヒラリーか、(共和党の)ドナルド・トランプか」の選択になる可能性は高い。その場合、どちらに投票するかというときに、「トランプ」と考えるバーニー・サンダース支持者の存在については、先日少し書いた。

2016年03月03日 「口だけ男」が生じさせた落胆の行き着く先は
http://nofrills.seesaa.net/article/434540133.html


まったくもって気分が滅入る。

アメリカ大統領というのは、おそらく、アメリカ国内より国外の一部地域でのほうが影響力が大きい。今のバラク・オバマが最大の影響力を持っているのは米国内ではなくキューバだし、去年・おととしはシリアだっただろう。数日前、Twitterのnewsのリストに中東の誰かから「アメリカは、アメリカ人自身が考えているよりもずっと大きな力を、ここで有しているのだから、大統領は国外を見て選んでほしい」という言葉が流れてきていたのだが(控えておかなかったので出典は示せない)、それが本当のところだろう。

しかし、そのような前提で米大統領が選ばれることはない。

鳥ちゃんとバーニー・サンダースの一件で、「こんな人が米大統領である世界は、どんなだろうな」と想像してみるのだが、そこにでーでーでーでっででーでっででーと出てくるのはアサドのようなのを引き連れたプーだったりするので、想像を打ち切って、ただ単にあのビデオをもう一度見ることにする。



小鳥が寄ってくる米大統領候補候補。確かに、ディズニー・プリンセスのような存在だ。

※この記事は

2016年03月28日

にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。


posted by nofrills at 23:01 | TrackBack(0) | i dont think im a pacifist/words at war | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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【2003年に翻訳した文章】The Nuclear Love Affair 核との火遊び
2003年8月14日、John Pilger|ジョン・ピルジャー

私が初めて広島を訪れたのは,原爆投下の22年後のことだった。街はすっかり再建され,ガラス張りの建築物や環状道路が作られていたが,爪痕を見つけることは難しくはなかった。爆弾が炸裂した地点から1マイルも離れていない河原では,泥の中に掘っ立て小屋が建てられ,生気のない人の影がごみの山をあさっていた。現在,こんな日本の姿を想像できる人はほとんどいないだろう。

彼らは生き残った人々だった。ほとんどが病気で貧しく職もなく,社会から追放されていた。「原子病」の恐怖はとても大きかったので,人々は名前を変え,多くは住居を変えた。病人たちは混雑した国立病院で治療を受けた。米国人が作って経営する近代的な原爆病院が松の木に囲まれ市街地を見下ろす場所にあったが,そこではわずかな患者を「研究」目的で受け入れるだけだった。

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