※関連する新しいツイート:
#Syria 5 years later, reminder where it all started: Daraa School where kids drew graffiti, were tortured or killed pic.twitter.com/J9baAMfCb4
— Joyce Karam (@Joyce_Karam) March 15, 2016
#withSyria #シリア 5年前、「革命/蜂起」が始まった場所。ダルーアの学校。この壁に「政権打倒」的な文言を書き付けた子供たちが政権側に拷問され、殺された。人々はそれに対する抗議行動を起こし、政権側は武力で弾圧した。 https://t.co/HcFPmjAsOU
— nofrills/新着更新通知・RTのみ (@nofrills) March 15, 2016
再掲。この5年間のガーディアンの報道の「まとめ」。「シリア内戦は難しくてわからない」という方はこれを読めばわかるはず。
— nofrills/新着更新通知・RTのみ (@nofrills) March 15, 2016
Syria's civil war: five years of Guardian reporting https://t.co/222gsNnJGM
そして1つ前のエントリでは、WithSyria.comというサイトについても少し書いた。WithSyria.comは、Save the Children, Oxfam, Amnesty International, International Rescueなどの「欧米」の人道組織はもとより、IHHなどイスラム圏の人道組織や、国連の世界食糧計画、イングランド国教会など非常に広範な範囲の組織・機関が参加している、シリア(の人々)を支援するための連合体である。こういう取り組みについても「それらの情報はすべてCIAが洗浄済みだよ」などというわけのわからない陰謀論を叫んで絡んでくるような人はいるのだろうし、日本語圏ではそういう人たちの影響力がバカにできないくらいに大きいというのが現実なのだが(まあ、「影響力」というか……こんなふうにいきなりどやしつけられれば、たいがいの人はびびって発言しなくなるよね、ということだが)。
ともあれ、そのWithSyria.comでは2014年以降毎年、3月15日のためのキャンペーン・ビデオを出している。2014年のは、既に1つ前のエントリにツイートを埋め込んだが、Banksyの「風船少女」をモチーフにElbowの曲を使い、俳優のイドリス・エルバがナレーションを担当したビデオだ。
この「風船少女」は、バンクシーの初期(2000年代前半)のモチーフを「シリアの少女」にアレンジしたステンシル・アートが元で、WithSyria.comのサイトのfavionにもなっている。
2014年には、WithSyria.com参加団体のひとつであるSave the Childrenが出したビデオも多くの人が見て、考えたと思う。イギリスに暮らすある少女の1日を1秒で表し、1年分のストーリーをつむいだビデオだ。ただしこの「イギリス」は、「もし、イギリスでシリア内戦と同じことが起きていたら」という仮想のイギリスである。子供が子供らしい毎日を送る背景で、徐々に情勢が緊迫していく。大人が見ているニュースはBBC(と思われる)、大人が読んでいる新聞はガーディアン(の旧デザイン)……と細部の作りこみも丁寧で、リアリティがあると評判になっていた。
続く2015年のWithSyria.comのキャンペーン・ビデオは、「暗いのが怖い」というショート・ストーリーで、これも丁寧に作られている。このビデオについては、昨年説明(対訳)を書いた。
昨年のキャンペーン・ビデオでもう1本、多くの人が見ていたのは「逆回転」と題されたThe Syrian Campaignのもので、これは説明なんかなくても、見ればわかる。
そして、今年は、このようなキャンペーン・ビデオがあるのかどうか、私にはチェックしきれていない。「キャンペーン・ビデオでアウェアネス」とかいう段階ではないので、探そうという気にもならないのが正直なところだ。WithSyria.comのウェブサイトの背景が、難民キャンプのシリア人たちが今年のキャンペーンのシンボルマークを手で形作るビデオになっているが、見たのはそれだけだ。これは、デスクトップを動画でキャプチャするソフトを使ってキャプチャしたものをYouTubeに上げてある(一つ前のエントリでもエンベッドしたが再度)。
UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)が「彼らはみな、家に帰らねばならない」と題する30秒のビデオを出している。「難民は他人に頼って自国を捨てるけしからん怠惰な連中だ」とかいうばかげたプロパガンダが、日本では無視できないくらいに信じられているが、そもそも「難民」とは、「やむを得ない理由で一時避難するが、最終的には元の家に帰る」ことを前提としている。「帰還権」だ。(難民と経済移民の区別もつけようとせず、難民を経済移民扱いして平気な厚顔無恥な人は、パレスチナ難民がなぜ「難民」なのかを調べて、自身の無知を恥じ、そこから考え直すと世界が少しだけよくなると思う。)
以下は #WithSyria のハッシュタグより、いくつか。
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RT @meighanstone: On #FIVEYEARS Syria anniversary, an undefeated girl we stand with & believe for: Saja's Story https://t.co/9uFYPj6P0t @U… at 03/16 05:27
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RT @MalalaFund: Young Syrians are #NotLost − not yet, not unless we give up on their education. Support: https://t.co/zdOzKUsg5Z https://t.… at 03/16 05:27
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RT @theIRC: 5 years of war has turned Syria into a devastating humanitarian crisis. We stand #withSyria. Join us. https://t.co/toMsoDAprL at 03/16 05:27
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RT @MalalaFund: "Keep hope alive and stand #withSyria. Together we can make change and a better future." − Muzoon https://t.co/HbMHScVqFs at 03/16 05:27
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RT @MalalaFund: "We must fight back with edu. instead. It is schools that will rebuild Syria not weapons" Malala stands #withSyria! https:/… at 03/16 05:28
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RT @UNICEF_uk: One girl’s exceptional bravery in the face of #FIVEyears of conflict in #Syria #BitusStory https://t.co/FPZKAOzw4N https://t… at 03/16 05:28
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RT @MalalaFund: If Syria's Children Are To Go Back to School This Is What Needs to Happen https://t.co/C2WrQayqm6 https://t.co/hSlmpACOAH at 03/16 05:28
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RT @Refugees: “Five years ago I was at home in Syria, living in peace.” #withsyria https://t.co/MrTCx4aRan at 03/16 05:31
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RT @KAKA: 5 years later, the crisis continues, today #IAmSyrian and I'm #WithSyria https://t.co/MYZTrpP8HE https://t.co/CvNN3xgi99 at 03/16 05:32
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RT @AmnestyOnline: 5yrs.No more excuses.Stand #withSyria @AmnestyOnline & @Oxfam 3Dstreet art at UN in New York https://t.co/N7t6m7b2GZ htt… at 03/16 05:32
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RT @amnesty: #Syria: 65,000 people 'disappeared' since 2011. That's 35 people every day. #withSyria https://t.co/mU6m7RIWrQ https://t.co/tE… at 03/16 05:33
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RT @amnesty: 5 people are killed in #Syria every hour. This MUST stop now. Stand #withSyria! https://t.co/xFogHIM9BF https://t.co/DRfSoJWyxD at 03/16 05:33
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RT @AmnestyOnline: Every 20 seconds a Syrian is forced to flee their home: https://t.co/4LTap5OG8F #withSyria https://t.co/4SLa86bfaq at 03/16 05:33
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RT @UN: 5 years of crisis in Syria - see it in pictures: https://t.co/ceoDyy0901 #withSyria #syria5years via @OCHA_Syria https://t.co/Ohel4… at 03/16 05:33
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RT @Refugees: After 5 years of conflict Syrians are taking ever greater risks to survive #withSyria https://t.co/3DRPGqEQKb https://t.co/HH… at 03/16 05:33
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RT @WFP: Read it. Share it. Show solidarity #IamSyrian #withSyria https://t.co/KJf4W21rKJ at 03/16 05:34
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RT @oxfamgb: 5 years of broken promises. No more. Show support by sharing a pic of yourself with the dove sign using #WithSyria https://t.c… at 03/16 05:34
5 yrs of conflict. 11m forced to flee. @Refugees ask where is the solidarity #withSyria? https://t.co/3IgvYIQla1 pic.twitter.com/xQasKYfFM4
— United Nations (@UN) March 15, 2016
特にマララ・ユスフザイさんの団体のアカウントがツイート・RTしているものを記録しておきたいと思った。ほか、フットボーラーのカカが参加してるハッシュタグ「私はシリア人」も少し入れておいたが、ここに貼り付けたものは到底「全景」には及ばない。ネット上には、Twitterには、これらの言葉はあふれている。その言葉の元となった人々の気持ちもある。そしてそれがこの暴力を止めることなどまったくなく(シリア内戦はネットでの情報流通がある程度確保された中で起きており、「密室」だったわけではなく、「記録」も「目撃者」もあったのに、暴力は止まらなかった。「たる爆弾なんて知りませんよ」と真顔で言い張るバシャール・アサドは、「記録されている」「外から見られている」ことで行動を改めるようなタマではなかったのだ)、「5年」という恥ずべき歳月が経過した……これが私たちが直視しなければならない現実である。
そして、「国際政治」がどうなっているかも……その話は次項に。ポイントはプーチンの思い通りに進んでいるということ。
ちょうど1年前の下記のエントリを読み返すと、喉の奥が詰まる。
2015年03月16日 「みんな」なんて、信じていない。
http://nofrills.seesaa.net/article/415680344.html
5年前に「みんながつぶやけば世の中が変わる」的なことを言っていた人たちは、「アラブの春」と呼ばれたあれがぐだぐだになったあとの「みんな」の冷めかたを、どう見ているのだろう。
「アラブの春 the Arab Spring」という呼称が使われだしたとき、「そんなもろに『プラハの春』を踏まえたフレーズでは、『民主化要求運動は弾圧されました。おしまい』になりそうな気がしてならないではないか」と半笑いしていたが、実際には笑い事ではなかった。本当に「プラハの春」の再来だった。
※「『プラハの春』って、すてきなんでしょうね〜」とか「もうそんな季節ですかー」とか思った人はググレ、カス。
※この記事は
2016年03月16日
にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。
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