CH編集部襲撃とほぼ同時に起きたコーシャ・フード店立てこもり事件は、それもまた典型的に「凝り固まった思想」に根ざしたもので、それゆえ、共感者との《対話》の糸口について過去の事例は蓄積されているだろう。
また、CH編集部集積の事例では、攻撃者の側を離れても、「表現の自由に対する攻撃」であると主張される以前に「挑発的な発言を続けて他人をいやがらせること」の是非を考えてみてはどうかという議論になったし(そうするとあの連中は「挑発的になる権利」の話に摩り替えるので厄介なのだが、あの反論は「こういえば論敵は動揺する」といったマニュアル的テンプレでしかない。影響されそうになったら、人間のcivilisedな態度というものについて2秒程度考えてみればいい)、とにかく1月のあの事件のあとは、《対話》や《議論》がたくさん起きていた。
今回は全然そうではない。《対話》や《議論》はおろか、「ことば」そのものの余地がほとんどない。フランス大統領が今回記憶されるのは、立派な言葉を出し理念を示したことではなく、非常事態を宣言し、国境を閉ざし、パリ一帯の夜間外出禁止令を出したことだ。ブレイヴィクの事件のあとのノルウェー首相や、2005年7月7日のあとのロンドン市長とは違う。今年1月の彼自身とさえ違う。
実際、私は日本時間で朝の6時から9時ごろまで(占拠されたライヴハウスを治安当局が制圧するまで)、Twitterの英語圏で何が起きているかをフォローしていたのだが(フランス語圏とは少しは時差があっただろうが、そのおかげで混乱をダイレクトにこうむらずに済んではいるはずだ)、そうしながら思い出されたのは、Twitterで英語を使うジャーナリストたちによってカブール(アフガニスタン)の現場から伝えられてくる「タリバンの組織的な攻撃」だった。
ただし、終わってみれば、「これがカブールからのニュースでも驚く規模」と言わざるをえないようなことだった。
「ことば」の余地などなかった。個人的に、(ブラウン管なり液晶なり)画面の向こうで起きているであろうことを、こんなに「ぽかん」とした状態で、ただ見続けていたのは、2001年9月11日のニューヨーク(それを伝えるNHKのテレビニュース)以来だ。誰かのことばの伝言はできても、自分から出てくることばは、ほとんどなかった。
そこに、1枚の絵が流れ着いた(Twitterでは、文字通り「流れ着いた」感覚を抱く)。
見慣れた「CNDのピース・シンボル」と、エッフェル塔が組み合わさっている。いや、この図案を「エッフェル塔」と即座に読み解けたのも、今の文脈があるからなのだが。この迷いのない、力強い線に、私は勇気付けられた。この絵に「勇気付けられた」ことに気づいて、自分が傷ついていたことをさとった。単に画面を見ていただけなのに。
パリ同時多発テロのあと、追悼と連帯のシンボルとなっているあの絵……。
http://matome.naver.jp/odai/
2144754222607812301
絵の作者は、ロンドンを拠点とするフランス人イラストレーターで、あたたかみがあって親しみやすい、それでいて甘すぎない絵を描く人だ。本も出ていて、Amazonでも買えるものがある。

Hoot Owl, Master of Disguise -

Ralf -
現地14日の夜、エッフェル塔は毎晩行なっているイルミネーションを取りやめ、消灯したままとなった(毎晩、24時か1時になると消灯されるが、点灯しなかったことはほとんどないという。ただこの話も、明らかに「デマ」だろというのがたくさん流れてて、わけがわからない。この塔は1889年のパリ万博で建てられたものなんだけど、「1881年以来初めてturn offする」とかいうのもあったくらい)。
Tonight, a grieving #Eiffel Tower #PeaceForParis pic.twitter.com/2qQaQLr2M0
— France UNESCO (@France_Unesco) November 14, 2015「パリ」で「和平」といえば、「パリ講和会議」ですよね。1919年。
https://t.co/n8SqOB6vYE
"国際連盟構想が明らかになると日本のマスコミや黒龍会等の団体が人種差別撤廃を講和条件に盛り込むよう強く主張するようになった"
— nofrills/新着更新通知・RTのみ (@nofrills) November 15, 2015ほとんど読まれてすらいないページですが、「移民がぁぁ」っていう問題では全然ないということは、英国のこの事例である程度わかると思います。>イスラム過激派に取り込まれかけた青年の話。「渡された本を読んだ後、そういう気持ちが生じるのです」 https://t.co/GOMc5mntmO
— nofrills/新着更新通知・RTのみ (@nofrills) November 15, 2015BBC Newsのトップページ、レイアウトが変わってる。特別仕様なのか、こうすることにしたのかはわからない。 pic.twitter.com/YnJd9EZJqR
— nofrills/新着更新通知・RTのみ (@nofrills) November 15, 2015ガーディアン。トップニュースのところの写真(一番大きいところ)はスライドショー。モンマルトルの丘を重武装した兵士と観光客が歩いている。70〜80年代のベルファストの写真みたいだ。 pic.twitter.com/NkjRcHp83L
— nofrills/新着更新通知・RTのみ (@nofrills) November 15, 2015こういう光景。 pic.twitter.com/w0KDGmdFJP
— nofrills/新着更新通知・RTのみ (@nofrills) November 15, 2015そういう光景はパリでは初めてのものではないのかもしれない(そうなのかもしれない)。パリでは、37年間も政府が「なかった」と否定してきた暴力的なデモ鎮圧事件が1961年にあって https://t.co/N2MoWwkrxQ そのころのパリの街がどうだったか。
— nofrills/新着更新通知・RTのみ (@nofrills) November 15, 2015なお、個人的には、「フランス当局グダグダ伝説」にまた新たなページが……ということではないかと思ってます。そしてそのグダグダっぷりを隠蔽するためにまた情報が混乱させられ、グダグダっぷりを政治的に利用する勢力の声が大きくなり、何が何やら (@_@) ということになるのではないかと。
いや、わたしが「何が何やら (@_@)」となるのは、根本的に、わたしの頭が悪いからなんでしょうけれども。
とかいってたら来たわ。しかしなぜイラクから……(イランからの間接的な話かな)。
Iraqi intelligence says it warned France of imminent attacks https://t.co/PsLdt6j0nI via @IrishTimesWorld pic.twitter.com/9T2a8xCLX7
— The Irish Times (@IrishTimes) November 15, 2015※この記事は
2015年11月16日
にアップロードしました。
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