※これまでなら、こんなことはツイートして済ませていた。もうTwitterはそういう用途では使わないことにしたのでブログに投稿している。
https://twitter.com/JeremyCorbyn4PM/status/663615056828059648
ジェレミー・コービンは、この動きが「お辞儀になっていない」などとして、ほぼすべてのメディアから槍玉にあげられた(ニュー・レイバーの機関紙であるガーディアン/オブザーヴァーも含む)。
Jeremy Corbyn slated for not bowing at the Cenotaph (even though he did) #remembrancesunday https://t.co/qBQP9A5AFX https://t.co/l32mFy80xc
— Chris York (@ChrisDYork) November 8, 2015
中でもThe Sunは、紙面左側のセクシー写真といい、完全に読者をバカにしているし「サヨク」と「フェミ」をまとめて挑発しにかかっている(この媒体は「ばか」ではない。計算済みのことだ。相手にしないほうがいい)。
Monday's Sun front page:
Nod in my name - Pacifist Corbyn refuses to bow
#tomorrowspaperstoday #bbcpapers pic.twitter.com/FpnXRU51pC
— Nick Sutton (@suttonnick) November 8, 2015
.@TheSun newspaper run with an out-and-out lie on their front page this morning.RT if you think this is unacceptable pic.twitter.com/U0orSemrJ3
— JeremyCorbyn4PM (@JeremyCorbyn4PM) November 9, 2015
メディアの報道をぼーっと観察していたが、とにかく、こういった「コービン批判」は、見るに耐えないほど醜悪だった。
The implication that being a pacifist means someone doesn't care about soldiers losing their lives is just the most ridiculous thing
— Abi Wilkinson (@AbiWilks) November 8, 2015
一方で、レベッカ・ブルックス(元News Internationalトップ)はこういうことをしていたということが明らかになっている。
Etiquette question - how low should The Sun bow their heads in shame? pic.twitter.com/8o1gg9OLYk
— Pete Sinclair (@pete_sinclair) November 9, 2015
どっちが「国のために命を捧げた英雄(軍人)たち」に失礼なのだろうか。
Message on the wreath left by Labour party leader @jeremycorbyn at the Cenotaph. Picture by @GarethJFuller PA Wire pic.twitter.com/UtDVmBN56I
— Press Association (@PA) November 8, 2015
今日の戦没者記念式典で労働党ジェレミー・コービン党首がレッド・ポピーの花輪に添えたメッセージ。「すべての戦争で斃れた人々の記憶に捧ぐ。どうか私たちに平和の世の中をつくるという意を固めさせたまえ」 https://t.co/isxfkD7ihQ
— nofrills (@nofrills) November 8, 2015
昨年(2014年)の第一次大戦開戦100年(ロンドン塔の敷地内で見事なアート・プロジェクトが行なわれた)を経たあとの今年の「ポピー・フィーバー」は本当に異様で、映画『V・フォー・ヴェンデッタ』を思わせるほどだったが、サイモン・リケッツのような人まで発言にためらいを見せているというのは、あまりに異様すぎる。英国は急速に、アレなことになってる(一見リベラルに見える「人種差別にNO」というのは「新しい」ように見えるかもしれないが、第二次大戦のころからあった「国威発揚」の掛け声、英国の帝国主義の一側面に過ぎない。スローガンとしての「人種差別にNO」が新しく見えるとしたら、「西洋に関するステレオタイプに染まっている」か、「ナイーヴなアメリカかぶれ」に過ぎる。2012年ロンドン五輪のときのモー・ファラーの活躍への称賛は、明らかにあの文脈に位置してたよね)。
nofrills / nofrills
RT @SimonNRicketts: The angle of a person’s head. That’s where we are, folks. https://t.co/b4ehc4z4Xs at 11/10 03:13
nofrills / nofrills
RT @SimonNRicketts: People used to pay respect however they felt comfortable. Now the emphasis is on poppy-shaming, silence-shaming - despe… at 11/10 03:13
nofrills / nofrills
RT @SimonNRicketts: It's the competitive, 'look how much worse that person is' comfort shawl people throw over their shoulders. Convinced t… at 11/10 03:13
nofrills / nofrills
RT @SimonNRicketts: The same reason football clubs often do a minute’s applause, not silence. Horrified their club will be singled out for … at 11/10 03:13
nofrills / nofrills
RT @SimonNRicketts: Right, I’ve blathered on too much. Time for something less earnest. Well, a little. at 11/10 03:14
英国の「パシフィストは軍人をバカにしている」とかいうのは、日本での「サヨクは自衛隊を云々」という右翼の言説に非常によく似ているのだが、英国の元々の「伝統」なのだろうか。(その可能性は充分にある。クエーカーへの扱いを見てみるといい。)
追記。
I suppose you won't be publishing these photos of Jeremy Corbyn @TheSun pic.twitter.com/FeiPoQrP0s
— John Prescott (@johnprescott) November 8, 2015
あと、トラバ飛ばしたけど、11日のエントリも参照。
2015年11月11日
今日は11月11日で、第一次世界大戦の休戦記念日で、英国では11時に黙祷が捧げられる。今年はテレビに出る外国人にまで赤いポピー着用が求められたようだ。
http://nofrills.seesaa.net/article/429445485.html
※この記事は
2015年11月10日
にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。
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