「なぜ、イスラム教徒は、イスラム過激派のテロを非難しないのか」という問いは、なぜ「差別」なのか。(2014年12月)

「陰謀論」と、「陰謀」について。そして人が死傷させられていることへのシニシズムについて。(2014年11月)

◆知らない人に気軽に話しかけることのできる場で、知らない人から話しかけられたときに応答することをやめました。また、知らない人から話しかけられているかもしれない場所をチェックすることもやめました。あなたの主張は、私を巻き込まずに、あなたがやってください。

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2007年05月31日

【リトビネンコ事件】MI6関与説(やはり出た)

Mr Lugovoi said MI6 had recruited Mr Litvinenko and had also tried to recruit him, to collect information on Russian President Vladimir Putin.

ルゴボイは、ロシアのプーチン大統領についての情報を集めるため、MI6がリトビネンコをリクルートし、ルゴボイもまたリクルートしようとしたと語った。

UK 'behind Litvinenko poisoning'
Last Updated: Thursday, 31 May 2007, 10:56 GMT 11:56 UK
http://news.bbc.co.uk/2/hi/europe/6706921.stm

英国での報道が「バカなこと言ってらぁ、ひゃひゃひゃ」な感じなのかどうかまで確認できるとよいのだが、体調不良のためそれは断念。

リトビネンコ殺害で英国の警察が容疑者と断定し、ロシアに対し身柄引き渡しを求めているルゴボイがモスクワで記者会見を開いたときに、上記のような発言があったそうです。

記者会見の要旨は:
Excerpts: Lugovoi news conference
http://news.bbc.co.uk/2/hi/europe/6707775.stm

で、事件当時の報道を思い出してみると(確認はしてません、記憶に頼るのみ)、リトビネンコとベレゾフスキーについては「連中は英国のイヌ(つまりMI6)」という話は出てなくはなかったと思います。ただしハード・ニューズとしては、ロシア側でも英国側でもそういうのはなかったと思います。

ルゴボイという人については過去記事参照:
アンドレイ・ルゴボイとはいかなる人物か。(2006年12月9日)
http://nofrills.seesaa.net/article/29294154.html

アンドレイ・ルゴボイのインタビュー@11月24日、モスクワ(2006年12月17日)
http://nofrills.seesaa.net/article/29804302.html

で、事件そのものに対する関心は私にはないのですが、展開がいろいろと、なんといいますか、「冷戦期のスパイ小説の大御所がボツにしたプロット」みたいで、あたかも新聞の連載小説のように気になるのです。

まあ、MI6がなんちゃらというのはそのうちに出てくるだろうとは思っていたのですが、それにしてもポロニウムなどという変な毒物で殺害する必然性はないし、第一あの毒物はロンドンのあっちこっちを汚染し、そのクリーンアップにけっこうな費用がかかるような全然プラグマティックではない毒物で、なんかなー、という気がします。

それも「いかにもロシアらしい変な毒物」をMI6がわざわざ使った、というようなことになってるんだと思いますけど。

ガーディアンの記事がいろいろ書いてありそうなんですが、すごくテンション高い写真が使われてて見ただけで疲れたので、あとで読む。
UK involved in Litvinenko death, suspect claims
Luke Harding in Moscow and Mark Oliver
Thursday May 31, 2007
http://www.guardian.co.uk/russia/article/0,,2091906,00.html

※この記事は

2007年05月31日

にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。


posted by nofrills at 23:52 | Comment(3) | TrackBack(0) | todays news from uk | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
BBC World Newsのレポート:
UK 'behind Litvinenko death'
http://www.youtube.com/watch?v=fSNf6xbEqhY

ルゴボイの記者会見の様子です。会見場に到着するところも、会見場をあとにするところも入っています。護衛のみなさんがいかにも「屈強なボディーガード」っぽいです。あと、私はロシア語はカケラもわからないのですが、ルゴボイさんはすごく早口に聞こえます(プーチンなどテレビのニュースで時々聞けるロシア語との比較)。座り方が悪いです。骨盤ゆがみすぎ疑惑。

今、音声聞かずに映像だけで見てみたら、ニュースレポートなのに、カメラワークすげぇ、と思いました。

あと、1:16くらいでベレゾフスキーの映像が入るのですが、一瞬、ベレ氏の後ろにいるえんじ色のベレー帽って何の制服でしょうか。たいした疑問ではないのですが、もしお分かりの方、いらしたらコメントで教えてください。このベレ氏の映像はどこで撮影されたものかについての説明も一切なく、「資料映像」なのか、それともこの事件と関係した映像なのかがわかりません。手がかりになるのはこのベレー帽だけのように見えます。
Posted by nofrills at 2007年06月01日 07:59
ども、著しく忙しくて新聞も買うだけ積んどくの今日この頃ですが、今朝のsunday amとゆー日曜報道バラエティ?にリトビネンコの未亡人のマリナ(だったか)さんが出演してまして、ナンセンスと言っておりました。では。
Posted by 在英のチコ at 2007年06月04日 00:48
>在英のチコさん
どーもです。英国側とロシア側とでああだこうだがちがちやりあっているのは、モンティ・パイソンのargument sketchみたいなもので、中身というか情報がないですね。

個人的には、ベレゾフスキーを取り込もうとしないほどMI6はのほほんとしてないと思いますが、リトビネンコはどうかな。。。

MI6がどうこうというのとは別に、報道に「リトビネンコの友人」であるザカエフの名前が一切出てこなくなった点はかなり気になります。
Posted by nofrills at 2007年06月04日 07:43

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【2003年に翻訳した文章】The Nuclear Love Affair 核との火遊び
2003年8月14日、John Pilger|ジョン・ピルジャー

私が初めて広島を訪れたのは,原爆投下の22年後のことだった。街はすっかり再建され,ガラス張りの建築物や環状道路が作られていたが,爪痕を見つけることは難しくはなかった。爆弾が炸裂した地点から1マイルも離れていない河原では,泥の中に掘っ立て小屋が建てられ,生気のない人の影がごみの山をあさっていた。現在,こんな日本の姿を想像できる人はほとんどいないだろう。

彼らは生き残った人々だった。ほとんどが病気で貧しく職もなく,社会から追放されていた。「原子病」の恐怖はとても大きかったので,人々は名前を変え,多くは住居を変えた。病人たちは混雑した国立病院で治療を受けた。米国人が作って経営する近代的な原爆病院が松の木に囲まれ市街地を見下ろす場所にあったが,そこではわずかな患者を「研究」目的で受け入れるだけだった。

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