Barack Obama talked about hope and change, but I believe he failed to deliver on his promises. His record with drone strikes and prosecutions of whistleblowers are especially troubling (not to mention he didn’t follow-through with prosecutions of those who caused the financial crisis).
'Not even my wife knows': secret Donald Trump voters speak out
http://www.theguardian.com/us-news/2016/mar/03/secret-donald-trump-voters-speak-out
エドワード・スノーデンの暴露についての本が、その点について少し言及していたと思う。ちょっと見返してみよう。
スノーデンファイル 地球上で最も追われている男の真実 ルーク・ハーディング Luke Harding 三木俊哉 日経BP社 2014-05-16 by G-Tools |
Bernie is a breath of fresh air, but I’m not sure he can beat Hillary. In a match between Bernie and Donald, I’d vote for the former. In a match between Hillary and Donald, I’d vote for the latter. It isn’t a vote for Trump, but rather a vote against the political establishment (which must be removed from office at any cost – even if it means electing a reality TV star for president). The stakes are too high. Hillary cannot win or the oligarchy will continue unabated.
http://www.theguardian.com/us-news/2016/mar/03/secret-donald-trump-voters-speak-out
2015年5月の英国の総選挙でも、こういう「エスタブリッシュメントにNO」なので、という理由から、UKIPに入った票はあったはずだが、さほど多くはなかった(UKIPは新たに獲得した議席はなかった)。
この「エスタブリッシュメントにNO」というセンティメントは、2010年ごろには「第三極」とか呼ばれて、日本でも維新がなんちゃらとかいう党名の政党(もうよく覚えてない。興味なかったし)がその世界的な「第三極」ブームに乗ろうとしていたようだ。しかし、世界的には2011年の「アラブの春」があり、ギリシャ危機があって、そんな「ブーム」のムードは吹き飛んでしまった。日本国内的には東日本大震災と、その後に続いた「全部民主党が悪い」というばかげたムードやらパニクった民主党の愚策やらの中でいろいろうやむやになって、気がついたら自民党への権力の独占と集中がいっそう進み、強化されていた。
アメリカでは、事実上「前回」の大統領選挙だった2008年には、そういうセンティメントよりも、バラク・オバマが語った「希望」のほうが強かったようだが(実際、「初の黒人大統領」の実現の可能性は、「初の女性大統領っていっても、あの人ではねぇ……」という倦怠感をもともなって、具体的に、ストリートで「希望」として提示された)、オバマが語った「私たちが信じることのできる変化 change we can believe in」が、結局、「ジョージ・ブッシュではない」ということでしかなかったということが明らかになるにつれ、ガーディアン記事から引用したアメリカの有権者(「リベラル」なイメージが重要なヨガのインストラクターという仕事をしている20代のテネシー州の人)の抱いているような「落胆」、「失望」は広がった。
従来の「二大政党」のどちらも政権を作れるほどの支持が得られず、無所属(日本の、政党が「推薦」したり「公認」したりするような「形式だけの無所属」とは違う、ガチの無所属)が躍進したアイルランド共和国の選挙結果について、「有権者が何を求めているのかはさっぱりわからないが、何を求めていないのかはよくわかる」と評されている。「ケルトの虎」と浮かれ騒いでバブルを生じさせ、崩壊させたFFにはもう政権はとらせたくない。だからといって、その後に「反FF」の風を受けて政権を取ったFGの緊縮財政は支持できるものではない。FGと連立を組んだ労働党は、もうかつての労働党ではない……そんな感じの「ない、ない」づくしが今回の選挙結果だった。「もうエスタブリッシュメントはごめんだ」という心境が、そこには色濃く反映されていた。
同じようなことが米大統領選挙で起きた場合。
予備選の段階では、そういった「アンチ・エスタブリッシュメント」の心情の行く先がある。民主党のバーニー・サンダースは、民主党内で、そういった心情を集めてきた。しかし現実には、サンダースは民主党の候補にはなれそうにない。
「考えるだけで、ぞっとする」と思ってきたようなことが、米国の何人かの有権者の口から語られているのが、参照したガーディアンの記事である。
http://www.theguardian.com/us-news/2016/mar/03/secret-donald-trump-voters-speak-out
なお、エドワード・スノーデンがかつて支持していたリバタリアンのロン・ポール(共和党)は、2013年に政界を引退した。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%AB
そのロン・ポールの最近の(といっても1月)発言は、こうだ。(なお、彼自身はドナルド・トランプは権力を集中させたがるだろうということで、かなり嫌っているとはいうが。)
http://www.politico.com/story/2016/01/ron-paul-donald-trump-218046
Trouble may be brewing in the Paul family after Ron Paul said that Donald Trump − not his son Rand − stands a good chance of being the Republican presidential nominee.
“Realistically, is Trump going to be the nominee at this point?” Newsmax's Steve Malzberg asked the former lawmaker and presidential candidate during his show Wednesday.
“At this point, it certainly is realistic,” Ron Paul said. But he went on to caution, “If I had a limited sum of money ... I probably wouldn’t invest a whole lot.”
“There hasn’t even been a vote cast; it’s all been done by polling which, for the most part, it’s generally rigged,” he added.
つい最近の、「ドナルド・トランプとKKK」とかいう寸劇(申し訳ないけど「寸劇」としか思えない)について、ロン・ポールが述べたことは、非常にまっとうだと思う。
http://dailycaller.com/2016/03/01/ron-paul-the-trump-kkk-controversy-is-a-media-plant-video/
“Let’s blame them and let’s blame the media for tracking him. But the whole thing is is why did it come up? Sure, we can blame Donald Trump. I blame him for everything else, so blame him, but how did this become the issue of the day? The first question you asked on Super Tuesday is the Ku Klux Klan. This is unbelievable to me. This has been condemned, and they have been marginalized. Nobody cares about them. They’re evil, they’re monsters, and yet now it’s going to be the issue of the day,” Paul said.
#確かに、「あのタイミングでデイヴィッド・デュークの名前出すかよ」って思った。
※この記事は
2016年03月03日
にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。
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