「なぜ、イスラム教徒は、イスラム過激派のテロを非難しないのか」という問いは、なぜ「差別」なのか。(2014年12月)

「陰謀論」と、「陰謀」について。そして人が死傷させられていることへのシニシズムについて。(2014年11月)

◆知らない人に気軽に話しかけることのできる場で、知らない人から話しかけられたときに応答することをやめました。また、知らない人から話しかけられているかもしれない場所をチェックすることもやめました。あなたの主張は、私を巻き込まずに、あなたがやってください。

【お知らせ】本ブログは、はてなブックマークの「ブ コメ一覧」とやらについては、こういう経緯で非表示にしています。(こういうエントリをアップしてあってもなお「ブ コメ非表示」についてうるさいので、ちょい目立つようにしておきますが、当方のことは「揉め事」に巻き込まないでください。また、言うまでもないことですが、当方がブ コメ一覧を非表示に設定することは、あなたの言論の自由をおかすものではありません。)

=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=


2015年12月26日

このトピックについて書くと、無視される。そして、Twitterではフォロワーが減る……ロシアの戦争犯罪行為

12月、ヒューマン・ライツ・ウォッチ (HRW) とアムネスティ・インターナショナル (AI) が相次いで報告書を出した。シリアにおけるロシアによる(もしくはアサド政権とロシアの合同での)空爆について、市街地にクラスター爆弾などを使用して民間人を殺していること、戦争犯罪にあたる可能性があることを指摘した。何がグロテスクって、それと同時に「国際社会」はロシアやアサド政権を普通にプレイヤーの一人として扱った交渉を行ない、それを「和平なんちゃら」と位置づけていること。何が「マイルストーン」なのかと。

シリア: ロシアによる市街地攻撃、クラスター爆弾(無差別的な兵器)の使用について。
http://matome.naver.jp/odai/2145088945686778501


そして、これについて書くと、無視される。Twitterではフォロワーが減る。「減る」といっても5人、10人、という程度だが、この話題について連続してツイートしているとリアルタイムで減っていく。

上記の「NAVERまとめ」を利用したページも、全然閲覧数が伸びない。アップしてから48時間強が経過してなお、800件にも及ばない(キャプチャは26日23時55分ごろ)。



これが、「ロシアによる戦争犯罪」ではなく「アメリカによる誤爆」だったら、48時間もすれば、少なくとも1000は超えている。

「シリア内戦への無関心」を言うと、「あなたは(英語でニュースを読んでいて)普通の日本人とは違うから」などというばかげた反応が返ってくるのだが、そうじゃない。同じように「(英語でニュースを読んでいて)普通の日本人とは違う」はずの人たちの間で、シリア内戦は関心を呼ばないのだ。

パレスチナなら、瞬時に数百の反応がある。これは「優劣」の話をしたくて言っているのではない。同じ「非人道行為にさらされる一般市民」についてのニュースなのに、閲覧される回数が違うのだ。

その理由なんかどうでもいい。ただ、シリアの一般市民がアサド政権やロシアの爆撃の下に置かれていることは、パレスチナの一般市民がイスラエルの国家的暴力の下に置かれていることと同じように、関心を向けるべき「問題」である、ということは強調しておきたい。

で、11年前にあれだけファルージャファルージャと騒いでた人たちは、民間人の犠牲という点では、2004年11月のファルージャ包囲戦(全体)が毎週起きているような規模のシリア内戦について、本当に関心ないんですかね。だとしたら、私が疑問なのは、11年前にあれだけファルージャファルージャと騒いでいたのは、何が理由だったんですかね、っていうこと。いや、教えてくれなくていいです。知ってますから。そのことについてのシリアの人たち(在外シリア人を含む)の悲鳴は、2012年には既に、Twitter上で響き渡ってて、そのままずっと続いてますから。

暴力の行使者が米軍だろうとシリアのアサド政権軍だろうとロシアだろうとイスイス団だろうと……っていう考え方は、たぶん、「特殊」なんですね。それが21世紀。

























※この下に、25日夜にツイートしたアンナ・ポリトコフスカヤの本2冊の閲覧数について書きます。現時点(本稿アップロード時)ではまだ集計されてない(下記キャプチャ参照。24日いっぱいのところまでしか集計されていない)。
http://f.hatena.ne.jp/nofrills/20151227003112
※ポリトコフスカヤの本は過去にもアマゾン・アソシエイトを利用してブログで言及しているはずですが、それのクリックはないということがこれでご確認いただけるかと(なお、数字は全部伏せてあるし、ポリトコフスカヤの本と関係のない本やCD, DVDは基本的にタイトルにモザイクをかけてあります)。

※この記事は

2015年12月26日

にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。


posted by nofrills at 23:59 | TrackBack(0) | i dont think im a pacifist/words at war | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

この記事へのトラックバック

【2003年に翻訳した文章】The Nuclear Love Affair 核との火遊び
2003年8月14日、John Pilger|ジョン・ピルジャー

私が初めて広島を訪れたのは,原爆投下の22年後のことだった。街はすっかり再建され,ガラス張りの建築物や環状道路が作られていたが,爪痕を見つけることは難しくはなかった。爆弾が炸裂した地点から1マイルも離れていない河原では,泥の中に掘っ立て小屋が建てられ,生気のない人の影がごみの山をあさっていた。現在,こんな日本の姿を想像できる人はほとんどいないだろう。

彼らは生き残った人々だった。ほとんどが病気で貧しく職もなく,社会から追放されていた。「原子病」の恐怖はとても大きかったので,人々は名前を変え,多くは住居を変えた。病人たちは混雑した国立病院で治療を受けた。米国人が作って経営する近代的な原爆病院が松の木に囲まれ市街地を見下ろす場所にあったが,そこではわずかな患者を「研究」目的で受け入れるだけだった。

……全文を読む
▼当ブログで参照・言及するなどした書籍・映画などから▼