「なぜ、イスラム教徒は、イスラム過激派のテロを非難しないのか」という問いは、なぜ「差別」なのか。(2014年12月)

「陰謀論」と、「陰謀」について。そして人が死傷させられていることへのシニシズムについて。(2014年11月)

◆知らない人に気軽に話しかけることのできる場で、知らない人から話しかけられたときに応答することをやめました。また、知らない人から話しかけられているかもしれない場所をチェックすることもやめました。あなたの主張は、私を巻き込まずに、あなたがやってください。

【お知らせ】本ブログは、はてなブックマークの「ブ コメ一覧」とやらについては、こういう経緯で非表示にしています。(こういうエントリをアップしてあってもなお「ブ コメ非表示」についてうるさいので、ちょい目立つようにしておきますが、当方のことは「揉め事」に巻き込まないでください。また、言うまでもないことですが、当方がブ コメ一覧を非表示に設定することは、あなたの言論の自由をおかすものではありません。)

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2016年02月14日

シリア情勢は先が読めなくなっているが、ますます何も読めなくなってきた。

「先」どころか「今」も読めない感じ。

泥沼化するシリア内戦、ついにトルコが攻撃を。サウジアラビアも関与を検討?
http://matome.naver.jp/odai/2145538243773288401


めりけんフィルターを通して語られる「ニュース」では、非常に軽く扱われると思います(実際、扱いは軽い)。何しろアメリカが主導する役目で「和平についての話し合い」(とやら)が行われているのとまったく同時に、いわば「アメリカの頭越し」の形でこういうことになっている。あらかじめ用意されている《物語》にフィットしないからなるべく触れないようにするという方向に傾くのではないかと。それに、これ以上「オバマの失策」の話は、大統領選挙の年には望まれてないはず(シリアについては、「アサド・マスト・ゴー」という発言や、化学兵器使用が「レッドライン」だなどという発言で「口だけ大将」になってたことから、イスイス団についての「封じ込め」の《物語》まで……、「失策」でないことを探すのが大変なほど)。

何があったかなどは全部上記のNAVERまとめのページに記録してあるので、そちらをご参照ください。

なお、当初、「まとめ」のタイトルが「爆撃」となっていたのを「攻撃」に修正してあります。「まとめ」のページを公開する前に修正したはずなのですが、最近のNAVERまとめはFirefoxだと文字入力がおかしいので(カーソルが頻繁に「右から左に書く言語」の挙動になる)修正したつもりでできていなかったのかもしれません。

そして、例によって、ニューヨーク・タイムズが厚顔無恥でひどい










NYTとプーチンについては、2013年9月11日のOp-edという「事件」があった。

当時のTwitterのログより一部抜粋:
http://twilog.org/nofrills/date-130912/asc ←抜粋でないのはこちらから。

RT @markmackinnon: A very well-reasoned argument against "the language of force" - from the guy who razed Grozny and invaded Georgia: www.nytimes.com/2013/09/12/opi…
posted at 16:48:16


RT @MaryFitzger: HRW's @AnnaNeistat, who has investigated war crimes in Syria, on what Putin didn't say in his NYT oped today www.hrw.org/news/2013/09/1…
posted at 22:01:59


RT @KenRoth: Putin's oped doesn't mention Assad's atrocities, #Russia's arming him & blocking Security Council pressure to stop. trib.al/nu5SIxI
posted at 22:06:23


RT @KarlreMarks: People seriously complaining that Putin used WORDS to criticize Obama in the NYT. When will this tragedy end? Stop the use of WORDS now.
posted at 22:11:54


RT @johnmcquaid: Putin op-ed placed by PR firm that seeds media with pro-Russia pieces by “seemingly independent professionals” bit.ly/1elOKYv
posted at 22:37:37



翌日の:
http://twilog.org/nofrills/date-130913/asc

RT @seansrussiablog: How Russians Read Putin's NYT Op-Ed on Syria globalvoicesonline.org/2013/09/12/how… via @globalvoices
posted at 06:47:45


RT @michaeldweiss: How Putin's Original Russian Differs from His English New York Times Op-Ed : 3dblogger.typepad.com/minding_russia…
posted at 16:38:46


3dblogger.typepad.com/minding_russia… アメリカでの話なんだけど、本題に入る前にまず、圧倒的に環境が違いすぎる。ロシア語翻訳・通訳を生業とするブログ主の娘が学校のロシア語の教材として、NYT op-edの原文(ロシア語)と訳文(英語)の対訳のプリントをもらって帰ってきたと。
posted at 16:46:06


RT @PGourevitch: Not a word on UN or Pope or Int'l law: MT @AnupKaphle "Why We Must Act": Vladimir Putin's 1999 NYT op-ed on Chechnya. nyti.ms/1d6Z7LL
posted at 17:09:39



さらに翌日:
http://twilog.org/nofrills/date-130914/asc

RT @Max_Fisher: 13 Objectively True Statements From The Vladimir Putin Op-Ed read.bi/1gaORBP by @WaltHickey
posted at 02:49:19


RT @AlArabiya_Eng: #McCain to write for Russian newspaper Pravda in response to #Putin’s NY Times op-ed ara.tv/j8b8c via @AlArabiya_Eng #Syria
posted at 17:04:04



この「NYTのOp-ed」の内幕。KetchumというPR会社がお膳立てしている:



ちなみに、「プーがNYTに書いたので、マケインがロシア紙に書くよ」計画は:
http://twilog.org/nofrills/date-130920/asc

RT @Max_Fisher: John McCain’s self-defeating Pravda op-ed can only help Putin www.washingtonpost.com/blogs/worldvie…
posted at 03:19:01


RT @MaryFitzger: Last week Putin had an oped in the NYT, this week Iran's new president Rouhani writes for the Washington Post: wapo.st/1bu6sH9
posted at 07:27:06


RT @michaeldweiss: Also nicely done by Rouhani to acknowledge use of CW but not attribute blame, a slight improvement on Putin's op-ed.
posted at 07:55:39


RT @GregMitch: WashPost tops NYT's Putin piece with op-ed by president of Iran. Expect 5 columnists there to quit in protest. wapo.st/1bu6sH9
posted at 21:34:27



なお、NYTは2013年9月11日のOp-Edのおよそ半年後にも、またやっている。もう、こういうのが常態化しているわけだ。(このときのお題はウクライナ。)




※この記事は

2016年02月14日

にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。


posted by nofrills at 23:45 | TrackBack(0) | i dont think im a pacifist/words at war | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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【2003年に翻訳した文章】The Nuclear Love Affair 核との火遊び
2003年8月14日、John Pilger|ジョン・ピルジャー

私が初めて広島を訪れたのは,原爆投下の22年後のことだった。街はすっかり再建され,ガラス張りの建築物や環状道路が作られていたが,爪痕を見つけることは難しくはなかった。爆弾が炸裂した地点から1マイルも離れていない河原では,泥の中に掘っ立て小屋が建てられ,生気のない人の影がごみの山をあさっていた。現在,こんな日本の姿を想像できる人はほとんどいないだろう。

彼らは生き残った人々だった。ほとんどが病気で貧しく職もなく,社会から追放されていた。「原子病」の恐怖はとても大きかったので,人々は名前を変え,多くは住居を変えた。病人たちは混雑した国立病院で治療を受けた。米国人が作って経営する近代的な原爆病院が松の木に囲まれ市街地を見下ろす場所にあったが,そこではわずかな患者を「研究」目的で受け入れるだけだった。

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▼当ブログで参照・言及するなどした書籍・映画などから▼