「なぜ、イスラム教徒は、イスラム過激派のテロを非難しないのか」という問いは、なぜ「差別」なのか。(2014年12月)

「陰謀論」と、「陰謀」について。そして人が死傷させられていることへのシニシズムについて。(2014年11月)

◆知らない人に気軽に話しかけることのできる場で、知らない人から話しかけられたときに応答することをやめました。また、知らない人から話しかけられているかもしれない場所をチェックすることもやめました。あなたの主張は、私を巻き込まずに、あなたがやってください。

【お知らせ】本ブログは、はてなブックマークの「ブ コメ一覧」とやらについては、こういう経緯で非表示にしています。(こういうエントリをアップしてあってもなお「ブ コメ非表示」についてうるさいので、ちょい目立つようにしておきますが、当方のことは「揉め事」に巻き込まないでください。また、言うまでもないことですが、当方がブ コメ一覧を非表示に設定することは、あなたの言論の自由をおかすものではありません。)

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2015年10月20日

話題の新作映画のボイコットを呼びかけるハッシュタグは、少人数でヘイトスピーチを増幅させる装置だ。

boycottswTwitterにログインしたら、そこはドナルド・トランプを支持する "Alt Right" を自称する思想傾向の持ち主たちによるレイシズム・キャンペーンの最前線だった。

「スター・ウォーズのエピソード7(フォースの覚醒)をボイコットしよう」というハッシュタグがUKでトレンドしていた(キャプチャは、UKでトレンドしている間に取りそこなったので、Londonでのものをキャプチャしてある)。今最もホットな話題の映画のことだ、トレンドしていたのは何もUKだけではないだろう。

日本時間で日付が今日(20日)になったころにティーザー(ごくごく短い映像)が公開された。数時間後にはトレイラー本体が公開された。ポスターも既に公開されていた。そんなこんなで、ファンの人たちの間では、それぞれの映像や画像についての感想や論議(「なぜルーク・スカイウォーカーがいないのか」など)が盛り上がり、「いよいよ始まる!」感が高まっている。アメリカではロードショー前の特別プレミア上映のチケットは即時売り切れたという。

そんなタイミングで、この超話題の新作映画を「ボイコットしよう」というハッシュタグが出てきた。当然、注目はされる。文字通りに目が注がれる。「いったい、どういうこと?」と思った人たちがハッシュタグの画面をチェックする。人々は大喜利だろうか、いや、映画の配給サイドの何かの仕掛けかもしれない、と胸をときめかせていたかもしれない。

しかし、チェックした人たちが目にしたのは、唖然とするか、失笑するか、お茶をふくか、椅子から落ちるかせざるをえないような「サイバー大衆運動」(ただしその「大衆」の規模は問わない)の切れっ端だった。

前提として、公開されている視覚情報。

ポスター:



ティーザー:


トレイラー:


これらを見るとわかるが、「黒人」の俳優が大きな役を演じている。John Boyegaという英国の期待の若手俳優だ。彼が演じているのは「フィン」という人物で、ストーム・トルーパーの一員である。そして……
旧三部作ではストーム・トルーパーの兵士が中の素顔を見せる場面は無かったが、『フォースの覚醒』では素顔を晒した一人の兵士であるフィンが物語上の重要人物である。

……というわけで、シリーズ全体にとって、大役である。

『スター・ウォーズ』のようなシリーズもののフィクションでは、熱心なファンは各種設定の整合性や流れの上での重要な転換点にとりわけ大きな関心を抱く。「初めて素顔(人間の顔)を見せたストーム・トルーパー」が、ルーク・スカイウォーカーやアナキン・スカイウォーカーやハンソロといった主要キャストとは「違う肌の色」であることは、別に気にしない人も多くいるだろうが、こだわる人も大勢いるだろう。そういう役目を、23歳の英国の若手俳優に割り振った製作陣の姿勢は、きっと各種評論のネタになるだろう。

で、ここまでなら、「シリーズが始まったころ(1970年代後半)に比べて、社会が変化しているのだなあ」と思って終わりかもしれないが、その「社会の変化」を受け入れられないばかりか、「ジェノサイドだ」と主張する人たちが、たぶん数としてはごく少数だが、いる。

「ジェノサイド」などと言われても「???」となるかもしれない。フェミニズムを指して「女が男を駆逐しようとしている」と解釈する人々がいるように、「人種的多様性」というものが当たり前のものになってきたことを「有色人種が白人を駆逐しようとしている」と解釈する人々がいるのだ。(そういう人たちの暮らす町では、お隣さんが新車を買ったら、自分が新車を買う権利が減ったりするのだろうか。)

そういう人たちが、仮に10人しかいなくても、インターネット、特にソーシャル・ネットの場では、「声」は必ずしも小さくはならない。ネットでは、10人で100人分の「声」を響かせることもできるし(複数アカウントの使い分け、相互言及によるinfluencialityの獲得と確保、など)、「極論」を書いておけば誰かが勝手におおごとにしてくれるということもある(いわゆる「炎上商法」)。

ハッシュタグ「スター・ウォーズ新作ボイコット」がどういうふうに始まったのかは、ちょっと私には確認できなかった。私が気づいたときには既に「炎上」したあとで、ツイート件数が多すぎる。

だが、比較的早い段階でこのハッシュタグに注目して「まとめ」ているメディアがある。そういう「まとめ」もまた「炎上商法」に寄与してしまうというのが今のネットの皮肉なところではあるが。

そういったページのひとつ、Salon.comの記事から。



いきなり「SJW」とかいう見慣れないジャーゴンが登場している。検索すると真っ先に表示されるのがUrban Dictionaryの定義だ(この「辞書」は冗談や皮肉が多く含まれているので取り扱い注意だが、こういう「ネット上で起きている言語的な事象」については信頼性は高い)。
http://www.urbandictionary.com/define.php?term=SJW
Social Justice Warrior. A pejorative term for an individual who repeatedly and vehemently engages in arguments on social justice on the Internet...


日本語で直接対応するような表現は思いつかないが(逆の立場からの表現なら「酷使様」がある)、ニュアンスはさておき用法・意味が近いのは「プロ市民」、「人権屋」という用語だろう。

この「SJW」なる用語を使っているアカウントは、アカウント名を見れば分かるとおり、「南部連合」の信奉者である。

キャプチャ画面にある2件目は「文化マルクス主義を終わらせよ」というアカウント名で、ツイート内には「ホワイト・ジェノサイド」というハッシュタグを用いている。反共で白人優越主義という、テンプレみたいなアカウントだ。アバターは、クリミアの例の「美人すぎる検事総長」だろう。このアカウントが、明らかに「活動家」なのだが、そりゃもうすさまじい。キャプチャ参照。
http://f.hatena.ne.jp/nofrills/20151020150001

「黒人俳優が出てくるのでボイコット」的な、ばかげた見た目以上に根が深く、「古典的」といってよいほど典型的な「陰謀論」(反ユダヤ主義、反共産主義)。ネットらしい物言いをするならば「電波強すぎ」だ。

また、Vox.comでは、「ツイートの羅列」というSalon.comとは別のアプローチで、いい仕事がある。手早くよくここまで書いたと思う。書いたのはGenevieve Koskiさんで、Vox.comに入ってまだ2ヶ月もしていない(今年8月下旬に入ったと書かれている)。Twitterは@genevievekoski.

How 2 racist trolls got a ridiculous Star Wars boycott trending on Twitter
http://www.vox.com/2015/10/19/9571309/star-wars-boycott


ギネヴィア・コスキさんがさかのぼってみたところ、当該のハッシュタグは2人が頻繁にやり取りするなどしているうちに増幅されていたことが確認できたという。

Click over to the #BoycottStarWarsVII hashtag, and you'll see roughly 95 percent of those using it are talking about how ridiculous and disgusting the hashtag is, or retweet-shaming actual racist tweets. As of this writing, I had to scroll through 20-plus anti-#BoycottStarWarsVII tweets to find one that was actually in support of the movement.

That's not to say there aren't people out there using Twitter to spread a message of hate. But the fact that they're such a small fringe compared with the number decrying their message speaks to the unique way Twitter trends can amplify a niche message and create controversy out of whole cloth.

【要旨】ハッシュタグをクリックしてみるとわかるが、95%ほどはこのハッシュタグがばかげていると述べているものだったり、晒し目的でレイシストのツイートをRTするものだったりという状態だ。ハッシュタグの言っていることに反対しているツイートを20個以上かき分けてようやく、1つ、ハッシュタグに賛同のツイートが出てくる。だからといって、憎悪のメッセージを拡散するためにツイッターを使っている人などいないというわけではないが、そういう人は批判者に比べてごくごく少人数であるという事実は、ツイッターのトレンドがこういうふうにしてニッチなメッセージを増幅し、火のないところに煙を立てるようなことをしうるのだということを証明している。


続けて筆者は、このハッシュタグの発端までさかのぼると、12人にも満たない少数の人々が「エコー・チャンバー」を作っていることが確認できた、と述べている。その実例をStorifyを使って書きとめてあるそうなので、興味のある方は参照されたい(私はもう十二分に削られてしまってそこまでする元気がないが)。

最初のころの「エコー・チャンバー」に参加しているアカウントについて、筆者は次のように整理している。上で参照した「クリミアの検事総長の写真をアバターにしているアカウント」は最初期の参加者だ。

The seeds of discontent were sown Sunday night by user @DarklyEnlighten ("Lord Humungus"), and quickly found flower in the timeline of user @genophilia ("End Cultural Marxism"). These two users are responsible for the vast majority of early #BoycottStarWarsVII tweets. Both explicitly express the desire to get the hashtag trending. Overnight, a few others took up the cause (@officialCritDis, "Critical Spooking," being another major amplifier).

That handful of tweeters was just enough that by morning, #BoycotStarWarsVII had begun trending.


「リツイート」や「ハッシュタグ」でのメッセージの拡散という機能が馬鹿にできないものだということがはっきりしたのは、今からさかのぼること6年前、2009年の夏にイランでの大統領選挙での不正について抗議する「緑の海」のムーヴメントが(米国務省なども巻き込みながら)Twitterで展開されたときのことだ。現在のいわゆる「公式RT」の機能はまだなく、RTしたければ手動でコピペするしかなかったころのことだ。

そのころはまだ、Twitterのようないわば「ポストWeb 2.0」のプラットフォームについてユートピア論的な楽観主義(「集合知」という理想をコアとするもの)が主流で、「よいものは拡散される」、「よくないものは拡散されない(淘汰される)」という前提があったように思う。スパムはあったが(ブリトニー!)、事実、デモ隊にとって危険なニセ情報などについては、かなりすばやく検証が行なわれ、無用な「拡散」が阻止されていたのを私は見ている。

そういう楽観主義がなぜTwitterで顕著だったのか、実は私にはわからない。ブッシュからオバマへという流れでの「ムード」だったのかもしれない。オバマ陣営のソーシャル・メディアの使い方が鮮やかだったという事実のなかで、「保守派はまだついてこれてない」状態だったのかもしれない。Yes, we canというキャッチフレーズと、「何か言えば反応があるので、何か有意義なことをした気になれるTwitterというメディア」は相性がよかったのかもしれない。

しかし冷静に考えれば、アメリカ型の「言論の自由」で設計されているTwitterにおいては、例えば「人種差別に反対」のメッセージが拡散されうるなら、「人種差別に賛成」のメッセージも拡散されうる。

その、がっかりするほど単純な事実が、「スター・ウォーズの新作ボイコット」のハッシュタグで、またもやわかりやすい形で示されている。

ギネヴィアさんの記事は続く。ハッシュタグが、少数の賛同者の間でのやり取りによってトレンドして、彼らの小さな輪の外に出ると、彼らのメッセージに反対する人たちの目にも留まり、「とんでもないことを言っている」というような批判的なツイートが増える。そうして言及数を増やしながら、ハッシュタグは批判の声だけでなく元々のメッセージをも拡散していく。(日本語圏の人にとっては、つい先日の「難民誹謗中傷イラスト」の拡散の過程が最も鮮明な例として参照されよう。つまり「とんでもない絵だな、これは」と言いながら、元の絵を批判するつもりで、多くの人の目に触れるようにしてしまう。「炎上商法」だとしたら、大成功だ。)

To be clear, mockery and anger are understandable and reasonable responses in this situation. Ideas like the ones that gave rise to #BoycottStarWarsVII deserve considerable pushback.

But the great irony of social media is that pushing against this type of thing only gives it greater amplification and alerts more people to its existence. For every 100 people who see #BoycottStarWarsVII as a garbage fire, there might be one who somehow finds value in it and spreads the message further.

http://www.vox.com/2015/10/19/9571309/star-wars-boycott


同様の考察・指摘は、「イスラム国」を自称する勢力(ネットスラングで「イスイス団」、本稿では「ISIS」と表記)の流すプロパガンダを報道機関はどう扱うべきかというトピックでもなされていたが、極めて今日的な課題である。来年にはもう古びているかもしれないが。

「スター・ウォーズ新作ボイコット」のハッシュタグが拡散したことで、実際に、大元のアカウントは大喜びしていることをギネヴィアさんは指摘している。そうしながら、「こう書くことで、私もまた、彼らの望みどおりの情報拡散に寄与している」とも述べている。

Being as shocking and provocative as possible prompts responses, and that sort of engagement piques Twitter's algorithm's interest, giving rise to a "trending topic," regardless of the topic at hand.

People like @DarklyEnlighten and @genophilia take great glee in angering "social justice warriors," using the anger they provoke to advance their own causes/victim complexes − and, most of all, to amuse themselves. @DarklyEnlighten, @genophilia, and their ilk weren't really aiming to start a movement with this hashtag. They were trolling, plain and simple, and it worked.

http://www.vox.com/2015/10/19/9571309/star-wars-boycott


このVox.comの記事は、全文を読むことをおすすめする。

さて、この「スター・ウォーズ新作ボイコット」のハッシュタグをやっているのはどういう人々か。大元となったアカウントのツイートの中に、"Alt Right" という表現が出てくる(「Alt Rightにとっての勝利だ」というような感じで)。Alt = Alternativeなので、フル表記するとAlternative Rightだ。

Alternativeというのは「mainstreamとは別の」という意味を表す。ボンジョビやエアロスミス、メタリカに対するニルヴァーナやソニック・ユースであったり、大手製薬会社の頭痛薬に対するハーバルレメディであったりする。90年代はメインストリームがWindows, オルタナティヴがAppleという区分もあったが、今はAppleが完全にメインストリームになっているように、何がオルタナティヴであるか/メインストリームでないかは、一般論として、固定的なものではない。なので、「これは常にオルタナティヴです」と言うことは厳密にはできない。

それでも、「広汎な支持は得ない・得られない」ようなものについて、alternativeと位置づけるという一種のユーフェミズムはある。Alt Right, つまり「非主流の保守派」は、そのような遠まわしの表現のひとつだ。

このワードをウェブ検索すると「香ばしい」サイトがぞろぞろと表示されるのだが、それらはとりあえずスルーしてウィキペディアを見ると、どういうことかがわかると思う。

https://en.wikipedia.org/wiki/AlternativeRight.com
Alternative Right refers to two publications, a website created by Richard Spencer and Colin Buchan Liddell which was hosted at AlternativeRight.com and funded by NPI America, and the "New Alternative Right" webzine which is edited by Liddell and Andy Nowicki.

The magazine addressed the need for an "alternative" to mainstream right-wing ideas that embraced ideas current in the European New Right and other post-war right wing writing. Its nationalist stance attracted criticism from left-wing groups such as the Anti-Defamation League and it has been accused by The Atlantic of being a "white supremacist" site.


なお、彼らはADLやThe Atlanticのような「ポリティカリー・コレクトな」人たちに何と言われようと気にしていない。

で、The Daily Beastが「黒人が主役(のひとり)であるスター・ウォーズの新作をボイコットせよとレイシストが主張しているが、そのほとんどはドナルド・トランプの支持者である」という見出しで記事を立てていて、それがまたTwitterで大いに話題になっているのだが(TDBはほんとにあざといね)、「大統領選挙」という文脈で多くの人の目を引くであろう「ドナルド・トランプの支持者」という枠組みをセットしてしまうと、トランプが表舞台から消えたときに一緒に、これら「自称・オルタナティヴな右派」も消えてしまうのではないかと危惧する次第である。

それが本稿の結論。「トランプ支持者」という言い方の背後に、「極論を吐く風変わりなお金持ちのおじさんを応援している変わった人たち」以上の、白人優越主義の存在を見ることを忘れてはならないと思う

なお、こういった人々の「ホワイト・ナショナリズム」の「ナショナリズム」を額面通りに「ナショナリズム」と受け取ったりするのはお人よしにすぎる。「ホワイト・ナショナリズム」は「ナショナリズム」である以前に、「ホワイト」であることを重要視する「人種主義」である。
https://en.wikipedia.org/wiki/White_nationalism
White nationalism is an ideology that advocates a racial definition of national identity.




以上、はてブからTwitterにフィードして、そのツイートにリプライする形で書き足して、あとでTwilogで検索可能なようにしておくつもりだったが、はてブからのフィードが機能していないのでざっと書いた(「書く」からにはある程度の構成もないと読めたものではないので、予定していたより詳しくなった。ただの「メモ」のつもりだったのだが)。








この件、その後、ハッシュタグを主導した人々・集団のうちのひとつが、勝手に「勝利宣言」をしていたらしい。

Star Wars: Men's rights activists claim boycott cost The Force Awakens $4.2m
Jess Denham
Monday 4 January 2016
http://www.independent.co.uk/arts-entertainment/films/news/star-wars-mens-rights-activists-claim-boycott-cost-the-force-awakens-42m-a6796146.html

この記事で報じられている「勝利宣言」をしていたのは、Men’s rights activists (MRA) のアカウントである@ReturnOfKingsで、12月23日にTwitterのアンケートで "Did online reporting of the social justice nature of the new Star Wars movie affect your decision to see the film?" とかいうあいまいな質問にYes/Noの二択で答えるよう要請、結果が565件の回答(少なっ)を得て、55%(310人?)がYesに投票したということで「俺たち大勝利」と騒いでいたらしい。

Nevertheless, Return of Kings estimated that with a readership of more than 900,000 between 21 November and 21 December, the results “amount to a potential direct impact of $4,219,456.54 (55% x $8.38 x 915,482) on total revenues”.


(^^;)

ついでにこのReturn of Kingsなるサイトは、『マッド・マックス〜怒りのデス・ロード』(←ナカグロはどっちかがありで、どっちかがなしなんだけど、忘れた)も「なぜ男が主役じゃないのか」、「フェミの陰謀だ」(超訳)と怒ってボイコットだと息巻いていたらしい。

そして、インディのこの記事のコメント欄が、また、Return of Kingsなるサイトとは考え方が一致しないらしいMRAの連中の戦場にされてるらしいところも、実にほほえましい。

※一切の制限・限定のない場での「ネット言論」がありうるなんてのは、幻想ですよ。個別具体的な「疑惑の追及」(「トルコ人初の宇宙飛行士」とか)や「何かをしようとする人への応援」(各種クラウドファンディング)は成立するにしても、漠然とした「ネット言論」は、幻です。

※この記事は

2015年10月20日

にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。


posted by nofrills at 16:44 | TrackBack(2) | i dont think im a pacifist/words at war | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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いわゆる 'alt-right' がメインストリームの話題になっている。「トロール」とあわせて。
Excerpt: 「インターネット・トロール」……北欧神話の「トロール」(「悪鬼」のようなもの)に語源があるという「ネット上の『荒らし』」が、米誌TIMEの8月29日号のメインの記事になっていた。今はもう号が変わってし..
Weblog: tnfuk [today's news from uk+]
Tracked: 2016-08-29 23:01

ドナルド・トランプ支持者、今年もまた、『スター・ウォーズ』の新作をボイコット。そのためにすごいデマをばら撒いている。
Excerpt: 昨年の今頃、映画『スター・ウォーズ』シリーズの新たな連作の第一弾、『フォースの覚醒』の公開が迫るころ、ネット上で「スター・ウォーズの7作目(新作)をボイコットしよう」というハッシュタグ運動が起きた。そ..
Weblog: tnfuk [today's news from uk+]
Tracked: 2016-12-10 12:06

【2003年に翻訳した文章】The Nuclear Love Affair 核との火遊び
2003年8月14日、John Pilger|ジョン・ピルジャー

私が初めて広島を訪れたのは,原爆投下の22年後のことだった。街はすっかり再建され,ガラス張りの建築物や環状道路が作られていたが,爪痕を見つけることは難しくはなかった。爆弾が炸裂した地点から1マイルも離れていない河原では,泥の中に掘っ立て小屋が建てられ,生気のない人の影がごみの山をあさっていた。現在,こんな日本の姿を想像できる人はほとんどいないだろう。

彼らは生き残った人々だった。ほとんどが病気で貧しく職もなく,社会から追放されていた。「原子病」の恐怖はとても大きかったので,人々は名前を変え,多くは住居を変えた。病人たちは混雑した国立病院で治療を受けた。米国人が作って経営する近代的な原爆病院が松の木に囲まれ市街地を見下ろす場所にあったが,そこではわずかな患者を「研究」目的で受け入れるだけだった。

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