http://twilog.org/nofrills/date-150123/asc
http://twilog.org/nofrills/date-150124/asc
http://twilog.org/nofrills/date-150125/asc
あの人たちの首を切って殺した人物は、2015年11月12日(パリの同時多発テロの前日)にラッカで米軍が行なった攻撃で死んだ。ただしそれが、イスイス団の側から「事実」として確定されたのはつい先日、1月20日だ。イスイス団の機関誌の13号で、奴への追悼特集のページが組まれていたのだ。
そしてその13号で、大きな扱いをされていたのが、2015年11月13日のパリの同時多発テロのことで、あの事件について機関誌がああいうふうに扱うということは「事件はイスイス団が起こした」という特大の声明で、いや、あの攻撃から2ヶ月経過してるんだけどね、それでもやはり世界的に各報道機関が記事にするようなニュースになった。
そこに加えてさらに今日(25日)、映像が出た。
それについて、NYTのジャーナリストやSITEのアナリストのツイートを一箇所にまとめてある。
「連中を見たら、殺すべし」と題するISISのビデオ。ジャーナリストやアナリストはどう見るか。
http://matome.naver.jp/odai/2145369556647616901
「連中を見たら、殺すべし」というそのビデオのタイトルは、「異教徒を殺す」ことに熱心なイスラム過激派や、「イスラムが平和の宗教なんて大嘘だ」とわめきたてるユーラビア(「イスラム化するヨーロッパ」)論界隈で「イスラムの最大の特徴」であるかのように扱われているクルアーンの一節で、文脈から切り離されてぐるぐるしている言葉だ。
また、イスイス団が「むわはははは」と脅しをかけてくる小道具としてハッカー風味の演出を加えているのだが、これは秒速で「フェイク」と見破られた。エドワード・スノーデンさん、ぱねぇ。(マジで。)
しかし、こういうビデオが出たと聞いても、もう「異常」とは感じなくなってしまった。フォーリーさんが殺され、湯川さんが拘束されたときにはまだ、そうではなかった。
こんなことにも慣れてしまう。
※この記事は
2016年01月25日
にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。
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