この雲がそのまま、ふたをするように留まって、日曜日の午後からは曇りになった。夜になって、ばしゃばしゃと音を立てて雨が降り出した。やがて、しんと静まり返ったので外を見てみたら、雪が積もっていた。
そして月曜の朝。
積もった雪の上に雨が降り注いでいた。冷たい雨は路面で雪と混ざり合っていて、ほとんど流れていかない。
雪というより「大根おろし」だ。
雪の重みと雨の勢いと、ひょっとしたら風で、木々の細い小枝が落ちてきていて、雨を含んだ雪の上に散乱している。
マンホールの縁のところだけ温度が高いのだろう。丸い形が浮かび上がっている。
路面に埋め込まれた金網の下は雨水溝。大雨のときはごうごうと雨を飲み込んでいく網に、雨と混ざった雪が詰まってしまっている。仮に気温が上がって雪が融けても、流れていかない。明日の朝は「でこぼこのスケートリンク」になっているだろう。それにここは日陰なので、人に踏み固められた雪は、1週間くらいは融けずに残るかもしれない。
こんな状態でも自転車のタイヤのあとがある。押して歩いているのだろうと思うが(雪道で自転車に乗るのは極めて危険だ)。
狭い路地、人ひとりが通れるだけの除雪。私も、例年のごとく、ちりとりを使って(うちには「雪かきシャベル」などというすばらしいものはない)通路が確保できる程度に雪をどかしたが、半分水、半分雪で、重さが尋常ではなかった。
積雪量はこのくらい。
早めに咲き出した花が凍えている。
その後もしばらく雨は降り続いていたが、午後3時ごろには完全に晴れわたっていた。車が通る道はもうかなり融けているが、日陰になる路地などは、今晩から明日の朝は大変かもしれない。
……と、東京の私のいるあたりではこんな感じで、のんびりしているように見えるかもしれないが、鉄道にも影響が出て「混乱」という点では今日はひどかったし、怪我をされた方も多い。このあたりでこれだけの影響があったのだから、山沿いのほうはもっと大変だろう。東京都の天気予報は明日以降は晴れとなっているが、まだ悪天候が続く地方もあるという。被害が出るようなことにならないよう、願うばかり。
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※この記事は
2016年01月18日
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1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。